規制の緩和、そして端午の節句 

朝からどんより曇って、雨が降ったり止んだりの天気です。寒くはありませんが、スッキリ晴れない日が続くと気持ちも少し重くなりますね。

昨日はアルメニアでショッキングな事件がありました。エレバン市内のアパートの9階に住む家族の父親が、5歳と8歳の息子二人を窓から投げ落として、直後に自分も飛び降りて自殺したのです。転落した子供たちも亡くなりました。ロシア駐留軍に勤めていたアルメニア人の退役軍人らしく、いまだに原因は分かっていません。私も同じように小さい息子が二人いますから、本当に胸が痛みます…

世界で感染者が350万人、死者が25万人を超えた新型コロナウイルス。日本では緊急事態宣言が今月末まで延長されましたね。まだまだ厳しい状況が続いているようですが、アルメニアも最近は毎日100人以上の新規感染者が出ていて(今日は163人と過去最多!)、現在までの感染者数は2782人、死者は40人となっています。統計上では、コーカサス三国の中で最もひどい状況です。

しかし、今週から様々な規制が緩和・解除されています。多くの経済活動は再開されて、外出規制も解除されました。もちろん感染防止のためのルールを遵守しないといけませんが、屋外スペースであればレストランやカフェも営業可能です。美容院や床屋も営業を再開したので、月曜は息子たちを散髪に連れて行きました。

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二人ともかなり伸びていたので、久々に髪を切ってサッパリしました。男の子らしい!

アルメニア政府によると、新型コロナの問題は少なくともあと1年は続く可能性が高いため、このままロックダウンを続けても根本的な解決にはならず、また経済への影響が甚大になると国家財政が破綻しかねないとのことです。これって、前々回の記事にも書いた「集団免疫の獲得」の方針に隠然と舵を切ったということでしょうか…

計画的かどうかは置いといて、そろそろ方針転換するだろうなとは思っていました。経済的にも社会心理学的にも厳しい規制を続けられるのは2、3ヶ月が限界で、欧州でも規制の緩和が始まりつつあります。まして先進国とは言えないアルメニアでは、日々の暮らしにも困窮する人が急増しているので、問題の長期化が免れないなら、一定のルールを課して経済活動を再開せざるを得ません。

もちろん医療崩壊が起こりかねない事態になれば、再びロックダウン措置などが取られる可能性も否定できませんが、現状では、感染リスクがある中で徐々に通常の生活に戻っていくようです。しかし、教育機関の閉鎖と公共交通機関の運行停止、可能な限りのテレワークの要請は継続されています。

さて、昨日5月5日は端午の節句でした。なので、息子たちに紙で兜と鯉のぼりを作ってあげました。そして、一緒に巻き寿司を作りました。子供は二人とも和食が大好きで、あまり落ち着いて食べることがないアレンも、寿司とかだと自分からパクパク食べてくれます。

今回もアレンは自分で巻くのもやりました。もちろん私が手伝ってあげましたが、楽しそうに巻き簾を使って巻いていました。なぜかレオは「パパがやって!」と言うので、私が巻きました。それでも、レオも美味しそうにたくさん食べていました。レストランも営業を再開したし、もっと暖かくなったら、日本食を食べに連れて行ってあげたいですね。もちろん社会的距離を取るなど気をつけててですけど。

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兜をかぶって鯉のぼりを持つアレン。わざとテンション低い表情を作って写真を撮ってもらおうとするなんてマセてきました。

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レオにも鯉のぼりを作ってあげました。

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巻き寿司を作るアレン。私が手伝ってあげましたが、上手に巻けました。

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