毎冬恒例のスキー&温泉旅行 

雲一つない晴天が続いていますが、気温は下がって、空気が冷たい!予報によると週末から暖かくなるらしく、春の足音が少しずつ聞こえてくるかもしれません。それを先取りするかのように、庭の木はすでに芽吹き始めています。

イスラエルがガザ最南部のラファへの侵攻を準備しているとの報道がありました。その地域には百万人以上の避難民がいます。すでにこの紛争では3万人に迫る死者が出ているというのに、もしラファへの地上侵攻が行われたら、さらにひどい悲劇が起こります。しかし、ここまで長期化し、イスラエルが国際社会の非難の声に耳も貸さずに徹底攻撃を続けているのを見ると、元々なにか陰謀や計画があったのではないか…と疑わざるを得ません。

ロシアとウクライナの戦争も2年が経ちました。ここまで長期化するとは当初思いませんでしたが、少なくとも今年中に収束する可能性は低そうです。当事国の問題というより、その背後にいる西側陣営がウクライナに軍事支援や財政支援をし続ける限り、この代理戦争に終わりは見えないでしょう。

パシニャン首相が仏メディアとのインタビューで、「CSTOへの参加を事実上凍結した」と発言し、日本でも、アルメニアのロシア離れが加速という見出しで報道されていました。いつもの如く、反ロシア的な情報だと嬉々として注目するんですよね。しかし、この発言は確かにそう考えざるを得ない重いものでした。ロシア側は、この発言の真意についての説明を求めています。

さらに、ゼレンスキー大統領が来月、アルメニアとアゼルバイジャンを訪問するという情報も流れました。アルメニア外務省は、「外国の要人が訪問する場合は公式に発表する」と述べ、肯定も否定もしていません。アゼルバイジャンはロシアと同盟国ではないから問題ないとして、アルメニアの場合、実際にゼレンスキー大統領が訪問したら、ロシアとの関係にさらなる亀裂を生む可能性があります。

そして、アルメニアのロシア離れが加速とまた報道されるでしょうけど、さすがにそれを象徴する出来事と捉えられても仕方ありません。私個人は、西側諸国は信頼に足る相手とは思えないし、この地域に東西対立の構造を持ち込むべきではないと考えています。まして、今や世界は多極化が進み、欧米中心主義は終わりを迎えようとしています。政治に駆け引きは必要ですが、アルメニアが現実的かつ長期的な視点で自国の立ち位置を決めてほしいと願います。

日曜はちょっと焦る出来事がありました。というのも、目を離したときに、バランスボールに乗って懸垂バーにつかまろうとしたレオが滑り落ちてしまい、床に顔を打ちつけてしまったのです。手で顔を覆って大泣きしているレオを抱き上げると、鼻から大量の血が!大変やん!出血は5分ほどで止まり、本人も泣き顔で、「こんな風にして落ちた」と説明するので、大事には至っていなさそうでしたが、念のため病院で診てもらうと、幸い鼻の中を切っただけでした。医者に翌日は通学しないように言われて、レオは逆に嬉しそうでした。焦りましたが、大したケガじゃなくてよかった…

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レオが病院に行っている間、バランスボードで猫と遊ぶアレン

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日曜の夜は急に停電があって、2時間ほど真っ暗でした

さて、先週末は、家族で毎冬恒例のスキーと温泉に行ってきました。ツァフカゾールというゲレンデのある町に一泊したのですが、今年はちょっとグレードアップして、少し高めのホテルに滞在しました。しかし、そのホテルに泊まると決めてからリストラ!でも、子供たちの期待を裏切らないよう、予定通りそこに泊まることにしました。とても便利で快適で泊まってよかったです。

出発の前日の夜にレオが発熱し、場合によっては延期かな…と思いましたが、翌朝にはほぼ平熱近くまで下がったのと、本人は至って元気そうで、すごくスキーに行きたがったので、「まあ、大丈夫やろ!」と出発しました。幸いレオの体調は悪くなることはなく、そのまま行って正解でした。

