アレンが学校のイベントに参加 

日本は暑いようですが、アルメニアもすっかり夏の陽気です。日中の気温は30℃近くで、かなり暑い!青空が広がって気持ちいいけど、日向を歩いていると暑さでぐったりします。

一昨日はアレンの更新したアルメニアパスポートに不備が見つかって、役所をタクシーで行ったり来たりしました…無事に一日で問題は解決しましたが、暑いわ疲れるわで大変でした。完全に向こうのミスで、こちらは何も悪くないんですけどね…腹は立つけど、結局こういう社会って自分にも他人にも寛容だから、私は日本よりも生きやすく感じます。

ウクライナ情勢は大きな局面を迎えています。様々な情報を見る限り、ロシアがドンバス地域を制圧するのは時間の問題のようです。キッシンジャー氏が訴えたように、ウクライナは交渉による解決を急がないといけないでしょう。今までも交渉で戦争を回避また収束させるチャンスはあったと思いますが、それを決してさせたくない勢力がいるから難しいかもしれません。そして、その勢力とは、紛争当事者のロシアやウクライナではないと思います。

来月1日から日本の水際対策が大幅に緩和されることに伴い、空港検疫の逼迫を防ぐため、ウィルス流入のリスクが低い国からの来日だと、ワクチン接種の有無に関わらず、入国時検査と待機が免除されます。気になるアルメニアは…その低リスク国(青グループ)に分類されました!出発前のPCR検査で陰性であれば、日本に着いてからすぐに自由というわけです。やったー!

来月10日からは、2年ぶりに外国人観光客の受け入れも開始する方針ですが、当面は添乗員付きの団体ツアーのみだそうです。私にすると、無駄に慎重すぎる気がします。日本のワクチン追加接種率は6割近くに達し、世界で4番目の高さ。もっと接種率の低い国々でさえ、何も規制がないほどまで緩和しているんですけどね…

さて、一昨日はアレンが小学校のイベントに参加したので、私は妻と義母と一緒に見学してきました。イベントのテーマは、主食であるパンの祝福。アルメニアのパンの歴史は古く、ラバシュという伝統的なパンはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。麺棒や手で薄く延ばした生地を、トニルと呼ばれる地面に掘った窯の内壁に貼り付けて焼きます。

大切な主食をテーマにしたイベントだったので、子供たちはみんなアルメニアの伝統衣装を着てステージに上がりました。アレンは私に似てけっこう東洋人っぽい顔立ちをしているけど、なかなか伝統衣装は似合っていました。散髪に失敗して、ちょっと髪型が変だったのは残念でしたが…

そして、みんな頑張って歌や踊りを披露してくれました。パンがどれだけ自分たちにとって重要な食べ物かなどを話す場面もありました。しかし、パンをテーマにして学校のイベントが成立してしまうってすごい!日本人は食生活が多様化しているから、学校で主食のお米をテーマにした同様のイベントや発表会なんてなさそうですね。

テーマも興味深かったし、子供たちも可愛かったしで、なかなか見応えのあるイベントでした。もうすぐ今学期も終わりなので、イベントや発表会がよく行われます。親にすると、子供の成長を見ることができる貴重な機会。アレンの晴れ姿を見ることができて良かったです。日本人とのハーフですが、息子たちにはアルメニアの文化や伝統を大切にしてほしいと思います。

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アレンも伝統衣装を着て、歌や踊りを披露しました。

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伝統舞踊を披露する女の子。可愛らしかったです。

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アルメニアの伝統のパン・ラバシュをテーマにした踊り

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アレンも頑張って踊りました。

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無事にイベントが終わって、先生たちとの記念撮影


アレンが参加したパンを祝福するイベントの動画。アレン、お疲れ様!よく頑張ったー!

