家族でゴシュ湖をハイキング 

青空が広がる好天が続いています。明日から11月ですが、2週間ほどは安定した天気で、あまり寒くならないようです。

イスラエルの攻撃が始まって以降のガザ地区の死者が8千人を超えたというニュースがありました。その半数以上は子供や女性だそうです。3年前の第二次カラバフ戦争では、アルメニア・アゼルバイジャン双方合わせて5千人以上の死者が出ましたが、そのほとんどは兵士でした。たった3週間で、それを大きく上回る死者が出て、またその多くが民間人という状況はあまりに悲惨です。

イスラエルは、自国を守るためにハマスを徹底的に叩くと公言していますが、実際に行われているのは自衛権を完全に超えた戦争犯罪です。元々あの地域では長い間ユダヤ人やパレスチナ人は共存していたのに、シオニストらがイスラエルを建国してから根深い憎悪と対立の連鎖に陥りました。アルメニアとアゼルバイジャンも同じような歴史がありますが、今やっと融和への道を模索し始めました。中東の争いも、一刻も早く収束してほしいと切に願います。

さて、日曜は家族でハイキングツアーに参加してきました。タヴシュ地方のゴシュ故周辺を歩くハイキングで、7キロほどの子供でも参加できるツアーでした。ゴシュ湖は山々に囲まれた美しい湖と言われていますが、私も妻も行ったことはありませんでした。

その湖を訪問するいい機会だし、ちょうど紅葉が美しい時期なので、妻の友人が主催するツアーに参加したのです。朝8時半にエレバン中心部からバスに乗って出発しました。ロシア人やドイツ人家族もいる20人ほどのけっこう大きなグループで、2台のバスに分かれて移動しました。

途中セバン湖の近くで休憩して、約2時間後にゴシュ村に到着しました。ここは美しいハチュカル(十字架石)で有名なゴシュ修道院がある村で、バスはその修道院の前に着きました。ゴシュ修道院は過去に何度か訪れたことがありますが、その周辺をハイキングするのは初めてです。

天気がすごくよかったので、バスを降りると暖かい、というより暑い!体が冷えないような服装を着ていったのですが、半袖でも大丈夫だった気がします。最初アレンもレオも、「暑い…」と言って歩くのを面倒くさがりました。でも、途中からは楽しそうに歩いていました。意外に、いつも文句の多いアレンが頑張って歩いていたのには驚きました。

あいにく木の葉はかなり散っていて、期待していた紅葉はあまり見れませんでした。去年の同じ時期にタヴシュ地方を訪問した時は、とても紅葉がきれいでしたが、今年はピークが少し早かったようです。しかし、落ち葉の絨毯がとても美しくて、アルメニアの秋を満喫できました。特に妻は落ち葉を踏み締める音が大好きで、また久々のハイキングだったから、すごく気持ちよさそうに歩いていました。

ゴシュ湖まではほとんど上りでしたが、一面に落ち葉が敷き詰められた山道を歩くのはとても楽しかったです。美しい景色を見るたびに感動して、写真を撮りました。いつものごとく息子たちは景色に関心はないようでしたが、枯れ枝を杖にして歩いたり、小川を飛び越えたりするのを面白がっていました。

途中、下の方から灰色の大きな動物が早足で登ってくるのが見えました。妻が、「あれ?!犬?それともオオカミ?!」と言うから、一瞬ちょっと焦りました。遠くから見ると、確かにオオカミにも見えます。アルメニアの山にはオオカミが生息していますからね。でも、近づいてくると、野良犬と分かってホッとしました。というか、オオカミは単独行動しないし、無闇に人間に近づきませんけど。

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ハイキングはゴシュ修道院からスタート!

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少し歩いて山の中に入ると、落ち葉の絨毯が広がっていました

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落ち葉を踏みしめながら歩きました

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アレンとレオは枯れ枝を杖にして歩きました

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落ち葉が敷き詰められた美しい景色が続きます

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途中、開けた場所も歩きました。天気がよくて気持ちよかった!

