アルメニアが18歳までの医療費を無料化?! 

日中は40℃近くになって暑い!やっぱりアルメニアの夏は暑いです。ただ乾燥しているため、日が沈むと心地のよい風が吹いて過ごしやすいんですよね。蒸し暑い日本よりずっといいかもしれません。

大坂でG20サミットが開催されていますね。来日している各国首脳の中でも、注目を集めるのはトランプ大統領。いつもように安倍首相は親密さをアピールしていますが、逆にトランプ氏はサミット直前に日米安保に不満を述べて話題になりました。私にすると、「今さら何を大騒ぎしてんねん?!」という感じです。

就任当時からトランプ大統領は、米軍の海外駐留は公金の無駄遣いだと批判的でした。特に日本に対しては、米軍駐留のためにさらなる負担増を求める発言を繰り返しています。思いやり予算と呼ばれる「在日米軍関係経費」は8000億円以上に上り、すでに異常なほど負担しているのに、もっと出せ!とか武器を買え!と要求するところはトランプらしい。

それよりも、これだけ無茶苦茶なこと言われているのに、まともに相手に言い返せない日本政府の方が大丈夫でしょうか?「日米安保は片務的ではない!」と主張する相手は、国内のマスコミではなく米政府でしょう。先日の日米首脳会談でも、この件については触れなかったみたいですが、もし立場が逆だったら、アメリカ側は徹底的に追及していたと思います。強固な同盟関係をアピールしたいなら、まず対等な関係を築くよう努めるべきで、今のままだと従属関係と思われても仕方ありません。

さて、アルメニア政府はここ数日、とても重要な法案を閣議で承認しました。これから議会に提出して審議されますが、パシニャン首相が率いる政党連合が7割以上の議席を持っているので、ほぼ間違いなく賛成多数で可決されると思います。

その法案の内容とは、「法定最低賃金の引上げ」と「18歳までの医療費の無料化」。これらの法案が議会で承認されれば、最低賃金は、現在の55,000ドラム(約115ドル)から68,000ドラム(約142ドル)に引き上げられます。20%以上の大幅増です。もちろん142ドルでも生活するには全く足りませんが、政府がこういうイニシアティブを取ることは大切です。

そして、基本的に無料で医療を受けられる上限年齢が、現在の7歳から18歳に引き上げられるのはとても素晴らしいことです。私含めて子供がいる親にとっては本当に嬉しいニュース!病気やケガは7歳を過ぎてからもしますからね。子を持つ親として、この法案はなるべく早く承認されてほしいと願います。

革命が成功して首相に就任した際にパシニャン氏は、「アルメニアに普通の生活をもたらす!」と語りましたが、実際にその目標に向かって動いているようです。一方、日本は年金をはじめ従来の福祉制度が崩壊しかけています。時代の変化や深刻な少子高齢化に対して、この40年間ほとんど政府が手段を講じなかったことが主な原因…

小国のアルメニアが、市民生活の向上のため、そしてより良い未来のために抜本的な改革を進めているのですから、日本もこれ以上手遅れにならないよう大きく舵を切ってほしいと思います。

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友人がフィリピンから持って来てくれたドラゴンフルーツを食べるアレンとレオ。美味しかったそうです。

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医療費の負担が軽減されるのは、子供を安心して産み育てる上で本当に助かります。

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経済成長も大切ですが、もっと大切なのは、その恩恵が広く国民に行き渡るよう循環させること。親も子供も未来に希望が持てる社会にアルメニアが生まれ変わってほしいと思います。

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