長男アレンが小学校を卒業!
日が伸びて、今は夜の8時半ぐらいまで明るいです。今日は朝から青空が見えるいい天気で、妻は久しぶりにハイキングツアーに参加しています。25キロの長距離を歩くハイキングで、私は参加せず、息子たちとエレバン中心部に出かける予定です。
木曜にモスクワでユーラシア経済連合(EEU)のサミットが開かれ、その後にアルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談も行われました。首脳会談にはプーチン大統領も出席し、ラチン回廊やカラバフの扱いなどについて議論されました。パシニャン首相はカラバフをアゼルバイジャンの一部と認める用意があると述べ、アリエフ大統領も平和条約締結への意欲を表明したようです。
しかし、相変わらず日本や欧米のマスコミ報道はひどいものでした。というのも、その首脳会談に先立つEEUサミットの席上で、パシニャン首相とアリエフ大統領が回廊を巡る論争を始めたことに焦点を当てて、プーチン大統領の面目が丸潰れだとか、ウクライナ侵攻による求心力の低下が露呈したとか、稚拙なロシア批判に終始する内容を散見したからです。
今月初めに当ブログで書いたように(こちら)、マスコミは都合よく情報の切り取りや歪曲などを行い、世論を誘導します。上記の両首脳の口論の様子を捉えた元の映像を見ましたが、プーチン大統領の前で自由に発言しにくい雰囲気なんて全くないし、そんなに騒ぎ立てるほどの出来事だとは思えません。なのに、マスコミはそれをロシア叩きのネタとして大げさに報道したようです。
実際には、アルメニアとアゼルバイジャンとの関係正常化交渉などに最も影響力を持つのは依然としてロシアです。プーチン大統領が述べたように、今回のモスクワにおける三者会談でも様々な問題が話し合われ、一定の進展があったと思われます。平和条約締結にはまだ時間を要しますが、コーカサス地域の融和と安定がロシアにとっても有益であることは確かで、今後も仲介役としての役割を果たしていくでしょう。
そういえば、上記のEEUサミットで、パシニャン首相が昨年のアルメニアのGDP成長率は12 %で、今年も同程度に達する見込みだと報告しました。この数値にはプーチン大統領も驚きを隠せない様子で、「アルメニアが達成した驚異的な成長率に、他のEEU加盟国が追いつくのは困難だろう」と述べました。調べてみると、確かにアルメニアの昨年のGDP成長率は約12%でしたね。世界経済が低迷している中で、この数値はすごすぎる!
さて、木曜はアレンが通う学校の最終日でした。そして、アレンの小学校の卒業式でもありました。というのも、アルメニアの教育制度だと、4年生までが小学校で、5年生からは中学校に当たるからです。といっても、同じ私立学校の中等部に進級するだけでだし、やはり日本人の私にすると、9歳のアレンが中学生になるという実感はイマイチ持てません。
小学校卒業の日はエレバンをテーマにしたイベントが行われ、アレンたちが歌やダンスを披露しました。みんなアルメニアの民族衣装を身につけ、一生懸命に練習の成果を見せてくれました。特にダンスはけっこう見応えがありました。頑張って練習したのでしょうね。
イベントでは学生それぞれが自己紹介するパートがあって、アレンの台詞は、「僕はアルメニア人として生まれて幸せです」でした。これには会場から少し笑いが起こりました。だって、半分は日本人ですからね。多分ハーフだからこそ、敢えてこの台詞を言わせたのだと思いますが、私は別に悪い気はしません。たとえ半分でもアルメニア人の血が流れていることを誇りに思ってほしいです。
あと、小学校時代の思い出を写真や動画で振り返るパートがあって、遠足の帰りのバスの中で子供たちが歌を歌っている動画も流されました。みんなが歌っている中、一人だけ歌わずにずっと窓を外を見ている子供がいます。案の定、それはアレン!相変わらずのマイペースぶりに笑いが起こりました。でも、同級生たちとは仲良くしているし、周りに流されず我が道を行くのはユニークな個性として尊重したい!それに協調性がないのは、明らかに私に似たからですしね。
その日の夜は、アレンの小学校卒業のお祝いで手巻き寿司パーティーをしました。いつも買うのより高価なサーモンやイクラを用意して、みんなで美味しく頂きました。寿司が大好きなアレンもレオもたくさん食べていました。自分が作ったから自画自賛になってしまいますが、とても美味しかったです。
やっぱり小学5年生という感覚が抜けず、イマイチ小学校を卒業したという実感は湧きませんが、アレンにとって一つの節目を迎えたわけです。改めて子供の成長は早いなあと実感しました。今も幼く感じることは多々ありますけど、着実に体も心も大きくなっています。
来月半ばに進級試験があるみたいですが、ほぼ落ちることはないらしく、模擬試験を授業でやったアレン曰く、めっちゃ簡単らしいです。ということで、アレンは9月から中学生!協調性はなくても、自分らしさを大切にして楽しい学校生活を送ってほしいと思います。アレン、小学校卒業おめでとう!