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放牧された牛がいました。のどかな風景に心癒されます

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それから、また森の中を歩きました

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まさに秋の色合い!ため息が出る美しさ…

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倒木に座って小休憩

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小川を飛び越えようとするレオ

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途中にこんな所も渡りました。すぐ隣に普通に道があるんですが、息子たちはもちろん挑戦!

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レオも手伝ってもらいながら渡りました

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一瞬オオカミ?!と思ったら、人懐っこい野良犬でした

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アレンが見つけた手のような形をした木の根っこ

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落ち葉の上に気持ちよさそうに寝転がる妻。自然の中で癒されたようです。

休憩を挟みながら歩いて、約3時間後に目的のゴシュ湖に着きました。そこも紅葉の盛りは終わっていましたが、陽光に照らされた湖がとても美しかったです。田舎の学校の遠足グループも来ていました。ただ、BBQをするために車で来ていたアルメニア人グループが大音量で音楽をかけ始めて、静かな湖畔の雰囲気が台無し…

さすがに妻が怒って、そのグループに注意しに行きました。「俺たちも楽しむために来てるんだ」と自己中心的な反論をする男性もいたようですが、他の男性たちが納得してくれて、音量をすぐ下げてくれました。別に音楽かけてパーティーをするのまで反対しないけど、他の人たちに迷惑をかけるたらアカンやろ…

湖畔の焚き火ができる場所に座って、みんなで湖を眺めながら昼食を食べました。美しい自然の中で食べるご飯はやっぱり美味しい!アレンとレオもお腹が空いていたのか、おにぎりを美味しそうに食べていました。他の子供たちは焚き火に夢中で、中にはマシュマロを焼いて食べている子もいました。

1時間半ほどのんびりしてから、違う道で山を下りました。帰りも落ち葉が敷き詰められた景色がとても美しかったです。下りは楽だからか、アレンもレオも元気に歩いていました。周りの景色なんて全く見ていないようでしたが、一日まったくパソコンや携帯を見ずに、自然の中で体を動かしたのはとても良かったです。

1時間ちょっと歩いて麓に着きました。そして、迎えに来たバスに乗って、みんなでエレバンに戻りました。レオは疲れて、スヤスヤと寝てしまいました。レオはアレンのりんご病がうつったので、赤いほっぺの寝顔はとても可愛らしかったです。アレンもレオもよく頑張って歩いたね!お疲れさま!

天気にも恵まれて、美しいアルメニアの秋の自然を満喫するハイキングとなりました。やっぱり自然の中を歩くのは気持ちいいですね。今週中に、まだ木の葉が散っていない場所に紅葉狩りに出かけられたらと思います。

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目的地のゴシュ湖に到着!

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のんびりと美しい湖を眺めました

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湖畔で昼食を取って、焚き火をしました。子供たちは大喜び!

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まだ色鮮やかな葉っぱが残る木々もありました

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帰り道も美しい秋の景色を楽しみながら歩きました

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落ち葉と倒木がいい感じ

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妻も久々のハイキングを満喫できたようです

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帰りのバスでスヤスヤ眠るレオ。二人ともよく頑張った!

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レオもりんご病でほっぺが真っ赤。可愛い!

アレンがりんご病になりました 

安定した天気で日中はけっこう暖かいですが、朝晩は肌寒いです。その寒暖差のせいか、風邪やインフルエンザが流行っているそうです。日も短くなって、今は夕方6時過ぎには暗くなります。

米国のメイン州で20人近くが亡くなる銃乱射事件があり、犯人はいまだ逃走中とのことです。正直、「またかよ…」と呆れました。米国で発生した銃乱射事件は、今年はこれで565件目らしく、平均すると銃による悲劇が毎日2件起こっている計算になります。憲法で銃所持が保障されているとはいえ、明らかに狂った社会です。

今月末にブリュッセルで予定されていたアルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談は開催されないことになりました。アリエフ大統領が参加の意思を正式に表明していないため、開催は見送られるそうです。今月初めのグラナダでの首脳会談も、直前にアリエフ大統領が不参加を決めたために見送られました。

