雪とピアノレッスン再開 

今日でもう1月は終わり。あっという間ですね。1月28日は、アルメニアの「軍隊の日」でした。国を守る軍隊の貢献を称え、戦死者を追悼する日で、SNS上には2020年の第二次カラバフ戦争で亡くなった兵士や遺族の写真などが投稿されていました。あの悲惨な戦争からまだ2年ちょっとしか経っていないので、大切な存在を失った人たちの心の傷は癒えていないでしょう。もう二度と同じ悲劇が起こりませんように…

NYパンクのカリスマバンド「テレヴィジョン」でフロントマンを務めたトム・ヴァーレイン氏、そして「シーナ&ロケッツ」のギタリストの鮎川誠氏の訃報がありました。享年73歳と74歳。奇しくもほぼ同じ年齢で、二人とも病死とのこと。青春時代に聴いていたミュージシャンがまた相次いで亡くなりました…冥福を祈りたいと思います。

イスラエルとパレスチナの対立が激化していますが、実は最近、当地のアルメニア人コミュニティの安全が懸念される事件もありました。過激派のユダヤ人らが、エルサレムのアルメニア料理店やアルメニア総主教庁を襲撃したのです。ユダヤ人とアルメニア人との間には宗教や領土を巡る対立はないので、極右思想を持った一部の集団の仕業でしょうけど、とても残念な出来事です。

さて、天気予報どおり、先週末はエレバンに雪が降りました。土曜の朝起きて外を見てみると、うっすらと雪が積もっていました。それを見て息子たちは喜んでいたし、猫も興奮していました。抱いて外に出して、ちょっと雪に触れさせてみると、冷たいからかビックリした様子でした。

その日の午後は、久しぶりに息子たちをピアノレッスンに連れて行きました。12月下旬以来だから、約1か月ぶりのレッスンでした。家でもほとんど練習していないし、さすがに忘れてしまったかな…と思いきや、けっこう二人とも覚えていました。特にアレンは難しい曲もちゃんと弾けたから、先生も感心してアレンを抱きしめていました。

そろそろ先生はアレンには楽譜を教えるつもりだそうで、アレンも学びたがっています。せっかくだから楽譜は読めるようになってほしいですね。というのも、私はギターやピアノを弾きますが、全く楽譜は読めないんです。まあ、ジョン・レノンやポール・マッカートニーもほとんど楽譜を読めなかったらしいから、大して重要じゃないかもしれませんけど、読めた方が便利でしょう。

レッスン中も外はずっと雪が降り続き、先生の家の窓からその美しい冬景色が見えました。1月末になってやっと冬らしい天気になりました。暖冬はありがたいけど、やっぱり雪が降らないと季節を感じにくいです。自然や農業にとっても水が不足するから問題です。スキーなどウィンタースポーツも楽しめませんしね。左手のケガも順調に回復しているから、もっと雪が降れば来月にはスキーができそうです。

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1か月ぶりのピアノレッスン。ちゃんと習った曲を覚えていてビックリ!

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先生の家にあったパックマンとスペースインベンダーのゲームで遊ぶ息子たち。私にするとメッチャ懐かしい!

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雪が積もって銀世界になったエレバン

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家の庭で雪だるまを作るレオ。可愛い雪だるま!

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アレンが猫のために外から持ってきた雪の塊。けっこう大きくて重いのに、一人で運んで来ました。

ピアノレッスンを終えて帰宅し、夕食はレオの希望に応えて手巻き寿司にしました。息子たちは大好きなツナマヨやハムやコーンを巻いて美味しそうに食べていました。私と妻はアボカドを巻いて、ワサビ醤油で食べました。トロっぽい味になって美味しい!

あと、今回は新たな発見がありました。ジョージアのケマリ(Tkemali)というソースが、なんと梅干し代わりになったのです。これはケマリという実で作ったソースで、BBQなどに付けて食べるジョージア料理には欠かせない調味料。梅干しっぽい酸味があるけどフルーティー過ぎる…ということで、お酢と塩を混ぜてみたら、けっこう梅干しに近い味に変身!巻き寿司に使ってみたら美味しかったです。一昨日は和風サラダに使ってみたら、これもイケる!

