素晴らしい2021年を振り返って 

晴天が続いて暖冬傾向ですが、朝晩はマイナス10℃近くまで冷え込みます。しかし、今日から数日滞在するツァフカゾールというスキーリゾートは、日中でも零下の気温。めっちゃ寒そう…それでも今年はあまり雪が降っていないので、スキーができるかどうか行ってみないと分かりません。

昨年はもっと暖冬だったのに、ゲレンデには普通に雪があって滑れたから、今年も大丈夫と信じて行ってきます。最悪スキーができなくても、とにかくお正月を他の場所で過ごせるから嬉しいです。エレバンにいても、ひたすら食べたり飲んだりが続くだけですからね。もちろんスキーができたら最高ですが、最終日に立ち寄る温泉も楽しみです。

さて、今日は大晦日。いよいよ2021年も終わりです。昨年の大晦日のブログ記事を読むと、コロナ禍と戦争で激動の1年だった…とあります。そして、「2021年が希望に満ちた年になるよう祈りたい。きっとそうなると信じている」と締め括られていました。

お陰さまで、その通りに、いや期待以上に素晴らしい1年となりました。世界はいまもコロナに振り回されていますが、幸いアルメニアはノーマルな社会に戻っており、私個人も悪影響を受けなかったどころか、逆に仕事が増えて忙しくなったぐらい。当ブログで書き続けているように、私にすると、これはパンデミックではなく、インフォデミックなので、この狂った世界が早く正気に戻ってほしいと思います。

コロナよりずっとずっと悲惨なのは戦争で、昨年の第二次カラバフ戦争から1年が経ちました。1か月半に及ぶ激しい戦闘によって、数千もの尊い命が失われました。その多くは二十歳前後の若者です。毎日を暗く悲しい気持ちで過ごしたあの戦争のことを思うと、同じ悲劇が繰り返されなかっただけでも、今年は本当に良かったです。

しかし、アゼルバイジャンとは対立したままで、今年も散発的に衝突が発生しました。アルメニア人捕虜の返還、国境線の確定プロセス、経済・輸送ブロックの解除を巡る交渉など多くの問題が残されていますが、それらを乗り越えて、きっと真の平和が訪れると信じています。来年はその平和に向けて大きな前進があってほしいと願います。

今年何より素晴らしかったのは、多くの人たちがアルメニアに来てくれたこと。コロナの影響で海外渡航が困難だった昨年とは大違いで、ほとんど毎月のように友人や知人が訪れてくれました。 コロナ禍でまだまだ面倒な中、遠いアルメニアまで来てくれたことに心から感謝です。アルメニア国内を旅行したり、食べたり飲んだり語り合ったりと、たくさん素敵な時間を共有できたことを幸せに思います。

また、家族みな元気で平穏に過ごせたことも何よりでした。今年は昨年より、もっと前向きな気持ちで子供たちの成長を見守ることができ、この国の未来に明るい希望を持つことができました。そう思えるのは、やはり大切な人たちの存在や支えがあったからこそ。平和と人の繋がりの大切さを改めて痛感する1年でした。今年も本当にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。皆さん、よいお年をお迎えください!

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今年も元気に仲良く成長したアレンとレオ。子育ては大変だけど、息子たちの存在は大きな幸せ。

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ツァフカゾールで楽しく年を越そうね!いい初夢が見れますように!


恒例の1年を振り返るスライドショーを作ったのでご覧ください。素晴らしい1年でした。来年もよい年になりますように!

いろはセンターのクリスマスイベント 

先週のある晩にエレバンも雪が降りましたが、翌日は晴れ渡って、あっという間に雪も解けてしまいました。今年は暖冬傾向で過ごしやすいです。年末年始はツァフカゾールというスキーリゾートに滞在する予定なので、あまり暖かいのも困るのですが、向こうはちゃんと雪があるみたいです。

日本でオミクロン株の市中感染が見つかって問題になっていますが、当ブログでも書いたように、この変異種が話題になり始めた時点で世界中に広がっていることは確実なので、何も驚く話ではありません。だから、水際対策の強化とか全く意味がないし、PCR検査の無料化もむやみに陽性者数を増やすだけです。終わりのないイタチごっこに、一体いつまで膨大なお金と労力を費やすつもりなのでしょうか…