両国のトップが話し合う機会が再び延期されたことは残念ですが、この地域は今まさに歴史的な転換点にいます。昨日アルメニア政府は、「平和の交差点」というプロジェクトを正式に発表しました。周辺国との和平を確立し、アルメニアがこの地域の交通や輸送の中継点になるという構想です。これが実現すれば、アルメニアは大きく発展するでしょうし、周辺国にも多大な利益をもたらします。そんな日がきっと来ると信じて、焦らずに成り行きを見守っていきたいと思います。

ハマスとイスラエルの紛争は収まる様子はなく、犠牲者が増え続けています。その大半はガザの民間人で、さらに半数近くは子供…明らかに自衛権を超えた戦争犯罪であるにも関わらず、西側諸国はイスラエル支持を表明し、アメリカは大規模な軍事支援までしようとしていますが、米国務省の幹部がそれに抗議して辞任するというニュースがありました。

そのイスラエルはガザへの地上侵攻を示唆しながらも、まだ実行に移していません。もし実行したら、状況はさらに悲惨になりますが、イスラエル側にも甚大な被害が出る可能性が高いです。地下に大規模なトンネルを張り巡らしたハマスの攻撃能力は侮れないし、レバノンやシリアとの交戦も激化します。何よりイランが本格介入するのは、イスラエルだけでなく、ウクライナ支援で手一杯の米国も望んでいないはずです。

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近所の道の木々も色づいてきて、秋の訪れを感じます

さて、記事タイトルにあるように、長男のアレンがりんご病になってしまいました。月曜の朝から、急に両方の頬が赤くなって、妻が「一体、何これ?!」と驚いていました。義母はアレルギーだと言い張りましたが、アレンは特にアレルギーがないし、赤くなった部分は痒くも痛くもないようです。熱やだるさもなく元気です。

アレンの顔を見たら、「もしかすると、これってりんご病じゃないか」と思ってネットで検索すると、典型的なりんご病の症状でした。日本だと小さな頃の私も含めて子供がよくなるから、普通に知られている病気ですが、アルメニアではかなり稀らしく、妻も義母も全く知りませんでした。

りんご病は、まず風邪のような症状があってから頬が赤くなりますが、すでにその時には抗体ができてウイルスは消失しているそうです。頬の赤みも1週間ほどで消えるとのこと。確かに先週アレンは下痢をしたり、吐き気を催したりしていたので、あの時に感染していたのでしょう。

ほっぺが赤いのは可愛らしいですが、本人はもちろん嫌みたいで、火曜のロボティックス教室は、「恥ずかしいから行きたくない!」と言うので休ませました。外にも出たがらないから、ずっと家でレオと遊んでいます。ちなみに遊んでいる時に、二人はなぜかアルメニア語とロシア語をごっちゃに話すことが多いのですが、その理由はイマイチ不明…

今週末は紅葉を見るためにハイキングに行くつもりで、アレンの様子次第では行けないかも…と心配しましたが、お陰さまで、昨日から頬の赤みがかなり治まってきたので、このまま回復してくれたら、予定どおり出かけられそうです。一年で最も自然が美しい季節を家族で満喫したいと思います。

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りんご病で頬が赤くなったアレン。本人は嫌がっていますが、これはこれで可愛らしい!

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アレンが誕生日にクラスメイトから腕時計をもらい、レオも欲しがったので買ってあげました。嬉しそう!

