嬉しい再会と感謝祭のディナーパーティー 

少し天気が不安定で、昨日は雨が降ったり止んだりしていましたが、今日は青空が広がっています。季節の変わり目の雨なのか、来週から気温がまた少し下がるようです。次第に冬の足音を感じ始めるでしょう。

日本サッカー代表がドイツに逆転勝ちするという大金星をあげました。サウジがアルゼンチンに勝ったり、イランがウェールズに勝ったりと波乱が起きまくっている今回のW杯ですが、日本代表の劇的な勝利には興奮しました。マジですごい!でも、別にラッキーとかではなく、日本チームは十分強かったと思います。今日は間もなくコスタリカ戦。これに勝てば、決勝トーナメント進出が決まる可能性もあります。がんばれー!

イーロン・マスク氏が買収したTwitter、凍結されていた多くのアカウントの復活が決定したようで、トランプ元大統領やカニエ・ウェストも含まれています。二人とも問題人物としてメディアから批判されまくっていますが、その異様に偏った報道や空気の方が私は怖いです。まるで彼らのような人間を表舞台から消すために、言論を封じ込めようとしているみたい。マスク氏がTwitterを買収した目的は「言論の自由を取り戻すため」と公言していますが、本当にそうなのかも…

先日エレバンでCSTOサミットが開かれ、プーチン大統領も出席しました。2年前の戦争以降、初のアルメニア訪問で、パシニャン首相とも個別に会談しました。しかし、CSTOの共同宣言とアルメニア支援に関する文書の採択は、パシニャン首相が時期尚早として署名を拒否しました。理由は、今年9月に起こったアゼルバイジャンとの国境紛争で、CSTOが派兵に難色を示してきたこと。共同宣言への署名拒否は極めて異例なことですが、多くのアルメニア人がCSTOの対応に強い不満を持っていることは確かです。

さて、アレンは微妙に腹痛や吐き気が続いていたので、今週はずっと学校を休みました。レオも「一人では行きたくない!」と駄々をこねて、元気なのに2日学校を休みましたが、金曜は博物館見学があったから、半ば無理やり連れて行きました。朝は泣いていたけど、見学は楽しかったらしく、迎えに行くと機嫌よさそうに博物館で何を見たか話してくれました。アレンもすっかり元気になったし、明日からまた二人仲良く通学してくれるでしょう。

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お腹の調子が悪くて学校を休んでいたアレン。ペットの猫を可愛がっていました。

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基本的には元気だから、家族でカードゲームをして遊びました

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猫の散歩も兼ねて、少し外出しました。肌寒いけど、澄んだ空気が気持ちいい!

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近所の木もきれいに紅葉しています

ということで、子供たちは基本的にずっと家にいましたが、私はお誘いを受けて夕食に出かける機会がありました。9月末にジョージアでお世話になったJICA事務所の方々がアルメニアに来られていたので、夕食をご一緒しました。お二人には、私と鮄川さんがジョージアを訪問した際にお会いして、一緒に食事したり、シグナギという観光地を訪問したり、ワイン作りを見学したりしました。お陰様で、私は2年半ぶり、鮄川さんは初となるジョージア訪問で素晴らしい時間を過ごすことができました。その時の様子は過去の記事をご覧ください(こちら)

ジョージア人職員の男性は、元々同じ日本語教師で、彼此10年以上親交があります。とても仲良くしていて、今回もハグして再会を喜び合いました。本当にいい人で気が合うから、また会えて嬉しかったです。食事したレストランは、エレバンで最も本格的な老舗のイタリアンで、私は久々でしたが、やっぱりすごく美味しかった!赤ワインで再会と日本サッカー代表の勝利に乾杯しました。話にも花が咲いて、とても楽しい一時を過ごしました。お誘い頂きありがとうございました!