ノーマルな社会になっているアルメニアでも、一応コロナ対策のルールは存在していて、2か月ほど前から、企業の従業員が出勤する際にPCRを毎週受けて陰性証明を取る必要がありました。しかも自費で!これはワクチン接種率を上げるのが目的の悪法ですが、先日ここの憲法裁判所が、「自費で検査を受けさせるのは違憲」という判断を出しました!当然の判断だけどやったー!

この違憲判断によって、先日当ブログでも書いた健康パスの導入も見送られそうです。飲食店などに入る際にワクチン接種証明書かPCR検査の陰性証明書が必要というもので、これも未接種者に不便を強いて、ワクチン接種率を上げるのが目的の悪法。私は別にワクチン接種に反対しているのではなく、各人がそのメリット・デメリットを考えて、打つかどうかを決めればいいと思っているだけです。そして、その判断を誰もが尊重すべきだと思うのです。

ただ、当初はワクチンで感染を90%防げると言っていたくせに、今は接種者もオミクロン株に普通に感染して、「でも重症化はある程度防げる」と言い張ったり、すでに4回の接種が必要だという意見も出てきたり、ワクチンの混合接種は原則禁止だったのに、今は逆に混合接種が推奨されています。ここまで言うことが変わると詐欺に近い気がしますけどね…

さて、仕事のピークが過ぎて、今週から穏やかな日々を過しています。子供たちは二人とも元気になりましたが、学校が冬休みに入ったので毎日家にいます。それはそれで大変だけど、とにかく健康でいてくれることに感謝です。このまま家族みんな元気に新年を迎えられたらと思います。

週末は、アレンが貯めていたお金でレゴを買いに行きました。時々私や妻から小銭をもらって、ずっと貯金箱に入れていたのです。一杯になったので開けて数えてみると、欲しいレゴが買えるほどになっていました。ショッピングモールで買い物した後は、家にクリスマスツリーを飾りました。アルメニアのクリスマスは1月6日ですが、「祝祭の木」と呼ばれるツリーは今頃から飾り始めます。年の終わりを感じますね。

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買い物したショッピングモールでは、サンタが子供たちにプレゼントを配っていました。

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クリスマスツリーの飾り付けをする子供たち。ほとんどは私と妻でやりましたが…

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ライトアップされたツリーを見て、子供たちは喜んでいました。

そして昨日は、いろはセンターのクリスマスイベントが行われました。同センターは12月に創立されたので、その創立を祝うイベントでもあります。今年は7周年!昨年はコロナと戦争の影響で中止となったので、2年ぶりのクリスマスイベント。いつもと同じホテルのホールを借りて行われました。

ルザン会長や南江副会長、福島日本大使の挨拶で始まり、いろはセンターの歴史と活動の紹介がありました。その後は、踊りや歌、ゲームなどが行われ、みんなで楽しく盛り上がりました。手作りの巻き寿司や唐揚げも美味しかったです。イベントには妻とレオが参加していましたが、レオも気に入ったのか、お寿司をたくさん食べていました

一曲歌ってほしいと依頼されたので、私もギターを弾いて「翼をください」を歌いました。私が学生たちに最初に教える歌で、いろはセンターでも定番となっている曲ですが、秋から多くの新しい学生が入ったので、この機会に彼らに紹介したいと思ったのです。私も長いこと初級者に教えていないから、久々に歌った気がします。やっぱりいい歌だなあと思いました。

ゲームにはレオも参加したのですが、ひらがなのビンゴゲームでは、二つも景品をもらって嬉しそうにしていました。異常なほど負けず嫌いの性格だから、もし何も貰えなかったら大変だったでしょう。みんなにも可愛がられたし、楽しい時間を過ごせたと思います。ちなみにアレンは、興味ないから行かないと言って家にいました。何だか寂しいけど、これも成長の証なのかもしれません。

