家族で一泊二日のスキー旅行
今日で2月も終わり。明日から3月で、アルメニアでは春の始まりとなっています。今年は実際にすでに暖かくなってきて、春の足音がすぐそこまで聞こえています。
トルコ南東部でまた大きな地震がありました。すでに死者はトルコ・シリア合わせて5万人を超えているのに、断続的に地震が発生しているため、今後も被害が拡大する恐れがあります。自然災害なので人間にはどうしようもありませんが、早く収まってほしいと思います。
国際司法裁判所が、アゼルバイジャンに対して自由な交通を保証するよう求める判決を出したにも関わらず、今もラチン回廊の封鎖は続いています。国際司法裁判所の判決は、当事国に履行させる強制力はないため、アゼルバイジャンがたとえそれに応じなくても罰せられることはありません。とはいえ、国際社会の重要な判断ではあるので、一刻も早く事態が収束してほしいです。
ところで、息子たちが通う学校が今週休校になりました。ひどい風邪が流行っているからだそうです。アレンも先週は夜になると熱が出るという状態が続いていました。今はお陰さまで元気になりましたが、学校が休みになって嬉しそうです。そして、アレン以上にレオがめっちゃ嬉しそう。ただ家にいられると、私も妻も仕事にイマイチ集中できないから、来週には学校が再開しますように!
休校になったから、家でナルトの大きな塗り絵をするアレン
飼い猫のエリザベスカラーを取りました。邪魔なものがなくなって嬉しそう!
さて、先週の金曜・土曜は泊まりがけでツァフカゾールに行ってきました。目的はもちろんスキー(妻はしませんけど)!週末は人が多くて、リフトもすごく混むので、金曜は息子たちに学校を休ませました。学校にも嘘はつかず、「スキーに行くので休ませる」と堂々と伝えましたが、「あ、そうですか」と全く問題なし。こういうアルメニアのゆるさが大好きです。
勉強はまた後でもできますが、スキーは今冬最後のチャンスかもしれません。今週と来週は私と妻も仕事で忙しくなるし、再来週だと雪が解けてコンディションが悪くなりそうだからです。私も滑りたかったし、息子たちにはしっかりスキーを習ってほしかったので、インストラクターも依頼しました。学校を一日休むぐらい大したことありません。
息子たちもすごく楽しみしていたのですが、なんとアレンが前日の夜に発熱して、深夜には38度を超える高熱を出してしまいました。こんな直前にキャンセルになるのは可哀想だから、明日には元気になってくれ!という祈りが通じたのか、翌朝にはすっかり熱が下がって元気になりました。フゥ〜本当によかったー!
天気も朝から雲一つない青空が広がって絶好のスキー日和。ということで、家族でツァフカゾールに向けて出発しました!エレバンを出ると、車窓からは雪を被った美しい山々が見えて、もうすぐ滑れるぞーと否が応でも気持ちが昂ってきます。そして、出発して1時間弱でツァフカゾールの街に到着しました。
しかし、予約したアパートはなぜかウェブサイトにあった地図とは違って、街中心部から少し離れた所でした。部屋もサイトに掲載されていた写真とは少し異なります。待っていたブローカーにWi-fiのパスワードなどを聞いても、「知らないから大家に確認してメールする」という頼りない返事…うーん、ここって本当に大丈夫か?と少し不安になりました。
とはいえ、部屋自体はモダンできれいだし、息子たちのインストラクターとの待ち合わせの時間も迫っていたので、チェックインしてゲレンデに向かいました。スキー用具をレンタルして、約束のリフト乗り場で待っていると、インストラクターが来ました。少し高いけど、とても教えるのが上手だという評判なので2時間のスキーレッスンを依頼したのです。「子供たちのことは僕らに任せて、あなたは滑りに行っていいよ」と言うので、私は先にリフトに乗って上がりました。
二つ目のリフト乗り場は、平日なのに少し混んでいて意外でした。ほとんどはロシア人スキー客です。やっぱり彼らにとって人気のスポーツで、小さな子供も上手に滑れるから驚きます。山頂まで上がる最後のリフトも動いていたから、今回初めて行ってみました。天気もよくて、山頂からはアララト山もきれいに見えましたが、めっちゃ寒い!手袋を脱いで数枚写真を撮っただけで「凍傷になるかも…」というほど指が冷えてしまいました。絶景を楽しめるロングコースで気持ちよく滑れたけど、寒すぎてそこは一回だけにしました。
スキーレッスンを前にポーズを取るアレンとレオ。頑張れよー!
