楽しかったお正月の家族旅行
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今までで最も暖かいかも…と思う暖冬で、元々この時期にスキーに行こうと思っていたツァフカゾールも雪が積もっていません。天気予報を見ても、今月中にスキーに行けるかどうかも微妙な感じです。寒くないのはいいのですが、スキーができないのは残念です。
今日1月6日はアルメニアのクリスマス!クリスマスイブの昨日は、近所の教会のミサに参列して、灯したロウソクの火を家に持ち帰りました。アルメニアでは、クリスマスミサの教会の火は聖なるものとされているのです。イブは肉食が禁じられているため、ドライフルーツのピラフとマス料理を食べて、赤ワインで乾杯します。
教会では、何より平和を心から祈りました。環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループによるラチン回廊の封鎖は、年を明けた今も続いており、カラバフの物資不足はかなり深刻になっているという報道を目にします。家族と新年もクリスマスを祝えていない市民もいるでしょう…年明け早々に気持ちが暗くなるニュースで、一刻も早く収束してほしいと願います。
クリスマスのミサには多くの信者が参列していました
教会から火を持ち帰って、家のロウソクを灯しました。健康で平和な年になりますように!
イブのアルメニアの伝統的な食事。ドライフルーツのピラフと魚を食べます。
さて、前回の記事に書いたように、お正月はアルメニア第二の町ギュムリに家族で行ってきました。お正月時期のギュムリに行くのは初めてでしたが、すごく楽して、年明け早々にいい思い出がたくさんできました。やっぱりギュムリはいいなーと改めて思いました。
初日エレバンからタクシーでギュムリに行く途中、妻が行きたがっていた13世紀のキャラバンサライ跡と7世紀の修道院を観光しました。どちらも有名ではありませんが、アルメニアの長い歴史を感じさせる場所でした。しかし、暖冬の上に天気がすごくよかったから、厚手のジャケットだと少し暑く感じるほどした。
ギュムリに行く途中にあるキャラバンサライ跡
ギュムリ近くの村にあるホケ修道院
修道院からの景色。暖冬で遠くの山頂にしか雪がありません。
その後にギュムリ中心部にあるホテルに到着しました。そのホテルは立地もよく朝食も豪華で、とても快適でした。特にオーナー夫妻がすごく親切で、次もぜひ泊まりたいと思いました。
ご主人は34年前の大地震の被災者で、日本政府の招待で東京に10日ほど滞在したことがあるらしく、「素晴らしい体験だった」と言っていました。大地震で住所を失い、親戚や友人も亡くなったそうです。14歳からずっと生活のために働き続け、昨年に仮設住宅をリフォームしてホテルを開業したとのこと…そんな大変な人生だったにも関わらず、儲けは二の次で、純粋に宿泊客に喜んでもらいたいというホスピタリティに感動しました。頑張ってほしい!
ホテルで少し休んでから、中心部の広場に行って、息子たちをセグウェイに乗せて遊ばせました。家にセグウェイがあるから、二人ともすぐ上手に乗って面白がっていました。それから馬車に乗って広場を一周しましたが、レオがすごく喜んでいましたね。
その後はいつもギュムリで立ち寄る「Herbs & Honey」というカフェで、お茶を飲んでケーキを食べました。ここは雰囲気や音楽もすごくいいし、何でも美味しい!今回食べたキャロットケーキも絶品でした。なのに、料金はエレバンよりずっと安い!
夜はアルメニア料理のレストランで食事して、ライトアップされた旧市街を散策しました。エレバンほどの派手さはないけど、それが私や妻にするとちょうど良くて心が落ち着きます。やっぱりギュムリは何回来ても居心地いい!
中心部の広場でセグウェイに乗って遊ぶアレンとレオ
馬車に乗って嬉しそうなアレンとレオ
旧市街を散策しました。18・19世紀の古い街並みが残されています。
サンタの衣装を来た人と写真撮影。無料ではなく、こういう商売です。
夕暮れ時の広場の景色。シルエットが美しい…
暗くなると広場のクリスマスツリーがライトアップされます
街の目抜き通りもライトアップされてきれいでした
食事したレストランにもクリスマスツリーが飾られていました
レストランのピアノを弾く息子たち。特にアレンが大好きで、来週からまたレッスンに通う予定です。
翌日は映画館に行って、「長ぐつをはいたネコと9つの命」を鑑賞しました。実はアレンとレオにとって初の映画館!ロシア語吹き替えだったから、私は全く分かりませんでしたが、妻と息子たちは時折笑いながら楽しそうに見ていました。でも、やっぱり映画館で見ると映像の迫力がすごいから、私も十分楽しめました。これからは時々家族で映画館に足を運ぼうかと思います。
それから「7つの傷の教会」でお祈りして、息子たちが楽しみにしていた幻覚ミュージアムを見学しました。ギュムリの街中心部から車で5分ほどの所にある博物館で、目の錯覚を利用した絵やオブジェが展示されています。妻が「これは絶対に子供たちは気に入るはず!」とお勧めするので行ってみたら、確かにアレンもレオもすごく面白がっていました。というか、大人もけっこう楽しめる場所でした。
初めて息子たちを連れて映画館に行きました。映画はやっぱり映画館で見た方がいいですね!
