アルメニアとアゼルバイジャンが和平交渉で合意
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寒くはないですが、雨がちな天気が続いています。いわゆる春雨の時期ですね。明るく暖かい春の到来を喜んだのも束の間、不安定な天候に戻ってしまいました。
昨日4月7日は、「母性と美しさの日」というアルメニアの女性の日でした。なので、私も花束を買って妻と義母にプレゼントしました。レオは学校でメッセージカードを作って、妻にプレゼントしました。頑張ってアルメニア語の詩を書いていました。妻にとって最高のプレゼントになったようです。
レオは元気になって通学していますが、アレンの体調はまだ良くなっておらず、朝起きると吐き気や腹痛があります。昼から夜にかけては普段とほとんど変わらず元気なんですけどね。本人は学校を全く嫌がっていないから、そういうストレスが原因でもなさそうです。とはいえ、この2週間はほとんど通学できていないため、勉強が遅れていて心配です。でも、元気になってもらうことが何より大事だし、先生とクラスメイトたちも心配してくれているので、焦らず温かく見守ってあげたいと思います。
ちなみに、来週は嬉しい再会が待っています。息子たちとって大切な人たちの訪問なので、それまでにアレンが少しでも元気になってほしいです。そして、一緒に楽しい時間を過ごすことができたらと思います。
また日本ではコロナの感染拡大が警戒されていますね…って、一体いつまで振り回されるのでしょうか?もう3年目ですよ!意地でも追加接種を進めたいようにしか見えません。花見やイベントを自粛していた去年の今頃も感染者数は急増したし、緊急事態宣言が発令されていた東京五輪の時期もそうです。何をやろうと定期的に増減を繰り返す季節性ウイルスなので、自分たちで終わらさない限り、出口の見えないイタチごっこが続くだけ。無意味に社会を破壊する愚行を今すぐ止めてほしいと思います。
ウクライナ情勢ですが、ブチャでの集団殺害が問題になっています。ロシア軍による残虐行為だとして世界中が大騒ぎしていますが、いろいろ調べると不可解な点がかなり多いです。親ウクライナ派の現地人でさえも、ロシア軍による虐殺はなかったと証言していたり、ロシア軍が撤退する際に現地市長からは集団殺害の報告など一切なかったり、遺体の一部には親ロシア派の白い腕章があったり…同様に、ロシア軍が空爆したというマウリポリの劇場も、実はウクライナ軍が内部から爆破したという現地人の証言があります。
ウクライナの訴えに呼応して、欧米諸国も上記はすべてロシアの仕業と非難していますが、頑なにジェノサイド(大量虐殺)という言葉を使うことは避けています。彼らも何か怪しいと気づいているのかもしれません。こう書くと、お前はロシアを擁護するのか!と怒る人がいそうですが、何度も書いているようにそうではなく、客観的に見てロシアがやったとは断言できない状況だと言いたいのです。
そして、私はただ正確に真実を知りたいのです。だから、基本的にマスコミの報道を見た時に、「そうに違いない」と鵜呑みにするのではなく、一体何があったのだろうと考えて、自分で多角的に調べるようにしています。そうすると全く異なる情報が出てきます。この世の多くの物事は単純な白黒や善悪で割り切れるものではないので、なるべく思考停止せず冷静に考えることが大切だと思います。
さて、一昨日ブリュッセルで、アルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談が行われ、両者は和平交渉を行うことで合意しました。その合意によると、国境の画定作業などを進めるために4月末までに2国間の委員会を設置し、迅速に和平協定を締結できるよう努力するとのこと。第二次カラバフ戦争前は、両国がいくら交渉を行っても何も進展せず膠着状態が続くだけだったのに…それを思うと信じられないような合意です。
もちろんカラバフの地位や国境の安全保障など難しい問題が多く、どれだけスムーズに合意内容が実行されるかは分かりません。今も散発的に衝突は起こっているし、和平に断固反対する政治勢力や市民が両国内に存在していることも確かです。一進一退を繰り返して頓挫する可能性も否定できません。30年も領土を巡って争った国同士ですから、お互いの不信感や敵対心は相当なもので、困難を極めるのは仕方ないでしょう。
しかし、いずれ両国は和平に向けて大きく前進するだろうと私は考えています。希望的観測と言われればそうかもしれませんが、ロシアやトルコという大きな影響力を持つ大国が、この地域の平和と安定、経済発展を望んでいることは確かで、今後その方向で情勢は進んでいくと思われます。そのために、アルメニアとアゼルバイジャンの関係改善は必要不可欠です。たった2年前に大規模な戦争で争った国同士が?!と疑問に思うかもしれませんが、常に歴史はもっともっと大きな潮流の中で動いているのです。
ウクライナ情勢でより明白になったように、世界はものすごいスピードで多極化しています。これまでの欧米中心の世界秩序は大きく変わることになるでしょう。アルメニアとアゼルバイジャンが、その大局を見極め、長期的な視野で真の国益に利する選択や決断をしてほしいと願います。それこそが、悲惨な争いの歴史を乗り越える唯一の道だと信じています。子供たちの未来のためにも、この地域に平和が訪れますように!
妻と義母に花束をプレゼントしました。
レオのメッセージカード。「太陽や月のように、母親もたった一つだけの大切な宝物」という有名なアルメニア語の詩が書かれています。
朝だけひどい吐き気があって、午後から元気になるアレン。これがもう2週間も続いています。早く良くなってほしいです。
- [2022/04/08 18:38]
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