もちろん本当の梅干しとは違いますが、何かに付けたり混ぜたりするのであれば十分代わりになりそうです。ケマリはエレバンのスーパーでも売っているから、簡単に手に入ります。なきゃないで人間いろいろ創意工夫するものですね。何でも手に入る日本は便利で快適ですが、こういう不便な環境の中で何とかしてみるのも楽しいものです。

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息子たちの大好きな手巻き寿司!美味しそうに食べていました。

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ジョージアの調味料ケマリが梅干しに変身!これはジョージア人の友人夫婦から貰った手作りのもので、市販のものだとどうなんだろう…

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息子たちは細密画も頑張っています。写真は完成したばかりのアレンの作品。

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メガネストローでジュースを飲むレオ。可愛い!

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私は最近、レオのために買ったコンパス1本で模様を描くのにハマっています。模様を不思議そうに見つめる猫。

いろはセンターのお正月イベント 

日本は10年に一度と言われる猛烈な寒波が襲い、各地で記録的な寒さと大雪だったそうですね。アルメニアも今週はけっこう寒いですが、雪は降っていません。しかし、予報では来週後半に降るそうです。来月にはスキーができるかも?!

骨が見えるほど切ってしまった左手ですが、順調に回復して、傷口はほぼ完全にくっ付きました。痛みもかなりマシになって、日常生活で苦労することは特にありません。このまま回復していけば、問題なくスキーもできそうです。初めて縫合処置をするほど深く切ったので焦りましたが、骨や神経を痛めなかったのは不幸中の幸いでした。

日本政府が、5月に新型コロナの扱いを季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げると正式に決定しました。そうなると、自宅待機やマスク着用なども個人の判断になり、水際対策も撤廃されるでしょう。「ウィズコロナ」に向けて大きな転換点を迎えたと言われていますが、私にするとあまりに遅すぎ…マスコミの偏向報道を鵜呑みにせず、自分でいろいろ調べたら、ここまで社会が狂うほど危険な病気ではないことは明らか。とにかく普通の風邪扱いになるのは朗報です。

昨日、アルメニア政府がアラブ首長国連邦(UAE)とのビザ免除協定を正式に承認したというニュースがありました。これでアルメニア人はビザなしでUAEに渡航できるようになります。私と息子たちは元々ビザなしで入国できますが、アルメニア人の妻は、たとえトランジットでもビザがないと空港から出ることができませんでした。今後またドバイに行くことがあったら、ものすごく楽になりますね。

環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループによるラチン回廊の封鎖はまだ続いています。1か月半以上も経過しているのに、いまだ解決する見込みが立っていません。しかし、アゼルバイジャンが停止していたカラバフへのガス供給は再開したようです。真冬にガスが止まると死活問題になるので安心しました。とはいえ、エネルギーや必需品の不足は深刻化しており、カラバフ市民の生活に大きな影響が出ています…本当に一刻も早く事態が収束してほしいです。

さて今回は、日曜にいろはセンターで開催されたお正月イベントについてご紹介したいと思います。毎年この時期に行われるイベントで、みんなでお餅をつきます。というのも、いろはセンターには、親友の片岡さんが寄贈した杵と臼があるんです。今も日本文化紹介のために大事に使われています。

元々は家族で参加するつもりでしたが、前日にハイキングに行ったので、アレンとレオは疲れて出かけるのを嫌がりました。また、義母は外出する用事があったため、妻が子供たちの面倒を見ないといけないことになり、私だけ参加しました。まあ、妻も子供たちも過去に餅つきをしたことはあります。

多くの学生たちが開始時間を過ぎてから到着したため、30分遅れでスタート。まず、お正月に関するクイズで盛り上がりました。それからメインイベントの餅つき!ちなみにエレバンの市場では餅米が売っているので、それを炊いたものです。初めての学生たちは、不思議そうに餅つきの準備を見守っていました。

まず私がついて見せて、学生たちにバトンタッチしました。みんな最初は恐る恐るという感じで、力の入っていない弱々しいつき方…「もっと強く!」と言うと、今度は変に力んでしまうのか、臼の縁を叩いてしまう子もいます。かと思ったら、最初から力強くバンバンつく子もいたりと様々です。でも、みんな面白そうにしていました。

ついたお餅は、会長のルザンたちが小さくちぎって丸めました。学生たちは、お雑煮にしたり、きな粉や抹茶パウダーをかけて試食しました。気に入った子たちはおかわりしていましたね。あと、今回はイチゴ大福もありました。すごい!私もお雑煮やイチゴ大福を食べましたが、とても美味しかったです。

食べ終わった学生たちは二人羽織をやっていました。ヨーグルトやカップ麺を食べるのに挑戦しましたが、けっこう上手に食べて(食べさせて)いました。うーん、これって失敗してこそ面白くて笑えるんですけどね…でも、学生たちにとっては楽しい経験になったと思います。

余ったお餅は家に持ち帰って、家族で美味しく頂きました。特にアレンがお餅が好きで、嬉しそうに食べていました。とにかくアルメニアで今年もお餅を食べることができたので、今年もきっといい一年になるはず!いろはセンターの皆さん、どうもありがとうございました!

