アルメニア北部の大自然を満喫!
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毎日いい天気が続いていて、日中の気温が30℃を超える日もあります。ただ、今は屋外でもマスク着用が義務付けられているから、さらに暑く感じます。幸いアルメニアは乾燥しているから、日本よりマシでしょうけどね。
さて、新型コロナですが、現在までのアルメニアの感染者数は14,103人、死者数は227人となっています。感染者数で韓国を追い抜き、日本にも迫る勢い…というか、恐らく来週には日本を追い抜くでしょう。今月中にピークを迎えて減少傾向に入ったとしても、2万人前後になると予想しています。
こう書くと、また読者の恐怖心を煽ってしまいそうですが、私自身はあまり不安になったりしていません。長期的に考えると、遅かれ早かれ社会の一定割合が感染することは避けられませんから、過剰に怖がってストレスを溜めたり、屋内に閉じこもったりするのは、逆に健康には悪影響です。
ということで、先週末は遠出して、アルメニア北部の大自然を家族と満喫してきました。元学生のティグランがドライバーを務め、また彼の奥さんも参加したので、計6人の国内旅行となりました。ちなみに、車内でもマスク着用が義務付けられているため、大人はみんな付けていました。少し息苦しいけど、もし警察の取り締まりに遭ったら、一人約20ドルの罰金です。
まず向かったのは、ロリ地方にあるデンドロパークという自然公園。エレバンから車で3時間ほどのステパナバンという町近くに位置しています。ソ連時代にポーランド人が山の中に創立した公園で、様々な植物が植えられています。特に有名なのは松林で、5月末から6月初めにかけて大量に飛ぶその花粉が体にとてもいいと言われています。
平日の金曜日だったせいか、人出も多くなくて静かだったし、よく整備された公園内は歩きやすくて、気持ちよく散策できました。花粉やマイナスイオンをたっぷり吸ってリフレッシュできたように思います。ちなみに私はその公園に行ったのは初めてでしたが、とても気に入りました。
道中の美しい景色。向こうに見える山は、アルメニア最高峰のアラガツ山(4090m)。
緑豊かなデンドロパークはよく整備されていて、気持ちよく散策できました。
多種多様の植物が植えられていて、空気も美味しかったです。
公園の近くでアレンは馬にも乗りました。
公園のある地域には深い渓谷があって、移動中は雄大な景色を楽しめました。
デンドロパークを出発して、雄大な景色を眺めながら、宿泊先のアラベルディという町に向かいました。泊まったのは、その町の郊外にある、妻の知り合いの養蜂家が経営するゲストハウス。静かで眺めのいい山の中にあり、なんとベッドの下にミツバチの巣箱が置かれていて、ミツバチの羽音やその振動を感じながら寝ることができるのです。
今回はそこに二泊しましたが、少し不便はあるものの、ロケーションが素晴らしいし、経営者の家族もみんな親切だし、ミツバチの生態などをいろいろ知ることもできて、とても楽しい滞在となりました。奥さんが作る食事も、自家製の濃厚なハチミツも美味しかったのですが、特に気に入ったのはハチミツで作ったワイン!妻もすごく気に入ったので、お土産に一本買って帰りました。
豊かな自然の中で過ごし、また高いヒーリング効果があると言われるミツバチの羽音を感じながら寝たおかげで、心も体も元気になった気がします。山の中を散策したり、ブランコで遊んだりして、子供たちもすごく気に入ったようなので、また今夏中に泊まりに行きたいと思っています。
移動中に雨が少し降ったので、ゲストハウスに着くと美しい虹がかかっていました。
ゲストハウスからの景色は最高!写真の小屋が宿泊する場所です。
ちょっと狭いですが、その小屋の窓からも雄大な景色が広がっています。
ベッドの下を開けてみると…本当にミツバチの巣箱が!羽音の振動を感じながら寝ることができるのです。
奥さんが作る食事もとても美味しかったです。