家族でサーカスを初鑑賞 

先週は朝晩はけっこう肌寒かったですが、今週また少し気温が上がるようで、実際に日中はポカポカしています。でも、もうすぐ11月ですから、そのうちどんどん寒くなっていくでしょう。

学校は1週間の秋休みに入りました。朝早く学校に連れて行かなくていいのは楽ですが、息子たちがずっと家にいると、なかなか仕事に集中できませんね。せっかく紅葉がきれいな時期なので、週末に地方に泊まりがけで旅行に行こうかと思っています。

今日テヘランで、アルメニア・アゼルバイジャン・ロシア・トルコ・イランの外相会合が行われ、南コーカサス情勢や政治や経済、安全保障や交通輸送などの分野における地域協力について話し合われる予定です。この地域の問題は、遠く離れた西側諸国とではなく、直接の関係当事国が話し合うことが何より重要ですから、この会合で融和に向けた前進があればと思います。

中東情勢の混乱はいまだ収束する様子はなく、犠牲者が増え続けています。イスラエル軍はガザへの空爆を続けながら、地上侵攻の可能性を排除していませんが、すでに多くの民間人が亡くなり、住民たちは危険かつ困窮した状態にあるというのに、さらに集団懲罰を行うのは明らかに戦争犯罪です。

死者が数百人に上るという悲惨なガザの病院爆発事件についても、日本のメディアは、パレスチナ側の誤射によるものというイスラエルや欧米の主張に正当性があるかのような報道が目立ちます。しかし、イスラエル側が公表した情報は信憑性が怪しいものが多く、逆にイスラエル軍がやったと裏付ける情報もあったのに、それらはなぜか削除されています。

もちろん私も真相は分かりません。ただ、今回のハマスとイスラエルの紛争も、ウクライナ情勢と同じく、西側のメディアは最初から偏ったバイアスが掛かっているように感じます。ハマスのテロ攻撃を肯定するつもりはありませんが、そんなことが起こってしまう背景を考えれば、イスラエルに絶対的な正義があるとも全く思えません。国際情勢を短絡的な善悪二元論で捉えることは危険です。

先週は、日本の雑誌社の取材や撮影のサポートをしました。一般人モデルを使った撮影もありましたが、幸い天気に恵まれて、またモデルを引き受けてくれた知人がまるでプロのように上手に対応してくれたお陰で、とてもスムーズに進みました。アルメニアを含むコーカサスの魅力を伝える同誌の刊行が今から楽しみです。

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モデルを引き受けてくれた知人の写真撮影

さて、昨日はサーカスを鑑賞しました。イギリスの有名なオーディション番組「Britain's Got Talent」にも出たことのあるヴァルダニヤン兄弟のサーカスで、息子たちも見たがったので、家族で行ってきました。妻は子供の頃にサーカスを何度か見たことあるそうですが、私と息子たちは初めて生でサーカスを見ました。

会場に行ってみると、サーカスらしい大きなテントが設置されていました。といっても、ボリショイサーカスや木下大サーカスみたいな特大テントではないので、入ってみるとステージまでの距離が近い!臨場感がありそうでワクワクします。会場は満席で、やっぱり家族連ればかりです。

司会が登場して、ロシア語で挨拶しました。というのも、ヴァルダニヤン兄弟はアルメニア出身ですが、ロシアを拠点に活動しており、そのサーカス団もロシアから興業に来ているのです。音楽と共に次々とアクロバティックなショーやマジックが披露され、ショーの合間にはピエロがコミカルな芸で観客を笑わせました。

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息子たちにとって初のサーカス鑑賞!

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身体能力を駆使したアクロバティックなサーカス

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団員が次々と幻想的で美しいパフォーマンスを披露

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手に汗握るナイフ投げのショー。大丈夫と分かっていてもヒヤヒヤします。

休憩時間に、ショーに使うワイヤーで子供たちも宙に吊り上げてくれるサービスがあり、アレンとレオもやりたがったので、妻がステージに連れて行ったら、ひどい体験になってしまいました。日本だと自然に順番ができると思いますが、アルメニアはルールや指示がないと割り込みが横行します。サーカス団員も強引に前に出てくる人を優先するから、結局アレンとレオは順番が回らず、レオは悔しくて泣く始末…

これには私も妻もかなり不快な気持ちになりましたが、サーカスは後半も素晴らしいショーが続き、とても楽しめました。休憩時間の出来事で暗い顔をしていた息子たちも次第に笑顔になりました。そして、最後にこのサーカス最大の見所、ヴァルダニャン兄弟によるパフォーマンスが披露されました。