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美味しいイタリア料理を食べながら、みんなで楽しい一時を過ごしました

その翌日は感謝祭で、ここに住む日本人とアメリカ人のご夫婦のディナーパーティーにご招待いただきました。家族で招待されましたが、アレンの調子が万全ではなかったので、妻と二人で行ってきました。そのご夫婦は、私たちの親友のダグラス・聖美さん夫婦の友達ということで繋がりました。8月に聖美さんたちがアルメニアに来た時にお会いした時以来だから、3か月ぶりの再会でした。

ディナーパーティーには他の米大使館職員のご家族もいて、「感謝祭おめでとう!」とみんなでワインで乾杯しました。そして、七面鳥などたくさんの料理を美味しく頂きました。なんと、そのほとんどはアメリカ人のご主人が前日から頑張って作ったとのこと!すごい!デザートもめっちゃ美味しくて、ちょっと食べ過ぎてしまいました。日本人の奥様との会話も盛り上がって、とても楽しい夜となりました。お誘い頂きありがとうございました!

11月末になり、もうすぐ今年も師走に入りますが、お陰さまでいろんな交流があって素敵な時間を過ごせています。妻も通訳や翻訳の仕事で忙しくしています。子供たちも元気になったし、このまま穏やかで幸せに1年を終えられますように!

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感謝祭のパーティーでは豪華な食事が並んでいました。料理名を書いた紙まで置いてあるなんてすごい!

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私が適当に4コマ漫画を描いたら、子供たちも真似して漫画を描き始めました。これはアレンの作品。初めてにしては上手!意味はちっとも分からないけど…

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レオの初漫画!これも完全に意味不明だけど、なんか可愛いー!

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寒くなってきたので新しく靴を買ったのですが、早速その箱に入る猫

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最後は自分のベッドで丸くなって眠りました。可愛い!

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兄弟仲良く眠るアレンとレオ。明日からは元気に学校に行こうね!

「アルメニア友の会」解散のご報告 

今朝からアレンは何度か嘔吐したので学校を休ませました。熱はなく、元気にはしているので風邪ではないようです。先々週は急に発熱したし、最近よく体調を崩します。早く元気になってほしいです。ちなみにレオは「僕だけ学校に行くのイヤー!」と泣くから、元気なのに学校を休んでいます…

カタールのW杯、なんとサウジアラビアがアルゼンチンに逆転勝ちという大波乱が起こりました。マジですごい!VAR判定が厳しすぎて少し違和感が残りましたが、それでもサウジは強かったと思います。今日は日本とドイツの試合が行われます。サッカーは何が起こるか分かりませんから、白星を目指して頑張ってほしいですね。

今日はエレバンでCSTOサミットが開催され、プーチン大統領も出席します。2年前の第二次カラバフ戦争以降、初となるプーチン大統領のアルメニア訪問。パシニャン首相と個別で会談を行い、カラバフ問題やアゼルバイジャンとの平和条約締結、輸送ブロック解除などについて話し合われる予定です。

さて、7月のブログ記事(こちら)にも書きましたが、今回改めて私が有志の方々と運営する「アルメニア友の会」の解散についてご報告したいと思います。本会が活動してこれたのは多くの方々のご協力のお陰ですから、感謝を込めて一つの記事にするつもりでいました。

本会の前身は「アルメニアに本を送る会」で、2009年4月24日に発足しました。奇遇にもアルメニア人虐殺記念日と同じ日。アルメニアに日本の図書を送って文化センターを作りたいという私の思いに共感してくれた方々と大阪で集まり、そこで会の設立が決まったのです。長くなりますが、私がそんな活動をしたいと思うようになった経緯から書いていきたいと思います。

2008年の夏から10か月間、私は国際交流基金のプログラムでフィリピンのダバオに派遣され、そこにあるミンダナオ国際大学で日本語を教えていました。フィリピンの日系人支援などを行っていた日本フィリピンボランティア協会というNGOが設立した大学で、日本語が必須科目として教えられています。いつも弁論大会で入賞者を出すなど、優秀な人材を数多く輩出しています。

