アルメニア人虐殺記念日
青空が広がる好天が続き、日中は初夏の陽気で暑い!明日から天気が崩れると予報が出ていますが、週末は仕事で遠出するので、このまま天気が持ってくれるとありがたいです。
イーロン・マスク氏が Twitterを買収するというニュースがありました。「言論の自由が確保された場所を作りたい」というのが買収の大きな理由だそうです。本当にそうなればいいんですけど。Twitterだけでなく、Googleも Facebookも YouTubeも、ひどい情報統制を行っています。コロナワクチン反対やロシア寄りの内容は問題があるとして削除される場合もあります。様々な意見があって然るべきなのにおかしくないですか?
なぜそんな著しく公平性を欠いたことをするかというと、恣意的に選別した情報だけを垂れ流して、世論を都合よく誘導しようとする何か圧力があるからでしょう。多くの人はパッと目にする情報を鵜呑みにしてしまうので、マスコミがやっている悪質な偏向報道と同じです。しかし、思考停止せずに自分でいろいろネットで調べたら、異なる情報を得ることは可能なので、今後も物事を多面的に分析するよう努めたいと思います。
アレンの体調は良くなってはいるのですが、今朝はまた少し気分が悪くて学校を休みました。午後からすっかり元気にしていますが…昨日は朝から元気で、久しぶりにレオと一緒に通学したし、夕方には外を自転車で走り回っていたんですけどね。血液や便の検査では特に問題は見つからずで安心しましたが、まだ当分は食事制限を続けて、薬も飲まなければいけません。少しずつでも元気になってほしいと思います。やっぱり健康が一番!
アレンも元気になってきて、レオと自転車遊び。とにかく元気でいてくれたら、それで十分!
さて、先週日曜4月24日はアルメニア人虐殺記念日でした。今年は107周年。当ブログで何度も書いたことがありますが、アルメニア人虐殺とは、第一次世界大戦中にオスマン帝国が行った強制移住や殺戮によって、東トルコに居住していたアルメニア人が100万人以上が亡くなった歴史的悲劇です。
この日は、多くのアルメニア人がツィツェルナカベルトと呼ばれる虐殺記念碑を訪れて献花します。私も毎年訪問しています。今年はアレンの体調のことを考えて、妻と二人で行ってきました。夕方5時過ぎに行きましたが、まだ多くの参列者がいました。しかし、人の列はずっと止まらずに流れていて、スムーズに記念碑まで辿り着くことができました。
すでにたくさんの花が積み上げられていて、私たちもそこに献花して、犠牲者の冥福を祈りました。そして、平和を祈りました。この虐殺の歴史を公式に認めず謝罪をしていないトルコと、アルメニアとはずっと険悪な関係にあります。正式な国交はなく国境も閉鎖されています。そのため、この日はアルメニア人の反トルコ感情や愛国心が高揚します。第二次カラバフ戦争でトルコがアゼルバイジャンを同盟国として全面的に支援したため、以前にも増してトルコを憎むアルメニア人も多いはずです。
しかし、今アルメニア政府はトルコとの国交正常化交渉を本格的に進めています。このような動きは過去にもありましたが、アゼルバイジャンとカラバフを巡る領土問題があったため、残念ながら頓挫しました。というのも、トルコとの関係が悪化して国境が閉まったのは30年前の第一次カラバフ戦争中のこと。優勢だったアルメニアがカラバフ周辺の地域も実効支配したことを受けて、トルコは国境を封鎖したのです。
つまり、アルメニアとトルコの国交正常化には、虐殺の歴史問題だけでなく、カラバフ問題が大きな障害となっていたわけです。しかし、一昨年の戦争の結果、アルメニアが実効支配していたカラバフ周辺の領土がアゼルバイジャンに返還されたため、状況に大きな変化が起こりました。この地域の安定と発展に欠かせないアルメニアとトルコの国交正常化は、早ければ年内に合意に達する可能性もあると私個人は思っています。
