非常事態宣言がまた1ヶ月延長
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先日、アルメニアIT企業連合のカレン・ヴァルダニャン会長の訃報がありました。死因は公表されていませんが、ずっと持病を患っていたと聞いています。享年57歳…アルメニアのIT産業やIT教育に多大な貢献をしてきた彼の早すぎる死に、多くの業界人がショックを受けています。
私と妻も、ビジネス視察ツアーで何度かお会いして面識がありました。アルメニアに関心を持つ日本人の訪問をいつも歓迎してくださり、こちらの質問や疑問にも親切に答えてくださいました。その決して偉ぶらない誠実な人柄に、私も妻も好印象を持っていました。心からご冥福をお祈りします。
さて、晴れていると暑いんですが、曇ったり雨が降ったりと少し不安定な天気です。そのため、今年の夏は例年よりけっこう涼しいですね。来週の日曜は「ヴァルダヴァル」という水かけ祭の日ですが、この天気だとちょっと寒いかも…って、今年はコロナの影響で大規模には行われないでしょうね。
そんな祭日を間近に控えていることもあってか、アルメニア政府は非常事態宣言をまた1ヶ月延長しました。3月中旬に発令された非常事態宣言の延長はこれで4度目で、とりあえず8月中旬まで続くことになります。
新型コロナに関するアルメニアの状況ですが、現在までの感染者数は32,151人、死者は573人。ついに3万人を超えて、百万人あたりの感染者数も約10、892人に達し、公式データとして、少なくとも百人に1人の割合で感染が広がっていることになります。実際はその10〜20倍いるはずなので、10人に1人以上と考えた方がいいでしょう。
ただ、感染者の増加ペースは少し落ち着いてきているようですし、回復者が6割を超えているので、全体的に見れば、特に悲観的になる状況ではないと思います。というか、この感染症は、長期的かつ広範囲で感染が続くものですから、日々の感染者数の増減に一喜一憂しても仕方ありません。
日本では感染者が再び増加して、恐怖を煽るメディアの報道もあり、また不安と警戒心が広がっているようですが、その主な原因は検査数が大幅に増えたこと。しかも、新宿区が感染者に対して見舞金10万円の支給を始めたそうで、それだと余計に検査数は増えますよね…ただ、重症患者や死者はほとんど増えていないので、「第二波が来たー!」などとパニックになる必要はないでしょう。同じくアメリカも、感染者の再拡大が問題になっていますが、死者数はずっと減り続けています。
これは、経済活動などが元に戻っていくと避けられない現象です。まして、このウイルスは、風邪や季節性インフルエンザのように人間界に定着する可能性が高いという指摘もあるため、一定の感染リスクは割り切らないといけないかもしれません。
もちろん人命は大切ですし、病気やケガもなるべくしない方がいいに決まっていますが、「新型コロナに感染しない、うつさない」ようにするためだけに、私たちは生きているわけではありません。免疫力が落ちないよう、ストレスではなく幸せや喜びを感じる生活、心と体の健康を保つ生活を送ることが何より大切ではないかと思います。
ちなみに、ここ数日アルメニアとアゼルバイジャンとの国境地帯で、軍事衝突が発生しており、双方に死傷者が出ているようです。最近アゼルバイジャンのアリエフ大統領が、和平交渉からの撤退を示唆する声明を出して、両国の緊張が高まっていました。領土問題を巡る長年の対立は、いまだ解決の糸口が見えず、未来ある若者の命が奪われ続けています。こういう紛争の方が、新型コロナよりもずっと悲惨で、真剣に考えるべき問題ではないでしょうか…
子供たちは元気にしています。アレンもレオもスイカが大好きで、こんな豪快に食べたりします。
昨日は中心部のカフェに出かけました。子供が遊ぶ場所があって、二人とも汗だくになりながら遊んでいました。
噴水で楽しそうに遊ぶアレンとレオ。夏らしい風景です。
- [2020/07/13 20:17]
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