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まず日本のお正月に関するクイズで盛り上がりました

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それからメインイベントの餅つきがスタート!学生が交代でついていきます。

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在留邦人のご家族も参加しました

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学生たちが終わってから、ルザン会長もつきました

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南江副会長と奥さんが夫婦でつきました

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ついたお餅を小さく丸めました。お雑煮やイチゴ大福にして、とても美味しかった!

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学生たちが二人羽織に挑戦!けっこう上手に食べていました

久しぶりに家族でハイキング 

今週はエレバンの最低気温がマイナス8℃ぐらいまで下がるようです。そして、週末には雪が降るという予報が出ています。スキー場のあるツァフカゾールも同じく雪マーク!やっと積もるかもしれません。それまでに左手のケガが順調によくなりますように!

ここ数日の間に米カリフォルニア州で2回も銃乱射事件が発生し、多くの死傷者が出たとのこと…あるデータによると、アメリカでは今年に入ってからすでに千人以上が銃撃によって死亡し、乱射事件は37件も起こっているらしいです。平均すると毎日50人近くが銃で殺され、2件近く乱射事件が発生していることなります。完全に狂っている…

カラバフとアルメニア本土を結ぶラチン回廊の封鎖は、6週間経った今も続いていますが、先日アゼルバイジャンがカラバフへのガス供給を再び停止したという報道がありました。暖冬とはいえ冬にガスが止まると、市民生活に深刻な影響が出ます。一体いつまでこんなひどい状況が続くのでしょうか…何かしらの打開策はないのでしょうか…

さて、前回の記事に書いたように、先週土曜は家族でハイキングツアーに参加してきました。ハイキングにハマっている妻は2週間前にも一人で行ってきましたが、家族で参加というのは久しぶり。往復4キロほどを歩く3歳以上の子供も参加可能なツアーで、息子たちも連れて行きました。

場所は、アルメニア南部のナヒチェバンとの国境近く。深く切り立った渓谷で有名なことから、通称「地獄の渓谷」と呼ばれているそうです。ナヒチェバンはアゼルバイジャンの飛び地ですが、アルメニアと揉めている地域ではないので、特に問題はありません。妻は2週間前のハイキングで、その谷底を歩いたそうです。

エレバンから車で1時間走って、ハイキングの出発点に到着。そこからみんなで歩き始めました。参加者の全員が子供連れで、そのほとんどがロシア人でした。ウクライナ紛争以降、アルメニアに多くのロシア人が移ってきましたが、こういう所でもたくさん見かけるようになるとは…ロシアはアルメニアよりも、アウトドアを趣味にしている人が多いからかもしれませんね。

歩き始めてすぐ雄大な景色が広がってきました。天気にも恵まれて、頭上には青空が広がっています。明るい日差しの中を歩いていると、ポカポカと少し暑く感じるほど。空気も澄んでいて気持ちがいい!ハイキングが大好きな妻は、とても嬉しそうにしていました。

のどかな風景の中を1時間ほど歩いてからランチ休憩。妻が作った焼きおにぎりを食べました。暖冬で雪も積もっておらず、休憩場所までは道が平坦で歩きやすかったです。息子たちもあまり疲れた様子は見せていませんでしたが、そこからはどんどん崖沿いの道になり、アップダウンが出てきました。しかし、深く切り立った素晴らしい渓谷の景観を楽しむことができました。

私と妻はその景色に感動しながら歩いていましたが、アレンとレオは次第に疲れてきて、アレンは「まだ歩くの〜?いつまで〜?もう疲れた〜」と言い出す始末…もっと小さな子供たちが黙って歩いているのに、アレンは元々ハイキングに乗り気じゃなかった上に、思ったことをすぐ言語化できちゃうから、こういう時は面倒なんですよね。

とはいえ、けっこう急な上りが続いたこともあって、不満を言わないにしてもレオも疲れた様子…さすがにそろそろ目的地に着いてほしいと思った頃に、「ここから折り返しましょう!」とガイドが言って、来た道を戻り始めました。アレンもレオも嬉しそう。帰り道は下りが多いから楽です。帰り道からも素晴らしい景色を満喫しました。

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歩き始めてすぐに雄大な景色が広がります。晴れ渡って気持ちいい!