そんなダイナミックな変化は、アゼルバイジャンとの関係でも起こっています。一昨日アルメニアとアゼルバイジャンの両外相は、国境線確定と安全保障に関する2国間委員会を設置することで合意しました。これは将来の和平協定に向けた大きな前進です。もちろんトルコともアゼルバイジャンとも、まだまだ解決すべき問題があり、そうスムーズには行かないでしょう。どこかで頓挫する可能性も十分あります。頑なに両国との関係改善を反対する市民や政治勢力もいます。
しかし、私は、過去に囚われず、より良い未来に向けて関係改善を実現してほしいと思います。譲歩せずに争い続けても、そのために人が傷つき、尊い命が奪われるだけです。国の発展が阻害されるだけです。それらの犠牲が払われることで平和が訪れるならともかく、結局は憎しみと衝突の連鎖が続くだけ…犠牲者に真に報いるためには、子供や孫の世代が誰一人戦争で死ぬことのない平和な社会を築かなければいけません。虐殺記念日が、過去の悲劇を思い返すだけでなく、平和への決意を新たにする日になってほしいと願います。
ちなみに、虐殺記念日の夕方は、妻とコンサートに行ってきました。虐殺の犠牲者のために演奏されたのはモーツァルトの「レクイエム」。イタリア人の指揮者でしたが、それほど演奏に抑揚がなく、心を揺さぶられるような感動はありませんでした。昨年の虐殺記念日に鑑賞したコンサートで演奏されたヴェルディの「レクイエム」はかなり良かったですけどね。
コンサートを鑑賞して帰宅した後、子供たちが私のアコースティックギターとエレキギターを持ってきて、一緒に弾きたいとせがんできました。最近二人ともピアノはよく弾くようになりましたが、ギターに関心を持ってくれたのは嬉しいですね。私は楽譜が全く読めないくせにピアノも弾きますが、やっぱりギターが大好き!少し夜遅かったけど、子供たちと楽しく合奏しました。もちろんアレンもレオも演奏はめちゃくちゃですが、息子たちとギターを弾いて歌うという夢が叶った気がします。
たくさんの花が捧げられた虐殺記念碑。この日はアルメニア人にとって大事な日です。
虐殺記念日のコンサート。演奏は少し物足りなかったですが…
息子たちとギターを合奏して歌いました。この未来の世代が平和な社会で暮らせますように!
- [2022/04/27 18:01]
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レオの空手デビューとアレンの初ペット
もうすっかり暖かいので、家のセントラルヒーティングを消しました。日向にいるとTシャツでもよいぐらいの陽気。最近は夜8時近くまで明るいです。
明日4月24日はアルメニア人虐殺記念日。多くの人たちが虐殺記念碑に慰霊のために献花に訪れるでしょう。私と妻も毎年行っています。トルコへの反感や愛国心が高揚する日ですが、今アルメニアはトルコやアゼルバイジャンとの関係改善に向けて動いています。この虐殺の歴史問題など障害があっても、犠牲者の命を無駄にしないためにも、平和な未来を築けるよう前進してほしいと思います。
明日は仏大統領の決選投票がありますが、ドイツ・ポルトガル・スペインの首相らが、ルペン女史ではなくマクロン氏に投票するよう呼び掛けました。トランプ前大統領がヒラリー候補に勝利した選挙にロシアが関与したという疑惑で大問題になったのに、なぜ上記の仏大統領選へのあからさまな干渉は問題にならないのでしょうか…ウクライナ情勢と同じく、すべて欧米の都合次第で善悪が決まってしまうなんておかしな話です。
