長男アレンと半日デート
ここ数日はグッと冷え込んで、日中も15℃前後と寒いです。このまま寒くなって冬に突入か?!と思いきや、天気予報によると、週末からまた気温が上がるようです。だったらいいんですけどね。
季節の変わり目で急に寒くなったせいか、アルメニアのコロナの感染者数は毎日2千人前後と増加しており、感染拡大防止のために、保健省がマスク着用、リモートワークやオンライン授業を要請しています。また、今週は小中学校の秋休みですが、その期間を延長するよう要請しています。
全くいつまでこんな無意味なイタチごっこを続けるつもりなんでしょうか…感染者の増減データを見ると、昨年もほとんど同じ動きをしていて、いくら対策を取ったところで、自然に増えたり減ったりするものであることは明らか。コロナ禍と言いますが、このパニックの元凶は、コロナウイルスではなく、振り回され続ける人間にあるように思えます。
皇室に関する報道についても同じように感じます。立場上、結婚を巡って様々な情報が飛び交い、世間から賛成や反対の意見が出るのは仕方ないことですけど、「きっとそうに違いない!」と一旦フィルターが掛かると、それを盲信してしまうのは問題です。当然メディアは、そんな読者や視聴者の面白がるネタばかりを提供しようとするから悪循環に陥ります。結婚された今は、周りが少しでも冷静になってほしいものです。
さて、今週は学校が秋休みです。幼稚園は秋休みなんてないんですが、レオも小学校1年生だから、兄弟そろってずっと家にいます。なので、私も妻もイマイチ仕事に集中できず、上に書いたように、もし秋休みが延長されたら困ります。子供の感染や重症化のリスクが高いなら、そうも言ってられませんけど、コロナは全くそんなことないので、無駄に教育の機会を奪うようなことはやめてほしいです。
ちなみに、日曜は在外投票の最終日だったので、ここの日本大使館に投票に行ってきました。国民が政治に直接参加できる大切な機会ですから、その権利はちゃんと行使しないといけません。今回はアレンも一緒に連れて行きました。というのも、レオは妻と一緒にハイキングツアーに参加したため、私が面倒を見ることになったからです。
子供向けのハイキングツアーで、アレンも誘ったのですが、「行きたくない」と今回も全く関心なし…義母も出かける用事があったから、「じゃあ、投票に行ってから、パパとご飯を食べに行くか?」と言うと、それは喜んでOKしました。ちなみに、レオはハイキングで8キロも歩いたみたいで、かなり疲れて帰ってきました。なのに、また行きたいと言うんだからすごい!本当によく頑張った!
妻とハイキングツアーに行ったレオ。天気もよく、雄大な景色を楽しめたそうです。
でも8キロも歩いたから、かなり疲れたようです。帰りのバスで爆睡するレオ…
私とアレンは、お昼前に家を出て日本大使館に向かいました。そういえば、息子が大使館を訪問するのは初めてのこと。これまで子供たちのパスポートや教科書の受け取りで訪問しているから、てっきりアレンも一回ぐらい来たことあるような気になっていました。私が在外投票を行なっている間、アレンはずっと大人しくしていました。
その後は、カスカード展望台に行きました。雲ひとつない晴天で、アララト山がきれいに見えました。展望台の階段の地下部分にあるカフェスジアン美術館に入りました。奇抜な現代アートは誰でも見れるように外に飾られていて、中は絵画とかだったので、アレンにはつまらなかったみたいです。なぜか美術館のショップに変なアートが飾られていたから、そこでは面白がっていました。
お腹が空き始めたので、カスカード近くの屋外カフェに行きました。そこは時間制限なしで遊べるキッズスペースがあって、時々アレンとレオを連れて行くところです。寒くなってきたせいか、日曜なのに子供は少なかったです。幸い晴れていたから、その日は大して寒くなくて、アレンは元気に遊んでいました。そして、大好きなピザとフライドポテトを食べて嬉しそうでした。
家では騒がしいアレンは、私と二人で出かけるとすごくいい子でいてくれるんですよね。やっぱり優しいママがいると甘えてしまうんでしょう。私は、押し付けがましい体育会系のノリは昔から大嫌いですが、厳格な父に育てられたせいか、子育てはけっこう体育会系かもしれません。滅多に手は挙げませんけど、息子たちにとって、父である私は少し怖い存在のようです。
しかし、日常のしつけやマナーには厳しくしていますが、将来どんな道に進んで、人生をどう生きていくかについては、子供の好きにさせようと思っています。もちろん人の道に外れたことは断固反対しますけど、「自分は幸せだ!」と思える人生であれば何よりです。そして、そのためには社会が平和であることが不可欠です。
昨年の今頃は、戦争で多くの若い兵士が亡くなり、愛する息子を亡くした親たちが悲嘆に暮れる状況が続いていました。そんな親たちの中には、体外受精などでまた子供を授かろうとしている人もいるという話を聞いて、胸が締め付けられました。戦争は、終わった後も人々に深い傷を残して苦しめ続けるのです…アレンとレオが大きくなる頃には、戦争という悲劇が起こらない平和な社会になっていてほしいと願います。
今月末に行われる衆院選の在外投票をしてきました。皆さん、民主主義の根幹である選挙には行きましょう!
カスカード展望台から美しいアララト山が見えました。
カスカード展望台の中にあるカフェスジアン美術館を見学
キッズスペースのあるカフェで昼食。アレンはマンゴジュース、私はもちろんビール!
