新型コロナ対策規制が大幅に緩和
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朝から青空が広がって、すっかり初夏の陽気になりました。日中の気温は25℃前後になっています。来週は30℃近くになるそうです。今月は不安定な天気が続いていたので嬉しいですね。
さて、アルメニアの新型コロナの感染状況ですが、相変わらず毎日すごいペースで増えています。今日は239人の最多記録で、現在までの感染者数は4283人、死者は55人となっています。最近は新規感染者が100人ぐらいだと、「今日は少ないなあ」と思ってしまいます。人口が日本の40分の1ぐらいのアルメニアでは、この増加ペースはかなり多いんですけどね…
こういう状況なので、3月中旬から発令されている非常事態宣言はまた1ヶ月延長されました。しかし、これはあくまで状況の急激な悪化や緊急時に備えて法規制をしやすくするための措置。実際には、ほとんどの規制は大幅に緩和される予定です。
来週からは、バスや地下鉄などの公共交通機関が運行され、飲食店やショッピングモール、幼稚園なども再開されます。もうほとんど通常の生活に戻る勢いですが、感染リスクは減少していないため、以下のようなルールが課せられます。
- 公共の場所でのマスクの携帯・着用が必要となり、違反者には罰金が科せられます。特に屋内では着用を厳しく求められる可能性があります。
- 公共交通機関の利用には,マスク,手袋の着用及び備付けの消毒液を使った手指消毒が必要です。また,ミニバス・マイクロバスなどは,座席以外の乗車が禁止され,立っての乗車はできません。
- 大型バスなどに立って乗車する場合は,他の乗客から1メートル以上離れなければなりません。
- タクシーの助手席には乗車できません。
- ホテルの宿泊登録客以外の利用はできません。
- 飲食店内への入店時には,検温がなされ,熱や咳のある場合は入店を断られます。
けっこう細かいルールが設けられていますが、恐らく大して守られないと思います。外出規制がなくなった先週からは、ソーシャルディスタンスなんて気にしないどころか、普通に握手やハグする人もかなりいるそうです。元々そんなに厳格なロックダウンじゃなかったし、「禁煙」と書かれたバスの車内で運転手が堂々とたばこを吸うようなお国柄ですからね…
政府はこの市民の緊張感のなさを批判していますが、そんなの最初から分かった上で規制を緩和しているはずだから、隠然と集団免疫方針に舵を切ったんじゃないかと個人的には思っています。もちろん経済への影響が甚大でロックダウンの継続は無理という事情もありますが、どうせ長期化は避けられない問題なので、ウイルスと共存するしかないと割り切った感があります。
ただ、こういった流れはアルメニアだけではありません。ドイツをはじめEU諸国も徐々に規制を緩和しており、域内の国境封鎖の解除も検討されています。さらに夏の観光業復興に向けて、航空会社の運行再開の可能性も高まっています。こうやって人の移動が増えれば、いくら対策を取っても感染の再拡大は避けられませんが、今後この傾向は世界中で加速していく気がします。
アルメニアも、これから夏を迎えて、人々がさらに開放的になっていくでしょう。私や妻も、せっかくの陽気だし、子供たちと一緒に郊外の自然の美しい場所に行こうかなと思っています。時には気分転換も必要ですからね。免疫力を落とさないよう心の健康にも気をつけたいと思います。
天気が良くて暖かいので、庭でご飯を食べるアレンとレオ
私も庭でギターをつま弾きました。その隣で遊ぶレオ。
外で遊び疲れてぐっすり眠る兄弟二人
- [2020/05/16 22:06]
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