そのダバオでの仕事や生活は楽しく充実したもので、素晴らしい出会いにも恵まれました。一緒に教えていた同僚から、「派遣プログラムが終わってからも残ってほしい」と懇願され、心が動いた時期もありましたが、アルメニアで日本語を教えたいという決意は変わりませんでした。なぜ私がそこまでアルメニアにこだわっていたかついては、過去の記事をご覧ください(こちら)

ちなみに、当時アルメニアで日本語教師をやっても月給はたったの50ドル…家賃さえ払えない薄給で、貯金を切り崩しながらの苦しい生活になってしまうため、経済的にアルメニアにいられるのは1年か2年が限界だろうと覚悟していました。それでも自分の夢を叶えるためだと前向きに考えていましたが、「本当にそれだけでいいのか?」と次第に自問自答し始めました。

たとえ短い間でもアルメニアで日本語を教えたら、私自身は夢が叶って満足でしょう。でも、日本語を勉強する学生たちはずっといる…そう考えると、自分がやろうとしていることは、どこか自己満足で終わってしまうような気がしたのです。そんな時に、ミンダナオ国際大学の設立に大きく貢献した日本人男性とダバオで出会い、当時の苦労話などを聞く機会がありました。

海外でゼロから大学を作る大変さに驚くと同時に、「彼のような人が頑張って作った大学で、僕は日本語を教え、多くの学生が学んでいる。彼が残したものが今も役に立っているんだ!」と強く胸を打たれ、自分がいなくなった後も残るような何かをアルメニアに作らねば…と考え始めました。そして、当時まだ日本大使館もなかったアルメニアに、日本語や日本の情報に触れられる文化センターを作ろうという目標ができました。

その思いをミンダナオ国際大学でボランティアとして日本語を教えていた方に何気なく話したら、「そんなこと一人では実現できない。私に協力させてほしい」と言ってくれました。実際にすぐ日本のご家族や知人らに連絡してくれて、フィリピン派遣が終わってから大阪で集まることになりました。この急な展開には戸惑いましたが、自分の思いに共感して協力を申し出てくれる人たちに出会えたことはまさに奇跡だったと思います。

フィリピンから帰国してから有志の方々と大阪で集まり、先述の「アルメニアに本を送る会」が発足しました。その2か月後に私はアルメニアに渡航し、日本語を教えながら、センター開設に向けて動き続けました。ほとんど知られていないアルメニアのために活動する小さな民間組織にも関わらず、役員や会員、多くの方々のご支援のおかげで、2011年初夏にエレバンに日本文化センターを開くことができました。文化イベントを開いたり、現地メディアに取り上げられたりして、利用者も少しずつ増えていました。

しかし、残念なことに、開設から半年後に諸事情により閉鎖することになってしまいました…こちらが問題を起こした訳ではないので、なんとか継続できないかと試行錯誤しましたが、当時の状況ではセンターの運営を続けるのは困難と判断せざるを得ませんでした。私と役員にとっては苦渋の決断で、ご協力いただいた方々には申し訳ない気持ちで一杯でした。

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寄贈された図書が並ぶ当時の日本文化センター。いろいろ大変だったけど、なんとか開設することができました。

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開設セレモニーの様子。写真左端にいるのは、元アルメニア柔道連盟会長で、私たちの結婚式の仲人。当時所有していた建物の一部を文化センターのために無償で貸してくれました。今も交流が続いています。

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開設後には、現地メディアの取材も受けました。まだ結婚前でしたが、妻が文化センターの受付事務を務めてくれていました。

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文化センターでは、どら焼き作りなど日本文化を紹介するイベントを開催しました

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会の活動をネットで知った片岡さんは、地元・香川の高校生たちと集めた本を寄贈してくれました。それがきっかけで、私と片岡さんが繋がりました。

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本はエレバンにあるヨーロッパ大学にも寄贈しました。日本文化イベントを開き、親友の聖美さんも参加。会の活動を通じて、聖美さんとも繋がりました。

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初年度の日本での活動報告会。役員や会員の方々、片岡さんたちが参加してくれました。

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2012年春に会の役員や支援者の方々がアルメニアを初訪問

