家族でロリ地方にハイキング
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今日から天気も安定して、気温も上がっていくようです。もう5月下旬だというのに、昨日まで雨が降ったり止んだり、朝晩は少し肌寒かったりと不安定な天候が続いていました。そのせいか妻が風邪を引いてしまいましたが、昨晩から良くなったようです。
バイデン米大統領が訪日し、日米同盟や対ロ制裁の強化などで日本政府と合意しました。また、豪印の首相らも訪日して、中国の脅威に対抗するクアッドの会合が開かれました。米主導の新経済圏構想「IPEF」の発足も発表されて、日本はアメリカと結束して中国・ロシアと対抗していく決意を改めてアピールしたわけです。
マスコミは上記の出来事を肯定的に報道していますが、私は何だか虚しく感じてしまいます。卑屈なまでの対米従属から抜け出せず、殊に外交において、日本は独自に判断や選択ができていないように見えるからです。別に安保条約を反故にしろとか、すぐに中国やロシアと仲良くしろなんて思いませんが、世界が多極化していく中で、真の独立国としての体をなしていない状態を強く危惧します。
そのアメリカで、また悲惨な銃乱射事件が起こりました。多くの幼い子供たちが犠牲になったとのこと…子を持つ親として胸が痛みます。最近、同様の乱射事件が連続して起こり、銃規制を求める声が高まっています。それでも大きな利権が絡む世界なので、恐らく難しいでしょう。本当に狂っているとしか思えません。
さて、先週土曜はアルメニア北部のロリ地方にハイキングに行ってきました。妻が通うアルメニアダンス教室の先生が主催したツアーで、息子たちも行きたいと言うので家族で参加してきました。車で片道3時間もかかるし、向こうでBBQをするため、出発は朝7時と早かったです。眠かったけど、朝から青空が広がるいい天気で気分は上々でした。
エレバン中心部の集合場所に行くと、ダンス教室の先生や生徒、またその家族らが集まっていました。昨年も同じダンス教室が主催したハイキングツアーや食事会に参加したことがあるので、何人かは顔見知り。私と息子たちとの久しぶりの再会を喜んでくれました。
参加者全員が集まり、いざ出発!2台のミニバスで目的地のロリ地方に向かいます。私はすぐ寝てしまいましたが、目を覚まして窓から外を眺めると、雄大で美しい景観が広がっていました。瑞々しい緑に覆われた草原の向こうには雪山がそびえ、思わずため息が出てしまいます。アルメニアの素晴らしい大自然に改めて感動しました。
まず着いたところはコバイル修道院。山奥に建てられた12世紀の教会で、私たち家族は昨年夏に訪問したことがあります。麓から修道院までは距離は短いけど急な山道で、昨年訪問した時はアレンはかなりしんどそうだったし、レオはすぐ歩くのを諦めて妻に抱っこしてもらっていました。しかし、今回アレンは元気にさっさと登って、頂上に一番乗りしました。レオは今回も途中から妻に抱っこされていました…
修道院の建物自体はかなり崩壊していますが、切り立った崖っぷちにあり、謎多き遺跡のような秘境ムードを醸し出しています。有名なのは、礼拝堂にあるキリストと弟子たちを描いた壁画。アルメニア教会では珍しく鮮やかな壁画で、当時はとても立派で美しい修道院だったことが窺えます。ダンス教室に通う人たちのツアーなので、音楽をかけてみんな踊り始めました。
コバイル修道院の有名な壁画
コバイル修道院の裏にある断崖絶壁
修道院の建つ場所でみんな踊り始めました。
コバイル修道院のある山の麓には線路が延びています。大好きな映画「Stand By Me」を彷彿させる光景
修道院を後にして、今回のツアーの目的地のドゥセッフ湖に向かいました。山の上にある美しい湖で、そこは今回初めて訪問しました。その道中、COAF SMARTという民間の教育センターの近くを通りました。アルメニア系アメリカ人の富豪が運営するNGOが4年前に設立したもので、周辺の村々の子供たちのために、無料でITや言語、音楽や絵画などの教育を行なっています。そこは過去に日本から来られた方をお連れしたことがあります(過去の記事)
さらにオフロードの山道を走って、湖近くのBBQ場に到着。そこから少し歩くと、ドゥセッフ湖が見えてきました。美しい景色が広がり、思わず息を呑みます。湖のほとりに近づくと、驚いたカエルたちがピョンピョンと湖に飛び込んでいきました。これにはアレンもレオも大喜び。こんなにたくさんのカエルを見たのは初めてですからね。草原に寝転んだり、湖周辺を散策したりとのんびり過ごしました。
その間、ダンス教室の先生たちがBBQを作ってくれました。アルメニアでは、BBQを作るのは男性の仕事と決まっています。すでにみんなビールやウォッカを飲んで楽しそう。音楽に合わせて踊っている人たちもいます。できたBBQはすごく美味しくて、アレンもレオも美味しそうに食べていました。食事後は、先生の息子さんとサッカーをして遊んでいました。豊かな自然の中で子供たちが元気に走り回っている姿を見ると、来て本当によかったなと思います。
みんなで食べて飲んで踊って楽しい時間を過ごした後、エレバンに向かって出発しました。湖のあるドゥッセフ村は、アルメニアの文豪ホヴァネス・トゥマニャンの出身地で、彼の生家が博物館になっています。まだ開いていたので、みんなで見学しました。アルメニア人なら誰もが知っている、そして尊敬されている偉大な作家で、アルメニアの紙幣の顔にもなっています。参加者はみな興味深そうに見ていました。
そこからエレバンに向かって出発し、着いたのは夜10時過ぎでした。移動時間が長くて疲れましたが、アルメニアの大自然を満喫する素晴らしい一日となりました。今回行った場所は、また家族だけで行ってのんびり過ごしたいと思います。
ドゥセッフ湖の周りは美しい自然が広がっています。天気にも恵まれて最高でした。
湖にはたくさんカエルがいて、子供たちが大喜びでした。
湖のほとりで踊り始めました。絵になる景色です。
お待ちかねのBBQが完成!美味しかったし、お酒も進みました。
お腹いっぱいになった子供たちはサッカーをして遊んでいました。
そして最後も踊ります。お酒が入って、私も参加しました。
帰る頃の湖は鏡のようになって、周りの景色がきれいに逆さに映っていました。
自然豊かな場所でマイナスイオンをたっぷり浴びました。
アルメニア人大作家ホヴァネス・トゥマニャンの銅像
トゥマニャンが生前使っていた部屋
- [2022/05/25 21:47]
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