出発当日、エレバンは雨で、ツァフカゾールに着くと雪が降っていました。まあ、予報どおりの天気だったのですが、外れるかもと楽観視していたんですよね。なのに、予報が的中して、こんな雪が降る中で滑るのはアレンもレオも大変じゃないか…と不安になりました。しかし、ゲレンデに行ってみると、雪は舞う程度になり、雲の向こうから太陽の光が少し差し込んでくるほどで、「これなら大丈夫!」と安心しました。

昨年と同じく、今回も息子たちにはインストラクターをつけました。やっぱりまだ心配だし、プロに教えてもらった方が上達が早いですからね。スキー板とスキー靴をレンタルしてから、息子たちはインストラクターと一緒に先にリフトに乗って上がりました。2時間の指導をお願いしたので、その間に私は一人で自由に滑ることに。平日の金曜だから、リフトはがらがらですぐに乗れます。

上に行くと、さらに雲がはれてきて青空がけっこう見えてきました。やっぱり山の天気は変わりやすいですね。おかげで、今年も気持ちよく滑ることができました。雪が少し積もった後だから、昨年より滑りやすかったです。昨年は雲一つない快晴でしたが、凍って固い氷みたいになっている部分がけっこうありました。

滑り始めてから1時間ほどすると、太陽が完全に顔を出し、白い雪が明るく映えて、空の青とのコントラストが美しかったです。最初は天気が心配でしたが、今年もスキー日和となりました。その中を滑るのは、とても気持ち良かったです。やっぱりスキーは楽しい!

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ツァフカゾールに着いたときは雪が降っていて真っ白でした

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ゲレンデはそれほど天気が悪くなくて、さっそくスキー開始!

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滑り始めてすぐに天気がよくなり、気持ちよく滑れました

2時間経ったので、待ち合わせの場所に着くと、少し遅れて息子たちがインストラクターと一緒に降りてきました。今回は滑っているときに二人に遭遇しなかったので、どんな様子だったか分からなかったのですが、アレンとレオもすごく楽しかったみたいです。アレンは、「リフトでもっと上に行ったし、前より上手になった!」と笑顔で言いました。

「じゃあ、今度はパパと滑ろう!」となったのですが、レオは疲れたみたいで、妻とホテルに帰ることになりました。まあ、熱を出していたから、無理しない方がいいです。なので、アレンと二人で滑ることにしました。ちなみに、昨年はアレンの方が体調が悪く、インストラクターと滑ってから先に宿泊先に戻ったので、レオと二人で滑りました。だから、これでおあいこですね。

アレンと二人でリフトに乗って、上から一緒に滑り降りました。まだボーゲンしかできませんが、アレンはけっこう上手に滑るので感心しました。何度か転びましたが、基本的には安心して見ていられるほどで、「アレン、すごい!上手やん!」と褒めてあげました。昨年はレオと、今年はアレンと一緒に父子で滑ることができて、とても幸せでした。

楽しく滑ってから、私とアレンもホテルに戻りました。戻る途中、「明日の朝も滑りたい」とアレンは言っていましたが、私はその日だけで疲れてしまって、それは約束できませんでした。もうすぐ大台に乗る歳ですから、半日滑っただけでもグッタリ…ホテルでお湯につかって少し疲れが取れました。

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今年はアレンと一緒に滑ることに

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アレンとリフトに乗ったときは、ほぼ快晴

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上から一緒に滑り降りました

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けっこう上手になったアレン。父子で滑れるって最高!


スキーで滑るアレンとレオの動画。けっこう上手になりました

それから家族でレストランで食事をしました。いつもツァフカゾールで食事するお気に入りのレストランで、今回泊まったホテルの地下にあるので、わざわざ外に出ずに行けるから便利でした。たくさん滑ったアレンは、美味しそうにたくさん食べていました。夕食後、息子たちをホテル内にあるキッズルームで遊ばせました。

それから部屋に戻ると、ちょうど真向かいに無料のフィットネスがあるのに気づきました。入ってみると誰もいなくて、いろんなトレーニング器具を見たアレンとレオは大喜び。特にルームランナーは、写真とかで見たことがあっても使ったことはなかったので、すごく面白がっていました。どこまでスピードを上げて走れるかという挑戦をしていました。