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アルメニア人虐殺記念日に一緒に献花しました。写真右が濱田会長、左がフィリピンで私に協力を申し出てくれた大本さん。お二人には本当にお世話になりました。

別の場所で新たに文化センターを開設するのも難航したため、集まった本は少しでも活用してもらえるよう図書館や大学、ヒカリセンターなどに寄贈し、今後の会の活動について役員の方々と検討を重ねました。そして、日本語を学ぶアルメニア人学生を日本に招聘する活動を始めることになり、2013年に2人の学生を招聘しました。また、2014年には会の名称を「アルメニア友の会」に変更しました。

コロナ禍前の2019年までの間に、計6名の学生を日本に招聘することができました。みんな日本語を熱心に勉強しているけど、日本に行ったことがない学生たち。だから、誰もが初訪日を心から喜び、一生思い出に残る素晴らしい時間を過ごしたようです。その経験がきっかけになり、何名かは後に留学などで日本を訪れ、さらにその中には日本人と結婚した人たちもいます。小さな会の活動が、学生たちの夢を叶え、人生まで変えることになろうとは…

今後も学生たちの訪日の夢を叶えるお手伝いをしたかったですが、コロナで招聘活動が困難なこと、また役員の方々がみな高齢で体力的に難しくなったため、今年をもって解散することになりました。とても寂しく残念に思います。しかし、この13年間、アルメニアと日本を繋ぐ活動を地道に続けられたことを誇りに思います。いろいろ大変なこともありましたが、それ以上に喜びや幸せを感じる瞬間がたくさんありました。

私たちの帰国に合わせて7月に開かれた解散会に出席し、久しぶりに役員の方々とお会いしました。そして、心から感謝の気持ちを何度も伝えました。「アルメニアにずっと残るものを作りたい」という私の思いから会が発足し、アルメニアに図書を送ったり、学生を日本に招待することができたのは、偏に協力して下さった役員や会員の方々のお陰です。その温かい善意には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

私は結局アルメニアを去ることなく住み続けていますが、会の活動によって、自分一人では決して成し遂げられない多くのことを実現することができました。たとえ最初は一人でも、たとえ不可能に見えることでも、強い思いがあれば、自然に人が集まって道は開けていく…その大切なことを信じられるようになりました。

振り返ってみると、フィリピンでの偶然の出会いから始まった会の活動…ここまで導いてくれたすべてのご縁や出来事に感謝です。会は解散しましたが、もしその意思を継いでくれる人がいれば、同様の活動をいつか再開したいと思います。

多大なるご支援・ご協力いただいた方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

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センター閉鎖後、本はヒカリセンターなどに寄贈しました

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記念すべき第1回目の招聘プログラムで訪日した学生たち。写真左側の学生は後に留学し、今年日本人と結婚しました。

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第2回目の招聘プログラムで訪日した学生たち。中央の学生は後に留学して、今も日本で研究や仕事を頑張っています。左端の学生は、後に日本人と結婚して、私と妻が式の仲人を務めました。先日、子供が生まれたそうです。

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第3回目の招聘プログラムで訪日した学生。後に国際交流基金のプログラムで日本に6か月滞在しました。いろはセンターの教師・事務員を務めています。

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第4回目の招聘プログラムで訪日した学生。その後、彼女は優秀な成績で大学を卒業しました。

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今年7月に京都で開かれた解散会。役員や会員の方々のお陰で、素晴らしい活動を行うことができました。皆さんと繋がれたことを誇りに、そして幸せに思います。本当にありがとうございました!

