アレンが進級試験に合格! 

青空が広がるいい天気が続いています。今年は暑さがそれほどではないとはいえ、最近は一気に夏らしい気候になりました。日も伸びて、今は夜9時近くまで明るいです。

残念ながら、今週は心が重くなるニュースが続いています。ナヒチェバンに近いアルメニア南部のイェラスク村の製鉄所に向けてアゼルバイジャン軍から銃撃があり、同製鉄所で働いていたインド人二人が負傷したそうです。二人はエレバンの病院で治療を受け、幸い命には別状なかったとのこと。しかし、外国人が被害に遭うとは…

また、アルメニア本土とカラバフを結ぶラチン回廊上にあるハカリ橋をアゼルバイジャン軍が封鎖したため、人や物資の輸送が妨害されているというニュースもありました。深刻な事態にも関わらず、ロシアの平和維持軍が対応を怠っているとして、アルメニアとカラバフの政府が公式に不満を表明しています。

しかし、近々アルメニアとアゼルバイジャンの外相会談がワシントンで開催されるという前向きなニュースもありました。前回の外相会談では、この地域の輸送ブロック解除や平和条約締結に向けた交渉に一定の進展があったそうなので、上記のような対立が一刻でも早く収束するよう、次回の会談でも歩み寄りがあればと願います。

あと、英国のカーディフで行なわれたUEFA欧州選手権のグループ予選で、なんとアルメニアがウェールズを4対2で破るという快挙がありました!強豪ウェールズに、しかも相手ホームで勝利するとはすごい!

さて、アルメニアの教育制度では、4年生までが小学校で、5年生からは中学校に当たります。そのため、長男のアレンは9月から同じ学校の中等部に進学するのですが、先週その進級試験が行われ、無事にアレンは合格しました!って、まあ落ちることはほとんどない試験ですけどね。

ただ、アレンはアルメニア語の手書き文字がとにかく汚いというのが問題でした。他の子供より理解力や記憶力は抜群に優れているらしいけど、書いた字が読めないんだったら、先生が採点できません。妻が試験のための勉強を手伝っていましたが、「アレンの字、マジで読めない…」と呆れていました。ひらがなやカタカナはけっこうきれいに書けるんですけどね。

でも、アレン本人は心配している様子や緊張している様子は全くなく、「大丈夫!試験は難しくないから、いい評価を取る!」と言っていました。私も「子供は元気やったらそれでええやん!」というスタンスなので、あまり気にしませんでした。

そして、試験当日に学校から帰宅したアレンに、「どうだった?」と聞くと、「多分10を取れたと思う」と笑顔で答えました。試験は10段階評価なので、最高点を取れたかもということです。まあ、アレンならあり得なくもないかと思いましたが、その日に届いた結果は惜しくも9でした。やっぱり字が汚いのが影響したかもしれませんが、とにかく無事に合格です!アレン、おめでとう!

翌日の夜は、アレンの合格祝いのために手巻き寿司パーティーをしました。「アレン、おめでとう!」と言って、妻とビールで乾杯しました。当の息子たちは寿司に夢中で、たくさん食べていました。勉強も大事ですけど、やっぱり子供は元気が一番!字が汚いのも一つの個性と考えることにしましょう。

そういえば、アレンが通っていた細密画の学校も夏休みに入るということで、子供たちが描いた絵の展覧会があり、アレンとレオの絵も飾られました。2か月だけ通ったレオの作品もありました。アレンはまた9月から通う予定です。夏休みの間、二人はロボティックスの学校に通います。今日はレオの授業で、楽しそうにレゴで作っていました。

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妻が合格祝いに買ったアルメニア産の寿司チョコレート!美味しかったけど、大人向けの味でした。

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息子たちの大好きな手巻き寿司でお祝いのディナー!二人はいつも溢れるほど具を載せます。アレン、合格おめでとう!

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細密画の学校の展覧会で、自分たちの作品をバックに先生と記念撮影

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展示されたアレンとレオの作品

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夏休みはロボティックスの学校に通っています

ところで、飼っていたカニが一昨日死んでしまいました。前日までいつもと変わらない様子だったのに、翌朝ピクリとも動かないから、あれ?まさか?!と不審に思って触ってみると、全く反応なし…原因は分かりませんが、私も小さい頃に飼っていた昆虫や魚が突然死んでしまうという経験は時々ありました。アレンとレオも悲しがっていました。

このカニは、昨年4月にアレンの希望で買ったものです。その頃、アレンは原因不明の吐き気や嘔吐の症状が続き、精密検査を受けることにしたのです。それで採血をすることになったのですが、アレンが注射を嫌がったため、「頑張って採血したら、欲しいものを買ってあげる!」と言うと、「じゃあ、カニが欲しい!」と答えました。カニのおもちゃかと思ったら、本物のカニだったので、アレンはやっぱり変わっているなあと思いました(過去の記事)

アレンは頑張って採血をしてくれたので、約束通りカニを買ってあげました。カルディソーマ・アルマタム(言いづらい名前…)というアフリカ産のカニで、アレンはすごく喜びました。それからアレンの体調はどんどん良くなったので、カニの効果もあったかもしれません。ちなみに、あの時のアレンの吐き気や嘔吐は自家中毒によるものだったと思います。

そのカニが急に死んでしまったのは悲しいことですが、定期的に水も変えて、餌もちゃんと与えて大事にしていたから、寿命だったと納得するしかありません。庭の片隅に埋めてあげました。アレンは、「カニ 2022ー2023」と書いた墓石と花も置いてあげていました。こうやってペットの存在を通して、息子たちは、命には限りがあるということを学んでいくのかもしれませんね。

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紫がかった甲羅の美しいカニでした

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アレンが作ったカニの墓石。花も置いて弔いました。合掌…

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私の椅子の上で気持ちよさそうに眠る猫。もうすぐ1歳になります。

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