日本の教科書が届きました! 

今日で東日本大震災から9年。今も5万人近くの人たちが避難生活を余儀なくされているそうです。福島原発からは毎日大量の汚染水が発生し、その原因となっている核燃料の取り出しも技術的にかなり難しいとのこと…

新型コロナウイルスの影響で、東京五輪の開催を不安視する声が上がっていますが、私は元々このオリンピック誘致に甚だ疑問を持っていました。いくら五輪による経済効果が大きいと言っても、それが被災地の真の復興に繋がるでしょうか。今も苦しむ人々に対して、他にもっとやるべきことがあるように思いますが…

ご存知のように、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないイタリアは、ついに移動制限を国全土に発動しました。それを受けて、アルメニアとイタリアを結ぶライアンエアーも1ヶ月運行を中止すると発表しました。さすがにこうなってくると、病気よりも経済への悪影響の方が少し心配なってきますね。

前回の記事で、日本人のアルメニア入国時の措置についてご紹介しましたが、今日から全ての入国者に対して、アドレスカードの記入と14日間の電話による問診という同じ措置が取られるそうです。その間の行動制限は特にありませんが、今後の状況次第では自主隔離が要請されるかもしれませんので、最新の情報にご注意ください。

ちなみに、日本など特定の国・地域から帰国したアルメニア人に対しては、すでに14日間の自主隔離が要請されていますが、その対象国にドイツとフランスも追加されました。あと、入国時にアドレスカードに記入するのは、過去14日間の滞在歴やアルメニアでの滞在先,連絡先などの情報です。

さて、昨日は大使館に行って、日本から届いた教科書を受け取ってきました。というのも、うちの息子たちは日本国籍も持っているため、義務教育期間の教材は無償配布されるのです。今回は長男のアレンが使う小学1年生用の教科書です。

自分がどんな教科書を使っていたかなんて全く覚えていませんが、表紙のデザインや薄さを見ると、「ああ、こんな感じだったなあ…」と何となく懐かしい気持ちになりました。算数や国語の他に、「あたらしいせいかつ」という見慣れない教科書がありました。小学校生活の楽しい送り方を写真や絵で説明したものでしょうか。

表紙デザインがやたらアニメっぽい道徳の教科書を開くと、「生きているなとかんじるのは、どんなときかな?」という深い質問がありました。まあ、命について考えさせるためなのかもしれませんが、この質問って子供じゃなくて、現代社会に疲れた大人にした方がよくないか…

しかし、日本の教科書は絵や写真が豊富で、見ているだけでもけっこう楽しいですね。とても凝っているし、これが海外在住の子供たちにも無償で配布されるってすごい!天邪鬼で判官贔屓な私は、ブログで政府批判をすることもよくありますが、この制度には心から感謝です。

とにかく真っ新な教科書が届いて、私も嬉しくなりました。すぐにでもアレンに使ってほしいですが、それはもうちょっと先になりそうです。というのも、学校でアルメニア文字は全て習ったけど、まだロシア語の文字を勉強中だそうで、さすがに負担が大きすぎて可哀想…学校の勉強が落ち着いてきたら、少しずつ始めたいと思います。

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届いたアレンの教科書。秋にまた配布される予定です。なぜか道徳の教科書のデザインだけアニメっぽいのが気になりますが…

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レオも興味津々で一緒に見ていました。レオも将来もらえるよ!

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アレンは音楽の教科書が気になったみたいで、ピアノで曲を弾こうしていました。

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