アルメニアのクリスマスとコンサート 

晴天が続き、気温もそれほど低くなく、過ごしやすい気候です。といっても、4年ぶりの厳しい寒さに見舞われている東京と同じぐらいの気温ですけどね。それでもアルメニアだと暖冬傾向です。

カザフスタンで大規模な抗議デモが発生しました。燃料価格高騰に端を発したものですが、同国政府が燃料価格を従来より安くすると約束しても、ナザルバエフ元大統領の引退を発表しても収束せず、治安当局との激しい衝突に発展しました。30年以上続く腐敗したナザルバエフ独裁体制への国民の怒りが爆発したと報道されています。

同国政府はデモを強行鎮圧しているようで、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)が平和維持軍を派遣しました。同機構は、現在アルメニアが議長国を務めており、アルメニア軍も派兵されています。この決定には、「カザフスタンの内政問題に介入すべきではない」という反対意見が多いですが、デモ隊が武装して空港や政府建物を次々と制圧した当初の状況からは、何か背後にあるようにも感じます。

また、絶対的な権力を誇ったナザルバエフ一家や側近らが失脚した現状を見ると、トカエフ大統領らが仕組んだ陰謀の可能性も否定できません。もしそうなら、今後ウズベキスタンと同じように旧政権勢力は排除されるでしょう。報道にあるような「圧政に抗議する市民のデモ」ではなく、国の権力構造を転換させるための政変かもしれません…

アルメニアは、今月15日から健康パス義務化のルールが導入される予定です。以前に書いたように、飲食店などに入る際にPCR陰性証明書かワクチン接種証明書を提示しなければいけなくなるのです。感染対策ではなく、ただワクチン接種率を上げるのが目的の最低最悪のルール…欧州などでは以前から導入されていますが、反対する人も多く、抗議デモが起こっています。

私はワクチン接種に反対している訳ではなく、未接種者に不便を強いて、半ば強制的に受けさせようとするのはアカン!と思っています。各人がメリット・デメリットを考えて、受けるかどうか自主的に判断すべきものだからです。たとえ接種しても、数か月で効果が薄れて、変異株が出現すると追加接種を求められる…こんな愚かなイタチごっこが一体いつまで続くのでしょうか?

さて、一昨日1月6日はアルメニアのクリスマスでした。なぜ1月6日かというと、原始キリスト教が暫定的にその日をクリスマスにしていたことに由来します。ローマ帝国は、キリスト教を国教化してから、12月25日に行われていた冬至の祭を異教の慣習として禁止しましたが、人々が祝い続けたため、クリスマスを12月25日に前倒しました。しかし、当時すでにアルメニア教会はローマ教会から分離していたので、元々の1月6日がクリスマスとして定着したのです。

5日のクリスマスイブは、家族で近所の教会のミサに行って、ロウソクに火を灯しました。そして、1本のロウソクを消えないように持ち帰って家に灯しました。アルメニアでは、イブのミサで灯された火は「聖なる火」と思われているからです。そして、キリストの血である赤ワインで乾杯して、ドライフルーツのピラフと魚料理(内陸国なので魚はマス)を食べました。イブに肉食はしないことになっています。毎年こうやってクリスマスを静かに祝います。

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近所の教会で行われたクリスマスイブのミサ。多くの人が参列していました。

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アレンとレオもロウソクに火を灯しました。

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教会から持ってきた火を家に灯しました。

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クリスマスイブの食事。ワインも料理も美味しかったです。アルメニアのワインのレベルは高くなりました!

そして、二日続けてオペラハウスにコンサートを聴きに行ってきました。一昨日は教会が主催したクリスマスコンサートで、大人向けだったので妻と行ってきました。有名な交響曲や合唱曲が次々と演奏されて、全く飽きずに楽しめました。途中ホヴァネス・チェキジャン氏が登場して、ヘンデルのメサイヤを指揮しました。今年で92歳なのに、指揮棒を振り上げた瞬間にピンと空気が引き締まるのはさすが!多くのアルメニア人に敬愛されているだけあって、演奏後には盛大な拍手が送られました。

また、昨日は子供向けのコンサートだったので、アレンとレオを連れて行きました。プロコフィエフの交響的物語「ピーターと狼」で、有名なアルメニア人俳優が語り手を務めました。上演時間は30分ほどで、アレンはずっと集中して聴いていましたが、レオにはつまらなかったみたいです。でも、初めてオペラハウスに入って喜んでいたし、生のクラシック演奏を聴くのはいい経験になったでしょう。

来週から学校が始まる予定で、今週末もどこか連れて行ってあげたいと思っています。ちなみに来週は嬉しい再会が待っているので、私も妻も心から楽しみにしています。年明け早々から大好きな友人が来てくれるなんて、今年もいい年になりそう!

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6日のクリスマスコンサートでは、92歳になるホヴァネス・チェキジャン氏も登場!聴き応えのある素晴らしいコンサートでした。

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昨日は子供向けのコンサートに家族で行ってきました。アルメニアは気軽にクラシックやバレエを楽しめます。

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語り手の俳優が、ユーモアを交えて会場を盛り上げていました。演奏も素晴らしかったです。

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オペラハウスのクリスマスツリーの前で記念撮影。最近いつも変顔するレオ…

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昨日のコンサートでは何人かの知人に会いました。またレオが変顔…

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