一昨日はアルメニア人虐殺記念日
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気持ちのいい晴天が続いていますが、空気はまだ少し冷たいです。そのせいかアレンが風邪を引き、昨日からレオも風邪。そして妻も義母も風邪気味で、今朝から私も喉がちょっと痛い…って、アカンやん!前回の記事に書いたように、明日は結婚式でゴッドファーザーを務めるので体調を崩してなんていられませんからね。
昨日は露朝首脳会談が行われました。両者にとって初となる会談で、世界情勢において重要な出来事だったにも関わらず、日本ではあまり大きく扱われていないように感じました。日本との間に問題を抱えるロシアと北朝鮮が接近したという事実を、あまり国民に知られたくないかのようです。またメディアが政府に忖度でもしたんでしょうか…
さて、一昨日の4月24日はアルメニア人虐殺記念日でした。今年はフランスでも、国の記念日として追悼式典が行われたようです。当ブログで何度も書いたことがありますが、アルメニア人虐殺とは、第一次世界大戦中にオスマン帝国が行った強制移住や殺戮によって、東トルコに居住していたアルメニア人が100万人以上が亡くなった歴史的悲劇。トルコは、これを虐殺とは認めておらず謝罪もしていません。そのため、アルメニアとは国交正常化を樹立できていません。
この日は、その虐殺の犠牲者のために多くのアルメニア人が慰霊碑を訪れて献花します。私もアルメニアに住み始めてから毎年献花しているので、今年はちょうど10回目になります。ここ数年はアレンやレオも一緒です。今年も二人とも連れて行きたかったんですが、アレンは風邪だったのでお留守番。妻とレオと一緒に慰霊碑に行きました。
夕方頃だったためか、それほど混雑せず人の流れもスムーズでした。しかし、レオがとにかく自分で歩きたがり、なんと麓から慰霊碑までの坂道をほとんど自分で歩き通しました。すごいぞ、レオ!ただ、そのせいで時間が倍以上かかってしまいましたけどね…慰霊碑のある丘の上に着くと、アララト山がきれいに見えていました。そして、花が積み上がった慰霊碑に、今年も家族で花を捧げることができました。
ちなみに、妻はその虐殺を生き延びたアルメニア人の子孫。東トルコのエルズルムに住んでいた曾祖父母が虐殺を逃れてジョージアに移住し、その後、祖父母がエレバンに移住しました。つまり、息子たちには悲惨な虐殺を経験したアルメニア人の血が流れているわけです。そう考えると、4月24日は私にとっても大切な日と言えるかもしれません。
その歴史的経緯や犠牲者数については今も議論がありますが、多くのアルメニア人の命が奪われたこと自体は事実だと私は思っています。とはいえ、憎悪の連鎖が続き、いつまでも隣国と敵対関係にあるのも悲しいことです。同じ悲劇が二度と繰り返されないよう、政治の枠組みを超えて両国民が少しずつ歩み寄ってほしいと願います。そうやって平和を築くことが、犠牲者への何よりの追悼に繋がると思いますから…
虐殺記念碑のある丘の坂道をほとんど自分で歩いたレオ。大したもんだ!
丘の上からアララト山の美しい姿を見ることができました。
レオも虐殺の被害者のために献花しました。
記念碑に捧げられた花が山のように積み上がっています。
- [2019/04/26 16:11]
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