小学校卒業イベントでは、エレバンをテーマにした歌などが披露されました
アルメニアの伝統舞踊も披露!けっこう見応えありました。
思い出を振り返る写真や動画の紹介。アレンのマイペースぶりに笑いが起こりました。
イベントが終わって、みんなで記念撮影。本当によく頑張りました!
イベントを終えたアレンと記念撮影。民族衣装が様になってる!卒業おめでとう!
卒業のお祝いに手巻き寿司パーティーをしました。美味しかったー!
アレンの小学校卒業イベントの動画
飼い猫を抱いてネットの動画を見るアレン。ペットを飼って本当によかった!
近所で遊んでいる時にレオが転んでケガをしました。ただの擦り傷ないのに、包帯をして大事に見せたがるレオ(笑)
アレンが背中を踏んでマッサージしてくれました。仕事が忙しくて疲れが溜まっていたから、めっちゃ気持ちよかった!
今度はレオがアレンにマッサージ!
そして飼い猫がレオにマッサージ!可愛い!
お揃いの夏靴を買って嬉しそうなアレンとレオ。本当に仲のいい兄弟!
昨日は妻の従兄弟の誕生日だったので、みんなでお祝いしました
- [2023/05/28 16:44]
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平和条約締結への決意
少し天気は不安定ですが、予報されていたほど悪い天気ではありません。ただ、今週末もあまり晴れそうにないですね…あまり暑くなくていいんですけど、やはり青空が広がっている方が気持ちがいいです。
広島G7サミットが終わりました。ゼレンスキー大統領の電撃参加が注目を集めたようですが、日本含め欧州各国は、従来と変わらず、ウクライナへの資金面・軍事面の支援を強調するだけでした。ゼレンスキー大統領と面会できなかったブラジルのルラ大統領の「交渉によって解決すべきであり、G7ではなく、国連などで議論すべきだ」という発言の方がよっぽどまともに感じます。
あと、せっかく広島で開催したのに、核兵器廃絶に向けた明確なビジョンが発信されませんでした。「核兵器は、防衛目的のための役割を果たして侵略を抑止する」という言葉は、ただ欧米側の都合のいい理屈にしか聞こえないし、その理屈が正当化されるのであれば、どの国だって自主防衛のために核を保有してもいいことになります。
次男レオは学校の授業が今日で終わります。長男アレンも、明日学校でイベントに参加して終わりです。それからは8月末まで夏休み!細密画やチェスなどの習い事はありますが、自由でのんびりした日々になります。いいなー羨ましい!
