エチミアジン大聖堂 

アルメニアは、301年に歴史上初めてキリスト教を国教にした国です。信仰されているアルメニア正教は、東方諸教会の一派で、ローマ・カトリックにも東方正教会にも帰属していません。アルメニア正教会以外には、コプト正教会やシリア正教会がこの宗派に属しています。

そのアルメニア正教会の総本山が、エチミアジン大聖堂です。エレヴァンからバスで40分ほど郊外にある大聖堂で、世界遺産にも指定されています。5世紀頃、当時の大主教グレゴリオスのもとにキリストが降臨して建設を命じたという伝説が残る、アルメニアで最も古い教会の一つです。1月6日のアルメニアのクリスマスには、世界中から信者が訪れます。

とても荘厳で美しい建築物で、現在も毎週ミサが行われています。周囲には同じく世界遺産のリプシマ教会、神学校などがあり、アルメニアの信仰の中心地となっています。大聖堂の奥の博物館には、キリストを刺した槍、ノアの箱舟の木片などが保存されています(真偽のほどは分かりませんが…)。

アルメニア観光では必ず訪れる場所ですが、可能であれば日曜ミサを見学してください。アルメニア語によるミサが見られます。大国に翻弄されてきた歴史の中、アルメニア人たちは、民族のアイデンティティーを頑なに守り通してきました。エチミアジンのミサを見たら、アルメニア人の宗教や言語に対する誇りを感じることができるかもしれません。

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左端は、ミサを終えた大主教(カトリコス)。髭を蓄えて、貫禄がありますね。中央は、エチミアジン大聖堂の内部。装飾が大変美しく、神聖な雰囲気です。右端は、キリストを刺した槍。本物だったらすごいですね。

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