そのウクライナ情勢ですが、ロシアが要地マリウポリを掌握するなど南東部で攻勢を強めているようです。それを受けて、英米がウクライナへの軍事支援を強化しています。こういう情報を見るたびに、私は大きな欺瞞を感じます。英国のBBCニュースは、8年前のマイダン革命時(正確にはクーデター)のウクライナを取材し、ロシア系住民の排除を標榜するネオナチ勢力の台頭を危惧する報道をしていました。なのに、今は全くネオナチについて触れず、反ロシアとウクライナ支持を煽動する報道ばかり流しています。お得意の二枚舌外交ですが、日本のマスコミもそんな恣意的で偏った西側の情報を垂れ流すだけ…
そのせいか、ウクライナに対する同情や支援も相当なものになっているようで、同国からの避難民に証明カードが発行されたり、ペットの犬やネコなどに対する検疫措置が緩和されたりという報道を見ました。ロヒンギャ難民などへの冷ややかな対応とは大違い。コロナにあれだけ厳格な検疫を敷いておきながら、致死率100%の狂犬病に対する検疫が、ウクライナであれば特別に緩和されるなんて矛盾も甚だしい…政府も雇われ専門家たちも、世論や自己保身しか頭にないように感じます。
今週水曜は、友人であるルザンさんの娘さんの留学お祝いパーティー開かれて、妻とレオと一緒に参加しました。娘さんのマリアちゃんは、日本の国費留学が決まって来月に行くことになったのです。日本で生まれ育ったから日本語はペラペラなので大して生活に困ることはないでしょうけど、やはり大事な一人娘を日本に送り出すルザンさんにすると、嬉しい反面いろいろ不安も大きいはず。でも、きっと勉強を頑張って、有意義な留学生活を送るだろうと思います。そのマリアちゃんの門出を祝って、みんなで食べて飲んで踊って楽しい時間を過ごしました。
マリアちゃんの留学お祝いパーティー。体に気をつけて楽しい留学生活を送ってね!
みんなで踊って楽しく過ごしました。レオも踊りました。
さて、記事タイトルにあるように、レオが空手デビューしました。水泳教室に通わせていたのですが、昨年末にインフルエンザが流行り、年初めも風邪が流行って、アレンもレオもほとんど行っていませんでした。さらに先月末からアレンが胃腸を壊しています。これでは、せっかく払った1年分の会費が無駄になるということで、妻が「空手教室に変更しよう」と提案しました。そのジムには水泳や空手、ダンスやエアロビクスなど様々なアクティビティがあって、1回は変更ができるそうなのです。
レオに聞いてみると、「空手に行く!」と答えるので、先週から通わせ始めました。昔少しだけ近所の空手教室に通っていたアレンのお古の道着を着せています。その姿がとても可愛らしい!小さい子供向けの教室だから、楽しく遊びながら空手を学ぶというスタイルのようで、レオも気に入ったようです。先生も優しくて、レオを可愛がってくれています。レオは愛想がよくて、すぐに周りと打ち解けるから、同じ空手教室に通う他の子供たちにも2回目から積極的に声をかけています。とにかく楽しそうに通っているようで良かったです。
アレンのお古の道着を着て空手教室に通うレオ。可愛い!
まだ2回しか通っていないのに、すでに周りと仲良くしているレオ
あと、アレンが初めてペットを飼い始めました。それはカニ!カルディソーマ・アルマタムというアフリカ産のカニです。というのも、胃腸の具合が中々改善しないので、原因を詳しく調べるために血液や便の検査をすることにしたのです。ただ採血の注射を怖がって、家でも涙ぐんで嫌がりました。試験管3本ぐらい採血するから、小さな子供にしたら恐怖ですよね。とはいえ、もう3週間も良くなったり悪くなったりを繰り返しているから、我慢して血液検査を受けてもらわないと困ります。
それで、「頑張って採血したら、欲しいものを買ってあげる」と私が言うと、「カニが欲しい!」という答えが返ってきました。「エッ?!カニのおもちゃ?」と聞くと、「いや、本物のカニ!これぐらいの!」と言いながら、手で大きさを示します。相変わらずキテレツなアレンの返事に戸惑っていると、アレンは病院の近くのペットショップで見たカニを欲しがっていると妻が教えてくれました。なるほどねーって、やっぱりアレンの趣味や好みは変わってる!
