無事にゴッドファーザーを務めました
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今日で平成が終わりを告げ、いよいよ明日から令和が始まります。アルメニアも明日はメーデーで祝日ですが、日本は10連休と長いお休みですよね。しかし、「この長期休暇は経済に悪影響だ!」なんていう意見を目にするので、日本は働き方改革なんて無理やろな…と思います。
先週末から暖かくなり、日中の気温は20℃ほどで暑いぐらいです。風邪気味だった子供たちも元気になって、二人とも幼稚園に通っています。このまま寒さが戻ったりしなければいいんですけどね。
日曜は、いろはセンター主催の日本舞踊のイベントがあったので行ってきました。仕事で来られている日本人の方が、なんと師範の資格を持つほどの腕前で、日本舞踊を紹介して下さったのです。説明もとても分かり易くて興味深かったですが、後半に披露された踊りが素晴らしくて感動ものでした!いろんな役を演じながらも全てが踊りとして成立していて、その細やかな動きに見惚れてしまいました。田中さん、本当にありがとうございました!
日本舞踊を披露する田中さん。本当に素晴らしかった!
さて、土曜は昨年の無血革命を祝う「アルメニア市民の日」で、エレバン中心部は歩行者天国になり、パシニャン首相を始めとする政治家たちも参加して、いろんなイベントが催されたようです。天気も快晴でした。その記念日に、私はとても大切な務めを果たしました。少し前に書いたように、日本人・アルメニア人カップルの結婚式にゴッドファーザーとして出席したのです。
アルメニアの結婚式は、まず男性が女性の家に迎えに行き、教会で式を挙げてから、一緒に男性の家に行く…という流れが一般的です。ただ、私のような外国人でここに持ち家がない場合は、教会で式を挙げてから披露宴会場に直行します。それは今回の二人も同じでしたが、最初の「男性が女性の家に迎えに行く」というのは、エレバンにあるホテルの部屋を借りて行いました。
4階の一部屋で新郎とコニャックで乾杯してから、3階の部屋に新婦を迎えに行きました。ウェディングドレス姿の新婦はとてもきれいでした。そして何より幸せそうでした。日本語を教えていた元学生ですから、私も何だか嬉しかったですね。新郎も幸せそうで、本当にお似合いのカップルです。私がお祝いの言葉を述べて、またみんなで乾杯しました。
ちなみに手前味噌で恐縮ですが、私は結婚当日に妻のウェディングドレス姿を初めて見た時、あまりに美しくて、「あ、あのう…本当に俺なんかでいいんすか?」とマジで思いました。かといって、「ちょっと考え直します」なんて言われたら困るんですけどね。そんなことを含め、今回の式の最中では、8年前の自分の結婚式のことが懐かしく思い出されました。
美しい花嫁と幸せそうな新郎
その後、ホテルから式を挙げる教会へ移動。ホテルの近くにある聖グリゴール・ルサヴォリッチ大聖堂という大きな教会で、2001年にキリスト教国教化1700周年を記念して建てられました。新郎新婦の家族や親戚、友人たちが見守る中、二人は神に愛を誓いました。私はゴッドファーザーとして、妻もゴッドマザーとして二人の隣に立って、その誓いの証人の役目を果たしました。この時も、自分の結婚式のことが心に蘇りました。
8年前に結婚した時、まだ言葉もほとんど分かりませんでしたが、たくさんのアルメニア人に祝福されて、自分がアルメニアという国と強い結び付きを持ったような気がしました。今回ゴッドファーザーという役目を果たして、さらに強い縁でアルメニアと結ばれたように感じて胸が熱くなりました。恐らくここで日本人が式のゴッドファーザーをしたのは、私が初めてだったのではないでしょうか…
無事に式を挙げて、みんなが二人を、「おめでとう!」と祝福しました。私も大事な務めを果たしてホッとしました。何をどうしたらいいのかイマイチ分かっていなくて少し緊張していましたからね。でも、おめでたいイベントのお手伝いができたことを嬉しく思います。晴れて二人が夫婦になれて良かったです。
私と妻は神に愛を誓う二人の隣に立ちました。
ゴッドファーザーの私が十字架を二人の頭の上にかざします。8年前に私と妻もやってもらいました。
式を終えて無事に結ばれた二人と一緒に。本当におめでとう!
お祝いに来た友人たちとも一緒に。おめでたい!
教会を出る二人に花びらをまいて祝福!
式の後は、披露宴会場のホテルに戻りました。ホテル入り口で、厄除けのために皿を足で踏み割る儀式をしましたが、なかなか割れず、最後は二人とも手で地面に叩きつけて割りました。それから披露宴パーティーで、もうここからは楽しく盛り上がるのみ!ノリのいい音楽が流され始めると、すぐに踊りの輪ができます。アルメニア人は踊るのが大好きですからね。私も妻も参加して、みんなで楽しく踊りまくりました。
後半に少し時間を頂き、私がギターを弾いて、妻と友人たちと一緒に中島みゆきの「糸」を新郎新婦のために歌いました。やっぱりいい歌ですよねえ。結婚のお祝いのために書かれた歌なんですけど、あらゆる人との出会いや繋がりの不思議さを考えさせられます。酔っ払っていた私はちょっと歌詞を間違えてしまいましたが、それもまたご愛嬌。二人も喜んでくれていたので何よりです。
とにかく披露宴も楽しく盛り上がって、二人にとって素晴らしい日となったと思います。私も友人として、元先生として、そしてゴッドファーザーとして心からお祝いすることができて幸せです。私は周りからお祝いされたり、助けられたりすることが多いので、自分が貰ったものを少しお返しできたような気がしました。
雅樹くんとマリアム、ご結婚おめでとうございます!二人が無事に結ばれて本当によかった!末長くお幸せに!
厄除けの儀式で皿を踏み割ります。が、なかなか割れませんでした…
アルメニアの披露宴はとにかく踊りまくる!楽しいけど、次の日は足腰が痛い…
夫婦最初の共同作業、ケーキ入刀が行われました。
二人と一緒に記念写真。素敵な結婚式と披露宴でした。心からおめでとう!
- [2019/04/30 20:25]
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