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どんどん道が険しくなっていきます

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最初は元気だったアレンとレオも疲れてきたみたい…

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でも、こんな素晴らしい渓谷の景色を楽しめます。「地獄の渓谷」と呼ばれるだけあります。

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重なる渓谷のシルエットが美しい…

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大自然の景色をバックに家族で記念撮影

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2回目の休憩場所からも絶景が広がります。この後に少し歩いてから折り返しました。

他の子供たちの希望で、帰りは途中の開けた場所で焚き火もしました。みんなでソーセージやパンを焼いて食べました。初めは関心なさそうだったアレンも参加していました。屋外で火を燃やすって、なんか不思議とテンション上がりますよね。人間の本能が刺激されるのでしょうか…ちょっとしたキャンプファイヤーを体験できてよかったです。

その後、バスが待っている場所まで歩いていると、放牧されている馬の一頭がなぜか私たちの方に近づいてきました。近くで見ると馬は大きくて、どうも懐こうとしている感じでもないから、ちょっと怖かったです。子供たちがいるから、余計に警戒しました。別に何もしてこなかったし、なぜ急に近づいてきたかは分かりませんが、なかなか面白い経験でした。

子供向けの簡単なハイキングだったとはいえ、私も久々に山道を歩いたので、帰りのバスの中では疲れてずっと寝ていました。冬でも山の紫外線は強いから、少し顔が日焼けしてしまいました。でも、険しく美しいアルメニアの大自然を満喫できたし、家族と楽しい一日を過ごせてよかったです。

ちなみに、アレンは「もうハイキングに行きたくない!」と言っていましたが、レオは「ママ、今度はいつハイキング行く?」とまた参加したがっていました。レオもけっこう疲れていたみたいなのに、それでも自然の中を歩くのが好きみたいです。兄弟でも全く違いますね。

私も子供の頃、登山が趣味の父によく山に連れて行かれましたが、その都度アレンみたいに疲れて、楽しいと思ったことはほとんどありませんでした。なのに、世界放浪をしていた時はチベットの山奥を何日もトレッキングしたり、キリマンジャロに登ったりしました。自分が本当に見てみたい場所があれば、どれだけ大変でも頑張って行くし、その過程も楽しめるようになります。だから、意外にアレンの方が将来アウトドア派になったりするかも…

ハイキング翌日はいろはセンターで新年イベントがあり、餅つきをしました。ついた餅も美味しく頂きました。今回はハイキングのことで長くなってしまったので、次回の記事でそのイベントのことをご紹介したいと思います。

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焚火をしてソーセージなど焼いて食べました。火の熱さと煙で辛そうなレオ

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アレンは上手に一人で焼いていました

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雄大な自然の景色を楽しみながら帰りました

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帰り道の途中、馬が急に近づいてきました。近くで見ると大きい!

絵の学校と妻の友人たちとの夕食会 

天気予報どおり今週は気温が上がって、日向にいるとポカポカ暖かく感じるほど。本当に今年は暖冬で、スキー場も雪がありません。もしかすると、今冬はスキーができないかもしれませんね…アレンもスキーに挑戦するのを楽しみしているので、来月ぐらいには積もってほしい!

デヴィッド・クロスビーの訃報がありました。享年81歳。今回も青春時代に聴いていたミュージシャンの死に触れることになるとは…続くときは続きますね。彼が創設メンバーだったクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの歴史的名盤「デジャ・ヴ」は数え切れないほど愛聴しました。冥福を祈りたいと思います。

日本政府は、今春に新型コロナを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方向で検討するとのこと。ついにやっと愚かなイタチごっこが終わる兆しが見えてきました。すでに社会はほぼノーマルになっているのかもしれませんが、今の2類相当の扱いだと様々な規制の緩和が難しいです。規制の根拠がなくなれば、本当の意味でノーマルに戻ることができるでしょう。

一昨日、アルメニアでとても悲惨な事故がありました。アルメニア北東部のアゼルバイジャン国境近くにある兵舎で火災が発生し、15人もの兵士が命を落としました…全員が若い徴兵士でした。火災の原因は調査中ですが、ストーブに入れようとしたガソリンに引火して起こった事故のようです。亡くなった兵士の中には、今月で徴兵が終わる人もいたとのこと。本人の無念と遺族の悲しみを思うとやり切れません。二度とこのような事故が起こりませんように…

