辻井伸行さんのコンサート、そして1000本目の記事 

記録的な強さの台風が関東方面を直撃するみたいで、皆さんどうかお気を付けください。エレバンは夜になると雨が降ったりしますが、日中は晴れているとまだ半袖で十分な暖かさです。でも日射しが柔らかくなって、朝晩はジャケットを着ないと少し寒いぐらい。夏が終わりを迎えようとしているみたいです。

さて、第20回エレバン国際音楽祭が開催中で、金曜の夜は、盲目のピアニスト・辻井伸行さんのコンサートがオペラハウスで行われました。貴重な機会ですから、私も妻や友人や知人と行ってきました。

いやあ、本当に素晴らしかったです…アンコールに三回も応えてくれて約2時間に及ぶコンサートでしたが、あっという間でした。というか、「もっともっと聴いていたい!」と思いました。アルメニア人の聴衆も、素晴らしい演奏に対する感動と賞賛を盛大なスタンディングオベーションで表していました。

とにかく聴き終わった後も余韻がすごくて、体全体が感動で包まれているような感覚が続きました。一つ一つの音が優しく美しくて、キラキラ光っているというか、まるでピアノが生命を持って歌っているかのよう…目を閉じて聴いていると、心や意識がその音と調べに吸い込まれてしまいます。

今は文章で自分なりに表現できていますが、鑑賞直後は言葉では言い表せないほどの感動で、ただただ「ハア~」とため息が出るだけでした。妻も、「今まで聴いたピアノ・コンサートで一番素晴らしかった。こんな機会を持てて本当に幸せだ」と言っていました。全く持って同感です。

さらに、コンサート後に楽屋に行って、辻井伸行さんとお会いする機会まで持つことができました。そこで一緒に写真を撮る際に、「心の底から感動しました」と伝えると、辻井さんは「ありがとうございます」と言って握手してくれました。その手がビックリするほど柔らかい!この手からあの心に響く美しい音が生み出されるんですね。感動をありがとうございました!

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辻井伸行さんのコンサートのプログラム。前半は印象派のドビュッシーやラヴェル、後半はショパンでした。そしてアンコールはリストなど。時間を忘れて最後まで聴き入ってしまいました。

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コンサート後お疲れでしょうに、たくさんの人と写真撮影に応じる辻井さん。素晴らしい音色を紡ぎだす手はとても柔らかく、そして温かくて、清らかな心根が伝わりました。

ちなみに、今回は記念すべき当ブログの1000本目の記事となりました!怠け者で筆不精の私が、アルメニアに住み始めてからの10年間ずっとブログを書き続けるとは…そして、1000本も記事を書くなんて何だか信じられません。アフィリエイトも何もしてないのにこれだけ書け続けられたのは、いろいろネタに尽きないのもありますが、自分にとって大切な人生の記録であり、また自己表現の場だからだと思います。

しかし何より、アルメニアというマイナーな国を舞台にした当ブログを読んで下さっている方々の存在が大きいです。本当にありがとうございます!時には自分勝手なことや大して面白くない内容だったりするかもしれませんが、これからもなるべく頑張って書き続けたいと思いますので、引き続きお読みいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします!

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子供ができてからは、その成長や子育てに関する記事が増えました。自由気ままに書いているからこそ1000本も続けられたのでしょう。これからも徒然なるままに書き続けていきたいと思います。

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