道を歩いていると…
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エレバンの街を歩いていると、時々ムカつくことがあります。それは、からかわれること。通りすがりの若い男性が、私を見ると、「ハニャーハニョー」とか「ニャンニョンニャー」と変な中国語の真似をしてきて、時にはケラケラ笑われたりもします。
「それはアジア人に興味があるから」なんて言った友人もいましたが、いえいえ、これはからかっているだけ。完全にアジア人をバカにしています。まともな興味の示し方ではありませんし、こちらは腹が立ちますからね。それなりにストレスを感じますし、好きで住んでいる国なので少し悲しくなります。
でも、これってアジア圏以外ではよくあります。さすがにアメリカやヨーロッパの人は大人だからか、そんなことはほとんどなかったですが、以前住んでいたコロンビアでも時々ありました。見知らぬ人に「チノ!」とか「チャンチュンチョン」とか言われるんです。別に中国人に間違われることは問題ないんですが、いきなりバカにした態度でそんなこと言われるとムカつきます。向こうも、もし外国で同じことをされたら腹が立つでしょう。
で、ムカついて何をするかというと…私は何もしません。「幼稚な人間はどこにでもいる」と思って無視します。機嫌が悪い時に一瞬その輩に詰め寄ろうかと考えても、やはり相手にしません。アルメニア人は体が大きくないので、別に怖くはないんですが、こちらがケンカ腰で向っていっても無意味な気がするのです。
旅行中やコロンビア滞在中に、そんな幼稚な行為にムカついて、言い返したりケンカ腰で向かっていったり、中には蹴りを入れた人にも会いました。よっぽど怒りが溜まっていたんでしょうねえ。その気持ちはよく分かるんですが、さすがに暴力はちょっと…その人も、「あれはよくなかった」と後で反省していました。
いろいろ書きましたが、私はそれでもアルメニアが好きです。なぜなら、本当に日本に興味があり、人間的に優しく接してくれる人たちが周りにいるからです。コロンビアも同じでした。もし全体的にそんな人たちは少数だとしても、私は彼らを基準にこの国を判断したいと思っています。やはり人間の良心を信じたいのです。
今まで80カ国以上を訪れて、からかわれたり、差別されたりと嫌な思いをしたことはありますが、嫌いな国は一つもありません。同時に、本当に親切な人たちにも会いますから。どちらに重きを置くかは人それぞれですが、人間の良心を信じることで、どこでも素晴らしい出会いにも恵まれている気がします。
- [2010/04/03 08:15]
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