まさか生き物を買うことになるとは思いませんでしたが、こちらから言い出したので仕方ありません。アレンは採決当日の朝も具合が悪そうだったけど、なんとか病院に連れて行きました。まるで処刑台に連れて行かれるかのように不安な面持ちのアレン…「終わったらすぐカニを買ってあげるから頑張れ!」と励ますと、少し笑顔になって、「うん」と頷きました。それでも、いざ注射器を見ると青ざめていましたが、子供の扱いに慣れた優しい女医さんで、上手くアレンの注意をそらしながら素早く採血をしてくれました。アレンも痛がりはするけど泣くことはなく無事に終わりました。
これでご褒美にカニを買ってもらえる!となったアレンは、もうそこから元気一杯!採決前と同じ子供とは思えないテンションの高さ。「お前、本当に病気か?」とマジで仮病を疑いそうになります。まあ、とにかく子供の元気な姿を見て安心しました。約束通り、アレンの欲しかったカニと水槽を買って家へ持って帰りました。家でもずっとカニを見て嬉しそうなアレン。学校から帰宅したレオも喜んでいました。
カニのお陰か、食事療法と胃酸を抑える薬が効いたのか、今朝はアレンは全く腹痛も吐き気もありませんでした。ここ3週間で初めてのことです。血液検査などの結果はまだなので、もちろん油断はできませんが、このまま良くなってほしいと思います。やっぱり健康でいてくれることが何より大切。これから気候も良くなるので、元気になったら一緒に出かけたりしたいと思います。
カニを買ってもらって嬉しそうなアレン。さっきまで具合悪そうだったのに、この変わりよう。
カルディソーマ・アルマタムというアフリカ産のカニ。けっこう可愛いです。
アレンの初ペット!お陰でアレンが元気になったかもしれないし、大事に飼いたいと思います。
- [2022/04/23 18:13]
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家族でイースターをお祝い
かなり暖かくなってきて、もうジャケットは要らない気候です。これから初夏に向けて、気温が上がっていくでしょう。日も伸びて、夜7時半ぐらいまで明るいです。気持ちも明るくなりますね。
なのに、今朝はまたアレンの胃腸の調子が悪くて、学校を休みました。食事制限の効果か、昨日までは大丈夫だったんですけどね…刺激物のチョコレートを少し食べてしまったのと、欲しかったオモチャを買ってもらって興奮しすぎたのが原因かもしれません。本人も「チョコレートが良くなかったと思う」と言っているので、まだ当分は厳しい食事制限を続けないといけないようです。このしつこい胃炎が早く完治してほしいです。
映画監督の河瀬直美さんが東大の入学式で述べた祝辞が波紋を呼んでいるそうです。ロシアを正当化するのか!とか国際情勢を分かっていない!と学者までが批判していましたが、そこに込められた真意を理解できない愚かさに呆れます。一方的な善悪で物事を捉えることの危険性、それによって不可逆的に暴走してしまう人間の危うさに警鐘を鳴らした素晴らしいスピーチなのに…まさに彼女が指摘したように、報道などで作られた世論だけを正義と妄信し、異なる意見や立場を受け入れようとしない偏狭な社会に恐怖を感じます。
日本のコロナ感染者数が減少傾向にあるようですが、自然に増減するものだから当然です。それでも政府はワクチン接種を進めようと躍起になっていますね…どれだけ接種しようが感染するし、重症化や死亡のリスクを軽減することもありません。抗原抗体ワクチンは「鍵と鍵穴」に例えられるように、感染を防げるか・防げないかだけなので、発症した時点で効果はなかったわけで、軽症化するなんてことはありません。それができるのは自然免疫だけ。
それに PCR検査で陽性=感染という定義も医学的に完全に間違っていて、ウイルスが付着していても、発症しなければ感染とはなりません。人間には常に様々なウイルスや細菌が付着していて、それを無理やり見つけ出して感染者扱いするなんて魔女狩りと同じ。DNAの増幅回数を上げれば、いくらでも偽陽性を作り出すことが可能です。だから PCR法を開発したノーベル賞学者のキャリー・マリス氏が、この技術を決して感染症診断に使ってはいけないと警告していたのです。