私はリフトで一番上まで行きました。山頂からの景色は最高!奥に見えるのはアララト山。
絶景のロングコースで気持ちいいけど、めっちゃ寒かった…
滑り始めて1時間以上が経ち、息子たちの様子を見に一番下のコースを滑り降りていくと、途中でアレンとレオを発見!インストラクターと一緒にボーゲンで滑っていました。二人とも運動神経はよいほうですが、やっぱり教え方が上手なのか、1時間半ほどでけっこう安定した滑りになっていました。特にアレンは、緩やかなコースなら一人で問題なく滑れそうなほど!レオもかなり上手になっていました。そんな二人の姿を見てすごく嬉しかったです。
2時間のレッスンが終わりましたが、レオはまだ滑りたいと言いました。アレンは少し熱っぽくて、アパートに帰りたいと言います。うーん、ちょっと怖いけど、レオと一緒に最後に滑ってみるか!ということで、アレンは妻にアパートに連れて帰らせて、レオとリフトに乗りました。もう一回滑れるからレオは嬉しそうだし、私も息子とスキーをする夢が叶うから嬉しかったです。
そして、ドキドキしながら滑ってみると…レオは思ったより上手で、自分でスピードや方向を調整しながら滑れました。ただ、やっぱり子供で初心者だから、少し急なところや雪が深いところでは何度か転んでしまいました。転ぶと一人で立ったり、スキーを付け直したりができず、その都度助けてあげないといけないから大変…それでも何とか一緒に下まで滑り降りることができました!すごい、レオ!疲れたけど楽しかったー!
スキーレッスン開始!どれぐらい上手になるかな?
2時間のレッスンでけっこう上手に滑れるようになりました。すごい!
レオと二人でリフトに乗って出発!
レオと父子でスキー!何度か転びながらも、無事に下まで滑りました。やったー!
スキーレッスンの様子。二人とも上手になったなー
アパートに帰ると、アレンが38度の高熱を出していました。うーん、まだ体調は万全ではなかったようです。その日はなるべく早めに食事を済ませて寝ることにしました。私はソファーベッドで寝ていたのですが、夜中3時ごろにガンガンと物がぶつかる音と妻の呼ぶ声が聞こえて目を覚ますと、なんとトイレのドアが壊れて閉じ込められてしまったようです!外から開けようとしても開きません。マジか?!こんな夜中にトイレに閉じ込められるなんて最悪やん!
このまま放ってなんかおけないし、アレンは高熱でうなされているしで、時間など気にせず大家に急いで電話をかけると、幸いすぐ出てくれました。状況を説明して、向こうの言う方法をいろいろ試してもドアは全く開かないので、自力解決は諦めて緊急対応サービスに連絡することになりました。ドアを壊して開けることになるかもしれないから、大家はあまり乗り気ではなかったけど仕方ありません。
20分ほどで4人の男性の救急隊員が来てくれました。いかにもアルメニア人らしく気さくでのんびりした感じで、緊張した気持ちが緩むと同時に、ちゃんと対応してくれるの?と不安にもなります。しかし、ドアノブを外して、ナイフを使ったり、妻にドア越しに指示を出しながら無事に開けてくれました。妻の姿を見た時の安堵感といったら言葉になりません!ハア〜本当によかった…24時間体制とはいえ、深夜に助けに来てくれた救急隊員の人たちに感謝!あと、大家が親切な人だったのも不幸中の幸いでした。
問題が解決した時はすでに朝4時半…疲れ切ってまた眠りにつきました。翌朝起きてみると、アレンはすっかり熱が下がって元気そうだったので、予定どおり温泉に入ってエレバンに帰ることにしました。昼食をしてから、スキーの後にいつも立ち寄るアルザカンという村の温泉に行きました。大きな浴槽のある部屋を貸し切って入るのですが、アレンとレオも大好きで、今回もとても楽しみにしていました。
スキーと前夜のトラブルで、私もけっこう疲れが残っていたから、温泉に浸かった時はすごく気持ちよかったです。スキーに温泉という組み合わせはやっぱり最高!持ってきたビールを飲みながら、ゆっくりと旅の疲れを癒しました。そして、ポカポカに温まった心と体でエレバンに戻りました。いろいろあったけど、息子たちはスキーが上手になったし、私も思う存分滑れたし、温泉にも入れたしで楽しい家族旅行になりました。
いつもスキーの後に立ち寄る温泉に入りました。今年の初温泉!気持ちいい〜
トラブルもあったけど、目的のスキーと温泉を達成できて楽しい旅行になった!