2日連続でクラシックコンサート 

11月も下旬に入り、エレバンは朝晩の気温が2-3℃とけっこう寒くて、風邪を引いたり体調を崩しやすい時期です。そういう時期だからか、日本ではまたコロナのことが話題になっているようですが、一体いつまで愚かなイタチごっこを続けるつもりなんでしょうか…

そのコロナのワクチンを受けた愛知県の女性が、接種直後に容体が急変して死亡したことが問題になっています。本当に痛ましい事件で、被害者や遺族の無念さは計り知れません。これまで接種後の死亡例は約2千件もあるのに、そのいずれもワクチンとの因果関係なしとされてきました。インフルエンザワクチンの場合、死亡例が数件あっただけで大問題になったのに…深い闇を感じざるを得ません。

G20サミット中に、習近平国家主席がトルドー首相に対して、非公式会談の内容がすべてカナダのメディアに漏れていると苦言を呈しました。その時の様子を捉えた動画を見ましたが、習氏が明らかに不満げな面持ちで強い口調で話していました。そのため、「習氏が説教した」なんてアホな報道を目にしますけど、これは怒って当然のこと。国のトップ同士の会談の内容がメディアに筒抜けなんて外交ルールとしてあり得ません。

あと、サウジアラビアのムハンマド皇太子が急遽来日を取りやめたというニュースがありました。そのため、岸田首相との会談やビジネスフォーラムもすべて中止となったようです。関係者にしたら大迷惑な話ですが、サウジ側の理由は明らかになっていません。韓国やタイには予定通り訪問しているのに、なぜ急に日本だけ?!と気になりますね。サウジを含め中東諸国は、急速に西側との距離を空け始めているから、その影響でしょうか…

その中東で初となるW杯が、今日からカタールで開催されます。日本の初戦の相手は強豪ドイツ!厳しい試合になるでしょうけど、頑張ってほしいです。あと、メッシとロナウドにとって、今回が最後のW杯になるかも…と言われています。今も二人は世界のトッププレイヤーですけど、さすがに年齢的に4年後のW杯出場は厳しいでしょうね。二人のプレイにも注目です。

さて、記事タイトルにあるように、昨日と一昨日の夜、2日連続でクラシックコンサートに行ってきました。アルメニアは毎日のようにクラシックコンサートやオペラやバレエをやっていて、料金も安いから、時々妻と行きますが、2日連続は初めてかも…しかも、2日とも同じ交響楽団!あのチャイコフスキー交響楽団(旧モスクワ放送交響楽団)のコンサートでした。

元々は2日連続で行く予定はなかったのですが、金曜の夜に聴いた演奏があまりに素晴らしく、土曜の夜のコンサートも急遽チケットを買って聴きに行きました。金曜はピアノ、土曜はチェロとの協奏もありました。そのロシア人のピアニストとチェリストは姉弟で、ピアニストの弟の方はまだ17歳!二人とも権威あるコンクールで優勝しているだけに、素晴らしい演奏を披露してくれました。

しかし、何より凄かったのは、トーマス・ザンデルリング指揮によるチャイコフスキー交響楽団の演奏!とにかく技術が高く、洗練さが半端ない!あらゆる音が美しく優しく、それらがすべてを包み込むように一つになって聴こえてきます。全く隙のない完璧と言える演奏でした。

普段はアルメニア国立交響楽団の演奏を聴くことが多く、それはそれで素晴らしいのですが、今回は圧倒的なレベルの違いを感じました。チャイコフスキー交響楽団だと、盛り上がりに欠けるパートも退屈せずに聴き続けらるし、盛り上がるパートの演奏の時は完全に引き込まれてしまいます。そして、もっと聴いていたいと思わせます。世界的な交響楽団の凄さを見せつけられました。

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金曜のコンサートの前半は、リストの「ピアノ協奏曲第1番」 ピアニストは若干17歳なのに堂々とした演奏でした。

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後半は、リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」が演奏されました。神々しいほど美しい音に魅了されました…

私も妻も感動して、できればまた聴きたいと思い、翌日のコンサートのチケットがあるか調べてみると、当日でも幸いまだチケットが残っていました。こんな著名な交響楽団なのに、チケットは10ドルから売っているし、絶対に聴く価値があると分かっているから即購入!期待を膨らませてオペラハウスに向かいました。

その期待を裏切ることなく、2回目の交響楽団の演奏も素晴らしかった!というか、1回目よりもよかったぐらい。曲は大好きなチャイコフスキーの交響曲第5番で、いきなり最初の音で鳥肌が立ちました。透き通るような美しい音に加え、抑揚やテンポも素晴らしく、指揮者も楽団もまるで音楽と一体化しているかのよう…本当に圧巻の演奏でした。もちろん聴衆はスタンディングオベーション!