家族でロリ地方にハイキング 

今日から天気も安定して、気温も上がっていくようです。もう5月下旬だというのに、昨日まで雨が降ったり止んだり、朝晩は少し肌寒かったりと不安定な天候が続いていました。そのせいか妻が風邪を引いてしまいましたが、昨晩から良くなったようです。

バイデン米大統領が訪日し、日米同盟や対ロ制裁の強化などで日本政府と合意しました。また、豪印の首相らも訪日して、中国の脅威に対抗するクアッドの会合が開かれました。米主導の新経済圏構想「IPEF」の発足も発表されて、日本はアメリカと結束して中国・ロシアと対抗していく決意を改めてアピールしたわけです。

マスコミは上記の出来事を肯定的に報道していますが、私は何だか虚しく感じてしまいます。卑屈なまでの対米従属から抜け出せず、殊に外交において、日本は独自に判断や選択ができていないように見えるからです。別に安保条約を反故にしろとか、すぐに中国やロシアと仲良くしろなんて思いませんが、世界が多極化していく中で、真の独立国としての体をなしていない状態を強く危惧します。

そのアメリカで、また悲惨な銃乱射事件が起こりました。多くの幼い子供たちが犠牲になったとのこと…子を持つ親として胸が痛みます。最近、同様の乱射事件が連続して起こり、銃規制を求める声が高まっています。それでも大きな利権が絡む世界なので、恐らく難しいでしょう。本当に狂っているとしか思えません。

さて、先週土曜はアルメニア北部のロリ地方にハイキングに行ってきました。妻が通うアルメニアダンス教室の先生が主催したツアーで、息子たちも行きたいと言うので家族で参加してきました。車で片道3時間もかかるし、向こうでBBQをするため、出発は朝7時と早かったです。眠かったけど、朝から青空が広がるいい天気で気分は上々でした。

エレバン中心部の集合場所に行くと、ダンス教室の先生や生徒、またその家族らが集まっていました。昨年も同じダンス教室が主催したハイキングツアーや食事会に参加したことがあるので、何人かは顔見知り。私と息子たちとの久しぶりの再会を喜んでくれました。

参加者全員が集まり、いざ出発!2台のミニバスで目的地のロリ地方に向かいます。私はすぐ寝てしまいましたが、目を覚まして窓から外を眺めると、雄大で美しい景観が広がっていました。瑞々しい緑に覆われた草原の向こうには雪山がそびえ、思わずため息が出てしまいます。アルメニアの素晴らしい大自然に改めて感動しました。

まず着いたところはコバイル修道院。山奥に建てられた12世紀の教会で、私たち家族は昨年夏に訪問したことがあります。麓から修道院までは距離は短いけど急な山道で、昨年訪問した時はアレンはかなりしんどそうだったし、レオはすぐ歩くのを諦めて妻に抱っこしてもらっていました。しかし、今回アレンは元気にさっさと登って、頂上に一番乗りしました。レオは今回も途中から妻に抱っこされていました…

修道院の建物自体はかなり崩壊していますが、切り立った崖っぷちにあり、謎多き遺跡のような秘境ムードを醸し出しています。有名なのは、礼拝堂にあるキリストと弟子たちを描いた壁画。アルメニア教会では珍しく鮮やかな壁画で、当時はとても立派で美しい修道院だったことが窺えます。ダンス教室に通う人たちのツアーなので、音楽をかけてみんな踊り始めました。

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コバイル修道院の有名な壁画

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コバイル修道院の裏にある断崖絶壁

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修道院の建つ場所でみんな踊り始めました。

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コバイル修道院のある山の麓には線路が延びています。大好きな映画「Stand By Me」を彷彿させる光景

修道院を後にして、今回のツアーの目的地のドゥセッフ湖に向かいました。山の上にある美しい湖で、そこは今回初めて訪問しました。その道中、COAF SMARTという民間の教育センターの近くを通りました。アルメニア系アメリカ人の富豪が運営するNGOが4年前に設立したもので、周辺の村々の子供たちのために、無料でITや言語、音楽や絵画などの教育を行なっています。そこは過去に日本から来られた方をお連れしたことがあります(過去の記事)

さらにオフロードの山道を走って、湖近くのBBQ場に到着。そこから少し歩くと、ドゥセッフ湖が見えてきました。美しい景色が広がり、思わず息を呑みます。湖のほとりに近づくと、驚いたカエルたちがピョンピョンと湖に飛び込んでいきました。これにはアレンもレオも大喜び。こんなにたくさんのカエルを見たのは初めてですからね。草原に寝転んだり、湖周辺を散策したりとのんびり過ごしました。

