真冬に戻ったアルメニア
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水曜に東北地方で大きな地震がありました。場所が場所だけに、そして3月中旬ということもあって、一瞬11年前の大災害のことが蘇って背筋が寒くなりました。それほど深刻ではなかったものの、死傷者が出て、インフラや交通機関に打撃があったとのこと…被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
ちなみに、カラバフ地域のアルメニア住民も10日間ガスがない生活を送っていました。先週の記事に書いたように、ガスのパイプラインが破損し、その修理工事がアゼルバイジャン側の妨害で遅れていたからだそうです。しかし、やっと工事が終わり、今日からガス供給が再開したとのこと!寒冷地のカラバフでガスがない生活は相当辛かったはず…無事にガスが戻ってよかったです。
今も混乱が続くウクライナ情勢ですが、私にすると、やはりマスコミの報道は一方的で、それを鵜呑みにするのは危険に感じます。ロシア軍が無差別攻撃を行っていると報じられていますが、現地を取材しているドイツやフランスのジャーナリストが、政治的な意図や立場などないと前置きした上で、「ドンバスの一般市民を攻撃しているのはウクライナ軍だ」と伝えています。軍が自国民を殺しているという恐ろしい事実に、ジャーナリストたち自身も強いショックを受けているとのこと…これが本当なら、報道とは真逆の事態が起こっていることになります。
もちろん上記の情報もどこまで信用できるのか分かりませんが、テレビや新聞で垂れ流される情報とは異なる現実があるかもしれないのは確かでしょう。国際情勢を短絡的な善悪の構図、感情や先入観で捉えてしまうと事実から乖離していくだけです。本来その事実を追求すべきマスコミは、視聴者を誘導して世論を作り上げるために偏向報道を行うプロパガンダ機関に成り下がっています。特に戦争という有事に関する報道は、悪質な情報の歪曲や隠蔽が横行します。
それは過去のどの戦争でも同じで、一昨年の第二次カラバフ戦争の時も酷いものでした。情報戦と言えばそれまでですが、私が常に怖いと感じるのは、感情や先入観につけ込む情報で一方向に誘導される大衆心理。事実ではなく、「そうに違いない」という思い込みで形成された世論は、時には盲目的に戦争支持へと暴走する危険性を孕んでいるからです。戦争を止めて繰り返さないためには、なぜ起こってしまったのかを冷静に多面的に考える必要があると思います。
話は変わりますが、英国のジョンソン首相が直接訪問しても、サウジとUAEは石油増産に応じなかったらしく、米国の同じ要請も拒否し続けています。一昔前なら、対米従属の両国は一緒になって反ロシアの旗を掲げていたはずで、今回の冷ややかな対応には驚かされます。世界は確実に多極化に向かっており、今回のウクライナ問題はそのことを白日の下に晒しました。どういう形で終わっても、世界秩序は大きく変化するでしょう。
そのウクライナ問題で持ちきりで、あまり話題にならないコロナですが、英国は昨日からコロナ関連の入国ルールを全て撤廃しました。ワクチン接種の有無に関係なく、コロナ禍前と同じ手続きとなったのです。日本人ならパスポートだけで入国できます。素晴らしい!自分たちでコロナ禍を終わらせようというこの流れに他国も追随してほしいと思います。
日本も水際対策が緩和され、蔓延防止措置も一斉解除になりそうですが、ワクチンの4回目接種を進める方針と聞いて呆れました。追加接種を世界に先駆けて押し進めたイスラエルでさえ、逆に感染者数は増えるし、副反応の問題もあるしで方針を転換し、今月からワクチン未接種者の観光客も受け入れています。ワクチン接種が進んだから緩和するというのはこじつけで、終わりのないイタチごっこだから止めようというのが本音だと思います。
コロナワクチンを接種しても、数ヶ月ほど一過性の抗体ができるだけで、その後は逆に免疫が低下して病気に罹りやすくなるというデータもあり、ファイザーやモデルナ 、アストラゼネカなどの遺伝子を用いたワクチンにその傾向が強いようです。イスラエルの状況は、まさにそれを証明しているかもしれません。日本は世界的に見てコロナの被害が圧倒的に少ないから、追加接種や児童への接種推進は百害あって一利なしという気がします。
また前置きが長くなってしまいましたが、記事タイトルにあるように、先週末からアルメニアは真冬に戻ったかの如く一気に寒くなりました。日中でも5℃前後の気温で、雪が降り続いています。だから、外は真っ白な銀世界!3月はいつも不安定な気候ですが、こんなに雪が降り積もったのは初めてかも…今月初めは、春がそこまで来ているかのような陽気だったんですけどね。
せっかく雪が積もったし、地方に家族で泊まりがけで出かけようかと思ったのですが、アレンが今週ずっとお腹の調子が悪く、遠出するのは難しそうです。まあ、来週は学校が春休みなので、アレンが元気になってから旅行するチャンスがあるでしょう…って、こんな寒々しい天気だと、春休みというより冬休みと言った方がいいかもしれません。
旅行は無理ですが、子供たちと外で雪遊びをしました。寒いけど、やっぱり雪が降り積もると美しいですね。そして、世界が静寂に包まれたかのような雰囲気が大好きです。といっても、子供たちと一緒だと騒がしくて、その美しさと静寂を満喫する余裕なんてありません。でも、一緒に雪だるまやロケットを作ったりして楽しい時間を過ごしました。
天気予報を見ると、来週もこの真冬のような天気が続くみたいです。今月から再開した子供たちのプール通いも、こんなに寒いと連れて行くのが億劫になります。また風邪でも引かれたら困りますからね…3月も下旬というのに春が遠のいた気がしますが、この後は暖かくなって、一気に春らしい陽気に恵まれることを祈っています。
3月中旬なのに雪が降り積もって、家の外はこんな景色
妻とレオが雪だるまを作りました。
可愛い雪だるまが完成して嬉しそうなレオ
私はレオより大きいロケットを作りました。レオが穴を開けて、もっとそれらしくなりました。
今日はそのロケットをみんなでさらに大きくしました。
私より大きくしたら、子供たちは、「ブルジュ・ハリファだ!」と言い出しました。確かにそう見えますね。
コロナ禍が始まる前に、私たちはドバイに行って、ブルジュ・ハリファも訪問しています。
思い出のあるブルジュ・ハリファが完成して嬉しそうな子供たち。しかし、レオが決めるそのポーズって何なの?
- [2022/03/19 21:11]
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