いろはセンターの七夕イベント
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8月になりました。アルメニアも暑い日が続いています。今年も残り5か月、ということは半分もないのですね。4年半ぶりに家族と帰国するという今年最大のミッションがあったので、余計にあっという間に感じます。大きなトラブルなどなく無事に旅を終えることができて良かったです。
アルメニアに帰ってから1週間が経ち、休んでいた仕事にも復帰しました。時差ボケも治り、同じ生活に戻って、かなり落ち着いてきました。そんな中、日本旅行のことを思い返すと、改めて素晴らしい時間だったと感じます。楽しくない日なんて1日もなく、とにかく最高の2か月でした。あれだけいろんな所を家族と旅行すると、当然お金もかかりましたが、その倍以上の価値があったと思います。
ちなみに日本では、「2か月も旅行して仕事はどうなってるの?」とよく驚かれました。別に無職になったわけではないですが、そんな長い休みが取れるなんて不思議がられるのは当然ですね。一部の仕事は日本でもオンラインで続けていたし、あとの日本語教師の仕事などはお休みしていました(もちろん無給)。自由が利きやすい状況と周りの理解のお陰です。そして、20代で安定を捨てて、ずっとリスクを取って生きてきた結果かもしれません。いろいろ葛藤や苦悩はありましたが、ブレずに自分を貫いてよかったです。
今も安定していませんけど、突き詰めれば、この世に安定している人なんて誰もいません。真面目に頑張って成功を収めていたのに、コロナ禍で全てを失った人たちもいるでしょう。仕事やお金や家庭があるのに、心を病んで自ら命を断つ人もいるでしょう。すべては不確実なのにも関わらず、安定という幻想に縛られると、余裕を失い苦しみます。安定なんか存在しないと割り切ること、つまり不安定が一番の安定なのです。
社会を理不尽に破壊したコロナの問題ですが、またマスコミが第7波の到来だと大騒ぎしていますね。しかし、政府は行動制限をするつもりはなく、今の感染拡大が落ち着けば、コロナをインフルエンザ同様の扱いにすることも検討するようです。あまりに遅すぎる対応ですが、世の中がコロナ疲れしているのは確か。早くこのアホな茶番を終わらせてほしいと思います。
最近やっとアルメニアのニュースをチェックする余裕も出てきましたが、昨日またカラバフの境界線付近でアゼルバイジャン軍との衝突が発生したようです。報道によると、アルメニア側は兵士2人が死亡、14人が負傷したとのこと…尊い命がまた失われ、憎悪の連鎖に終わりが見えません。しかし、「こういうことがあるから相手を信用できない。和平など無理だ」と思うか、「こういう悲劇を終わらせるためにも、和平を進めるべきだ」と思うか…国の将来は、この難しい選択に掛かっています。
さて、日曜はいろはセンターで七夕イベントがあったので、妻と参加してきました。アレンとレオはお腹の調子がちょっと悪かったので、大事をとって連れて行きませんでした。行ってみると、たくさんの学生たちが参加して、センターはすごい熱気でした。きれいに浴衣を着た学生たちは嬉しそう。着付けはすべて、いろはセンター会長のルザンさんがしていました。すごい!
まず、学生たちが織姫と彦星の劇を披露してくれました。彦星がバイオリンを弾くというシュールな内容になっていて、けっこう面白かったです。ちなみに、実際に彦星役の学生はバイオリンが上手です。その後は、みんなで七夕の歌を歌ったり、短冊に願い事を書いて笹に付けたりしました。
そして、メインイベントの流しそうめん!なんと今年は割り竹が用意されて、かなり本格的な流しそうめんになりました。以前はペットボトルを切ったもので代用していました。竹は隣国ジョージア から取り寄せたものだそうです。その竹を流れるそうめんを、学生たちは箸で取ろうと頑張っていました。上手に取れると大喜びしていましたね。私も妻もそうめんを食べましたが、とても美味しかったです。
最後は、浴衣を着た学生たちとエレバンの街を散策しました。道ゆく人たちが珍しそうにこちらを見て、「これは一体何のグループ?」と興味深そうに聞いてくる人もいました。いきなり浴衣を着た集団が現れたんだから、そりゃあ不思議に決まっています。公園で記念撮影しながら、みんなで楽しい時間を過ごしました。暑かったけど、とても有意義な日本文化体験になったと思います。
上記イベントを最後に、いろはセンターも1か月ほど夏休みに入るので、一昨日は教師や職員らが集まって夕食会がありました。私は日本旅行のために2か月お休みさせていただきましたが、その間にセンターは外務大臣賞の授与式に参加したり、教え子が日本留学に合格したりと嬉しい出来事がいろいろあったそうです。本当にお疲れ様でした!みなさん、良い夏休みを!
さあ、明後日は嬉しい再会が待っています。アルメニアに戻ってすぐに楽しい時間を過ごすことができそうです。それについては、また当ブログでお伝えしたいと思います。
学生たちによる織姫と彦星の劇。彦星が、「バイオリンが好きですか?」と言って弾き始めるのは傑作でした。
みんな頑張って日本語で演じ切りました
今年は割り竹で本格的な流しそうめん!
学生たちは箸で取ろうと頑張っていました。美味しかった!
妻は浴衣を、私は半被を着て参加しました。妻の浴衣姿、とてもきれいでした。
みんなで記念撮影。暑い中、お疲れ様でした。とても楽しかったです。
- [2022/08/04 17:00]
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