交流会を終えて… 

専修大学の何人かの学生からメールを頂きました。彼らにとっても、本当に有意義で楽しい時間だったようです。アルメニアでそんな時間を作るお手伝いができて良かったと思います。

就職活動中の学生もいらっしゃいます。この大不況の中、大変ではないでしょうか…日本はまだ新卒採用という青田刈りが根強いです。その時期の就職が人生を大きく左右するという強迫観念が、学生たちを縛りつけているように感じます。

私の学生時代も就職氷河期で、みな苦労しました。その頃から、日本の就職や採用のあり方に強い疑問を持っていました。これだけ価値観が多様化しているのに、大学を出る前に人生を決めるなんて簡単にできるものか…そう思っていました。まして不況の時代では、更に可能性が狭まります。誰も生まれてくる時代は選べないのに…

若者はもっといろいろな経験をしてから、自分の道を決めていけばいいと思います。この世の中には、誰にでも個性や能力を活かせる場所がきっとあるはずです。そして、それは社会が強制するものではなく、自分自身で見出していくものです。

10年前アルメニアの学生と出会って、私が感動したのは彼らの直向さと純粋さでした。日本語を学んでもほとんど仕事はありません。でも彼らは、「好きだから」「興味があるから」「楽しいから」という理由で勉強していました。そんな学生たちの目は輝いていました。やりたいことを一生懸命やる。それが最も人を輝かせ、人を感動させるのではないでしょうか…

日本はアルメニアの何倍も「豊か」なんですから、若者はもっと自由に生きることができるはずです。もっと自分の可能性を試すチャンスがあっていいはずです。自分は本当に何がやりたいのか、自分にとってより良い生き方とは何か。今回のアルメニア訪問が、そういうことを考える小さなきっかけになればと願います。

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