また家族で採蜜作業を見学
- 生活
- | トラックバック(0)
- | コメント(2)
日本でも報道されていますが、ベラルーシの大規模な反政府デモ、そしてイスラエルとUAEの国交正常化といった大きな国際ニュースが話題になっていますね。ベラルーシのデモに参加した日本人が拘束されたという情報もありました。
「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領による長年の強権政治に、多くの国民が辟易しているのは事実でしょうけど、デモの背景には他国の思惑なども影響しているかもしれません。しかし、警察によるデモ参加者への暴力や拷問は実際に起こっているようで、同じ民族が憎しみ合う状況には胸が痛みます。
イスラエルとUAEの歴史的な合意は、イラン包囲網の強化のためという見方が強いですが、裏を返せば、それだけイランの影響力が拡大し、逆に米国の影響力が低下していると言えます。イスラエルにとって、米国という後ろ盾に以前ほどは頼れない状況なのかもしれません。
ところで、アルメニアの新型コロナの状況ですが、感染者数は42,319人、死者は836人。感染拡大の収束が続いており、そのため、大学も9月から授業が再開されることが決まりました。また、博物館なども再開されるようです。アルメニアが次第に通常に戻っている一方で、欧州各国では、感染の再拡大を受けて規制を強化しようという動きが見られます。それに抗議する大規模なデモがドイツやスペインで発生していますが、それって日本では報道されているんでしょうか?
さて、昨日また家族で採蜜の作業を見学しました。親友の片岡さんと協力して仕事を進めようとしているハチミツ会社の社長さんが誘ってくれたので、彼のエレバンの工場に行ってきたのです。その工場には今年1月に片岡さんと訪問したし、6月には、山に移動したミツバチを家族で見に行ったこともあります。どちらについても、過去の記事でご紹介しています。(1月の記事)(6月の記事)
工場に行ってみると、1月の訪問時に見た最新の機械でハチミツを採集されていました。今月初めにもアルメニア北部で採蜜作業を見学しましたが、そこは小さな養蜂家なので、全て手作業でやっていました。それとはまた違う機械化された作業はとても興味深かったです。
ミツバチの巣箱から巣枠を取り出して機械にかけると、自動的に蜜蓋(完熟した蜜の入った巣穴を塞ぐためにハチが作る蓋)が削ぎ落とされていきます。そうすると、密閉されていたハチミツが出てくるわけです。次に、遠心分離機を使って、さらに巣枠にあるハチミツを取り出すのですが、これも機械が回転数などを計算して、自動で巣枠を回します。
そこからすごかったのは、徹底的な濾過作業。複数のフィルターでハチミツを濾過して、それに圧力をかけてまた濾過します。最後にハチミツを寝かして、中の残った気泡や沈殿物を取り除きます。1月に訪問した時に、その工程や機械について説明を受けましたが、実際に稼働しているのを見ると、少しでも高品質のハチミツを作ろうという強いこだわりに改めて感心しました。
見学の後、そのこだわりのハチミツを2キロ購入しました。その場で瓶に黄金色のハチミツを入れてくれて、もう一つの瓶にはおまけで蜜蝋をたっぷり入れてくれました。美味しそうだし、体に良さそう!というか、帰宅してから味見してみたら、めっちゃ美味しかったー!そりゃーあれだけこだわって作っていますからね。工場見学も楽しかったし、充実した一日になりました。
巣箱から取り出した巣枠。ここにハチミツが詰まっています。
蜜蓋を削り取る作業。大量のハチミツを作るから、工程のほとんどを機械で行います。
遠心分離機でハチミツを取り出します。巣枠の重さなどから自動的に回転数を計算するそうです。
取り出したハチミツを複数のフィルターで濾過します。
さらにハチミツに圧力をかけて、また濾過します。
最後に、この中でハチミツを寝かせて、残った気泡や沈殿物を取り除きます。
工場内部。これらの工程を経て、こだわりのオーガニックのハチミツが作られます。
もちろん、その美味しいハチミツを頂きました!工程を見学したばかりだから、更に美味しそうに見えます。
おまけに蜜蝋もたっぷり入れてくれました!
購入した採れたてのハチミツ。きれいな色です。そして、とても美味しかったです!
- [2020/08/20 20:36]
- 生活 |
- トラックバック(0) |
- コメント(2)
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://armeniajapan.blog54.fc2.com/tb.php/1130-d9d96ac9
- | HOME |
コメントの投稿