私と妻は今週も仕事で忙しくしています。まあ、やるべき仕事があるってありがたいことですけどね。とはいえ、明後日から息子たちは基本的に家にずっといるから、仕事に集中できるか心配…でも、二人とも今は自分たちで勝手に遊ぶことが多いので、以前に比べてずっと楽です。
さて、一昨日パシニャン首相が、「条件付きでナゴルノ=カラバフをアゼルバイジャン領の一部として認める用意がある」と発言したというニュースが日本でも報道されていました。ウクライナ侵攻後にロシアのコーカサス地域への影響力が低下しているとか、アルメニアのロシア離れが進んでいるという内容も併記されているから、いつものごとくメディアはただロシア批判をしたいだけなのかもしれませんが…
パシニャン首相は上記のような発言を1か月ほど前にも議会でしており、それについては当ブログにも書きました(こちら) なので、私にすると特に驚くようなニュースではなく、アゼルバイジャンとの平和条約締結のため、改めてアルメニア政府の決意や方針を述べたに過ぎません。
というか、アゼルバイジャンの領土の一体性については、過去のアルメニア政府も認めてきました。しかし、そのことをきちんと国民に伝えようとせず、交渉で譲歩や妥協ができないまま、問題の解決が先延ばしにされてきたのです。もちろん住民の多くをアルメニア系が占めるナゴルノ=カラバフの地位を巡っては、双方の意見や立場に大きな隔たりがあるため、簡単に解決できる問題ではないことは確かです。
だからこそ、カラバフのアルメニア系住民の権利と安全が保障されることを、アゼルバイジャンの領土保全を認めるために不可欠な条件としているのです。そして、そのためにはカラバフ政府とアゼルバイジャン政府が直接交渉を行い、国際組織の介入や協力が必要だとしています。
いずれにしても、このパシニャン首相の発言に対して怒りを禁じ得ない市民も少なからずいると思います。長年対立してきたアゼルバイジャンが、カラバフのアルメニア系住民の権利や安全を保障するはずなどないと猜疑心に駆られるのは当然でしょう。また、カラバフのアゼルバイジャンへの帰属を認めたら、一体何のためにこれまで多大な犠牲を払ってきたのか…という無念も理解できます。
しかし、私個人は、この問題を解決するには、現政府が掲げる方針しかないだろうと思います。これまで避けてきた現実と向き合い、厳しい譲歩や妥協をして平和条約を締結するしかないと思っています。払ってきた多大な犠牲は、終わりなく続く争いのためではなく、母国の平和のためであるべきです。そして、その平和とは、未来のために苦渋の決断をして憎悪と対立の連鎖を断ち切らなければ実現できません。
ちなみにパシニャン首相が先月から二度も、「ナゴルノ=カラバフをアゼルバイジャン領と認める用意がある」と公に発言したにも関わらず、野党や市民らのデモなどは起こっていません。先月の議会での発言を聞いた時は、国内で激しい反発を生み、大規模なデモが発生して混乱するかもしれない…と少し不安になりましたが、意外にも国内は平穏そのものです。
これは国民の多くが、さらに野党までもが現実を受け入れつつあるという証左なのかもしれません。戦争のない社会を築くには、この現実を受け入れるしかないと思っている人が多いのかもしれません。私は以前から、そういう声なき声を持つ人が増えているのではないかと感じていました。
「カラバフは渡してはならない!譲歩せずに戦うべきだ!」という勇ましい意見は愛国的で発言しやすいですが、現実を受け入れて譲歩すべきだという意見は、アルメニア人としては言いづらいでしょう。しかし、たとえ口に出さずとも、そう考える市民は確実に存在しています。なぜなら、もう戦争なんて嫌だからです。争いで人が死んでいくのを見たくないからです。
私も同じです。もう二度と3年前のような経験をしたくありません。毎日尊い命が失われ、国全体が憎悪と悲しみに覆われる…そんな悲惨な戦争を決して繰り返してほしくはありません。子供たちの未来が平和であってほしいと心から願っています。
平和は与えられるものではなく、自分たちで築いていくものであり、それには犠牲や妥協は避けられません。現実に向き合い、アルメニアとアゼルバイジャン両国が正しい決断をして、平和に向けて少しずつ前進してほしいと思います。明日モスクワでアルメニアとアゼルバイジャンの首脳会談が予定されています。難しい交渉になることは必至ですが、平和条約締結の実現に一歩でも近づいてほしいと思います。
週2回チェスの学校に通うレオ。課題を考える姿が可愛らしい!