コロナの死者数にしても、この2年間の累計は約2万9千人と公表されていますが、恐らくその半分近くはコロナが原因ではないでしょう。なぜなら、事故死だろうがガンで亡くなろうが、PCRで陽性ならコロナ死者とされてしまうからです。仮に公表データの半分が実際のコロナ死者と想定すると、年間7千人ほどになります。さらに、そのほとんどが80歳以上の高齢者。ちなみに餅などを詰まらせて窒息死する人が毎年4千人もいますが、「餅を食うな!」とはなりませんよね。未知のウイルスだった2年前ならともかく、いまだに過剰反応すべき病気とは思えません。
さて、先週日曜はイースター、キリストの復活祭でした。キリスト教徒にとっては、クリスマスよりも大事な祝祭です。アルメニア正教はカトリックやプロテスタントとは宗派が異なり、クリスマスも1月6日と独特ですが、イースターの時期は基本的に同じです。
イースター前日の夕方、妻と近所の教会のミサに参加しました。多くの信者が参列していて、ロウソクを灯して祈りを捧げていました。中にはひざまづいて祈る人たちもいました。私たちもロウソクを灯して健康と幸せを祈りました。特にまだ本調子ではないアレンの回復を心から祈りました。アルメニアの習慣で、教会の火を付けたロウソクを家まで持って帰りました。これは聖なる火と信じられています。
その夜は、クリスマスイブと同じく肉食が禁じられているため、ドライフルーツのピラフと魚料理を食べました。そして、キリストの血の象徴とされる赤ワインで乾杯!そして、イースターエッグと呼ばれる着色されたゆで卵を食べます。アルメニアでは、玉ねぎの皮の煮汁で赤く色付けされるのが一般的で、その卵同士をぶつけ合う遊びをする習慣があります。先に割れた方が負けという遊びで、家族で楽しくその遊びをしました。
暖かくなったので、レオは自転車で走っています。アレンも元気な時は走り回っていますが、まだ胃炎が治りません…
イースター前日のミサに参列しました。
イースターの前日の食事。ドライフルーツのピラフと魚料理、そして赤ワイン。
イースターエッグをぶつけ合う遊びをするアレンとレオ
翌日のイースター当日は、アレンとレオに新しい靴を買うのもあって、エレバン中心部に家族で出かけました。中心部にある教会では、アルメニアの伝統舞踊のイベントが行われていて、多くの人たちが楽しそうに踊っていました。青空が広がる暖かい日だったので、みんなイースターと春の訪れを心から喜んでいるようでした。私と妻も踊りの輪に入りたかったけど、子供たちと一緒だったので遠慮しました。それでも十分イースターの祝福ムードを味わうことができました。
その後、アレンとレオに新しい春夏用の靴を買ってあげました。二人とも育ち盛りだから、すぐに靴や服が小さくなってしまいます。アレンが青い靴を気に入って「これがいい!」と決めると、レオも真似して青いのを選びました。あれ?レオは赤が好きじゃなかったっけ?やたらとお兄ちゃんの真似をしたがる時があって、兄弟って面白いなーと思います。翌日は、二人とも新しいお揃いの青い靴を履いて嬉しそうに通学しました。
あと、レオは自分で掛け算や割り算を勉強しようとしているのですが、なかなか分からなくて困っていると、アレンが教えるようになりました。けっこう教え方が上手なのか、すぐにレオが理解して問題が解けるようになります。その時は二人とも大喜び!問題が解けたレオよりも、教えたアレンの方が「僕のお陰だ!」と言わんばかりに嬉しいそうです。ロシア語も教えてあげたりして、何だかお兄ちゃんらしくなってきました。喧嘩もするけど、いい兄弟だなーと思います。
少しずつ良くなっているとはいえ、アレンの胃炎が治っていないため、今は一緒に学校に通ったり、同じものを食べたりできなかったりでレオも何だか寂しそうです。とはいえ、一番辛いのはアレン本人。また兄弟仲良く一緒に通学したり、同じものを食べたり飲んだりする姿を見たいものです。アレンが早く元気になりますように!
エレバン中心部にある教会の敷地内で、アルメニア舞踊のイベントがあって、多くの人たちが楽しそうに踊っていました。
家族で祈りを捧げました。アレンが早く元気になりますように!そして、みんな健康でいられますように!