湯船から出るとすごい湯気!天然温泉だから体が芯から温まりました。
- [2023/02/28 18:33]
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飼い猫の去勢手術と映画「猫侍」
今日は天皇誕生日ですね。天気予報どおり、エレバンは今週から気温が一気に上がりました。日中は10℃前後で、来週後半からは15℃ぐらいになるようです。もうすぐ冬も終わりということで、今週末は家族でスキーに行くつもりです。アレンとレオはインストラクターに習う予定です。どれぐらい上手に滑れるようになるかな?
アルメニア本土とカラバフを結ぶラチン回廊を環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループが封鎖している問題ですが、国際司法裁判所は、アゼルバイジャンにはラチン回廊の移動の自由を確保する義務があるという判決を出しました。つまり、アゼルバイジャンに対して封鎖を解除するよう求める内容です。封鎖が始まって2か月以上…やっと事態が収束する可能性が出てきたかもしれません。
2月19日はアルメニアの偉大な作家ホヴァネス・トゥマニャンの誕生日で、ここでは「本を贈る日」となっています。アレンは今ハマっている「ナルト」のロシア語版の漫画を欲しがったので、オンラインショップで注文しました。今からすごく楽しみにしています。本当に好きなんですね。
その日は「本を贈る日」を祝うイベントがエレバン中心部のモスクワ映画館前で行われていたので、家族で行ってきました。会場にはいろんな出版社のブースが出ていて、本が割引価格で売られていました。妻が翻訳した村上春樹や川端康成の作品もありました。ちなみに、村上春樹の「ノルウェイの森」のアルメニア語訳は今も大人気らしく、妻も喜んでいました。
アレンとレオは、そこでシャーロック・ホームズの本を欲しがったので買ってあげました。私も小さい頃に読んでいたし、アニメ「名探偵ホームズ」も見ていました。アニメ自体もすごくいいけど、ダ・カーポが歌う主題歌が名曲すぎてやばい!歌詞もメロディも本当に素晴らしいので、機会があれば聞いてみてください!
イベント会場を後にしてから、寿司レストランに行って夕食しました。そこは先月妻が友人と食事した場所で、妻によるとけっこう美味しかったそうです。歩いてすぐだったし、息子たちも行きたがったので、そこで食べてみると確かに悪くない。アレンもレオも寿司が大好きだから、たくさん食べていました。
「本を贈る日」を祝うイベントの会場。DJが大音量で音楽をかけていて、めっちゃうるさかった!イベントの趣旨に合っていないような…
アレンとレオはお寿司が大好き!たくさん食べていました。
買ったシャーロック・ホームズの本を見るアレンとレオ。ちゃんと読んでくれるかな?