学校から帰るとすぐロシア語でネットの動画を見るアレン。あまり見過ぎないようにはしていますけど、こうやってロシア語を自然に覚えたのだから便利ではあります。
ネットを見過ぎて運動不足にならないよう、夕方に近所で遊ばせます。私の自転車にも上手に乗れるようになったアレン!
レオはキックスクーターが大好き!
最近うちの飼い猫が外に逃げてしまうことがありました。幸い戻ってきたからよかったけど、気をつけないと。また出たいのか、窓から外を眺めています。
うちの猫と仲良しのノラ猫。ほぼ飼われているかのごとく、庭のブランコで呑気に寝ています。可愛いなあ
- [2023/05/24 19:17]
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レオの新しいパスポートを取得
昨日まで晴天が続いていたのに、今日から曇り空です。予報によると、週末から来週にかけて雨模様となっています。平日は天気がいいのに、週末になると崩れるという繰り返し…5月に入ってからも、こんなに不安定な天気が続くのは珍しいです。
今週は急な現地調査の仕事が入り、私も妻も多忙にしています。普段の仕事や予定もあるため、かなりバタバタしていて、正直ブログの更新なんか無理!と思いましたが、今日は少し落ち着いてきたので、休憩がてら記事を書こうと思います。
一昨日パシニャン首相の長男の誘拐未遂事件がありました。車で連れ去られそうになり、途中で脱出して助かったとのこと。容疑者らは、第二次カラバフ戦争戦没者の遺族からなるNGOメンバーと報じられています。以前にもパシニャン首相の長男が暴漢に襲われたという報道がありましたが、結局それは事実ではなかったようです。しかし、今回の誘拐未遂は、実際の事件として捜査が進められています。
あの悲惨な戦争の傷痕が今も癒えずに苦しんでいる人はたくさんいます。しかし、根深い対立や激しい争いが続き、多くの尊い命が犠牲になってしまったのは、長年交渉で問題を解決できなかったことが最大の原因です。今日はアルメニアとアゼルバイジャンの外相会談が、また来週には首脳会談がモスクワで開催される予定となっています。同じ過ちを繰り返さないよう、話し合いによって平和への道筋を探ってほしいと願います。
そういえば、今日から日本ではG7サミットが開催されていますね。ゼレンスキー大統領も訪日するという報道を見ました。すでに先進7か国の世界政治や経済への影響力は大幅に低下しているため、個人的には、G7サミットは完全に時代遅れの無意味な会議だと思っていますが、被爆地である広島に行われたことは意義があったかもしれません。
さて、次男レオの日本のパスポートがもうすぐ期限切れだったので、ここの日本大使館で更新手続きを行い、先日無事に受け取りました。18歳未満なので5年のパスポート。1歳ちょっとだった前回のパスポートの写真はまだ赤ちゃんという感じですが、今回のパスポートの写真のレオは精悍な顔をした男の子!大きくなったなあと感じます。
あと、2020年から刷新された査証ページのデザインがすごくて驚きました。葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の作品がすべてのページにあしらわれているのです。とても日本的で美しいデザインなので、ここにスタンプやビザが押されるのはもったいないと感じるほど…
アレンも来年1月にパスポートが期限切れになるから、今年終わりに更新しないといけませんが、同じく新しいデザインになります。ちょっと羨ましい!私のパスポートの有効期限はあと3年あるから、更新はまだけっこう先。その時はまた査証ページのデザインが変わっているかもしれませんけどね。
レオの新しいパスポート。アルメニアは新しいパスポートを取得した時に、お祝いでお金を渡す習慣があって、私や妻がお金をはさんでいます。
新旧のパスポート写真を並べてみると、この5年ですっかり大きくなったことが分かります
査証ページの浮世絵のデザイン。日本的でいいですね。
新しいパスポートおめでとう、レオ!
