サフモサ修道院と天文台のツアーに参加
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昨日、安倍首相が健康上の理由から辞任を発表するという速報がありましたね。第一次安倍政権時代も同じ持病で辞任したし、それが主な理由と考えるのが自然ですが、他に何もなかったのでしょうか…日本のメディアは、首相とトランプ大統領との蜜月関係の重要性を強調していますが、トランプ氏は選挙戦の公約に「駐留米軍経費の負担増」を掲げていて、たとえ安倍首相が続けていても、日米関係の変化は避けられないかもしれません。
また水曜日の朝、アルメニアでもショッキングなニュースがありました。エレバン市内のアパートでガス爆発が発生して、建物の一部が倒壊する大事故があったのです。ちなみに、私が住む同じ地区にあるアパートでした(徒歩で行けるような近距離ではありませんが)。4階建てのソ連時代の古いアパートで、その一部が爆発で完全に倒壊しましたが、死者は1人だけだったようです。それでも悲惨な出来事です。
さて、一昨日は、初めてアルメニアの国内ツアーに参加してみました。というか、私は90か国旅行した経験がありながら、基本的に自力で観光するというスタイルだったので、ツアーというものに参加したことがほとんどありません。そんな私がなぜ今回ツアーに参加したかというと…天文台に子供たちを連れて行けるから!
エレバンから車で45分ぐらいの山の上にビュラカン天文台というのがあります。ヴィクトル・アンバルツミャンという偉大なアルメニア人天文学者が1946年に創設した天文台です。アンバルツミャン氏は、理論天体物理学の創始者の一人で、ビュラカン天文台の初代所長を1988年まで務めました。
そのビュラカン天文台を訪問するツアーを妻を見つけて、宇宙の世界に一時期ハマっていたアレンとレオのために参加してみようか?となったのです。最近はあまり関心なさそうですが、二人とも太陽系の惑星は全部知っているし、アレンは星と惑星の違いとか、マケマケやハウメアといった準惑星のことまで詳しいです。「天体望遠鏡で惑星を見に行かないか?」と言うと、とても嬉しそうでした。
そのツアーには、天文台だけでなく、サフモサ修道院の観光も含まれていました。ここは今年5月にも家族で訪問していて、その時のことはブログ記事にも書いてあります(こちら)。美しい夕焼けのタイミングに訪問するとのことで、そちらも見応えありそうだから、家族でツアー参加を決めました。
夕方6時にエレバン中心部を出発ということで、行ってみると移動の大型バスは満席でした。もちろん参加者はみんなアルメニア人で、ガイドも当然アルメニア語しか話しません。そんな中で唯一の外国人の私は浮いていましたが、普通にアルメニア語ができることが分かったら、みんな途端に笑顔になりました。
まずサフモサ修道院に着いて、ガイドの説明を聞きます。妻も日本語ガイドの仕事をやっていましたが、この修道院はツアーでは訪れない場所なので、知らなかった情報がいろいろあったみたいで、すごく興味深そうに聞いていました。私も知らなかったけど、教会内部には歴史的に価値のある壁画なども残されていて驚きました。
しかし、何より素晴らしかったのは、そこからの夕暮れ時の風景。サフモサ修道院は切り立った崖っぷちに建っていて、そこからは遠くにアララト山も望むことができるのです。その日は雲一つない快晴で、月もきれいに出ていました。人の少ない時間帯だったし、雄大な景色を思う存分満喫することができました。
その後、ビュラカン天文台に向かいました。着いたのは夜8時半ぐらいで、もう真っ暗。大勢では入れないので、2つのグループに分かれて行きます。私たちのような子供連れが先に入場して、その天文台で働くガイドの説明を聞きました。天気が良かったから、頭上には満点の星空が広がっていました。
そして、天体望遠鏡がある場所に行って、それで惑星などを見せてもらいました。見たのは木星、土星、月。肉眼で見たことない木星や土星の姿を確認して、アレンが喜んでいました。地球から近い月は、クレーターなどもくっきり見えて、とても美しかったです。ちなみに、アレンが「土星の環は石と氷と埃で出来ているだよー」と言うのを聞いて、ガイドがビックリしていました。私も、久々にアレンが宇宙に関心を持ってくれて嬉しかったです。
2つ目のグループの観光も終わって、エレバンに戻ってきたのは夜11時半…もう遅いのと疲れから、子供たちは帰りの車の中で寝てしまいました。私たちも疲れましたが、大満足の内容で参加してよかったです。子供たちが喜びそうな国内ツアーがあれば、また参加したいと思います。
夕暮れ時の美しいサフモサ修道院
修道院の天窓。ハチュカル(十字架石)が一つ嵌められていますが、これはとても珍しい作りだそうです。
修道院奥の礼拝室には、美しい壁画が残されています。
アルメニアにキリスト教を広めた聖グリゴールを描いた壁画もありました。
修道院の後ろは切り立った崖で、そこから深い渓谷とアララト山の雄大な景色が広がっています。月も出て、とても美しかったです。
私的には、この素晴らしい景色がツアーでも最も感動した瞬間かも…
天文台は真っ暗だったので、残念ながら写真がありません。疲れたけど、子供たちにとって楽しい経験になったと思います。いい夢を見ていることでしょう
- [2020/08/29 17:53]
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