さて記事タイトルにあるように、今回のメインテーマは猫。実は、昨年夏から飼い始めたオス猫の Lioが火曜日に去勢手術をしました。最近やたら変な声で鳴き始めるし、トイレ以外の場所で少量のおしっこをするマーキングという行動も見られたため、そろそろ手術しないといけない時期だと判断したのです。
とはいえ、優しい妻にすると、子供が作れない体になってしまうことにかなり胸を痛めて、手術の前日と当日は「ごめんね、ごめんね…」と何度も猫に謝っていました。確かに可哀想だけど、動物をペットとして飼うこと自体、本来の野生や自由を奪っている行為で人間のエゴですからね。家族として可愛がって共存していくためには仕方ありません。
息子たちも病院に行きたいと言うので、学校が終わってから一緒に猫を連れて行きました。何となく自分の運命を察して観念しているのか、意外にけっこう大人しかったです。病院に預けて1時間後に再訪すると、手術を無事に終えた Lioが待っていました。目は覚めているけど、麻酔がまだ効いているため、少しぐったりした様子…その姿を見ると、改めて可哀想に思いました。
手術した箇所を舐めないようにするために、エリザベスカラーという保護具を買って帰宅しました。あの犬や猫の首につける器具がそんな名前だと初めて知りました。その由来は中世のエリザベス女王が着けていた襟巻に似ているからだそうです。キャリーバックから出してエリザベスカラーを付けると、下半身がまだ麻酔で不自由ながらも歩き始めました。でも、エリザベスカラーがいろんな所にぶつかるし、邪魔で不便そうしていました。その日はずっと動きが緩慢で、疲れた様子で寝てしまいました。
しかし、翌朝には麻酔も完全に抜けて、元気そうにしていたので安心しました。手術後の変化としては、変な声で鳴くのは収まりました。病院で言われたように、まだマーキングをしてしまうことがありますが、おしっこの匂いもそれほど臭くなくなったような。そして、何だか前より大人しくて甘えん坊になったような気がします。以前のアクティブな時も可愛かったけど、今もとても可愛らしい!
去勢手術の前は、庭に入り込んだノラネコを見ると、変な声で泣きまくっていました
去勢手術の前日の夜にスヤスヤと眠る猫。可哀想だけど仕方ない…
去勢手術を終えて帰宅。子供たちがタマタマが無くなっているか見ようとしていました。
やっぱりその日は疲れた様子でぐったりしていました。可哀想…
翌日には元気になりました。エリザベスカラーが邪魔そうだけど、無事に手術が終わってよかった!
あと、昨日は日本映画祭のオープニングがあったので、家族で行ってきました。オープニング映画は、北村一輝主演の「猫侍」!うちも猫を飼っているんだから、これは観るしかないでしょう!ネットにあった予告編を見せると、子供たちも行きたがりました。これなら面白がって鑑賞してくれそうなので、連れて行くことにしました。
会場のモスクワ映画館には多くの人が見に来ていて、大きな映画館なのに座席が足りないほど。幸い私たちは中央あたりの列に座れました。映画祭の主催者のヒカリセンター、また福島大使からのスピーチが行われてから、お待ちかねの映画が始まりました。準主役の猫が登場してからは一気にコメディー要素が強くなって、会場では何度も笑いが起こっていました。アレンとレオもポップコーンを食べながら笑っていました。
無茶苦茶な設定とストーリーの映画ですが、「猫あるある」のシーンがたくさん出てくるから、猫を飼っていると感情移入してしまいます。私はどちらかと言うと犬派なんですけど、猫もめっちゃ可愛いなーと改めて思う映画でした。もともと猫好きの妻はすごく気に入ったみたいだし、子供たちも最後まで飽きずに観てくれたのでよかったです。さらに猫が好きになったかもしれませんね。
ポップコーンを食べながら、映画が始まるのを待つアレンとレオ
猫好きが萌えるシーンがたくさんある映画「猫侍」。ずっと怖い顔しているのにコミカルな主演の北村一輝がいい味出していました。
- [2023/02/23 17:19]
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3年ぶりの天皇誕生日レセプション
今週も子供たちは学校を休みがちでした。アレンが朝に胃腸の調子が悪くなってしまう時があるからです。昨年の春先に同じような症状が出て、その時は朝起きると吐き気を催すというのが1ヶ月以上も続いて大変でした。昼過ぎには元気になるから、初めはズル休みしたいだけか?と思いましたが、別にアレンは学校が嫌いじゃないし、原因がよく分かりませんでした。
調べてみたら、自家中毒である可能性が高いと分かりました。自家中毒というのは、風邪や疲労やストレスなどが原因で吐き気や腹痛を起こす症状のことで、2〜10歳の子供によくあるそうです。痩せ型の男子、また神経質な子供に発症しやすいらしく、アレンは典型的なタイプ。今回のも自家中毒っぽいですが、昨年よりはかなりマシなので、あまり大事に捉えず、自然に治るのを待ちたいと思います。
しかし、アレンが学校を休むことになると、レオも泣いて行きたがらないから困ります。こちらは完全にズル休み。昨日の朝もアレンが腹痛を訴えたので休ませることにしたら、「じゃあ、レオも行かない!」と駄々をこねます。さすがにアカン!と思い、「ちゃんと学校に通ったら、近々レオだけでもスキーに連れて行ってあげる」と言うと、納得して行ってくれました。やっぱりスキーが気に入ったみたいですね。本当に連れて行ってあげないと!