その間、ダンス教室の先生たちがBBQを作ってくれました。アルメニアでは、BBQを作るのは男性の仕事と決まっています。すでにみんなビールやウォッカを飲んで楽しそう。音楽に合わせて踊っている人たちもいます。できたBBQはすごく美味しくて、アレンもレオも美味しそうに食べていました。食事後は、先生の息子さんとサッカーをして遊んでいました。豊かな自然の中で子供たちが元気に走り回っている姿を見ると、来て本当によかったなと思います。

みんなで食べて飲んで踊って楽しい時間を過ごした後、エレバンに向かって出発しました。湖のあるドゥッセフ村は、アルメニアの文豪ホヴァネス・トゥマニャンの出身地で、彼の生家が博物館になっています。まだ開いていたので、みんなで見学しました。アルメニア人なら誰もが知っている、そして尊敬されている偉大な作家で、アルメニアの紙幣の顔にもなっています。参加者はみな興味深そうに見ていました。

そこからエレバンに向かって出発し、着いたのは夜10時過ぎでした。移動時間が長くて疲れましたが、アルメニアの大自然を満喫する素晴らしい一日となりました。今回行った場所は、また家族だけで行ってのんびり過ごしたいと思います。

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ドゥセッフ湖の周りは美しい自然が広がっています。天気にも恵まれて最高でした。

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湖にはたくさんカエルがいて、子供たちが大喜びでした。

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湖のほとりで踊り始めました。絵になる景色です。

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お待ちかねのBBQが完成!美味しかったし、お酒も進みました。

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お腹いっぱいになった子供たちはサッカーをして遊んでいました。

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そして最後も踊ります。お酒が入って、私も参加しました。

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帰る頃の湖は鏡のようになって、周りの景色がきれいに逆さに映っていました。

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自然豊かな場所でマイナスイオンをたっぷり浴びました。

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アルメニア人大作家ホヴァネス・トゥマニャンの銅像

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トゥマニャンが生前使っていた部屋

レオがロシア語の発表会に参加 

最近また曇ったり降ったりと不安定ですが、あまり寒くはありません。太陽が出ているとかなり暑いです。幸い今日は朝から青空が広がっています。ちなみに今は朝の6時半。というのも、今から家族でアルメニア北部にハイキングツアーに行くのです。このまま天気が持ってほしいですね。そのハイキングについては、後日またブログでご紹介します。

ついに日本政府が水際対策の大幅緩和を発表しました。1日当たりの入国者数の上限を2万人に引き上げ、空港検疫の逼迫を防ぐために、ウィルス流入のリスクが低い国からの来日だと、ワクチン接種の有無に関わらず、入国時検査と待機が免除されるとのこと。アルメニアはそのグループに入るでしょうか…陽性率はずっと2%以下という状況なので、明らかに低リスク国なんですけどね。

マスク着用についても、感染リスクの低い状況であれば不要との見解を発表しましたが、それだと結局は、周囲の目や雰囲気が気になって外しにくいと思います。これから熱中症のリスクが高まるのですから、「基本的にマスクは不要!付けたい人が着用すればいい!」とはっきり言ってほしいものです。

昨日は、いろはセンターに福島駐アルメニア大使が初訪問されたので、同センターで教鞭を取っている私も行ってきました。センターの活動を紹介して、学生たちとの交流や授業の見学をしていただき、一緒に歌も歌いました。大使はセンターの活動に感心されて、「これからも頑張ってください」と励まして下さいました。私たち教師、そして学生たちにとってモチベーションが上がる貴重な機会となったように思います。

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いろはセンターを訪問された福島大使と集合写真。来てくださってありがとうございました!

そして昨日は、飛び級で小学1年生になったレオが、学校で開かれたロシア語の発表会に参加したので、私も妻と義母と見学に行ってきました。息子たちが通う学校は1年生からアルメニア語と英語、そしてロシア語を勉強するのです。発表会が始まると、1年生全員がステージに上がってロシア語の歌を合唱しました。やっぱりレオは一番小さいけど、みんなと一緒に頑張って歌っていました。本当に可愛かったです。

また、順番に暗記したロシア語の文章を話すというのもあり、レオはかなり緊張した様子でしたが、無事にやり遂げました。私はアルメニア語はできますが、ロシア語はほとんど分からないので、レオが何を言っているかは全く理解できませんでした。だから余計に我が子ながらすごいなーと感心しました。それに本当はまだ幼稚園に通う歳なのに、学校で勉強して発表をするなんて偉い!