私はスキーで疲れ切っていたので、フィットネスで運動なんてする気がちっとも起きないのに、子供は本当に元気です。体調があまり優れなかったレオも、幸い熱が上がらず、夜遅くまでアレンと楽しそうに遊んでいました。やっぱり旅行に来ると興奮するんでしょうね。リストラに遭った直後に妻が気を使って、「旅行をやめようか」と言ってくれましたが、予定通り来てよかったです。

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スキーが終わってホテルに戻ると、部屋から美しい夕暮れ時の景色が広がっていました

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家族でいつものレストランで夕食

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ホテルのフィットネスで運動しました。子供って本当に元気

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ホテルのバスローブを着たレオ。可愛い!

翌日は朝から青空が広がる好天でした。ホテルで朝食を取ってから、家族で近くのケチャリス修道院にお祈りに行きました。ちなみに私たちが泊まったホテルの名前もケチャリス。ツァフカゾールの昔の名前はケチャリュクで、それに由来するそうです。その修道院も中世に建てられた立派なもので、中は神聖な雰囲気に満ちています。そこでロウソクを灯して祈りを捧げました。

昼食を取ってから、旅行のもう一つのハイライトの温泉に向かいました。スキーの後に必ず立ち寄る温泉で、私たちが着くと、管理人の男性が笑顔で出迎えてくれました。息子たちが真っ先にお湯に浸かって、「ああ、気持ちいい!」と喜んでいました。私と妻も入りましたが、温かいお湯がじわ~っと体にしみて最高!スキーで疲れた体が芯から癒されるようでした。

日本の温泉と違ってプールみたいな浴槽で、湯舟が私の肩まで来るぐらいの深さです。一部に座れるように段差が付いていますが、息子たちには深すぎるので、いつも浮き輪を持参します。今回は息子たちの方が先に出たので、私と妻は浮き輪を使って横になった状態でプカプカ浮いてみました。すると、これがもうめっちゃ気持ちいい!ちょうど背中がお湯に浸かって温かいし、お湯に漂う浮遊感もあって、ずっと入っていられるような極楽気分。これは大発見で、次回もこうやってくつろごうと思いました。

楽しくスキーをして、疲れた体を天然の温泉で癒して、今回も素晴らしい家族旅行になりました。アレンとレオもさらに上手に滑れるようになったし、父子で同じスキーという趣味を持てたことを改めて嬉しく思いました。この2か月ほどは泊りがけの旅行が難しくなりそうですが、もし機会があれば日帰りでスキーに行きたいと思います。

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翌朝は青空が広がるいい天気

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ツァフカゾールの町の中心部にあるケチャリス修道院

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中世に建てられた立派な教会です

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家族でロウソクを灯してお祈りしました

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スキー旅行でいつも立ち寄る温泉に入りました

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いつもギリギリまで入っている息子たちが、今回は少しのぼせて早く出ました

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息子たちの浮き輪でプカプカ浮いてみたら、もうめっちゃ気持ちよかったー極楽極楽

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そして、温泉には欠かせないビール!美味しかったー!

天皇誕生日レセプションで嬉しい再会 

今日は天皇誕生日で祝日で、日本は三連休ですね。アルメニアはまた少し寒くなりました。今日は朝から小雨が降っています。

今日は今から、ツァフカゾールというスキー場のある町に泊りがけで行く予定です。恒例のスキー&温泉旅行。なのに、レオが微熱を出してしまいました。だから、取りやめようかとも思いましたが、本人は至って元気そうだし、ものすごく行きたがっているので、とりあえず行くことにしました。

それに、来週から2か月ほどは泊りがけで出かけるのは難しくなりそうという事情もあります。もちろんレオはあまり無理させないようにしますが、今冬最後のスキーを楽しむチャンスと思って行ってきます。

昨日は、ここで天皇誕生日レセプションが開かれたので、妻と出席してきました。そこでは、いつもいろんな人と久しぶりの再会をするのですが、昨日はなんと約20年ぶりの嬉しい再会がありました。