買い物ついでにカフェで少し休みました。サービスで出されたイースターエッグで遊ぶ子供たち。
欲しかった喋って動くサボテンのおもちゃを買ってもらって嬉しそうなアレンとレオ。
レオに勉強を教えるアレン。仲睦まじい様子に目を細めてしまいます。
- [2022/04/19 16:28]
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私の48回目の誕生日
予報通り、昨日から気温がグッと下がって朝晩はかなり寒いです。まさに三寒四温という気候ですね。そのせいか、またレオが少し風邪気味です。ただ、2週間以上も胃腸の具合が悪かったアレンがやっと元気になって通学を再開しました。心配していたので良かったです。
アルメニアのパシニャン首相が、なるべく早期にトルコとアゼルバイジャンとの関係改善を実現させたいと議会で述べました。前提条件を付けずに交渉を行う必要があるとし、先日ブリュッセルで行われた首脳会談で合意したように、アゼルバイジャンとは外相同士が国境線確定や和平交渉に関する話し合いを行なっているとのこと。多くの課題がありますが、過去に執着せず、平和な未来を築くために少しずつでも前進してほしいと思います。
このような流れはコーカサス地域以外でも起こっています。トルコとギリシャも関係改善に向けて動いているし、イスラエルと中東諸国との国交正常化の流れも加速しています。局地的な対立や紛争は、米国などのプレゼンス強化や軍需産業の利益に繋がるものですが、当事国にとっては大きな犠牲を払う不利益でしかありません。欧米の偽善的な外交政策ではこれまで起こり得なかった大きな変化が始まっているように感じます。
日本がコロナ対策に投じた国費が16兆円に上り、その内容や効果について検証が必要だというニュースがありました。そのうちワクチンの確保や接種にかかる費用が3分の1近くを占めていましたが、ワクチンによる感染予防や重症化・死亡予防の効果はほとんどありません。未接種の場合と何も変わらないどころか、感染率だけでいうと逆に接種している方が高いぐらい。にも関わらず、追加接種を推し進めるのは、本当に国民の命を尊重しようとしているのか甚だ疑問です。
上記は公表データを詳しく見てみたら分かることで、政府やマスコミは数字のトリックを使って、都合のいいことだけ喧伝して、都合の悪いことは伝えません。テレビで熱心にワクチン接種を推奨していた専門家が、当の本人は未接種でコロナに感染したという出来事がありました。「アレルギーがあったから接種しなかった。それをテレビでも言及したのに編集でカットされた」と弁明しましたが、たとえそれが本当だとしても、ワクチン肯定派の専門家がアレルギーを理由に接種を拒否していたという重要な事実を伝えなかったのは明らかに偏向報道でしょう。どうしても深い闇を感じてしまいます。
さて、一昨日は私の48歳の誕生日でした。友人のダグラスさん・聖美さん夫婦がアルメニアに来れなくなったのと、アレンの調子がよくなかったので、家族だけで小ぢんまりとお祝いしました。まあ、もう盛大にお祝いする年齢でもないですしね。でも、何歳になっても誕生日をお祝いしてくれるのは嬉しいことです。
朝起きると、家族が「おめでとう!」と言ってくれました。そして、妻が頑張ってお祝いの夕食を作ってくれました。私の大好きなビリヤニと豆のカレー、あと初挑戦のギリシャサラダが食卓に並びました。どれも本当に美味しかったです。頂きもののジョージアワインも美味しくて、乾杯しながらたくさん飲んでしまいました。
そして、誕生日ケーキは、これも妻の手作りのチーズケーキ!私が好きなのものありますが、最近アルメニアのレストランやカフェにあるチーズケーキのレベルが高くて、妻は「私も作ってみようかな」と言っていたので、この機会に作ってみたのです。前日の晩遅くまで起きて作ってくれました。リリット、ありがとう!