ただ相変わらず一部の聴衆のマナーが悪くて、楽章間で拍手したり、携帯の音が鳴ったりと心底呆れました。特に携帯電話は、いつも演奏前に消すようにアナウンスがあるにも関わらず、数回はどこからか鳴ります。演奏が素晴らしければ素晴らしいほど、そういう失礼な行為には腹が立ちます。せっかくこんな名演を気軽に聴ける機会があるのにもったいない…

とにかく2日連続のクラシックコンサートは、今も余韻が残るほど心に響きました。私はロックやジャズが大好きで、自分もギターやピアノを弾いたり歌ったりしますが、クラシックも大好きです。作曲者の苦悩や喜び、人生そのものを感じられる奥深さがあるからで、それは指揮者の解釈や指導力、演奏者の技術や表現力によって大きく差が出ます。そのことを改めて痛感しました。これからも良さそうなコンサートは聴きに行こうと思います。

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土曜のコンサートの前半は、チャイコフスキーのチェロ協奏曲「ロココの主題による変奏曲」 これも素晴らしかった!

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後半はチャイコフスキーの「交響曲第5番」!すべてが美しく重厚で、本当に素晴らしい演奏でした!

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コンサートから帰ると、アレンがクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を弾いてくれました。私が弾いているのを聞いて覚えたようです。すごいなあー!


クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を弾くアレン

エレバン郊外の素敵なワイナリーを訪問 

熱を出していたアレンは、月曜にはすっかり元気になって、昨日から学校に通っています。しかし、レオが朝早く起きるのが億劫なのと、勉強するのが少し面倒に感じているせいか、学校に行きたがらない時があります。今朝も泣いて大変でした。本当は1年生だから、1つ下の学年に入れてもよいけど、それは嫌がるし…ちょっと難しい時期ですね。

先日イスタンブール中心部の繁華街で爆発があり、多くの死傷者が出ました。テロ事件とみて捜査が進められています。アルメニアの外相が追悼メッセージを送り、トルコの外相がそれに感謝の意を伝えました。トルコ政府は一方、シリア北部のクルド人武装勢力に武器を供給をしているとして、アメリカからの追悼メッセージは拒否したようです。

そのアメリカでは、トランプ氏が2年後の大統領選への出馬を表明しました。相変わらずマスコミは、「今回の選挙の苦戦はトランプ氏の責任」とか「最悪のタイミングでの出馬表明」とか批判的に報道していますが、共和党で他にめぼしい候補者はいませんけどね。

ポーランドにミサイルが着弾して市民2人が死亡するというニュースが飛び込んできました。ゼレンスキー大統領はすぐさまロシアの攻撃だと断定し、NATOの行動を促しましたが、その可能性は低いと思います。ロシアにとって、わざわざポーランドの軍事施設でもない場所を攻撃して、NATOを挑発することに何のメリットもありませんから。そのうち一体何が起こったのか分かってくるでしょうけど、冷静に事態を見守りたいと思います。

さて日曜は、友人や知人、他の在留邦人と一緒にエレバン郊外の「イェガニャン」というワイナリーを訪問しました。元々は息子たちも連れて行く予定でしたが、アレンが熱を出していたので、私と妻だけ参加しました。当日は天気がよくて、絶好の観光日和!