さて、左手のケガですが、先日抜糸しました。表面が完全にくっ付いていない部分もありますが、骨まで見ていた深い傷がただの切り傷程度に回復しました。あとは自然に傷がちゃんと治るのを待つのみです。痛みもかなりマシになって、大抵のことはできるようになりました。もちろん無理しないようにしていますけど、普通の生活に戻れつつあるのは嬉しいですね。

息子たちは元気に学校に通っています。レオがちょっと朝ぐずる時もありますが、連れて行くとちゃんと終わりまで学校にいます。アレンはとにかく今「ナルト」にハマっていて、家でもずっとアニメを見ているし、キャラクターの絵を描いたりしています。学校でも、同じくナルトが大好きなクラスメイトたちとその話題で盛り上がっているみたいです。もうそういう年頃なんですね。なんだか成長を感じます。ちなみにアレンの影響でレオも興味を持ち始めていますね。

あと、二人とも絵の学校にも仲良く通っています。昨年末にレオはやる気をなくして絵を描いていなかったのですが、年明けにまた始めたいと言い出しました。なんと、アレンと同じく細密画に挑戦していて、けっこう上手に描くから驚き!でも、途中で疲れて別の絵を描き始めたりするそうです。今回も一体いつまで続くのか怪しい…アレンは珍しく飽きずに頑張っています。これも成長の証でしょうかね。そういえば、妻も2か月の短期で細密画の勉強に通っています。

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レオが初めて描いた細密画。けっこう上手!できれば続けてほしい!

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アレンの第二作目の細密画。どんどん難しくなるけど頑張れー!

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「ナルト」を見るアレンの横で、飼い猫はスヤスヤと寝ています

そして、昨晩は妻の友人たちを招待して、我が家で夕食会を開きました。ちょっと遅いけど、妻の誕生日のお祝いも兼ねた集まりでした。元々は先週末に開く予定でしたが、レオが朝から咳をしていたので、「私か妻の風邪がうつったか?」と思い、大事を取ってキャンセルしたのです。結局は風邪ではなかったんですけどね。

その友人たちは、ロウソクを灯したマカロンを持って登場!着いて早々お祝い気分で盛り上がりました。みんなお酒が好きでノリもいいので、遅くまで一緒に楽しい時間を過ごすことができました。妻がいろいろ料理しましたが、私も巻き寿司を作って、みんな美味しそうに食べてくれました。来てくれてありがとう!

ところで、今日は家族でハイキングに行ってきます。4キロほどの子供向けのハイキングで、暖冬で積雪がないから問題なく歩けるそうです。妻は2週間前に一人でハイキングに参加しましたが、私と息子たちは久しぶり。美しい自然に触れて、澄んだ空気を吸うのは楽しみです。アレンは面倒くさがっているけど、レオは嬉しそうにしています。その様子は、また後日ブログでお伝えしたいと思います。

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妻の友人たちがマカロンにロウソクを灯して登場!マカロンを持っている女性はめっちゃ酒が強い!

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妻にとってサプライズ!驚きつつも嬉しそうに吹き消しました。

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妻と友人たち。みんな明るくて、一緒に楽しい時間を過ごしました。

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最後はおどけて写真を撮りました。妻にとって最高の誕生日祝いになったと思います。ありがとう!

妻の誕生日を家族でお祝い! 

欧州もかなり暖冬らしく、深刻なエネルギー不足が懸念されていたから、この気候は幸いだったでしょう。アルメニアも今週からまた気温が上がるそうです。寒くないのはいいのですが、雪が降らないと水資源に影響が出て、特に農業にとっては大きな問題となります。とはいえ、このまま暖冬で終わってしまうかもしれません…

サディスティック・ミカ・バンドやYMOのメンバーとして活躍した高橋幸宏氏の訃報がありました。前回の記事に続いて、大好きなミュージシャンの急死について触れることになるとは…考えてみると、私は青春時代に50〜70年代の音楽を中心に聴いていたので、当時夢中になっていたミュージシャンの多くはもう高齢なんですよね。だから、こういう訃報に直面するのは仕方ないと割り切るしかありません。冥福を祈りたいと思います。

中国がコロナ関連の規制を大幅に緩和したことで、世界中のツーリズム産業は今年大幅に改善する見通しとなっています。訪日外客数も2千万人を超えるという予想が出ています。すごい回復ぶり!もちろんそうなってほしいとは思いますが、観光地はどこも混雑するでしょう…去年に帰国しておいて本当によかった。どこも人が少なくて落ち着いていたし、ホテルや航空券も余裕で取れましたからね。