感心しながらふと妻の方を見ると、なぜか泣いています。レオの頑張りを見て感動したのかと思ったら、可哀想に思って涙が出てきたそうです。意味が分からず理由を聞くと、「本当は遊びまわる時期なのに、勉強して緊張しながら発表しているから…」とのこと。確かにそうだし、心優しい妻らしい反応です。しかし、入学はレオが望んだことで、本人は楽しそうに通っています。それに発表会の後に、達成感と安堵感で嬉しそうなレオの笑顔を見たら、あまり不憫に感じることはないと思いました。

もちろん、まだ周りより幼いから大変なことも多いでしょうけど、こういう経験を通して成長していくはずです。今日の発表会でも、そのレオの大きな成長を実感することができました。本当によく頑張ったと思います。今学期もあと少しだから、最後まで元気に通ってほしいですね。レオ、お疲れ様!

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ロシア語の歌を合唱するレオ。一番小さいけど頑張っていました。

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暗記したロシア語の文章を話すレオ。すごく緊張していたけど、無事にできました!

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発表会が終わって、先生や同級生たちとの集合写真。みんなよく頑張ったと思います。

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泣き顔の妻と嬉しそうなレオ。ちゃんとレオは学校生活を楽しんでいるから大丈夫!

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レオ、本当によく頑張ったね!お疲れ様!パパも嬉しいです。


レオが参加したロシア語の発表会の動画。一番小さいし、緊張していましたが、最後まで頑張りました。

田舎のレストランで家族とリフレッシュ 

天気が安定してきて、日中は初夏の陽気で暑いです。とはいえ、急に曇ってきたり、にわか雨が降ったりすることもあり、そんな時は朝晩が少し肌寒いです。今年は5月に入っても三寒四温が続いているようです。

今も混迷が続くウクライナ情勢ですが、欧米や日本は大規模な対露制裁を行い、さらに強化しようとしています。マスコミは、それが確実にロシアに大きなダメージを与えていると報道していますが、先週アメリカのJPモルガン社が、「ロシア経済は予想以上に強く、制裁による景気後退はそれほど深刻にはならないだろう」という見方を発表しました。

実際にロシアの資源輸出は大幅に増えて、国の歳入も増加し、ウクライナ侵攻後に急落したルーブルも回復して高値を付けています。制裁は予想されたほどダメージを与えていないどころか、逆に制裁を科した国々にブーメランのごとく悪影響が跳ね返ってきています。すでに米国や欧州では記録的なインフレが進行し、スタグフレーションの恐れも出てきました。深刻なエネルギー不足に陥る懸念もあります。

にも関わらず、経済制裁や軍事支援を続けようとしていますが、財政には限りがあり、国内経済も低迷している状況で、これ以上ウクライナ問題に深入りすべきではないという批判も出ています。それを象徴するかのように、英国とドイツの地方選で与党が大敗を喫し、バイデン大統領の支持率も低迷したまま。対露制裁を巡ってEU内で足並みが大きく乱れているし、北欧2か国のNATO参加にトルコが難色を示しています。ウクライナ情勢によって混乱しているのは、ロシアよりも西側諸国の方ではないかという印象を受けます。

これは意外にプーチン大統領の狙いなのかもしれません。今回の軍事侵攻の目的はウクライナの中立化と非ナチ化だとはいえ、欧米諸国がそれに反発して、大規模な経済制裁やウクライナへの軍事支援を行うことは予想できていたはずです。また、それによって起こりうる結果やリスクについても検証がなされていたはずです。だとしたら、今の状況は、ある程度ロシアが想定していたことではないでしょうか。

戦争が長期化の様相を呈していることについてマスコミは、「ウクライナ軍の反撃にあってロシア軍は苦戦している」「プーチンは追い詰められている」「ロシアは崩壊する」などと伝えていますが、現実に起こっていることはその逆なのかもしれません。ロシアは敢えて問題を長引かせて、欧米諸国の経済悪化、EUやNATOの分裂、さらには欧米中心の世界の多極化を引き起こそうとしてるのかも…穿った見方かもしれませんが、事実は小説よりも奇なりと言いますからね。

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今日も日中は暑かったので、アレンは半袖半ズボンで自転車遊び!