手で支え上げられた兄弟の一人がそのまま頭上で倒立したり、頭頂部だけを合わせて倒立したりと、強靭な肉体と絶妙なバランス感覚から生み出される圧巻のパフォーマンス!クライマックスは、お互いに口に加えた剣の切っ先を合わせ、なんとそれだけでバランスを取って倒立!これは「Britain's Got Talent」でも、審査員や観客の度肝を抜いて拍手喝采を受けたパフォーマンスで、実際に生で見てもすごかった!

まずこんな突拍子もないアイデアを思いつくこと自体すごいのに、それをショーとして実現してしまうなんて、一体どれぐらい練習したのでしょうか…とにかく、生身の人間が作り出す素晴らしいイリュージョンの世界を堪能できました。妻も息子たちも楽しかったようです。

ちなみに、サーカス団員がパフォーマンス以外にもいろいろやっていることにも驚きました。ショー開始前や休憩時間に女性の団員たちがポップコーンを売ったり、終了後は男性の団員がマジックグッズやおもちゃを売ったりと、裏方の仕事までこなしていました。調べてみると、大小関わらずサーカス団ってそういうものらしいです。

厳しい練習を重ねて、本番で人間離れしたパフォーマンスを披露するだけでも大変なのに、サーカス運営に関わるいろんなこともしないといけないなんて頭が下がります。よほど好きじゃないと続けられない仕事ですね。でも、人に夢を与えられるから、きっと大きなやり甲斐があるのでしょう。また機会があれば、見に行きたいと思います。

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子供たちをワイヤーで吊り上げるサービス。我先にと割り込む強引な人が優先されて、結局アレンとレオに順番が回りませんでした…

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ピエロと象の着ぐるみが登場。ピエロがコミカルな芸で観客を盛り上げていました。

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アクロバティックなショーは見応え十分!

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取りを務めるヴァルダニヤン兄弟のパフォーマンス!

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剣の切っ先だけ合わせてバランスを取るという驚異の技!人間ってすごい!


その極限のパフォーマンスを披露した「Britain's Got Talent」の映像

カラバフ避難民の新生活を応援 

今週はすっきりしない不安定な天気です。さらに気温が下がって、秋が深まっていくでしょう。そんな気候のせいか、私は体調があまり優れません。

中東情勢は緊迫した状態が続き、すでに数千人もの犠牲者が出ています。イスラエルはガザ北部の住民にすぐ退避するよう命じましたが、電気や水道を止められ、多くの人は移動手段もなく、また病人や老人、女性や幼い子供もいるのに、これはあまりに残酷な命令です。イスラエル側は、「我々は人間の姿をした獣と闘っている」と言いますが、自分たちがやっていることだって人の所業とは思えません…

イスラエル軍はガザへの地上侵攻の準備が進めていますが、これがもし実行に移された場合、イランが本格介入して、戦局が拡大・泥沼化する可能性があります。イスラエルとイランは、激しく敵対しつつも、これまで直接的な戦争に発展することはありませんでした。もしそんなことになれば、米国もイスラエル側について参戦する大規模な戦争に陥りかねませんからね。

さすがに今回もそんな大惨事は回避されるのではないかと思っていますが、現ネタニヤフ連立政権に大きな影響力を持つのはイタマル・ベングヴィルなど超過激なシオニストたちなので、予断を許さない状況です。いずれにしても、今後の中東および世界の情勢は大きく変化していくでしょう。

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ロボティックス教室に通うレオ

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アレンが誕生日プレゼントでもらったジグゾーパズルを仲良くする兄弟

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アレンはすぐ飽きてしまいますが、私とレオはずっと一緒にやっています