トルコ南部で発生した大地震の死者は、トルコ・シリア合わせて4万5千人を超えたとのこと…あまりに悲惨な大災害に胸が痛みます。先日アルメニアの外相がトルコとシリアを訪問し、自国の救助チームが活動を行なっている被災地を視察しました。トルコ政府も今回のアルメニアの人道支援に深い感謝の意を表明しました。外相会談では、両国の国境に架かるアニ橋を再建して、国交正常化をスピードアップさせることで合意したとのこと。
両国の間には虐殺を巡る歴史問題などの障害があります。しかし、30年前に国境が封鎖されたのはそれが理由ではなく、第一次カラバフ戦争で優勢だったアルメニアが、カラバフ周辺の地域まで実効支配したことにトルコが反発したからです。2年半前の戦争の結果、その周辺地域がアゼルバイジャンに返還され、トルコとの国交正常化交渉が本格的に再開しました。
トルコとの関係改善を実現できるかどうか…それは、今も対立が続くアゼルバイジャンとの和平交渉にも大きく影響します。この根深い憎悪と争いの連鎖は、30年もの間に妥協や交渉を通じて解決できなかったアルメニア側にも責任があります。根本的な解決を先延ばしせず、お互い話し合いを重ねてより良い方向に進んでほしいと願います。
二人とも細密画の学校に通っています。レオがけっこう上手になった!
バレンタインデーに妻にあげた花に興味津々の猫
さて、記事タイトルにあるように、先日3年ぶりに天皇誕生日レセプションが開催されました。コロナのせいで、2020年2月の開催以降ずっと行われていませんでした。コロナは単なるインフォデミックと思っている私にすると、大袈裟な気がしますが、公的イベントですから中止というのは仕方ないかもしれません。
それが今年になって何の規制もなく開催されたということは、日本政府も完全に脱コロナに向けて舵を切った証と言えるでしょう。多くの国々は1年前から脱コロナ状態だから遅すぎですけどね…当ブログで何度も書いているように、コロナは終わる問題ではなく、自分たちで終わらせる問題です。とにかく、やっと日本もそういう方向に進んでいるようで良かったです。
3年ぶりだったからか、招待された人の多くが来たみたいで、いつもと同じホテルのレセプション会場が狭く感じるほどの盛況ぶりでした。明らかに今までで一番人が多かったように思います。私のような在留邦人以外に、アルメニアの政府関係者や各国大使館関係者、日本と関係あるアルメニア人らがたくさん来ていました。久しぶりに会う人たちもいて、お互いに再会を喜び合いました。
まず日本とアルメニアの国歌が流されてから、福島大使とアルメニア副首相がスピーチしました。ただ、私と妻は後ろの方に立っていたから、人が多すぎてお二人の姿は全く見えず…その後は、立食パーティーが始まりました。やはり寿司が大人気で、すぐテーブルの前に行列ができていました。私の何よりのお楽しみは、もちろんお酒!日本酒とウィスキーをけっこう飲みました。どれもすごく美味しかった!
どんどん人も少なくなり、そろそろお開きという頃に福島大使と写真を撮りました。久しぶりの天皇誕生日レセプション開催で、大使館の方々も準備が大変だったのではないでしょうか。ご招待どうもありがとうございました!
