妻が翻訳した「金閣寺」が出版!
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4月末になり、今年も3分の1が過ぎようとしています。基本的に暖かいのですが、まだ天気が不安定で、シャツだけでは少し肌寒いから、薄手のセーターを着ると暑く感じたり…と着るものに困る時期です。
日本はGWの時期になり、今日から海外旅行に出かける人も多いのではないでしょうか。新型コロナが感染法上の第5類に分類されるのに伴い、これまで入国時に求められていたワクチン接種証明やPCRの陰性証明が今日から不要になりました。やっとアホで無意味な水際対策が終わったわけです。あとは、無駄にマスクをし続ける習慣も早く終わってほしいものです。
4か月以上も続いた環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループによるラチン回廊の封鎖が、昨日ついに終了したという報道がありました。といっても平和裡に解決された訳ではなく、アゼルバイジャン政府が、先日ラチン回廊に検問所を設置し、同グループにデモの中止を要請したのが大きな理由です。
同グループは、アルメニア側による鉱山の違法採掘と環境汚染に対する抗議デモだと主張していますが、アゼルバイジャン政府が組織して行われた可能性が高いので、最初から検問所を設置することが目的の一つだったかもしれません。というのも、アゼルバイジャンは、ラチン回廊を通じてアルメニアがナゴルノ=カラバフに武器を輸送していると非難していたからです。
一方、アルメニア政府は、武器輸送の事実はないと否定し、今回の検問所設置を同回廊を介した自由な移動を認める2020年の停戦協定に違反する行為だと強く非難しています。長く続いた封鎖が終了したのは良かったものの、アゼルバイジャンによる検問所設置の問題で両国の緊張がまた高まっています。
しかし、ロシアの仲介で両国の外相会談が近々実施されるという報道もありました。30年間も領土問題で激しく対立し、お互い多くの犠牲を出したアルメニアとアゼルバイジャンが歩み寄ることは容易でないのは当然ですが、交渉を重ねて、少しでも現状を打開する妥協点や道筋を見出してほしいと思います。そして、平和条約が締結されることを願います。
さて今週、妻が翻訳した三島由紀夫の「金閣寺」がついに出版されました!妻が翻訳・校正を終えたのが昨年2月だから、出版まで1年以上かかったことになります。編集者による推敲や修正も時間を要したみたいですが、妻によると本当に素晴らしい作品になったようです。
ノーベル文学賞の候補になりながらも受賞できなかった優れた作家を紹介する「ノーベル賞一歩手前」というシリーズで、日本の作家として三島の代表作が選ばれました。なので、表紙は三島由紀夫のポートレート。精悍でハンサムな顔立ちだから絵になりますね。もう少し長く生きていれば、確実にノーベル賞を受賞していたでしょう。
日本人でも難解な三島文学の翻訳は、妻にとって本当に大変な仕事でした。私も手伝いましたが、美的な修飾にあふれ、深い精神世界を表現した三島の文章をアルメニア語に訳すというのは困難を極めました。過去に村上春樹や川端康成の作品を翻訳した妻にとっても、かなり難しかったようです。
加えて、真面目な性格の妻は細かいところも妥協しないから、朝から夕方までやっても、たった1,2ページしか翻訳できないなんてことも多々ありました。そんな時は疲れ果てていましたね…それでも地道に翻訳と校正を最後までやり切り、優秀な編集者にも恵まれて、納得のいく作品になったようです。その編集者も、妻の翻訳を高く評価してくれました。
世界的に有名な作品なので、ロシア語訳などは昔からありましたが、これが初のアルメニア語訳となります。この傑作が多くのアルメニア人に読まれることを願っています。苦労して翻訳した作品がついに形になって、妻もとても嬉しそうです。どれだけ大変でも、こうやって立派な成果として残るから頑張れるのでしょう。
今月は私も仕事でかなり忙しかったのですが、それもひと段落ついたところ。なので、明日にでも家族で食事に行って、本の出版をお祝いしたいと思っています。リリット、本当にお疲れ様!そして、おめでとう!
ついに出版された「金閣寺」のアルメニア語版!妻の大仕事が形になって世に出ました!おめでとう!
細密画の学校に通うアレンが描いた静物画。上手になったなー
レオが小学校で描いた絵。レオもけっこう上手!
細密画学校からの帰りにこんな大きな水たまりが!ここだけ道が川にみたいになっていました…
- [2023/04/29 18:37]
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