さて、前々回の記事に、妻の知人のカラバフ避難民に会ってきたと書きました。彼女はアリョーナさんというカラバフのシューシ出身の女性で、3年前の戦争でアルメニア本土に避難している時に、日本人のフォトジャーナリストの取材を受け、妻が通訳を務めました。その時に妻がアリョーナさんの人柄をすごく気に入って、彼女がカラバフに戻ってからも交流が続いていました。

先月下旬にアゼルバイジャン軍による攻撃を受けて、母親と妹さんと共にステパナケルトからアルメニア本土に避難してきました。アゼルバイジャンに再併合されるカラバフ共和国は消滅する運命なので、今回はおそらくもう故郷に戻ることはない完全な移住となるでしょう…

母親と妹さんは地方に住み、アリョーナさんはエレバン郊外の村に住む友人宅に身を寄せていましたが、とても狭い上に、仕事や研修でエレバンに向かう度に時間もお金も掛かって大変だったそうです。それを聞いた妻が、「片岡さんが借りているアパートに住んでもらったらどうか?」と提案しました。実は、友人の片岡さんは自分の荷物を保管するため、またアルメニアに来た時に滞在するためにアパートの部屋を借りているのです。

しかし、この1年半以上、片岡さんはアルメニアに来る機会がなく、当分は具体的な訪問予定がありません。カラバフから大量の避難民が押し寄せている時に、その空いている部屋を誰かに一時的にでも提供することについては私も頭に浮かびましたが、ちょうどアリョーナさんが困っていたので、オーナーと片岡さんに聞いてみたら、二人とも快諾してくれました。

そして、この提案を伝えると、アリョーナさんもすごく喜んでくれました。早速、部屋に問題ないかどうか調べてみたら…けっこう大変でした。ガスと電気は止まったたままで、キッチンと浴室の水道は壊れていて、すぐに移ってもらうには難しい状態でした。元々アパート自体が古いのもありますが、やはり長いこと誰も住まずに使われていないと、家ってダメになるんですね。

ガスと電気は業者に頼んで、数日後に復旧しましたが、水道は修理業者と一緒に新しい蛇口を買いに行ったり、彼の工事を手伝ったりと半日かかりました。いろんなところが錆びていて、蛇口の交換も一苦労でした。そんなこんなで何とか住める状態になったので、部屋を掃除して、生活に最低限必要なものを買い揃えて、先週末にアリョーナさんに移ってきてもらいました。

中心部ではありませんが、エレバン市内だし、一人で住むには十分な広さだから、以前よりずっと暮らしが便利になるので、彼女も嬉しそうでした。「こんなに親切にしてくれて、本当にありがとう」と涙ぐみながら感謝してくれました。私たちよりも、自分が借りている部屋に彼女が住むことを快諾してくれた片岡さんのお陰だと思います。その寛大さに改めて胸を打たれました。片岡さん、ありがとうございます!

ただ、洗濯機がちゃんと動かないなど問題がまだあるようなので、アリョーナさんが少しでも快適に生活できるよう、今後もサポートしていくつもりです。もちろん彼女が避難民という困難な立場にいるのもありますが、私も妻も、彼女の誠実で朗らかな人柄を気に入ったので、なるべく助けてあげたいという気持ちが強いです。

3年前の戦争中に命からがらシューシからアルメニア本土に避難して、戦争後に移り住んだステパナケルトからも去らざるを得なくなりました。そんな辛い経験をたくさんしてきたにも関わらず、彼女はいつも笑みを絶やしません。心の奥には大きな悲しみや不安を抱えているはずですが、明るさと前向きさを忘れようとしないその姿には、逆にこちらが元気づけられます。

今はアルメニア政府の支援を受けつつ、同じカラバフ避難民のためにソーシャルワーカーとして働いていますが、前職は料理人で、ここで仕事が見つかるよう研修を受けています。同じアルメニア社会とはいえ、家も仕事もないまま急遽移り住んできたのですから、いろいろと苦労が多いはずです。また、元々カラバフのアルメニア人のことをよく思っていない人たちもここにはいます。

しかし、もう起こってしまったことは仕方ありません。新たな環境に順応して、少しずつ生活を築いていかなければいけません。特にアリョーナさんのような素晴らしい人には、少しでも早く自立への道が開けてほしいと思います。そして、彼女と知り合ったこと、また彼女が困っている時に手を差し伸べることができたのも何かの縁ですから、今後も必要なサポートをしていきたいと思っています。

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片岡さんが借りている部屋で新生活を始めるアリョーナさん。壁にある写真は、私が片岡さんと昔行ったカラバフ旅行のもの。それを見て、彼女は涙ぐんでいました…辛い過去を乗り越えて頑張ってほしい!