私が初めてアルメニアを訪れた時に日本語を教えていたアルメニア人の先生が、昨日のレセプションに来ていて、「私を覚えていますか?」と声をかけてくれました。もちろん私は覚えていましたが、その人はこの20年ぐらいずっと日本に住んでいたから、エッ?!なんでアルメニアに?と一瞬信じられませんでした。

聞くと1年ほど前に戻ってきていたそうです。それを全く知らなかった私は、もう驚くやら嬉しいやら。24年前に彼女の授業に参加したりして、とても楽しい時間を過ごしたのを昨日のことのように思い出しました。あの経験がきっかけとなって、私はアルメニアに住むことになりましたからね。まさに人生を変える出来事でした。その時のことについては、過去の記事をご覧ください(こちら)

その時に出会った人に、まさか天皇誕生日レセプションで再会するなんて思いもしませんでした。本当に何があるか分かりませんね。人生ってからくりに満ちていて、やっぱり面白い!

レセプションでは、美しい折り紙が飾られ、Hoverという有名な合唱団が歌って、そして美味しいお寿司や日本酒が振舞われました。その後は、友人や知人と二次会に行って、そこでも楽しい時間を過ごすことができました。とても素敵な一夜になりました。

では、今から家族とツァフカゾールに向けて出発します。病気やケガに気をつけて、スキーと温泉を楽しんできたいと思います。

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日本大使館職員の方が作った折り紙

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独学で折り紙を学んだアルメニア人の作品

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青木大使と、20年ぶりに再会した女性と一緒に

風邪で大人しく過ごす週末 

予報どおり、先週後半は雨が降ったりと少し天気が崩れましたが、昨日からまた青空が広がっています。それほど寒くもありません。

ルーマニアの首都ブカレストで開催されているレスリングの欧州選手権で、アルメニア人選手らが大活躍しています。リオ五輪金メダリストのアルトゥール・アレクサニャンが97kg級で優勝し、なんと7度目の欧州制覇を果たしました。他の階級でもアルメニア人選手たちが優勝し、この競技でのアルメニアの強さを見せつけました。

先日、アルメニアのオハナヴァンという地域で、中世の岩窟墓の遺跡が発見されました。地元住民が土塁工事を行っている最中に発見したそうです。遺跡にはレリーフなどもきれいに残っており、歴史的に貴重な文化遺産と考えられています。今後、研究のために発掘や調査が進められる予定です。

ミュンヘン安全保障会議に出席しているパシニャン首相は、ドイツのショルツ首相の仲介で、アゼルバイジャンのアリエフ大統領との三者会談を行いました。両国首脳が会談を行うのは久しぶりのことで、もちろん平和条約締結交渉のことが議題となりました。双方は、交渉作業を継続することで合意しました。

私個人は、この地域の問題に欧米が干渉することについて好意的に思っていませんが、先週、死者が出る武力衝突が国境で発生したばかりなので、両首脳が平和条約締結に向けた交渉を続けると確認したのは良いニュースです。とはいえ、こういう合意はいつも会談で発表されるもので、実際に交渉が前進するかどうかは別問題です。現実的な解決に向けて、お互いに歩み寄って、和平を確立してほしいと思います。

さて、記事タイトルにあるように、私は風邪を引いてしまいました。金曜の夜に少しだるいと感じて、翌朝起きると、鼻の辺りがムズムズ…やっぱり風邪だと分かりました。幸い熱はなく、咳も出ないし、鼻が詰まったりもしていません。ただ、なんとなく体がだるくて、この週末は大事をとって外出を控えています。

それほど体調が悪いわけではないので、締め切り間近の仕事を少しずつやりながら、疲れたらウクレレを弾いたり、横になったりして大人しく過ごしています。外を見ると天気がいいから、ちょっともったいない気もしますが、こういう時は無理しない方がいいですからね。

昨日は、レオがスーパーでお菓子を買ってもらう約束を思い出し、「行こう、行こう」とねだるので、妻とレオ二人きりで出かけました。一緒に買い物したり、教会に寄ったり、カフェでケーキを食べたりして、楽しくデートの時間を楽しんだようです。妻は、「今度はアレンと二人きりでデートしたい!」と言ってました。

まだ本調子ではありませんが、今日ゆっくり休めば、明日にはかなり良くなっている気がします。来週末は家族でスキー&温泉旅行に行く予定なので、早く治したいと思います。みなさんも、どうか体に気を付けて!

