アルメニア北部を家族旅行 Part 1
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8月になりましたね。真夏に突入したにも関わらず、今年のアルメニアはけっこう涼しいです。乾燥しているから、日が沈んでからは風が少し冷たく感じるほどです。
日本でまた感染者が増えている新型コロナですが、アルメニアは明らかに落ち着いてきました。感染が一定程度広まったことで自然収束しているようです。個人的には、感染症の問題はこのような形で乗り越えるしかないと思っています。現在までの感染者数は39,586人、死者は770人で、回復者数は3万人を超えました。
あと、レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発事故が起こりましたね。化学物質が大量に保管されていた倉庫が大爆発を起こし、多くの死傷者が出ています。爆発の瞬間の映像はマジですごかった…イスラエルによる攻撃かという憶測が出ましたが、同国は関与を否定していますが、確かにヒズボラを狙ったものではないし、その可能性は低い気がします。レバノンにはアルメニア系住民も多く住んでいて、彼らにも被害が出ているそうです。
さて、月曜日に3泊4日の家族旅行から無事に帰ってきました。アルメニアの大自然と歴史、そして人との触れ合いを満喫する素晴らしい旅になりました。妻も、「この旅行は本当によかったー!」と満足していましたし、私も旅の終わりに幸せな気持ちで心が一杯でした。
初めて訪れた場所や初めての経験もいろいろあったので、何回かに分けてその旅の思い出をご紹介します。新型コロナの影響で海外渡航が難しいご時世ですから、当ブログを通じて、アルメニアの美しい自然、豊かな歴史や文化、そして温かいホスピタリティを少しでもお伝えできたらと思います。
初日に向かった先はアルメニア北部のロリ地方。今回も元学生のティグランが運転手を務めてくれて、彼の奥さんも同行しました。目的地は6月にも宿泊した養蜂家が経営するゲストハウスですが、途中にある古い修道院にも立ち寄りました。これがどこも見応えがあって感動しました。
まず訪問したのは、アルドゥヴィ修道院。舗装道路などない小さなアルドゥヴィ村にひっそりと建つ素朴な修道院で、その歴史は8世紀まで遡ります。独特の美しいハチュカル(十字架石)が残されています。豊かな大自然に囲まれ、また観光地化されていないから、神聖な雰囲気に包まれた場所で心が落ち着きました。そういうのが大好きな妻は、「次はこの村に泊まりたい!」とまで言っていました。しかし、泊まれるとこなんてあるのかな…
その近くには「蛇のへそ」と呼ばれる場所があり、そこも訪問しました。伝説によると、大蛇がアルドゥヴィ村を襲った際に、当時の大司教が村を守るために7人の修道士を送りましたが、彼らはみな大蛇に殺されてしまいました。そのため、大司教が祈って、大蛇を石に変え、その石からは聖水が流れるようになったそうです。
実際に、一つだけ色の違う石の層がくねくね曲がっていて、まるで蛇のような形をしています。そして、そのおへそ辺りの場所から聖水と信じられている湧き水が流れ出ています。偶然に生まれた自然の造形でしょうけど、そういう伝説が生まれるのも納得の光景でした。けっこう道が悪かったですが、アレンは頑張って歩いて聖水を汲んできました。たくましくなったなあ。
のどかな田舎に建つアルドゥヴィ修道院。静かで落ち着いた雰囲気がよかったです。
美しく独特のハチュカル(十字架石)が残されています。
くねくねと曲がって蛇みたいに見える岩。伝説が生まれるのも分かります。
そのちょうどおへそ辺りから聖水が流れ出ています。アレンが頑張って水を汲みました。
その後、すぐ近くにあるホロマイル修道院を訪問しました。7世紀に基礎が作られた古い教会で、切り立った崖っぷちに建っていて、その裏にまわると、深い谷底を見下ろす風光明媚な場所に出ます。雄大な渓谷の風景には、思わず息を呑みます。足がすくんでしまうような場所ですが、ずっと留まって眺めていたくなります。
その渓谷の下を覗いてみると、なんと、その断崖絶壁にへばり付くように建つ小さな教会があります。この景観を一度は見たいと思っていました。実際に見ていると、やっぱりすごい!どうやって、そしてなぜあんな険しい場所に…と不思議で仕方ありません。古人たちが信仰によって作り上げた芸術に感動しました。
崖っぷちに建つホロマイル修道院。ここも美しい自然の中にひっそりとあります。
修道院の裏には、こんな壮大な風景が広がっています。ここは本当に素晴らしかった!
その断崖絶壁の中腹に教会が…見えますか?
アップで撮った写真。こんな険しい場所になぜ?どうやって??とにかく見応えありました。
そして、修道院の観光を終えてから、宿泊先のゲストハウスに向かいました。私たちの再訪問に、オーナー家族もみんな喜んでくれました。奥さんの食事もやっぱり美味しいし、ハチミツから作られた特製ワインも最高!空気も澄んでいて気持ちいい!夜は、ミツバチの羽音や振動を感じながらゆっくり眠ることができました。とにかく、旅行初日から充実の一日でした。
翌日はお目当てのハチミツの収穫を見学させてもらったんですが、それについてはまた次回の記事でご紹介したいと思います。
養蜂家の家族が経営するゲストハウスに到着。子供たちは早速ブランコや砂場で楽しそうに遊び始めました。
ハチミツから作る特製ワインも美味しい!そして、山の澄んだ空気も美味しい!
みんなで夕食。奥さんが作る食事も本当に美味しい!楽しい旅の初日でした。
- [2020/08/05 17:40]
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