自家製のハチミツも美味しかったですが、特に気に入ったのはハチミツから作るワイン!美味しくてハマる味でした。
ミツバチの羽音のおかげで、子供たちも熟睡できたようです。
ベッドの下に通じる穴からミツバチが出入りしていました。
ブランコもあって、息子たちが楽しく遊んでいました。
みんなで防護服を着て、ミツバチの生態についてのレクチャーを受けました。
巣箱の中を見せてもらいながら、興味深い話をいろいろ聞くことができました。健気に働くハチが可愛らしかったです。
二日目は、そのゲストハウスと同じ地域にあり、世界遺産にも登録されているサナヒン修道院とハグパット修道院を訪問しました。どちらも立地も雰囲気も建築も素晴らしくて、いつ訪れても感動します。ちなみに、修道院近くの土産物売りのおばさんたちが、私を見て大喜びしていました。というのも、新型コロナの影響で今年は全く外国人観光客が来ておらず、観光に携わる地元の人たちは大打撃を受けているからです…
ハグパット修道院のある村には、私の20年来の友人が住んでいるので、彼の家にも遊びに行きました。もちろん時期が時期ですから、「もしウイルスのことが心配なら遠慮せず断ってね」と事前に伝えると、「何も気にせずに会いに来い!」と即答。なので、半年ぶりの再会を果たしました。彼には今年のお正月にも会っています。その時のことについては、過去の記事をご覧ください(こちら)。
友人と奥さんは私たちとの再会をすごく喜んでくれて、お酒を飲みながら楽しく食事をしました。その時にも新型コロナのことが話題になりましたが、友人曰く、昨年12月頃に彼が住む地域で風邪や肺炎にかかる人が不思議と多かったそうです。友人含め、ほんとんどの人は軽症だったため、大して問題にならなかったみたいですが、「あの頃からウイルスはアルメニアで流行していただろう…」とのことで、その可能性は十分あると私も思います。とにかく、友人と奥さんも元気そうで良かったです。
静かな林の中に建つサナヒン修道院。7年前に私の母と訪問して以来でした。
神聖な雰囲気に満ちた教会で、私も妻も大好きな場所です。
その教会内で3歳のレオがとったアレンの写真!偶然でしょうけど、プロ並みのすごい写真!
ハグパット修道院にも行きました。この村には友人がいるから、何回も来たことがあります。
ここも世界遺産に登録されていて、とても美しく雰囲気のいい教会です。
教会のあるハグパット村からの景色も素晴らしい!
その村に住む20年来の友人と奥さんに会いました。いつも温かく迎えてくれます。また今夏に遊びに来たいですね。
エレバンに戻る最終日は、アパランという町近くにあるアルメニア文字のモニュメントに立ち寄りました。聖人メスロプ・マシュトツによるアルメニア文字発明1600周年を記念して2005年に建てられたものだそうです。日曜だったこともあり、アルメニア人がけっこう来ていましたね。アレンの頭文字のA、レオの頭文字のLのモニュメントで写真を撮りました。
そこからエレバンまでの帰り道では、ずっとアララト山の美しい姿を見ることができました。アララト山の雄姿を見ると、なぜかホッとします。天気に恵まれ、素敵な出会いと再会にも恵まれて、とても素晴らしい旅行になりました。そして、澄んだ空気と美しい大自然を満喫して、最高のリフレッシュになった気がします。妻と子供たちも楽しい時間を過ごせたみたいなので、また来月にも泊まりがけで地方に出かけたいと思います。
最終日は、ゲストハウスからさらに山の上にあるお花畑に立ち寄りました。広々として気持ち良かった。
エレバンへの帰途も、アラガツ山の雄姿を眺めることができました。
アパランのアルメニア文字のモニュメント。向こうにアララト山がきれいに見えています。
息子たちは、自分の名前の頭文字と一緒に記念撮影。アレンはA!
レオはLの文字!とても楽しく、いい息抜きになった3日間の旅行でした。
- [2020/06/10 17:28]
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