最後は、創立7周年を祝って、いろはセンターの誕生日ケーキが登場!私を含め関係者みんなでロウソクを吹き消しました。コロナの問題で、今年夏までオンライン授業となり、イベントなどもできなくなりました。さらに昨年は戦争まで起こって、アルメニアの国全体が苦しい時期を過ごしました。

そんな中でも、日本語を学びたいという学生に学習の機会を提供するために尽力してきたセンターが、無事に7周年を迎えられたことを嬉しく思います。その努力が認められて、今年は外務大臣表彰を受賞しました。その記念すべき1年の終わりに、いつも通りイベントを開催してお祝いすることができてよかったです。おめでとうございます!これからも頑張りましょう!

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ルザン会長による挨拶。この後、センターの歴史や活動が紹介されました。

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新しい学生たちによるダンス

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学生たちによる歌や踊りが披露されました。

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バイオリンとピアノを披露してくれた兄弟の学生。素晴らしい演奏でした。

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松尾先生によるピアノ演奏。アルメニアの曲も披露して下さいました。

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声でナルトのキャラを当てるゲーム。学生にはアニメファンが多いから盛り上がりました。

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頑張って箸を使ってお寿司を食べるレオ。たくさん食べていました。

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ひらがなのビンゴゲームをするレオ。ビンゴして景品をもらえて嬉しそうでした。

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創立7周年を祝うケーキの登場!おめでとうございます!今年もお疲れ様でした。そして来年もよろしくお願いします!

年末パーティーと忘年会 

先週ずっと風邪で体調を崩していたレオがやっと元気になって、今週から通学を再開しました。しかし、週末にまたアレンが体調を崩してしまい、昨日と今日は学校を休ませています。同じように風邪で休んでいる子供たちが多いため、24日に予定されていた学校のクリスマスイベントは中止になりました。

実は私も昨晩から体の節々が痛くて、少し体がだるいです。熱はないので大してきつくありませんが、子供たちがずっと家にいたし、仕事も忙しかったので疲れが溜まっているのかもしれません。幸い仕事のピークは今日で終わりそうなので、早く良くなるよう無理せず過ごしたいと思います。

フィリピンを襲った大型台風で、すでに死者が400人に達するほど甚大な被害が出ています。私が昔住んでいたダバオ市などはルートから外れていたため大丈夫だったようですが、直撃を受けた地域の被害はかなり深刻のようです…大騒ぎする必要のないコロナなんかよりも、こういう悲惨な自然災害の被災地の救済や復興を優先してほしいと思います。

一昨日パリで行われたジュニアユーロビジョンという歌唱大会で、アルメニア代表のマレナが優勝しました!このジュニア大会でアルメニアが優勝するのは2度目。昨年は戦争が終わった直後で、アルメニアは参加を辞退しました。原則として優勝国が次回大会の開催地になるので、来年のジュニア大会はエレバンで行われます。

この大会にはアゼルバイジャンも毎年出場していて、今年はソナという女の子が代表でした。その子は5位に終わりましたが、なんとアルメニア代表のマレナの控室を訪れ、お互いの健闘を称えて抱き合うという出来事がありました。その驚きの瞬間はネットで拡散され、賛否両論が巻き起こっています。「私たち民族が仲良くするなんて不可能だ!」「お前たち民族を許しはしない!」と否定的なコメントも散見します。

しかし、これからの未来を築いていく両国の子供たちが、憎しみではなく友好を示そうとしたこの出来事に、私は一つの希望を見たような気がします。憎しみや差別の感情は生来的なものではなく、情報や教育によって後で植え付けられるもの。長年の領土紛争によって融和を尊ぶ気持ちを失ってしまった両国ですが、きっと対立を乗り越えて、また共存できる日が来ると信じています。


優勝したマレナのパフォーマンスの映像です。アルメニア優勝おめでとう!