そのチーズケーキに、子供たちがイチゴやブルーベリーなどを載せて、きれいにデコレーションしてくれました。ロウソクを灯してお祝いです。電気を消すと、子供たちがピアノやエレクトーンで「ハッピーバースデイ」を演奏してくれました。これは本当に嬉しかったですね。最後はレオと一緒にロウソクを吹き消しました。というか、私より先にレオが吹き消してしまったけど…妻が頑張って作ったチーズケーキはとても美味しかったです。
小ぢんまりとしていましたが、家族と楽しくお祝いできて幸せな誕生日となりました。妻の手作りの料理やケーキ、そして子供たちの演奏は最高のプレゼントになりました。毎年のことですが、家族のありがたみを感じます。なので、ここ数年は誕生日に日本にいる両親にメールで、「産んで育ててくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしています。実は、私の誕生日は両親の結婚記念日でもあるのです。両親から私が生まれ、一人前になるまで育ててくれたこそ、今の人生があります。
お陰さまで素晴らしい人生を歩むことができています。自分のやりたいことを全て悔いなくやり、愛する家族を持ち、大好きなアルメニアに住む…これ以上ないほど幸せな人生だと思います。もちろんその過程で、葛藤や不安に悩み苦しむこともありましたが、自分の心の声を信じ、軋轢やリスクがあっても妥協せず自分らしく生きることを貫いてきました。それもこれも良き出会いや縁に恵まれたからです。
今も安定しているとは言えませんが、逆に不安定だからこそ、自分は生きているのではなく、「生かされているのだ」と強く感じます。この世に自分の力だけで生きている人など存在しません。誰もが生まれてから死ぬまで、周りに助けられ、時には甘えて迷惑をかけて生きているのです。そう思えば人にも優しくなれるし、もっと生きやすい社会になる気がします。日本に比べていろいろ不便だけど、私がアルメニアに住む理由は、そんな優しさや寛容さがここにはあるからかもしれません。
とにかく幸せに家族と48歳を迎えることができました。改めて自分が多くの人に支えられていることに感謝です。50近くになり、体はもう若くありませんが、気持ちはいつまでも若く、いや童心のままで、これからも一度きりの人生をとことん楽しみたいと思います!それこそが幸せに生きるための一番の秘訣ですから!
妻の手作りのチーズケーキをデコレーションする子供たち
きれいにデコレーションしてくれました。
ケーキにロウソクを灯してお祝い!子供たちがいい笑顔をしています。
チーズケーキを切るレオ。とても美味しかったです。
子供たちがピアノを弾いてくれました。一緒にロウソクを吹き消してお祝い!幸せなひと時でした。
- [2022/04/14 19:00]
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いろはセンターの花見イベント
週末から天気が良くなって、日中は20℃を超える陽気です。朝晩はまだ肌寒いのでジャケットを着ていますが、昼間はそれだと暑い…着るのものが難しい時期です。明日から少し気温が下がると予報が出ていますが、その後は天気も安定して、暖かい日が続くようです。
今日4月12日は、私の48回目の誕生日。元々は友人たちを呼んで、盛大にお祝いの夕食会を開く予定でした。というのも、今週はポーランドからダグラスさん・聖美さん夫婦が1年ぶりに訪問する予定だったからです。二人はアレンとレオのゴッドペアレンツ(洗礼の代理父母)でもある大切な友人。しかし、ご主人のダグラスさんが直前に体調を崩してしまったため、夏に延期になってしまいました…残念ですが仕方ありませんね。
ということで、今日は家族だけで小ぢんまりとお祝いする予定です。アレンがまだ胃腸の調子が良くないので、無理させたくないのもあります。大分マシになりましたが、今は医者の指示に従って節制した食生活をさせています。そのため、今日も一人だけ肉やケーキを食べられないのは可哀想ですけど、今だけは我慢して早く元気になってほしいと思います。
フランスの大統領選は、現職のマクロン氏と国民連合党首のルペン女史の決選投票となりました。いまだマクロン氏が支持率ではリードを保っていますが、かなりの激戦になると予想されています。私が違和感を感じるのは、ルペン女史を極右と名指しするマスコミ報道。彼女が掲げる公約をちゃんと読むと、その多くはフランスの国益を優先する内容であって、反グローバリズム・反新自由主義と言った方が正しく、極右というレッテルを貼るのは違うと思います。
いわゆるトランプ前大統領の「アメリカファースト」のフランス版と言えますが、そのアメリカファーストに関するマスコミ報道も酷くて、まるでトランプ氏が、自国の利益のために他国を蔑ろにしてもいいと主張しているかのように報道していました。実はそうではなく、彼は、アメリカを含む全ての国々が自国の国益を優先すべきだと述べていたのですが、そこは常にカットされてばかり…ルペン女史の過激な部分だけを切り取って極右と名指しするのと同じです。
私は、グローバリズムという名を借りた欺瞞に満ちた欧米中心の世界秩序は大きく変わり、ものすごい勢いで多極化していくと思っています。その変化を象徴するのは、国連の人権理事会におけるロシアの理事国資格を停止する決議案の採決。中立の第三者組織による調査を拒否し、ウクライナ側の主張だけに基づいて強行された採決ですが、結果は賛成93か国、反対24か国・棄権58か国・無投票18か国と、積極的または消極的に反対した国々の方が多かったのです。仏大統領選の熾烈な争いも、その一つの表れかもしれないので、私はかなり注目しています。
聖美さんのご紹介で、エレバンにお住まいの日本人の方と昨日ランチをしました。テーブルにある白い袋は、いただいた手作りのメロンパン。子供たちが美味しそうに食べていました。ありがとうございます!