アレンの10歳の誕生日! 

エレバンの気温は日中でも20℃前後で、もう長袖やセーターを着ないと寒いです。日もどんどん短くなってきて、これから朝起きるのが億劫になりそうです。

イスラエルとハマスとの激しい衝突は今も続き、レバノンのヒズボラ組織やシリア軍とも交戦が起こっているようです。このままイスラエルがガザに地上侵攻すれば、さらに多くの民間人が犠牲になるでしょう…西側諸国の多くはイスラエル支持を表明していますが、これまでパレスチナ人が置かれた過酷な状況を考えると、ウクライナやコーカサスの情勢と同じく、短絡的な善悪二元論で捉えることには疑問を感じます。

しかし、世界最強のイスラエルの諜報機関モサドが、これほど大規模なハマスの攻撃を事前に察知できなかったとは到底考えられません。ということは、知っていたにも関わらず、敢えて対応しなかったのではないでしょうか…

あの真珠湾攻撃も、国内世論を参戦へとを誘導するために、米政府はわざと日本軍に奇襲攻撃をさせたという説があるぐらいですから、今回の中東情勢も、実は何か裏の意図や目的があるのかもしれません。とはいえ、無辜の市民が犠牲になるのは忍びないです…一刻も早く事態が収束してほしいと思います。

その混乱する中東情勢について、アラブ連盟とロシアのラブロフ外相が会談し、即時停戦と早急なパレスチナ問題の解決を訴えました。欧米や日本のマスコミは、世界のロシア離れを嬉々として喧伝していますが、アラブ連盟の代表が真っ先にモスクワを訪問して話し合ったという事実は、多極化が進む世界の状況を象徴する出来事のように感じます。

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飼い猫と庭に住む猫たちが並んで寝ていました。可愛い!

さて、一昨日は長男アレンの10歳の誕生日でした。アレンも十代になったわけで、子供の成長は本当に早い!記念すべき10歳の誕生日ということで、アレンの希望で学校のクラスメイト全員と親戚の子供たちも呼んで、総勢20人の盛大なパーティーを開きました。

9月末にレオの7歳の誕生日パーティーを開いたばかりで、毎年この時期に家計は完全に赤字…でも、お祝い事が続くというのは幸せなことで、たとえ出費が嵩んで大変でも、息子たちが喜んでくれるなら、なるべく希望を叶えて楽しくお祝いしてあげたいと思います。

当日の朝は、家族みんなに「おめでとう!」と祝福されて、アレンはとても嬉しそうでした。いつもはレオが寝坊するので、少し遅刻気味で登校していますが、アレンが「今日は遅れたくない」と言うので、早めに連れて行きました。自分の誕生日にクラスメイトに早く会いたかったのでしょう。

息子たちが学校に行っている間に、妻と義母がオンラインで購入したプレゼントを受け取っておきました。学校から帰ったアレンは、そのプレゼントを見て大喜び。パーティーに行くまでの間、レオと一緒に遊んでいました。ちなみに、私からのプレゼントはアレンの希望がまだ決まっていないため、今週末に買いに行くつもりです。

親戚の子供たちが来たので、一緒にタクシーでパーティー会場のレストランに向かいました。そこは地下にキッズスペースがあって、以前アレンの同級生の誕生日が開催された場所です。ゲームをしたり、ピザ作りをしたりとけっこう面白かったそうです。アルメニアでは、よくそういう場所で子供の誕生日をお祝いをします。