ワイナリーがあるのはアシュタラックというエレバンから車で30分ほどの地域で、そこへ向かう途中、サフモサ修道院とホヴァナ修道院に立ち寄りました。どちらも切り立った断崖絶壁の傍に建つ12〜13世紀の古い修道院で、内部にある十字架石やレリーフ、壁画はとても美しくて見応えがあります。

どちらの教会でもちょうど日曜ミサが行われていて、神聖な雰囲気に満ちていました。周辺の雄大な自然の景色も素晴らしかったです。ちなみに、以前は何もなかった崖っぷちに落下防止のための柵が設けられていましたが、なぜか途中で終わっていて、それほど安全になったとは思えない…アルメニアらしいですけどね。

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立派なサフモサ修道院

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教会内部には美しい壁画が残されています

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修道院の裏から見える渓谷の景色。その日はガスって見えませんでしたが、遠く向こうにアララト山があります。

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断崖絶壁に立つ妻。安全柵ができていたけど、なぜか途中で終わっていて、一番危ないこの場所にはありませんでした…

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美しい石造りのホヴァナ修道院

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教会内部には精微なレリーフやハチュカルが残されています

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日曜ミサが行われていました。窓から差し込む光が神々しい…

その後にイェガニャン・ワイナリーに向かいました。道中の紅葉の景色がとても美しかったです。赤やオレンジなど鮮やかな色が多くて、とてもカラフルでしたね。目的地のワイナリーも、家族経営のアットホームな雰囲気で素敵でした。ゲストハウスとして宿泊することもできるそうです。

そこで作られたワインを飲みながら、みんなで昼食を頂きました。まずはマスコットの白ワイン。けっこう深みがあって美味しい!一般のワインと同じ度数なのに、アルコールの風味を強く感じました。お酒好きの私には合っているかも。次に出てきた赤ワインも、同じくアルコールの風味が強くて美味しかったです。そして、マチャルと呼ばれる発酵途中の若いワインも飲みました。アルコール度数は低いですが、炭酸ガスがあって酸味が強い。でも飲みやすいです。

ウォッカも作っているとのことで、プラムのウォッカを試飲させてもらったら、めっちゃ美味い!アルコール度数は約60%と強いですが、果実の甘い風味が口に広がるから飲みやすい!杏とブドウのウォッカも試しみたけど、どれも美味しい!すごく気に入ったので、ワインと一緒にウォッカも買いました。ちなみにワインもウォッカも市販はされておらず、ワイナリーでしか買えないそうですが、とても安かったです。食事やデザートも美味しかったし、また訪問したいと思います。

残念ながら、妻は用事があったので、そこからエレバンにタクシーで戻りましたが、私含め他の参加者は次の目的地に向かいました。まず訪れたのはテヘル修道院。13世紀の教会で、私は初めての訪問でした。小高い丘の上に建つ立派な教会で、なぜか屋根の上にはハトがたくさん止まっていました。教会内部は薄暗く、荘厳な雰囲気に満ちていました。

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ワインが入った樽が置かれていて、芳しい香りがしていました

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美味しい食事とお酒をみんなで楽しく味わいました

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オーナー夫婦もとても気さくで、アットホームな雰囲気に満ちたワイナリーでした。また訪問したい!

そして、最後にチルハウスというオーガニックカフェを訪問しました。「チル」はアルメニア語でドライフルーツの意味で、そこで作ったドライフルーツを食べたり、食事をしたり、お茶を飲むことができます。田舎のアグロビジネスとして成功しているのか、それほど便利な場所もないのに、他の団体客も来ていて満席でした。

果物を作っている庭を案内してもらってから、ドライフルーツやハーブティーを頂きました。そこも美味しかったし、雰囲気もよかったです。ピアノが置いてあったので、私が少し弾きました。あいにく妻はそのカフェとテヘル修道院を訪問できなかったので、今度は家族で食事しに来たいと思います。

天気にも恵まれ、美しい紅葉や景色、美味しいお酒や食事を満喫して、とても楽しい一日となりました。企画してくれたルザンさんに感謝です。ありがとうざいました!エレバンから近いので、また家族や友人たちと訪問する機会があるといいですね。

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初めて訪問したテヘル修道院

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なぜかハトがたくさんいました。平和の象徴ですね。

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神聖な雰囲気に満ちた教会内部。ロウソクを灯して、家内安全や平和を祈りました。

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教会からは雄大な景色が広がっています

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最後に訪問したオーガニックカフェ。ドライフルーツとお茶が美味しかったです。

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庭の紅葉がとても美しかったです

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黒曜石を使うなど、ユニークな方法でドライフルーツを作っています