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昨日、妻とのデート中、教会の前に集まるハトに餌をあげるレオ

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お気に入りのお菓子を机に並べて、ネットやゲームを見るアレンとレオ。放っておくとずっと見続けるので、長いと思ったら中断させます

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ネックピローに頭をのっけて寝る飼い猫。風邪を引いている自分も、今は猫みたいにのんびり過ごしています

火の祭りとバレンタインデー 

穏やかな天気が続いています。日中の気温は10℃以上あるし、朝晩もそれほど寒くありません。どんどん日も長くなっているのを感じます。しかし、週末あたりから天気が崩れるらしく、スキーのゲレンデがある地域の天気も良くなさそうなので、スキー旅行は来週に延期しました。

昨日は気持ちが暗くなるニュースがありました。アルメニア南部の国境付近で、アゼルバイジャンとの軍事衝突があり、アルメニア兵士4人が命を落としました…アゼルバイジャン側にも負傷者が出たようで、相手から軍事的挑発があったと双方が異なる主張をして非難しあっています。真相は分かりませんが、とにかく悲しい出来事です。

今月初めにアリエフ大統領が、「両国の間にはすでに事実上の平和が存在しており、国境では数か月にわたって平和な状況が続いている」と述べましたが、その平和な状況がいかに脆いものか痛感しました。もちろん3年半前の戦争が起こるまでは、毎週のように兵士が亡くなっていたので、それに比べると、かなり落ち着いています。とはいえ、今もこういうことが起こってしまうのは本当に残念に思います。

今のところ事態はエスカレートしていませんが、両国関係が緊張していることは確かです。平和条約締結の重要性が改めて確認されたと同時に、その実現の難しさを思い知らされました。とにかく今は、事態がこれ以上悪化しないことを望みます。そして、たとえこういうことがあっても、いつか平和が確立される日が来ると愚直に信じ続けたいと思います。

さて、昨日2月13日は、トゥルンデスまたはテアルンタラチという厄払いのために火を焚く日でした。アルメニアの春の訪れを祝う祭でもあり、元々はキリスト教以前の宗教儀式で、今はキリスト教の祭日となっています。夕方に教会の外で火が焚かれるのですが、アレンのプログラミング教室があったので、教会に行く時間がありませんでした。

そのプログラミング教室は、アレンとレオがロボティクスを習っていたセンターで、アレンはロボティクスのコースを卒業しました(レオはまだ続けています)。アレンはプログラミングにあまり関心がなさそうだったから、そこで終わってもよかったのですが、ロボティクスのコースで仲良くなった子供が参加するから…という理由で、とりあえず通ってみることにしたのです。

しかし、やってみたら、けっこう面白いらしく、そのまま週2回のクラスに通っています。昨日は、授業が終わる少し前に教室に入って、様子を見せてもらいました。アレンは、仲良しの子供と並んでパソコンを操作していました。教室の前には、モニターでコードみたいなのが映し出されていて、それを見ながらパソコンを打っています。

ロボティクスも、専用のアプリを操作したりするのですが、レゴで車とか作って動かすから、おもちゃで遊んでいるような感じでこちらも理解できました。しかし、プログラミングは、パソコンの画面上だけの世界なので、何をやっているのかさっぱり分かりません。だから、アレンの姿を見て、「親の自分が分からへんことをやってるんや!」と驚くと同時に、ちょっと嬉しくなりました。とにかく楽しんでいるみたいで良かったです。

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仲良しの子と並んでプログラミングを学ぶアレン

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モニターにコードみたいなのが映し出されていたけど、私はさっぱりです

帰宅して夕食を食べてから、庭でトゥルンデスのお祝いをすることにしました。紙や木の枝を集めて火をつけて、小さな焚火を作りました。その上を飛びこえると厄災が消えると言われているので、家族で焚火の上を飛びました。息子たちが嬉しそうに何度も飛んでいました。炎って人間の本能を刺激するのか、見ていると何だかテンションが上がりますよね。