そのアレンですが、一昨日は学校の工作の授業で上手にお城を作って驚きました。「少し疲れたから…」と言うので、先週休ませていた細密画の学校にも今週からまた通うようになりました。そして、途中だった絵を完成させました。また新しい絵に挑戦するようです。
きれいな絵を描いたり、紙細工でお城を作ったりするのに、なぜか家で粘土作りなどをするとグロテスクな作品が多いアレン。最近も一生懸命に粘土で遊んでいるなあと思ったら、できた作品はどれも怖い…一体、誰に似たんだ?!って、完全に私なんですけどね。小さい頃からグロいホラー映画が大好きで、「死霊のはらわた」「遊星からの物体X」なんかも名作リストに入れたいぐらい。
怖がりのアレンはさすがにそういうのは見れないと思いますけど、グロテスクな魚や虫、また「寄生獣」のマンガとかが大好きだから、明らかに私の血を受け継いでいるようです。別に誰にも迷惑をかけてはいないし、普通よりは個性的な方がいいかもしれません。
私は子供の頃に、変わり者の性格を周りに否定されることが多くて嫌な思いをしたので(協調性が全くなかったしなあ…)、息子たちは多少変わっていても、なるべくそれを個性として認めてあげたいと思っています。
アレンが学校の工作の授業で作ったお城。すごい!
再開した細密画の学校で絵を描くアレン
ネットで見たモンスターのキャラを粘土で作ったアレン。針金も使って細部にこだわった作品!
これもアレンの粘土作品。上手だけどホラーやなあ…
それを真似してレオが作った作品。どっか可愛らしくて、性格が出ています。
- [2023/05/19 18:08]
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久しぶりの嬉しい再会に乾杯!
予報どおり、週後半から不安定な天気です。寒くはないけど、すっきりしない天気が続いています。火曜の祝日に郊外に出かけておいてよかったです。実はその郊外のレストランにレオがお気に入りのぬいぐるみを置き忘れてしまったので、また行かないといけません。
5月の第2日曜の今日は「母の日」ですね。アルメニアでは4月7日が「母性と美しさの日」という日になので、今日はただの日曜ですが、私は日本にいる母にメッセージを送りました。
リヴァプールで開催されていたユーロヴィジョン歌唱コンテストのファイナルが昨日行われ、スウェーデン代表が優勝したそうです。アルメニアも決勝まで進みましたが、あえなく14位に終わりました。世界的に有名なイベントですが、私にすると安いっぽいポップスばかりの歌合戦で、ほとんど関心がないから、今回もコンテストは全く見ていません。結果も先ほどネットで知りました。
あと、政治色を感じるのも好きじゃない理由で、昨年はロシアの参加が禁止され、案の定ウクライナが優勝しました。通常であれば、優勝したウクライナで今年は開催されるはずでしたが、ロシアとの戦争が続いているため、リヴァプールで開催されたのです。しかし、今年のコンテストもウクライナへの連帯一色だったそうです。まあ、欧州が中心となって主宰しているイベントだから、当然といえば当然ですけどね。
歌といえば、AI生成の有名アーティストの音声カバーがネットで話題になっています。まだ法整備が進んでいないせいか、今はやりたい放題という感じで、私もいろいろ聞きましたが、クオリティの高さにビックリ!「もしあのミュージシャンがこの曲を歌ったら…」というのがリアルに再現されている時は感動します。違和感あるのも多いけど、キーが高く伸びがあって、個性的な声や唱法のミュージシャンだと当たりが多い気がしますね。AI技術の進歩で、今後さらにすごい作品が生まれるでしょう。
今年の優勝者ロリーンのパフォーマンス。女性アーティストとしては初の2度目の優勝だったそうです。
今年のアルメニア代表ブルネットのパフォーマンス。曲は彼女自身が作詞作曲したものだそうです。
さて一昨日の夜は、とても嬉しい再会がありました。私がアルメニアに住み始めた15年前に家庭教師で日本語を教えていたアラさん、そして彼の親戚でアメリカに住むアルトゥルさんと夕食を共にしたのです。数日前にアラさんから、「アルトゥルさんが久しぶりにアルメニアに来ているから会いたい」と連絡をもらったので、家に招待したのです。
知的で穏やかな性格のアラさんとは、日本語を教え始めてすぐ仲良くなり、私と妻の結婚式の披露宴にも招待しました。ただ、その後に彼は転職や再婚したこともあって、次第に日本語の勉強から遠ざかり、ここ数年は疎遠になっていました。おそらく最後に会ったのはレオが生まれてすぐの頃だから、一昨日は約6年ぶりの再会でした。