さて、先週末はアルメニアでは、ツァフカザルトというキリスト教の祝日でした。ツァフカザルトは「花飾り」という意味で、キリストがエルサレムに入城した際、住民がオリーブの枝を持って歓迎したことに由来するお祭。イースターの1週間前に祝われ、アルメニアでは春の訪れを感じさせるネコヤナギの枝が飾られます。
土曜は、妻とレオと一緒に買い物のためにエレバン中心部に出かけました。その際に中心部にある教会でお祈りをしました。そして、日曜はいろはセンター主催の花見イベントに参加しました。エレバンから車で40分ほどの杏の木がたくさんある場所で行われました。みんなは朝からバスで行きましたが、私は遅れて午後から参加しました。
アレンの体調がよければ連れて行ってあげたかったので、午前中は様子を見ていましたが、やはり車で長距離を移動するのは難しそうだと判断して、妻とレオと一緒にタクシーで向かいました。お花見の場所の近くにあるホヴァナ修道院に立ち寄ってお祈りしました。ツァフカザルトの祝日ということで、妻はネコヤナギのリースを買いました。この日に女性はこのリースを頭にかぶります。
修道院からは少し道に迷いましたが、無事にお花見の場所に着きました。杏の花は8分咲きで、とてもきれいでした。ブランコに乗ったり、ボール遊びしたり、食事したりとみんな思い思い楽しんでいました。天気にも恵まれたし、自然豊かな場所で気持ちいい!遅れての参加になってしまいましたが、来てよかったです。
まずは私が持ってきたビールで乾杯!やっぱり花見にお酒は欠かせませんよね。ギターも持ってきたので、早速フィリピン人でセミプロ歌手のアンさんが弾き語りを披露してくれました。こういう集まりには音楽も欠かせません。短い時間でしたが、会話にも花が咲いて楽しいひと時を過ごすことができました。
日本でも今年はやっと多くの人が花見を楽しめたようです。コロナを恐れて自粛するより、外に出て美しい春の自然を愛でる方がよっぽど体と心の健康によいと思います。今年こそはコロナという茶番を終わらせて、多くの人たちが一度しかない人生を、そしてこの素晴らしい世界を楽しめるようになってほしいと思います。私も今日で48歳になりましたが、まだまだこれからも自由に楽しく生きていくつもりです。
エレバン中心部の教会で、ロウソクを灯してお祈りしました。
その教会の敷地内にいるハトに餌をやるレオ
お花見の場所の近くにあるホヴァナ修道院に立ち寄りました。
精微で美しい彫刻が残されている中世の教会。いつ来ても感動します。
ここでもお祈りしました。レオの希望で大きなロウソクを灯しました。
ホヴァナ修道院はこんな断崖絶壁のそばに建っています。
天気にも恵まれて、アレンも連れてきたかったですね。妻はネコヤナギのリースをかぶっています。
いろはセンターのお花見の場所に遅れて到着しました。杏の花が美しい!
短い時間でしたが、みんなで飲んで歌って楽しい時間を過ごすことができました。
- [2022/04/12 16:59]
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