その後は、いろはセンターの面々と恒例の二次会に行って、飲み直しながら楽しい時間を過ごしました。ワイン・日本酒・ウィスキー・カクテルとごっちゃに飲んだから、その夜はけっこう酔っ払いました…また来年も無事にレセプションが開催されますように!
やっぱり寿司が大人気!
私のお目当ては日本の酒とウィスキー!美味しかったー!
最後に福島大使とみんなで記念撮影。ご招待ありがとうございました!
それから恒例の二次会へ。会話にも花が咲いて楽しいひと時を過ごしました。
- [2023/02/18 19:04]
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子供のスキー教室と今年の初滑り
天気予報どおり、今週は寒い!日中でもマイナス気温で、朝晩はマイナス10℃以上に下がります。しかし、この本格的な冬の寒さも今週だけで、週末から徐々に気温が上がっていくみたいです。やっぱり今年は暖冬ですね。
トルコ南部で発生した大地震の死者は、トルコ・シリア合わせて3万7千人を超えたとのこと…最終的に5万人に達するという情報もありました。地震がかなり強力だったことも原因ですが、当初から指摘されているように、多くの建物が耐震基準を満たしていなかったことが甚大な被害に繋がったようです。そのことは、耐震性能をうたった最近の建物まで倒壊したことからも分かります。今回の大惨事は人災でもあったと言えるでしょう…
その地震で深刻な被害を受けたトルコのアディヤマンには、アルメニアの救助チームが派遣されています。彼らの懸命な救助活動により、がれきの下から二人の少女が救い出されたそうです!歴史的・政治的な対立を超えて、人命救助にあたるアルメニアのチームについては、トルコのメディアも好意的に伝えているらしく、それが両国の関係改善にも繋がってほしいと願うばかりです。
今日2月14日はバレンタインデー。日本では女性が男性にチョコレートを渡す日ですが、それは日本独特の習慣で、アルメニア含め世界的には恋人や夫婦でお互いにプレゼントを渡します。ということで、私も妻のために花束を買いました。今日はどこのレストランも混みまくるので、明日以降に家族で夕食に行きたいなと思っています。
バレンタインデーの今日、妻に花束をプレゼント。喜んでくれました。
そして昨日2月13日は、トゥルンデスまたはテアルンタラチという厄払いのために火を焚く日でした。アルメニアの春の訪れを祝う祭でもあり、元々はキリスト教以前の宗教儀式で、今はキリスト教の祭日となっています。夕方に教会の外で火が焚かれるので、いつもなら見に行くのですが、あいにく私は日本語の授業があったし、アレンが朝に喉が痛いと咳をしていたので外出は控えました。
しかし、私が授業から帰宅すると、アレンは普通に元気そうでした。前日にスキー教室に行ったから、体が少し冷えただけだったのかも。妻が「子供たちのために小さな焚き火をしよう」と言うので、庭で火を焚いて、その上を厄払いのために3回飛びました。子供たちは堂々と火遊びができるから喜んでいました。しかし、暗闇で燃える炎を見ていると何だか落ち着きますね。今年の夏は家族でキャンプにでも行こうかなー
昨晩は庭で焚き火をして、厄払いのためにその上を飛びました。日本でも「火の道歩き」というのがありますね
古いホウキを燃やしてトーチにする息子たち。子供が火遊びしたがるのは人間の本能らしいです。
さて、日曜はスキー教室に息子たちを連れて参加してきました。ここの在留邦人の家族が教えてくれた「Ski-Weekend」という子供向けのスキー教室で、その名の通り、毎週末に開催されています。場所はエレバンの北西にあるアラガツォトン地方のビュラカン村で、その山の上でスキーを練習します。大人もスキー用具をレンタルして滑れるとのことで、私も参加しました。
当日の朝に集合場所に着くと、他の在留邦人の家族も来ていました。私たち家族はツアー主催者の女性の車に乗って、エレバンを出発しました。なんと彼女は昔アルメニアのスキーチャンピオンだったそうで、その後20年ほどスイスで働いていたとのこと。数年前にアルメニアに戻って、子供たちのためにスキーを教える活動を始めたそうです。
いろいろ会話しながら1時間ほど走ると、ビュラカンの村に着きました。そこからは真白な銀世界!積もった雪が陽光でキラキラ輝き、とてもきれいでした。スキー場ではないから整備されていない分、自然そのままの美しさがあります。ただ、雪の山道を車で登るのは大変そうでした…幸いスタックなどせず、目的地の山小屋に到着しました。
その山小屋で私と息子たちは向こうが用意してくれたスキー靴に履き替え、スキー板を持って外に出ました。外は少し雪が舞っていました。スキーに興味がない妻は見学。ちなみにアレンもレオもツァフカゾールで少しスキーをしたことがありますが、本格的にするのは今回が初めて。ちゃんとできるか、少なくとも楽しんでくれるかちょっと不安…
最初はスキー板を付けた状態で斜面を登る練習です。斜面に対して真横に立って、足を交互に上に動かして登っていきます。慣れないとスキー板が勝手に滑ってしまって、立つことすら難しいんですよね。レオはけっこう苦労していましたが、アレンはいきなり上手にできていました。相変わらず飲み込みが早い!