有名な「7つの傷の教会」でお祈りしました
幻覚ミュージアムを訪問。ここは楽しかった!
規模は小さいけど、目の錯覚を利用した面白い展示がいっぱい
離れて見ると、有名なアルメニア人俳優ムヘル・ムクルチャンの顔が現れる展示。彼はギュムリ出身で、今も人気があります。
光の三原色を利用した展示
目の錯覚で左側に立った人が大きく見えるという展示
妻の体が半分に!レオの驚くジェスチャーが可愛い!
90度に回転させた部屋があって、こういう不思議な写真が撮れます
街中心部に戻って昼食を食べました。妻がずっと気になっていたイタリアンレストランですが、味は料金には見合わないレベルでした…エレバンでも高いと感じる値段だから、ギュムリではかなりの高級レストランかもしれません。やっぱり飲食店の競争がまだ激しくないからか、ちょっと外食のレベルは低い気がします。
その後は行きつけのカフェ「Herbs & Honey」で休憩しました。お手頃の料金なのに、頼んだコーヒーもケーキもすごく美味しい!こういうお店があるから、今後ギュムリの飲食店のレベルは上がっていくのでは…と期待できるし、必ず行って満足できるお店があるって幸せですよね。やっぱりギュムリが好きです。
その夜は評判のいいアルメニア料理のレストランで食事しました。日本の居酒屋のようなアットホームで小ぢんまりしたお店でしたが、食事はどれも美味しかったです。私は今年初のハーシュを食べました。ハーシュというのは、牛足を長時間煮込んだスープで、寒い季節によく食されるアルメニアの伝統料理。自分でニンニクや塩を入れて味付けし、乾燥させたラバシュ(アルメニアの伝統的な薄いパン)を細かく崩して入れて食べます。かなり重いけど美味しい!
お気に入りの「Herbs & Honey」というカフェはオーガニックな雰囲気で、いろんなお茶が飲めます
旧市街を少し散策しました。この街はのどかで静かだから落ち着くなー
今年初のハーシュ!美味しかったけど重い…私は食べ切れたことがありません。
最終日の朝はホテルでのんびりしてから、お昼過ぎにギュムリの近くにあるマラリクという村に行きました。ここには私と妻の結婚式の仲人(ゴッドファーザー)が住んでいて、新年の挨拶をするために訪問しました。みんな私たちの訪問をすごく喜んでくれて、お互いに「あけましておめでとう!」と祝福しあいました。
それからは何回も乾杯して、食べて飲んで盛り上がりました。さらに大音量で音楽をかけて、みんなで躍りまくりました。これぞアルメニアのお正月!いろいろと大変なこともあるけど、年が明けた今はお祝い気分でとことん楽しく過ごすべき!たまにしか会えないのに、こうやって明るく温かく迎えてくれる繋がりに感謝です。また会いに来たいと思います。
飲んで踊って疲れたせいか、エレバンに帰るタクシーの中ではほとんど寝ていました。妻と息子たちも疲れたようです。でも、とても楽しいお正月良好となりました。いろんな初体験ができたし、大切な人たちとの交流もありました。今年もきっと素晴らしい1年になる予感がします。素敵な再会や出会いに満ちた年になりますように!そして、この地域が少しでも平和に向けて前進しますように!
今日は我が家に友人たちを呼んで新年会を開く予定です。その準備で忙しくしていますが、みんなで食べて飲んで、カラオケで歌って、音楽をかけて踊って、とことん盛り上がりたいと思います。今年のお正月も最高!
私たちのゴッドファーザーと腕相撲をするレオ。彼はアルメニア 柔道連盟の創立者で元会長です。
みんなで集まって新年の食事会!新年の幸せと平和を祈って何回も乾杯しました。
音楽をかけて、みんなで踊りました。食べて飲んで踊って、これぞアルメニアのお正月!
大好きなギュムリの街と大切な仲人家族を訪問して楽しいお正月になりました
- [2023/01/06 18:27]
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