さて、昨日は家族でとても素敵な田舎のレストランに行ってきました。妻が先週ヨガの先生とエレバン郊外の清掃活動に参加した際に少し立ち寄ったレストランで、「リンゴの花が咲く広い庭があって、すごく雰囲気がよかった」と言うので、子供たちも連れて行ってみたのです。実際に素晴らしい場所で、天気にも恵まれ、心身ともにリフレッシュできました。

「Little Farm(小さな農園)」というレストランで、コタイク地方のアクンク村にあります。コタイク地方はエレバンの北隣なので、私の家からレストランまではタクシーで30分ほど。レストランの周りの道はオフロードで走りにくいですが、無事に到着しました。ドアを開けると、すぐに緑豊かな美しい庭が広がり、ひと目で気に入りました。子供たちも嬉しそうです。

庭には椅子とテーブル、ハンモックやブランコなどが置いてあって、とことんのーんびり寛げそうな雰囲気!リンゴの花もまだ咲いていてきれいでした。しかも私たち以外に客がいなかったから、ほとんど貸し切り状態でした。だから、子供たちもボールを蹴ったり、ハンモックに寝転んだり、ブランコに乗ったりと気兼ねなく楽しく遊び回っていました。私はビール片手にハンモックに寝転がり、妻は本を読んだりして過ごしました。

そのまま夕食をそこで食べましたが、料理も評判どおり美味しかったです。頼んだマスのBBQと茄子やピーマンのサラダは絶品でした。それに豊かな自然の中で食べるから余計に美味しい!ビールもワインも美味しい!けっこう飲んでしまって、最後は酔っ払ってハンモックで少し寝てしまいました…なんとも贅沢な空間と時間でしたね。子供たちもかなり気に入ったみたいで、また行きたいと言っています。

家からあまり遠くないし、自然豊かな場所で美味しい料理とお酒が楽しめて、子供たちも遊び回れるって最高です。楽しく有意義な時間を過ごすことができました。天気も安定してきたし、アレンもすっかり元気になったから、週末はまた空気のきれいな田舎に出かけてリフレッシュしたいと思います。

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広々した緑豊かな庭にリンゴの花が咲いています。

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子供たちも伸び伸びできて嬉しそうです。

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ブランコに乗って遊ぶレオ

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レストランがサッカーボールを貸してくれたので、レオはボール遊び

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滑り台や砂場もあります。小さな子供連れには最高の場所!

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仲良くハンモックに寝転ぶアレンとレオ。こういう兄弟の姿が一番癒されます。

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妻は草むらに座って本を読んでいました。

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レオも持ってきた本を一生懸命読み始めました。

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子供たちと遊んだ後、私はハンモックでビールを飲みながらのーんびり。最高の週末!

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食事も美味しかったです。自然の中で食べるから、もっと美味しく感じます。

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夕方に少し寒くなってきたので帰りましたが、レストランはライトアップされ始めていました。

アルメニアがコロナ規制を撤廃! 

夕方以降に雲が出てきて雨が降ったりしますが、かなり天候は安定してきたみたいで、朝は青空が広がっていることが多いです。アレンもすっかり元気になったし、今週末は天気が良ければどこか出かけたいですね。

5月9日は対独戦勝記念日でアルメニアも祝日でした。アルメニアは旧ソ連として第二次世界大戦に参加していたからです。その日はモスクワで大規模な軍事パレードが行われ、プーチン大統領の演説に注目が集まりましたが、マスコミが騒いでいた「戦争宣言」などはありませんでした。すると今度は、プーチンは弱気だとか焦っているとか、一方的に軍事侵攻を正当化したと報道していました。戦争には完全な善も悪もなく、お互いの正義や主張が衝突しているわけだから、見方を変えるとウクライナや欧米側の主張だって一方的なんですけどね。

あと、戦闘が続くアゾフスタリ製鉄所ですが、ロシア軍が化学兵器を使用するかも…という報道を目にしました。多くの人は、またロシアが戦争犯罪を犯すのか?!と思ったかもしれませんが、私は全く別のことが頭に浮かびました。それは、ロシア軍が化学兵器を使ったという情報を拡散して、ウクライナ軍はあることを隠蔽するつもりなのかもしれないという疑惑です。