山小屋の前にあった廃バスは雪に埋もれていました
私も参加してスキー教室がスタート!
それから、スノーモービルで斜面の上に運んでもらって滑り降りる練習が始まりました。スノーモービルが引っ張るタイヤに乗って移動するのですが、その日は子供の数が多かったので、私は途中からスノーモービルの横に掴まってスキーで滑りながら運んでもらいました。これは初めての体験でしたが、スリリングで楽しかったです。
アレンもレオもほぼ初めてにも関わらず、バランス感覚がいいのか、けっこう上手に滑れるので驚きました。とはいえ、思い通りに曲がったり止まったりできないから、何回も転んでいましたね。それでも嫌がったり怖がったりすることはなく、逆にどんどん楽しくなってきたのか、何回もスノーモービルで上がっては滑り降りていました。私もとりあえず今年の初滑りができました。
予定の練習時間を過ぎて、そろそろ止めようということになると、レオが「いやーもっと滑りたい!」と泣いて怒ってしまいました。アレンもまだまだ滑りたい様子でした。可哀想でしたが、スキーをすごく気に入ってくれたみたいで良かったです。父子で同じ趣味を持てそうで嬉しい!
それから、私はインストラクターと一緒に、車で上がってきた山道をスキーで滑り降りました。ゲレンデではないから、幅が狭くて雪も固いから滑りにくかったですが、長い距離をスキーで滑ることができて気持ちよかったです。車で山小屋に戻り、少し休んでからエレバンに帰りました。久々のスキーで疲れてしまい、私は車中でずっと眠っていました…
アレンとレオは疲れた様子など全く見せず、帰宅してからもベッドの上で飛び跳ねたり、でんぐり返りしたりと元気いっぱいでした。子供のエネルギーってすごい!「スキー楽しかった?」と聞くと、二人とも「うん!また滑りたい!」と言うので、近々同じスキー教室かツァフカゾールに連れて行ってあげようと思います。
リフトなどないから、スノーモービルで斜面の上まで運んでもらいます
スキー板をつけて嬉しそうな息子たち。二人ともけっこう上手に滑っていました。
私は写真のような山道をスキーで滑りました。疲れたけど、やっぱりスキーは楽しい!その楽しさが息子たちも伝わったようです。
スキーで滑りまくったのに、家でも元気に遊びまわる息子たち。また近々スキーに行こう!