先週の木曜の夜は、私がお手伝いしている現地のIT企業の年末パーティーがあったので、妻と一緒に行ってきました。昨年はコロナと戦争の影響で開催されませんでしたが、一昨年のパーティーはかなり盛大で驚きました。今年は創業10周年、そしてユニコーン企業になった記念すべき年だから、さらに盛大に行われました。さすが世界的なアプリを生み出したアルメニアを代表するIT企業だけあります。

途中、私が大好きな「リインカネーション・オーケストラ」というバンドが登場して、会場はかなり盛り上がりました。アルメニアの民族音楽とレゲエやスカをミックスした独特のスタイルで、私は以前からライブを見に行きたいと思っていました。だから、彼らが登場したのが分かると、すごく嬉しかったですね。音楽に乗って踊りまくりました。義母さんに子供たちを預けていたから、私と妻は早めに帰りましたが、素晴らしいパーティーでした。

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アルメニアのIT企業の年末パーティー。大きな会場を借り切って盛大に行われました。

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リインカネーション・オーケストラのライブ!大好きな彼らのライブを見れて最高でした。


彼らの代表曲の一つで、音楽家サヤット・ノヴァの歌のレゲエカバー。このバンドは他の曲もすごくいいのでオススメ!

あと、日曜の夕方は、いろはセンターの忘年会があったので、そちらも妻と一緒に行ってきました。子供たちも招待されていましたが、風邪で体調が悪いから連れて行きませんでした。場所はいろはセンター会長で友人のルザンさん宅で、みんなで鍋を作って食べました。すごく美味しかったです。やっぱり冬に鍋は最高!またやりたいですね。

年末パーティーや忘年会が続いて、今年も終わりが近づいていることを感じます。あと10日ほどで2022年になるのですね。先月末にオミクロン騒ぎが起こって、今年も最初から最後まで世界はコロナで振り回され続けたように思います。すでに2年が経つというのに、一体このインフォデミックはいつ収束するのでしょうか…

私にとっては、けっこう仕事が忙しかったし、友人がたくさん訪問してくれて、あっという間の1年でした。幸いアルメニアの社会がノーマルに戻っているから、コロナの問題に振り回されることもありませんでした。そして、本格的な戦争が起こらず、昨年のような悲劇が繰り返されなくて何よりでした。今年の残り少ない時間を大切に、そして幸せに過ごしたいと思います。

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いろはセンターの忘年会。鍋もお酒も美味しかったし、楽しかったです。ありがとうございました!

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子供たちが立て続けに風邪を引いて、この2週間は大変…妻も全く翻訳の仕事が進まず困っています。

アルメニア・アゼルバイジャン両首脳が会談 

けっこう寒くなってきて、明日からエレバンも雪が降るという予報が出ています。寒いのはいやですが、朝起きると、外は美しい銀世界になっているかもしれません。

次男レオの体調がなかなか回復しません。熱はそれほど高くありませんが、胃腸の調子が悪くて下痢と吐き気が続いています。なので、今週はずっと学校を休ませています。さすがにしつこいのと、医者からも勧められて、抗生物質を飲ませ始めました。早く良くなってほしいです。

長男アレンは、先週半ばに体調を崩しましたが、週末には元気になり、一昨日から通学を再開しています。アレンによると、同じように病気で多くの生徒が休んでいるとのこと。1年生はレオ含めて18人も休んでいるらしく、4年生のあるクラスは4人しか来ていないそうです。完全に流行り風邪ですね。

こう書くと、「それってオミクロンじゃないの?!」と不安に思う人がいるかもしれません。厳密に調べたら、オミクロン株という結果が出る可能性はあるでしょう。すでに世界中に広がっているのは確実ですから。だからと言って、大騒ぎする必要はありません。だって季節の変わり目、特に寒い冬に風邪やインフルエンザが流行るのは普通のこと。これまでも、息子たちが同じように体調を崩すことは何度もありました。

しかし、コロナの問題が始まってからは、世界中が異常なほど神経質になってしまいました。インフルエンザだって重症化することはあるし、毎日のように死者が出ているにも関わらず、コロナばかりが危険視されて、人々が過剰に反応する始末…英国で初のオミクロン株による死者が出たというニュースがありましたが、その年齢も性別も、ワクチン接種や持病の有無も全く明らかになっていません。そんな大事な情報をなんで公表せえへんの???