というのも、先週あるカナダ人将校が民間人を装ってアゾフスタリ製鉄所から脱出しようとしたところをロシア軍に拘束されたという情報が出ているからです。しかも、その将校は、製鉄所の地下でウクライナ軍と生物化学兵器の製造に関わっていたとのこと。まだ真偽の程は分かりませんが、先週カナダのトルドー首相がキエフを電撃訪問したのは、本当にウクライナ支援を表明するためだけだったのでしょうか…

大手メディアは都合のいいことなら憶測情報でも垂れ流すくせに、上のような情報は全く報道しませんよね。ネットでも、コロナやウクライナ情勢に関する情報統制はかなり酷いです。そんな中、Twitterを買収するイーロン・マスク氏が、「トランプ前大統領を永久追放したのは愚かな過ちであり、彼のアカウントを復活させる」と明言しました。言論の自由が完全に保証された場所を作るという大義名分は、あながち嘘ではなさそうなので期待したいところです。

さて、記事タイトルにあるように、アルメニアがコロナ関連の規制をほぼ全て撤廃しました!もうワクチン接種証明書やコロナ検査の陰性証明書なしで入国できます。つまり、日本人の場合はビザも不要なので、以前と同じようにパスポートだけで入国できます。あと、明日からは健康パスポート制度も廃止されます。レストランやカフェなどに入る際にワクチン接種証明書またはPCR陰性証明書を提示するという規則で、これはとっくの前に形骸化していたので、「あーそんなルールあったな」という感じです。

前回の記事に書いたように、アルメニアはここ最近ずっと新規感染者数が一桁台で、陽性率も1%以下という状況で、先週は感染者も死者もゼロという日もありました。そして、今は日々の感染者数ではなく、1週間の感染者数だけが報道されるようになりました。先週の陽性者は26人だけ!検査数から計算すると陽性率もたったの0.2%!そりゃーコロナ規制なんて撤廃すべきですよね。

とにかく、これでアルメニアにはかなり来やすくなりました!この2年冷え切っていた観光産業がまた賑わいを取り戻してほしいと思います。すでにロシアや欧米からの観光客はけっこう来るようになったし、日本からのツアーも復活したらいいですね。しかし、今の日本の水際対策だと、海外旅行に行って帰国する際のリスクやハードルが高くて難しいです。ワクチン接種をしていても、帰国前のPCR検査で陰性でも、日本到着時のコロナ検査は全員が義務。さらにその結果が陰性でも、ワクチンの追加接種を受けていないと自主隔離が義務…いくらなんでもやり過ぎでしょ?!

大体、「外から来る人=コロナウイルスを持ってくる人」という認識が間違っています。いくら厳格な入国制限やロックダウンをやろうが、ワクチン接種を進めようが、感染を抑えることができた国などありましたか?ゼロコロナ政策に固執している今の中国の現状を見れば、その答えは誰でも分かるはずで、何も効果はないのです。所詮それらのコロナ対策は、ファクトに全く基づいておらず、何かやっている感を出すためのパフォーマンスでしかありません。そんな無意味な対策の影響で、生活困窮者や自殺者が増えることの方がよほど深刻な問題です。

最近はやっと日本政府も水際対策を大幅に緩和する方向になってきて、希望が見えてきましたが、「感染状況を見極めながら検討する」と相変わらず慎重で、実際どこまで緩和されるのかは分かりません。季節性ウイルスなんだから自然に増減するもので、いちいち感染状況次第で厳格化したり緩和したりしてたら切りがないんですけどね。「石橋を叩きすぎたら壊れて渡れなくなった」みたいなことにならなきゃいいですが…

アルメニアも含め、多くの国々は自ら動いてコロナ禍を終わらせようとしています。私にすると、これはパンデミックというよりインフォデミックであり、人々のマインドが変わればすぐ終わるものです。コロナ関連の報道をなるべく見ないようにするだけでも大きく違います。日本も早く自滅的な政策を止めて、寛容に海外から人を受け入れるようになってほしいと願います。

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アレンが書いたマンガ。人が戦って死ぬというストーリー。相変わらず思考が変わってる…まあ、そこは私に似ているんですけどね。

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私が作った紙相撲で遊ぶアレンとレオ。最後はケンカになってしまって大変でした…

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アレンも元気になって、兄弟で仲良く遊んだり、時にはケンカしたりと騒がしいですが、健康でいてくれたら何よりです。