クラスメイトの子供たちも、プレゼントを持って次々とやってきました。人数が多いから全員揃うまでに時間がかかりましたが、招待した子供たちがみんな来てくれました。子供が20人も集まると、一気に騒がしくなります。あとは、アテンドしてくれる店員に任せて、私と妻は二階のレストランでディナーしました。

私はビール、妻はワインで、アレンの誕生日を祝って乾杯!「もう10歳かあ。あっという間だね」と、お互いしみじみと言いました。とても小さかった頃を思い出すと、本当に子供の成長の早さに驚きます。今はまだプレゼントにおもちゃを欲しがったり、友達と賑やかにお祝いしたがったりと幼いですが、次第にそういうのも変わっていくでしょう。

途中のピザ作り体験は親が見学できるので、覗きに行ってみたら、みんな楽しそうにピザを作っていました。しかし、ピザ作りは過去に何度もやっているのに、毎回盛り上がれるから、子供って不思議です。作ったピザは焼いてもらって、後で食べました。

そして、パーティーの最後は、お待ちかねの誕生日ケーキの登場!スターウォーズのデコレーションがきれいにされていて、それを希望したアレンは満足そうでした。クラスメイトたちも、「ウワー!すごい!」と驚いていました。誕生日にこういうケーキを希望するのも、何歳ぐらいまででしょうか…

ケーキのロウソクに火が灯されると、子供たちはみんな歓声を上げてお祝いしてくれました。そして、アレンが火を吹き消すと、さらに大きな歓声が上がって、アレンをハグする子供たちもいました。レオの誕生日の時もそうでしたが、このアルメニア人らしい温かい愛情表現には感動します。アレンがクラスメイトたちに慕われていることも分かって安心しました。

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みんなでピザ作りに挑戦!

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アレンも作って、あとで食べました

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誕生日ケーキの登場!アレンの希望で今回はスターウォーズのエイリアン

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アレン、10歳の誕生日おめでとう!大きくなったなー

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アレンを囲んで、みんなでお祝いしました

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主役のアレンを指差す子供たち。嬉しそうなアレン!

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ロウソクに火が灯されると歓声が上がります

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アレンが吹き消すと大盛り上がりでした

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アレンをハグする子供たちもいて、見ていて胸が温かくなりました

その後は、長い紙のテープをみんなで投げ合ったり、ばらまいたりして遊んでいました。有料サービスらしいですが、20人の大人数のパーティーだったから、無料で利用できました。大人からすると何がそんなに面白いのか分かりませんが、子供たちはめちゃくちゃ盛り上がっていました。こういうのでワイワイ盛り上がれるのも、あとどのぐらいなんでしょうね…

誕生日パーティーが終わって、クラスメイトたちを見送ってから、私たちも帰宅しました。家でもらったプレゼントを並べてみたら、改めてすごい数で、親戚の子供たちが羨ましがっていました。まあ20人も呼べば当然プレゼントも多くなるわけで、その分こちらはかなりの出費でしたけどね…でも、アレンは希望どおり盛大に誕生日をお祝いできて、とても喜んでいました。

ただ、ちょっと興奮しすぎたのか、翌日アレンは体調がすぐれず、学校を休みました。レオは元気でしたが、自分も学校を休んでプレゼントのおもちゃで遊びたがったので、今回はその我がままを聞いてあげました。その日はずっと二人でレゴを作ったりして遊んでいました。今日は二人とも元気に通学しました。

大人数のパーティーだったから、私も妻も疲れましたが、無事に楽しくアレンの10歳の誕生日をお祝いできてよかったです。晴れて十代の仲間入りということで、子供の成長の早さを強く感じました。とにかく健やかに成長してくれていることに感謝です。アレン、10歳の誕生日おめでとう!

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長い紙のテープを投げ合って遊ぶ子供たち。まだこういうのでとことん盛り上がれるんですね。

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帰宅後、たくさんのプレゼントを開けて盛り上がる子供たち