それでも「死者が出た!」と報道されると恐怖が煽られて、とにかくマスクや隔離、ワクチン接種が必要だー!という風潮が後押しされます。それらの対策を徹底したところで感染を抑制できないのは明らかなのに、なぜ人間はこれほど簡単にマスコミの報道を鵜呑みにして踊らされてしまうのか不思議で仕方ありません…というか心底呆れます。

さて、一昨日14日に、ブリュッセルでアルメニアとアゼルバイジャンの両首脳会談が行われました。EUの東方パートナーシップ首脳会談に参加したパシニャン首相とアリエフ大統領が会談の機会を持ったのです。仲介国のロシアが参加しない形での会談は、昨年の戦争以来初となります。

ホストを務めるミシェル欧州理事会議長が同席して話し合いが行われました。停戦合意の内容の実施、捕虜返還などの人道問題の早急な解決、地域の交通・輸送ブロックの解除などについて議論され、ソ連時代の鉄道の運行再開に関する合意も再確認されました。

アルメニアとナヒチェヴァン・アゼルバイジャン本土の間にはソ連時代の鉄道網があり、それを復旧すれば、アルメニアは鉄道によってロシアやイランと結ばれます。ただ、アゼルバイジャンは、同国本土とナヒチェバンをアルメニア領内を経由する道路で結びたいという思惑があり、今回それについて議論されたかどうかはアルメニアの報道にはありません。

ちなみに、ミシェル欧州理事会議長が席を外して、両国首脳だけで会談する時間が設けられたそうです。そこで一体どのようなことが話し合われたのか…とても気になるところですが、もちろん内容は非公開で、何も知ることはできません。

昨日も、フランスのマクロン大統領がホストを務めて、両国首脳の会談が行われました。まだまだ未解決の問題も多く、和平プロセスの進展は難しいと思いますが、とにかく当事国の指導者同士が直接話し合う機会を持つことは重要です。戦争前も同様の会談は何度もありましたが、いつも形だけで終わっていました。今後は、少しでも変化の伴う交渉であってほしいと願います。

アルメニアは、トルコとの関係にも変化が起こる可能性が出てきました。というのも、国交正常化交渉のために、双方の外務省が特別使節を任命する意向を表明したのです。オスマン帝国によるアルメニア人虐殺の歴史を巡って対立が続く両国ですが、国境が閉まったのはそれほど昔ではなく、実は30年前の第一次カラバフ戦争中のこと。優勢だったアルメニアがカラバフ周辺の地域も実効支配したことを受けて、トルコは国境を封鎖しました。

つまり、アルメニアとトルコの国交正常化には、カラバフ問題が大きな障害となっていたわけです。しかし、昨年の戦争で、実効支配していたカラバフ周辺の領土がアゼルバイジャンに返還されたため、状況に大きな変化が起こりました。歴史認識を巡る対立は解消されていませんが、トルコとの関係にも少しずつ進展があるかもしれません。

どの国もそれぞれの事情があり、妥協できない国益や主張があります。しかし、憎悪や対立からは何も生まれません。それどころか、戦争という悲劇が起こることさえあります。悲しいかな、それが人間の性なのかもしれませんが、過去に囚われて後戻りしないよう、より良い未来に向かって前進してほしいと願わずにはいられません。

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早くレオが元気になって、また兄弟仲良く学校に通ってほしいと思います。

アレンとレオが続けて病気… 

12月も中旬になりましたが、日中の気温は10℃近くあって、今年は暖冬傾向です。予報によると、あと1週間ぐらいはこんな天気が続くようです。

10日にアルメニア東部の国境付近で、アゼルバイジャンとの武力衝突が発生し、兵士一人が亡くなり、8人が負傷しました。亡くなった兵士は19歳の若者…また尊い命が争いによって奪われてしまいました。こんな悲劇が一刻も早く無くなってほしいと願います。