アルトゥルさんは12年ほど前に息子さんと半年間エレバンに滞在したことがあって、その時に私は息子さんに日本語を少し教えました。アルメニア訪問はそれ以来だから、今回は12年ぶりの再会となりました。当時の私はアルメニア語ができず、ずっと英語で会話していたので、「お久しぶりです!ようこそ我が家へ!お元気ですか?」とアルメニア語で挨拶したら驚いていました。そして、私が二人の息子に恵まれ、幸せな家庭を築いたことを喜んでくれました。
もう70歳を過ぎたアルトゥルさんは、昔に比べて小さくなった印象でしたが、その分より優しく穏やかになったように感じました。今回は息子さんは来ていませんが、今は29歳でプログラマーとして活躍しているとのこと。12年前はまだ少し幼さの残る高校生だった彼が、そんな立派な大人になっているなんて…時の流れの早さを感じました。
6年ぶりに再会したアラさんは、昔と変わらず穏やかでユーモアのある人柄のままでした。もう10年以上日本語を勉強していないにも関わらず、まだけっこう覚えていて会話できることに驚きました。「今も上手ですね!すごい!」と褒めると、「いえいえ、もう忘れました」と日本語で返してくるから、「いや、忘れてないでしょ!」と私が突っ込んで笑いが起こる場面が何度かありました。
アラさんもアルトゥルさんも日本が大好きで、日本食も好きだから、私と妻でカレーと巻き寿司を作って振る舞いました。二人とも美味しそうに食べてくれました。久しぶりの再会に何度も乾杯して、私は途中ギターやピアノを弾いて歌いました。そして、いろんなことを話しました。二人と会っていなかったこの何年間は、お互いの生活に変化があったし、アルメニアも革命や戦争など様々なことが起こりましたからね。
お陰さまで、とても楽しいひと時を過ごすことができました。二人とは心が通い合う部分があって、一緒にいると幸せな気持ちになれます。妻も久しぶりの再会をすごく喜んでいました。アルトゥルさんは、イタリアを旅行してからアルメニアに戻り、アメリカに帰る前に10日ほど滞在するそうなので、その時にまた会いたいと思います。
アラさん(左)とアルトゥルさん(右)と久しぶりに再会して、一緒に楽しい時間を過ごしました!
妻も二人との再会を心から喜んでいました
アルトゥルさんがアメリカから日本酒を持って来てくれました。大吟醸!ありがとうございます!
アレンとレオも元気いっぱい!
大好きな猫と毎日一緒に寝ています
昨晩は急に停電したので、ロウソクを灯しました。光を反射させるためにアルミホイルを置いたら幻想的な雰囲気になりました。
- [2023/05/14 19:44]
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郊外に出かけて「金閣寺」出版をお祝い
週明けから天気のいい日が続いていて、今日も朝から澄んだ青空が広がっています。それほど暑くもなく、過ごしやすい気候です。アララト山もきれいに見えることが多く、1年で最もいい時期かもしれません。
今朝、アルメニア東部の国境地帯でアゼルバイジャンとの武力衝突が発生しました。この衝突により、アルメニア人兵士4人が負傷しましたが、幸いにも全員命に別状はないとのこと。衝突があった地域にはソトゥクという金鉱があり、ソ連時代に引かれた境界線がその真上を通っているため、第二次カラバフ戦争後も領有権が大きな問題になりました。
本格的な戦闘に発展しなかったとはいえ、また武力衝突が発生し、負傷者が出たことに心が暗くなります。いつものごとく双方が異なる主張をして、お互いに非難し合っています。いつまで憎しみと対立の連鎖が続くのでしょうか…近々ブリュッセルとモスクワで首脳会談や外相会談が開催が予定されているので、話し合いを通じて、少しでも歩み寄ってほしいと切に願います。
一昨日5月9日は、対独戦勝記念日でアルメニアも祝日でした。アルメニアは旧ソ連として第二次世界大戦に参加していたからです。モスクワで開かれた軍事パレードには、アルメニアからパシニャン首相も参加しましたが、なぜか日本の報道では、他の参加した旧ソ連諸国の代表らのように取り上げられなかったみたいです。
先週ブログに書いたように(こちら)、反ロシア一色に染まった日本のマスコミは、「アルメニアが急速にロシア離れしている」というストーリーに拘っているから、パシニャン首相のパレード参加はあまり触れたくはない出来事だったのでしょうか?