トゥルンデスの儀式を終えてからも、私と妻は庭に残って、しばらく消えそうな焚火を見つめていました。炭になった枝が赤く燃えて、揺らめく小さな炎を見ていると、今度は心が落ち着いてきます。優しく燃える火を見ていると何だか癒されるのも、人間の本能かもしれませんね。

翌日の今日はバレンタインデーなので、妻に花束を買ってプレゼントしました。夜は家族でどこか食事に行こうかとも考えましたが、今日はどこも一杯で落ち着かないし、またアレンがお腹の調子を崩しても困るから、自宅で夕食を食べてお祝いするつもりです。お正月にトビリシで買ったアンバーワインで乾杯しようっと!

前回の記事に書いたように、先週いきなりリストラに遭って仕事が一つなくなりましたが、「まあ何とかなるやろ!」と思っているので、今までどおり家族との幸せを大切にしながら楽しく暮らしています。自分らしくいること、子供たちが笑顔でいること、そして夫婦仲良くいること…それが変わらないでいれば、きっと何とかなります!

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火の祭りを祝うために庭で焚火

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火の上を飛んで、アレンもレオも盛り上がっていました

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バレンタインデーの今日は、妻にバラの花束をプレゼント。いつもありがとう!

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スポーツ用品店のポイントの有効期限が迫っていたので、妻がほしがっていたバランスボールを購入。すぐ子供たちが遊び始めました

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子供たちの運動のために懸垂バーも買いました。レオ、頑張れー!

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小さなアザラシのぬいぐるみと寝る飼い猫。可愛いなー

人生は何とかなるようにできている 

冬のピークは過ぎたようで、厚手のジャケットは不要なほど気温が上がりました。来週には日中の気温が10℃以上になると予想されています。今日も天気がよくて暖かいので、息子たちは久しぶりに自転車で近所を走りました。

指揮者の小澤征爾氏の訃報がありました。享年88歳。世界で活躍した偉大な指揮者の死に、国内外の名だたる音楽家やオーケストラが追悼を捧げています。その情熱的な指揮による素晴らしい名演が数多くあり、また若手音楽家の育成にも尽力しました。冥福を祈りたいと思います。

アルメニアの伝統文化に多大な貢献をしたガギク・ギノシャン氏が先日亡くなりました。享年57歳。多くのアルメニア人が、その偉大な文化人の早すぎる死を惜しんでいます。彼は第一次カラバフ戦争に参加し、休戦後は軍の将校になりました。その後、アルメニア伝統の歌や舞踊の復元と伝承に努め、「ツォヴァク」や「カリン」などのグループを創設し、国内外で高い評価を得ました。アルメニア舞踊を習っていた妻も、「本当にもったいない…」と言っています。

体調を崩していたアレンも元気になって、水曜から兄弟仲良く学校に通っています。しかし、昨日は午後に学校から電話があり、遠足の帰りにバスが急停車した際にレオが椅子から落ちて、「今も脇腹が痛いと言って、あまり元気がない」とのことなのですぐ迎えに行きました。確かに元気なさそうでしたが、アレンが帰宅すると、ケロリと元気になりました。

さて、今週は生活に影響を及ぼす出来事が急に起こってバタバタしていました。というのも、8年ほど仕事をしていた現地のIT企業が大規模なリストラを行って、私もその対象になってしまったのです。1年前にもコストカットのための大規模なリストラがありましたが、今回は選択と集中のための組織改革によるもので、私の仕事も削減されたというわけです。

昨年のリストラの時もそうでしたが、告知から実行までの流れがめっちゃドライでスピーディー!企業トップから月曜日にリストラの告知メールが全社員に届いて、その後の2日間で対象者が次々解雇されていきました。で、私も火曜の夕方に人事部から伝えられ、水曜に契約解除の署名をしました。日本では考えられないスピードで事が進みます。

私はその企業で、契約社員として二つの仕事をずっとやっていて、幸い一つはそのまま継続となりました。しかし、なくなった仕事の給料の方がいいし、安定していて、家計を支えるメインの収入の一つでした。なので、今回のリストラで大幅な減収となり、経済的に大打撃!マジで困ったー!