先週遮断されたカラバフのインターネットは復旧したようですが、環境保護団体を名乗るアゼルバイジャン人グループによるラチン回廊の封鎖はすでに5週間も続いています。残念ながら長期化する様相を呈してきました…その背景に複雑な事情が絡んでいるのかもしれませんが、カラバフで食品や生活必需品の不足は深刻化しているし、早く何かしらの打開策が見つかってほしいと願います。

風邪はすっかり治って、お陰さまで左手のケガも日に日によくなっています。骨が見えるほどの傷だったから、まだ痛みがありますが、力を込めたり、指をグッと曲げたりしなければ大抵のことはできます。パソコン作業も両手でできるようになりました。ギターもピアノも短時間なら弾けます。明後日にはついに抜糸。時間はかかるでしょうけど、完治しますように!

さて、先週の金曜は妻の誕生日でした。夫婦そろって風邪を引いていましたが、誕生日までには二人ともほとんど元気になったから、家族でディナーに行きました。妻の希望の中華レストランで食事しました。昨年1度行ったことあるお店で、なんでも美味しいです。まず、ワインで乾杯して誕生日をお祝いしました。それから北京ダックや炒飯などいろいろ食べましたが、やっぱり美味しくて大満足!

食事後にケーキを買って、家でロウソクを灯しました。アレンとレオがピアノやエレクトーンで「ハッピーバースデー」を弾いて、それからみんなで歌いました。妻がロウソクを吹き消すと、「誕生日おめでとう!」と言ってお祝いしました。可愛い息子たちに囲まれて幸せそうです。レストランで妻が、「子供たちのためにも、いつまでも仲良くいようね」と言っていましたが、それが家族の幸せにとって一番大切だと思うし、今も仲良くいられているのは、何より優しく穏やかな性格の妻のお陰!リリット、誕生日おめでとう!これからもよろしく!

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中華レストランでお祝いのディナー。リリット、おめでとう!

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ケーキに灯したロウソクを吹き消しました

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ケーキを頑張って切るレオ

ケガや風邪でプレゼントを事前に用意できませんでしたが、昨日二人でエレバン中心部に出かけた際に、気に入った服を妻が見つけたので、それを誕生日プレゼントとして買いました。仕事でも使えるシックな色合いの服で、妻は喜んでくれたみたいで良かったです。

そういえば、レオが妻の誕生日のお祝いのために詩を書いたらしいと前回の記事に書きましたね。誕生日当日、学校から帰ってきたレオがそれを披露してくれました。初めて書いた詩がとてもよかったので、どんな内容だろうと期待したプレゼントの詩をご紹介します。以下が日本語訳です。

昔々、母親と息子がいました
息子は猫を抱こうとしましたが、猫は逃げてしまいました
息子は母親に猫を探すようお願いしました
母親は探しに行きましたが、見つかりませんでした
家のドアが開いていました
しかし、猫は怖がって窓から外を見ていました


うん??あれ?えっと〜これって詩なの?なんか詩っぽくないけど…と思ったら、なんと今回は物語だそうです…って、ちょっと待て!ママの誕生日のために詩を書いたと言ってなかったけ?!しかも、空想の物語というより、明らかに猫を飼い始めてから起こったことのある実話。というか、それ以前に誕生日とは何の関係もないし…

初作品の詩があまりによかったので、今回はちょっと期待外れというか予想外の内容でしたが、まあ子供らしく自由奔放でいいですよね。レオが一生懸命に文章を書いたことには感心したし、妻もそれを読んで一瞬戸惑いつつも、「素敵なプレゼントをありがとう!」と嬉しそうにレオを抱きしめていました。息子が自分のために書いてくれたんだから、やっぱり最高のプレゼントに違いありません。

土曜の夜は、妻の友人たちと我が家でお祝いの食事会をする予定でしたが、その日の朝にレオが咳をしていたから、私たちの風邪がうつったかもしれないと思ってキャンセルしました。結局そうではなかったみたいで、近々改めて食事会を開けたらと思っています。とにかく家族で楽しく妻の誕生日をお祝いできてよかったです。

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学校のクラスメイトの影響で、急にアレンが「ナルト」にハマっています

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一生懸命キャラクターの塗り絵をするほどのハマりよう…

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レオは「ナルト」には関心ないみたいで、ずっと算数のアプリで勉強しています。兄弟でまったく違うから面白い!

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飼い猫は時々シャワーで体を洗ってあげますが、やっぱり嫌がります

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シャワーを浴びたばかりの猫。濡れてショボンとした感じも可愛い!