アルメニアの忠犬ハチ公
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曇り空の寒々しい天気が続いていましたが、今日は午後から晴れてきました。気温はそれほど下がっておらず、意外に今年は暖冬かもしれません。ただ、日の出が8時過ぎと遅く、毎朝起きるのが面倒です。学校と幼稚園は8時半に始まるので、起床する時間はまだ暗いんですよね…子供たちも眠そうで少し可哀想です。
三日前の12月8日はジョン・レノンの命日でした。40年前に射殺され、今も反戦や平和のシンボルとなっている偉大なミュージシャン。もちろん私も大好きで、今回の戦争中、ピアノを弾いて、彼の名曲「イマジン」をよく歌っていました。その歌詞が今更ながらに強く心に響いて、歌っている時に涙が溢れそうになることもありました。
昨日アゼルバイジャンの首都バクーでは、今回の戦争の勝利と領土奪還を祝うパレードが大々的に行われ、積極的に軍事支援を行ったトルコのエルドアン大統領も参加していました。その際にアリエフ大統領は、「アルメニア南部とエレバン、そしてセヴァン湖も歴史的にアゼルバイジャン人の土地だった」と述べ、またエルドアン大統領は、アルメニア人虐殺の首謀者だったオスマン帝国時代の軍人らを称賛する発言を行ったそうです。
もちろん、アルメニア側はこれらの問題発言を強く非難しています。アリエフ大統領はずっと、「アルメニアが不法占領している地域を返還すれば、両国の対立や紛争は解決される」と述べていたのに、国際的に認められたアルメニア本土に対する脅威を煽る発言をするなんて…エルドアン大統領の発言も、アルメニア人の怒りを増幅させ、憎悪の連鎖を悪化させるものです。政治家らが対立を煽る言動を繰り返していては、本当の平和は訪れません。
停戦合意から1か月が経ち、アルメニア国内の情勢はあまり混乱していませんが、パシニャン首相の辞任を求める野党グループ「救国運動」による抗議活動は続いています。ソ連からの独立時に首相を努めた人物を首相候補に擁立して、エレバン市内でデモを行っており、交通が混乱することもあるようです。しかし、全国規模の動きには発展していません。
あと、今アルメニアでは、ある犬のことが話題になっています。戦争中、エサもなく弱っているところを一人のアルメニア人兵士に保護され、ずっと優しく世話をしてもらっていた犬で、名前はジョニー。その兵士が負傷して、彼が治療を受けているエレバンの病院の外でずっと待っているのだそうです。大好きな兵士のことを心配して、健気に待ち続けるその姿がニュースでも報道され、「現代のハチ公」と呼ばれています。一日でも早く対面できたらいいですね。
ずっと健気に兵士を待ち続けるジョニーのことを伝える現地ニュース(アルメニア語)
さて、スタッフがコロナに感染して閉鎖していたレゴ教室が再開し、今週からアレンとレオはまた仲良く通っています。2週間ぶりに通えるようになって、二人とも嬉しそうでした。一時閉鎖の影響からか、子供の数は減ったみたいですが、そのうち以前の賑わいを取り戻すと思います。とにかく、久しぶりに息子たちが楽しそうにレゴで遊んでいる姿を見れてホッとしています。
今年も残すところ、わずか半月ほど。コロナもまだ収束していないし、戦争後の混乱も続いています。数千人もの命が亡くなり、多くの領土を失ったため、新年をお祝いするムードは当然ありませんが、少なくとも、この何気ない穏やかな日々の中で年を終えることができたらと願っています。
2週間ぶりに再開したレゴ教室で楽しく遊ぶアレンとレオ
アレンが作る動くレゴで遊ぶのをレオはいつも楽しみにしています。
昨晩は、兄弟仲良く仮装してお医者さんごっこしていました。
- [2020/12/11 19:29]
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