同じ10日にモスクワで、「3+3」地域協力プラットフォームの会議が初めて開催されました。アルメニア ・アゼルバイジャン・ジョージアの南コーカサス3か国、そして周辺のロシア・トルコ・イラン3か国が、政治や経済、貿易や輸送、また人道分野での協力について話し合うための会議で、ジョージアは不参加でしたが、他の5か国の外務副大臣らは参加しました。まだまだ多くの障害がありますが、こういった交渉を重ねることによって和平がもたらされると信じています。

米国の6州で相次いで竜巻が発生し、甚大な被害となっています。すでに100人以上の死者が出ており、家屋などが倒壊しています。今後も死者や負傷者は増えるでしょう…コロナよりもこういう自然災害の方がずっと悲惨だし、その対応にお金と労力を費やすべきだと思います。

竜巻や地震や津波などの自然災害は、年齢や性別関係なく深刻な被害を与えます。命だけでなく住む家まで失います。コロナの問題は2年近く続いていますが、若年層の死者はほとんどいません。今世界中で騒がれているオミクロン株に至っては、感染者のほとんどが無症状・軽症で済んでいるのに、日本含め各国がその対応に膨大なお金や労力を費やしていて心底呆れます。

私は別に健康や命の大切さを軽視している訳ではありません。ただ、明らかに世界のバランスが崩れているから強い違和感を持つのです。エボラのような致死率が高い病気ではないにも関わらず、コロナ患者専用の病棟、PCR検査や自粛対策、すぐに効果が薄れるワクチンの開発、隔離のための輸送やホテルなど、これらに一体どれほどのお金と労力が費やされているのでしょうか…

その膨大なお金と労力を他の難病や貧困などの問題に使えば、世界はより良くなったかもしれません。さらにコロナの問題は、社会生活や経済活動を破壊し、普通に暮らせていた人たちや頑張っていた人たちの運命さえも狂わせています。私にすると、これは自然災害ではなく、ほぼ人災としか思えません。人間たち自ら招いた悲劇であり、それを悪化させてばかりの各国の政府やマスコミは本当に罪深い…

コロナの問題は、いかに人間社会が愚かで欺瞞に満ちているかを浮き彫りにしました。最近は民主主義サミットなるものが開かれ、欧米各国が北京五輪への外交ボイコットを表明していますが、ワクチン接種を義務化したり、健康パスを導入したり自由を制限する政策を行っている国々が正義面して何を偉そうに!と思います。だいたい中国がチベットやウイグルで深刻な人権侵害を行っていることは昔からのことで、それを問題視するなら、北京が五輪候補地となった時点で猛反対すべきでしょう。

マジで世界が狂っているから、今回もいろいろ書き綴ってしまいましたが、我が家が先週からけっこう大変です。というのも、子供たちが立て続けに体調を崩しているからです。まずアレンが、水曜の夜中にいきなり気分が悪くなって吐き始めました。翌日も翌々日も吐き気や下痢が続きました。少し熱もあったし、もちろん学校は休ませました。

そのアレンが土曜に元気になってきたと思ったら、今度はレオの機嫌がやたらと悪い…もしやと思って熱を計ってみると38度以上!そりゃあ機嫌も悪くなるに決まっています。夜中には熱が40度近くにもなって、かなり辛そうにしていました。その後もずっと38度を超える高熱が続き、見ていて本当に可哀想でした。

お陰さまで、やっと今朝にレオの熱は下がってきて、顔色もよくなりました。とはいえ、高熱でうなされたせいか、まだ少しボーッとしている感じです。アレンもまだ胃腸の調子がよくないので、大事をとって今日も二人とも学校を休ませています。家で仲良くテレビを見たり、ゲームをしたりしているので、二人とも明日か明後日には、また通学できるのではないかと思います。

どうも流行り風邪みたいで、他にも体調を崩している子供たちが多いようです。季節の変わり目だから仕方ありませんね。立て続けに息子たちが病気になって、先週後半から大変でしたが、二人とも回復してホッとしています。コロナは明らかに騒ぎ過ぎの問題ですが、やはり健康が一番!

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熱が下がってきたレオですが、2日も高熱で苦しんだせいか、まだボーッとした様子…

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でも、二人ともかなり元気になって一緒に遊んだりしています。早くまた学校に通えたらいいね!