そのため、今後への不安で夜も眠れず…なーんてことは全くないのでご心配なく!特に暗くなることも、落ち込むこともなく、ちゃんと食べて寝ているし、こうやってブログも書いています。20代半ばで仕事を辞めて世界一周の旅に出てからの25年間、ずっと山あり谷ありの不安定な人生を送っているので、こんなことには慣れっこです。だいたい自由気ままな人生には、こういうリスクはつきもの。だから、好きに生きるっていうのは大変なんですよね。

そんな私にすると、今回のことも決して災いや不幸ではなく、あくまで人生における変化と受け止めています。それに、自分が何かヘマして仕事がなくなったわけではありません。雇われの身である限り、すべては会社の方針次第であって、いつ如何なる時もこんなことは起こり得ます。というか、この世の本質は変化であり、すべては常に移り変わるので、絶対的な安定なんてものは存在しないのです。それが人生の醍醐味であって、先が見えてしまったら、たとえ不安が減ったとしても、面白みがありません。

幸い私は他の仕事もやっているお陰で、別に食べていけなくなったわけではなく、改めてそれは本当にありがたいことだと思います。15年前にアルメニアで日本語を教えていた時は、月の収入がたった50ドルでした(しかも、夏休みや冬休みは無給)。妻と結婚した時の収入も200ドルほど…まさに食っていけない状況で、一般のアルメニア人にも、「なんで日本に帰って働かないの?」と呆れられました。その時に比べたら、今の状況はかなりマシ!

でも、今よりずっと厳しかったそんな当時も、「まあ何とかなるやろ!」と根拠もなく信じて、楽観的に生きていました。自分がやりたいことを悔いなくやっていたので、たとえ生活が苦しくても、幸せと充実感を感じていました。そして、「まあ何とかなるやろ!」と信じて、結婚して子供も作りました。

不思議と妻の妊娠が分かった時はいつも、思わぬところから仕事の話が舞い込んできて、実際に何とかなってきました。たまたまラッキーなだけと言われたらそれまでですが、アルメニアでは、「子供は必要なものを持ってきてくれる」と言われたりします。いわゆる、案ずるより産むが易しってやつですね。

妻も私と同じタイプで(そうじゃないと、私なんかと結婚しないか…)、今回のリストラのことを聞いて驚いてはいましたが、「大丈夫!何とかなるから!」と笑顔で励ましてくれました。私自身は落ち込んだりしてませんが、妻のこういう優しさと大らかさはとても心強いです。とはいえ、いきなり収入が大幅に減ったので、来週のスキー旅行はやめようか?と提案してきました。

実は、来週の週末に毎冬恒例のスキー旅行を計画して、すでにホテルの予約もしていたのですが、その直後に今回のリストラ!妻にすると、お金がかかるから、こんな時に旅行しなくても…と気遣ってくれたようです。その気持ちに感謝しつつも、予定通り行くことにしています。節約は必要ですが、アレンとレオはすごく楽しみにしているし、別に行けなくはないんだから、息子たちに我慢を強いる必要はありません。

それに、息子たちが幸せであれば、きっとまた必要なものが運ばれて、すべて何とかなると信じています。そう心から信じれば、人生は何とかしようとしなくても、何とかなるようにできているものです。そうやって25年もやってこれたのだから、全く根拠がないとも言い切れません。

どれだけ恵まれていても、成功していても、自分の力なんて所詮1~2割程度で、誰もが生きているというより、周りに生かされているのです。不安定な人生だからこそ、余計にそう強く感じます。だから、今あるものに感謝し、「まあ何とかなるやろ!」と信じて、これからも楽しく生きていきます。

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暖かくなって、今日は外を散歩しました。いろいろありますが、子供たちが健康で幸せだったら十分!

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前歯がもう1本抜けたレオ。なんかドラキュラみたい

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英語が苦手なレオに、最近アレンが教えてあげています

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私のベッドでスヤスヤと寝る飼い猫。呑気でいいなあって、こんな状況でも、「何とかなる!」と思っている私も似たようなものか…