米軍の機密漏洩事件も、関与した疑いのある州兵が逮捕されて以降は報道されなくなり、都合の悪いことから国民の目をそらさせたいかのようです。このマスコミの偏りの原因は、いまだに冷戦思考に縛られていることでしょう。しかし、そこから脱却しないと、今の国際情勢を読み解くことはできません。先日シリアのアラブ連盟復帰が決定したし、日本と韓国も関係改善が急速に進んでいます。その歓迎すべき出来事に水を差すような報道を見受けますが、世界は着実に欧米中心体制から多極化へと移行しているのです。
さて、その一昨日の祝日は郊外に出かけました。「Little Farm」という田舎にあるレストランで、昨年の同じ時期にも行ったことがあり、当ブログでも紹介しました(こちら)。今回は三島由紀夫の「金閣寺」の出版祝いも兼ねて、そこで家族でリラックスすることにしたのです。
「できれば自然の豊かな所で出版祝いをしたい」と妻は希望していましたが、ここ最近の週末はずっと天気が悪くて実現できずにいました。しかし、一昨日は気持ちのいい晴天だったので、今日がチャンス!とお昼過ぎにレストランに向かって出発しました。
レストランの緑豊かな庭にあるリンゴの花が少し残っていたし、今回も私たち以外に客がいなかったので、ほとんど貸し切り状態でした。お陰で誰にも気兼ねすることなく、食事したり、ハンモックに寝転がったり、息子たちとボール遊びをしたりと楽しい時間を過ごすことができました。アレンとレオは、マシュマロを焼いて食べる経験もできました。
妻が希望したように、のどかな自然の中でワインで乾杯しながら出版をお祝いすることができました。リリット、改めておめでとう!休日ということで、昼間からワインやビールやウォッカを飲んで気持ちよくなった私は、途中ハンモックで眠り込んでしまいました。目を覚ますと、頭上に青空が広がり、木々が風に揺れていました。なんて豊かな時間と空間!
家にいるとテレビやパソコンを見てばかりということが多い息子たちも、ボール遊びや砂遊びをしながら、日暮れ前まで楽しそうに過ごしていました。これからもっと暖かくなっていくので、自然の豊かな場所に時々は連れて行かないといけませんね。また天気がいい休日に自然に触れられる機会を作りたいと思います。
リンゴの花がまだ所々咲くのどかなレストランの庭
息子たちがトランプをしている間、妻はハンモックでのんびり
息子たちもハンモックに揺られて楽しそう
いい兄弟だなあ
昼食のマス料理。まだ生きているかのような姿に、息子たちが面白がっていました。
「金閣寺」出版を祝って乾杯!リリット、おめでとう!
レストランには犬も飼われています
そして猫もいました。動物好きのアレンが余った魚をあげていました。
酔っ払った私はハンモックで少し寝てしまいました。気持ちよかったなあ
家族でボール遊びをしました。天気にも恵まれ、自然の中で伸び伸びできました。
広い砂場もあって、アレンとレオは楽しそうに遊んでいました
砂場のすぐ近くの木の花がきれいに咲き誇っていました
マシュマロのBBQ体験!アレンとレオは美味しそうに食べていました
昼過ぎから日暮れ前まで家族とのんびり過ごしました
自然の中で心身ともにリフレッシュできました!また来たいと思います。
- [2023/05/11 16:46]
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