- [2023/02/14 20:49]
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いろはセンターの節分イベント
天気はいいですが、寒い日が続いています。天気予報によると、エレバンは来週は最低気温がマイナス10℃ぐらいになるようです。しかし、再来週から気温が上がっていくようなので、来週が真冬のピークかもしれません。
トルコ南部で発生した大地震の死者は、トルコ・シリア合わせて2万3千人を超えたとのこと…東日本大震災の死者・行方不明者の数を上回り、おそらく34年前にアルメニアで起こったスピタク大地震の死者数も超えるでしょう。あまりに甚大な被害に言葉もありません。ちなみにアルメニアからの人道支援物資が、1993年以来閉鎖されているトルコとの国境を超えて被災地に送られたそうです。この国境は近い将来、第三国人は通過できるようになるかもしれません。
アルメニア本土とカラバフを結ぶラチン回廊は、環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループに封鎖されたままです。封鎖が始まって2か月が経ちますが、今も収束する様子がありません。解決のためには、アルメニアとアゼルバイジャンが改めて協議を行う必要があるかもしれません。その協議では、カラバフの法的地位、またアゼルバイジャン本土とナヒチェバンを結ぶ回廊建設といったセンシティブな内容も議題になるのではないでしょうか…
日本政府は、3月13日からマスクの着用は屋内外を問わず、個人の判断に任せる方針を決めました。学校などでは4月1日から基本的にマスク着用を求めないそうです。ついに無意味でアホな感染対策が終わるのか…昨年夏に帰国した時に、蒸し暑い中でほとんどの人がマスクしていることに呆れました。小さな子供まで着用させられているのを見た時は怖くなりました。しかし、政府方針が変わっても、日本人はマスクし続けてそうですね…
お陰さまで、アレンとレオは水曜日から通学を再開しました。アレンが少し体調を崩して休んでいたのですが、そうなるとレオも行きたがらないのでお休み。どちらもほとんど普段と変わらない感じで家で遊びまわるから、ただのズル休みにしか見えませんでした…まあ、どんな理由でも学校を休めたら嬉しくない子供はいないでしょう。
さて、昨日はいろはセンターで節分イベントが行われたので参加してきました。まずは学生たちによる節分の説明がありました。それが終わってから一人の学生が、「恵方の方角ってどうやって決まるんですか?」という質問をしましたが、言われてみればよく知らない…
ということで急いで調べてみると、恵方は歳徳神という神様がいる場所で、その方角は古代中国発祥で風水や暦に用いられる十干で決められるそうです。その十干に基づくと、恵方は基本的に東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角で、それが5年ごとに繰り返す流れとのこと。へえーそうなんだ。学生の質問のおかげで勉強になりました!
まずは節分についての説明。恵方の決め方ってあまり考えたことなかったです。
それから、学生たちは2つのグループに分かれて恵方巻き作りに挑戦!私は1つのグループの前で寿司を巻いて、太巻きの作り方を説明しました。教えた通りに巻こうとする学生がいたり、説明と違うやり方をする学生もいたりでしたが、なるべく自由に作らせました。結果的に、みんなそれなりに上手に巻くことができました。
できた太巻を、今年の恵方である南南東の方角を向きながら食べました。無言で食べるというルールに従って、妙な沈黙の中、みんな同じ方向を見ながら寿司をほう張る姿はちょっと怖い…何も知らないアルメニア人が見たら、変なカルト宗教みたいかも。
恵方巻を作る学生たち。初めてだから、緊張気味で作っていました。
でも、けっこうみんな上手に巻けていました
今年の恵方の方角を見ながら食べる集団。無言で食べるから、ちょっと怖い…
そして、最後はメインイベントの豆まき!いつものように私と南江さんが鬼役をしました。鬼のお面を被って登場すると、みんな面白そうに豆をぶつけてきます。参加者はほとんど女の子なのに、たまに激しく豆が飛んできて痛い!それはいいんですけど、「鬼は外ー!福は内ー!」の掛け声が聞こえない…なので、「ちょっと待って!鬼は外、福は内と言ってね」と助言しました、って親切な鬼やなー
気を取り直して、豆まき再開!今度はみんな「鬼は外ー!福は内ー!」と言いながら豆を投げました。私と南江さんが「ワーッ!痛い、痛い!」と外に出て、無事に豆まきが終了しました。寿司を作って食べたり、豆を投げたりとアルメニア人にとってはユニークな習慣だから、学生たちはみんな面白がっていました。楽しい文化イベントになってよかったです。
最後は豆まき!赤鬼が私で、時々けっこう痛い!でも、ちゃんと厄除できたかも!
- [2023/02/11 17:00]
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