アレンもレオも絵とピアノに夢中 

日増しに気温が下がってきて、朝晩は5℃を下回っています。日も短くなって、子供たちを学校に連れて行くために朝起き頃はまだ少し薄暗いです。それでもアレンはパッと起きるのですが、レオがかなり眠そう…とはいえ、1年生の頃より機嫌よく起きるようになりました。

アメリカの中間選挙ですが、投票から3日経った今も最終結果が出ていません。いくら何でも時間かかりすぎ!メディアの報道も、まるで共和党が勝ってはいけないかのような偏向ぶりで、そうじゃないと何か不都合でもあるのか?と訝ってしまいます。どこよりも自由や民主主義を声高に叫んでいる国なのに大丈夫でしょうか…

仮想通貨の交換所大手 FTXトレーディングが数兆円もの負債を抱えて破産したというニュースがありました。この影響で、多くの仮想通貨や同業者の株価が暴落しているようです。仮想通貨って元々乱高下が激しくリスクが高いものですが、今回のセンセーショナルな破綻騒動によって、同業界にリーマンショック並みの激震が走っています。

あと、円安傾向が続いていた為替相場の値動きも激しく、昨日は一気に円高に振れました。アメリカの利上げへの警戒が和らいで、日米間の金利差が縮まるとの見方からドルが売られているためだそうです。為替って結局はこういう回帰性があって上下するものなので、個人的には大して驚きません。なのに、「1ドル=200円時代が来る!」とか、いつも大衆心理を煽るような情報が溢れますよね。

仮想通貨にしても為替にしても、お金を稼ごうと投機すること自体は別に悪いとは思いませんけど、私自身はほとんど関心がありません。というのも、そういう世界って、ひたすらお金が目的になってしまい、逆にお金に振り回されて支配されてしまう場合がけっこうあるからです。お金はあるに越したことありませんが、あくまで幸せになるためのツールであって、それが目的や全てになってしまうのは私の価値観と全く相入れません。

さて、アレンとレオは細密画の学校やピアノのレッスンに楽しく通っています。二人とも目に見えて上達していて、親としては嬉しくなります。「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、本当にその通りだなと思いますね。アレンと比べてまだまだ幼く見えるレオも、なぜかいきなり上手に絵を描くし、ピアノも頑張っています。

アレンは何でも器用にこなせるから、絵もピアノもすぐに上手になっていきます。昨日は私がクイーンのボヘミアン・ラプソディのコードをピアノで弾いて見せたら、すぐに一緒に弾くことができました。また、ロシア語もめっちゃできるようになっていて驚きました。私が言った日本語の文章を即座にロシア語に翻訳できちゃうのです。妻曰く、発音もすごくきれいだそうです。私はロシア語はほとんど分からないから尊敬します。

しかし、そのアレンは体が冷えたのか、今朝から熱を出しています。実は、今日の午後、マテナダランという古文書博物館を訪問する予定でした。通っている細密画の学校の見学ツアーで、アレンも楽しみにしていましたが、この体調では難しいので不参加となりました。せっかく細密画に興味を持っているし、できれば連れて行ってあげたかったなあ…残念ですけど、仕方ありませんね。

最近寒くなってきたせいか、風邪が流行っているようです。アレンは風邪かどうか分かりませんが、体調を崩しやすい時期ではあることは確か。早く良くなってほしいです。私たちも風邪など引かないよう気をつけないと。皆さんもどうか体には気をつけてください!

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細密画を描くアレンとレオ。二人とも上手!

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アレンの完成した作品。落ち着いた色使いがいい!

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全部の指で弾く練習をするレオ。可愛いなあー

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アレンがレッスンを受けている間、近くの公園で遊ぶレオ。紅葉がきれいでした。

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アレンも両手や全部の指で弾く練習をしています

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今朝から熱を出して寝込んでいるアレン。猫が添い寝しています。早く元気になりますように!


息子たちのピアノ演奏。動画の最後に、私とアレンが「ボヘミアンラプソディ」を一緒に弾いています。