大好きなペペローニを食べるアレン。そんなにケチャップつけたら、ピザ本来の味しないんちゃうか…
- [2021/10/26 18:17]
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アルメニアの美しい秋
青く澄んだ秋晴れが続いていますが、予報通り気温が下がって、朝晩はけっこう肌寒いです。あっという間に秋が深まっていきます。
そういえば、米国が入国制限を大幅に緩和する代わりに、ワクチン接種証明書の提示を義務化しましたね。まあ、ルールが分かりやすくなり、多くの渡航者に門戸を開いたと言えばそうですが、ワクチンを打たなければ入国できないというのはちょっと…接種するかどうかは自主性に任せるべきなので、「接種すべきだ!」という圧力が強まらなければいいんですけどね。
月曜の夜は、アルメニア・リトルシンガーズのコンサートに妻と行ってきました。リトルシンガーズのコンサートに行くのは昨年の2月以来。久々のコンサートは素晴らしかったです。「天使の歌声」と称される合唱団のパフォーマンスはやはり感動的で、最後はみんなが立ち上がって盛大な拍手を送りました。5年前に合唱団が日本のポップスを歌うCD制作に関わったことで、今も繋がりがあり、このコンサートにも招待してくれました。(当時のブログ記事)
コミタス音楽ホールで行われたリトルシンガーズのコンサート。その美しい天使の歌声は心に響きます。
ちなみに同じ音楽ホールで、昨年の9月26日に、アルメニアの偉大な音楽家コミタスの生誕151周年を記念するコンサートを鑑賞しました。ホヴェル国立合唱団の美しい歌声に酔いしれる素敵な夜となりましたが、翌日の早朝にアゼルバイジャンとの武力衝突が発生。それは1か月半も続いた本格的な戦争の始まりでした…
そして、ちょうど昨年の今日は、妻が尊敬していた空手家の友人が戦争で亡くなった命日。優しく謙虚で、日本と空手に対する愛に溢れる素晴らしい人でした。多くの愛弟子と大切な家族を残して、33歳の若さで天国へと旅立っていきました。地元の町の彼の道場では、その意思を継いだ弟子たちが今も熱心に空手を学んでいるそうです。
1年前に友人の訃報を聞いた妻は、「あんな素晴らしい人がなぜ…」とショックで泣き崩れて、かける言葉もないほど悲しんでいました。理不尽に尊い命と幸せを奪っていく戦争の悲惨さを痛感しました。覚悟はしていましたが、身近な人が戦死するという現実は想像以上に辛いものでした。昨年のブログ記事を読むと、当時のことが蘇って胸が締め付けられます。彼のような犠牲者のためにも、平和が実現するよう祈りたいと思います。
彼が空手を教えていた地元の学校は、教室の一つに彼の名前を冠し、その追悼行事がニュースになりました。多くの人たちに敬愛されていたのが分かります。でも、家族はとにかく、彼に生きていてほしかったでしょう…
さて、先週末にアルメニア北部のハグパット村に行って、ティグランの息子さんの洗礼式に参加したと前回の記事に書きました。私たち家族は、村の断崖絶壁に建つホテルに宿泊しました。朝起きると、部屋の窓から雄大な渓谷の景色が広がっていました。レオが携帯のカメラで一生懸命撮ろうとする姿が可愛らしかったです。
朝食を取ってから、洗礼式のゴッドファーザーを務めた友人宅に挨拶に行きました。ティグランのご両親や甥っ子は友人宅に泊まったので、アレンとレオはすぐにその甥っ子と遊び始めました。友人は、自家製ウォッカを用意して待っていてくれました。朝から60%のウォッカで乾杯!迎え酒にしてはキツすぎる!まあ、アルメニアの田舎ではよくあることです。
でも、美味しいウォッカだったし、大好きな友人と酌み交わしているから、結局かなり飲んでしまいました。今度またいつ彼に会えるか分かりませんからね。でも、彼と奥さんには、「招待するから、今度はエレバンに遊びに来てほしい」と伝えました。村の生活はいろいろ大変なのに、いつも私たちを温かく迎えてくれて、今回はゴッドファーザーまで務めてくれた友人に何か恩返ししたいと思ったのです。彼は、「僕たちは家族のようなものだから、何も気にしなくていい」と笑顔で答えました。
ホテルの前に広がる景色。北部のロリ地方の自然も雄大で美しい…
洗礼式の翌日も、朝から晴れ渡って気持ちいい!
窓から携帯でその景色を撮ろうするレオ。可愛いなー
歳が近い男の子同士だから、ずっと仲良く遊んでいました。
端から端まで渡り切ると夢が叶うというハグパット修道院の壁。子供たちはまた挑戦!
その素晴らしい友人に別れを告げて、みんなでエレバンへと出発しました。その途中、サナヒン修道院に立ち寄りました。ここも世界遺産に登録されている美しい修道院です。私も妻は何度も来ていますが、今回はまるで初めて来たかのように感動してしまいました。というのも、紅葉が本当に美しかったからです。
修道院の周りの木々が全て色づき、ひらひらと落ち葉が舞って、地面は黄色い絨毯が敷かれたかのようでした。林の中にひっそりと建つ修道院だから、秋にこんな景色になるのは当然ですが、これほど美しいとは…一番いい時期に訪問できたかもしれませんね。でも、観光客はそれほど多くなくて静かでした。だから、ゆっくりとアルメニアの秋の美しさを満喫することができました。
修道院の中に入り、家族でロウソクを灯してお祈りしました。家族と友人たちの健康や幸せ、そして何よりも平和を祈願しました。昨年の今頃は戦争の真っ只中で、妻の大切な友人が亡くなるなど悲しい出来事が続き、暗く重い気持ちで過ごしていました。そんな中でも、季節は何事もないかのように移り変わり、その自然の美しさに心が癒されたのを覚えています。
現在もアゼルバイジャンとの対立は続き、境界線付近では銃撃事件が散発的に発生しています。拘束されたアルメニア人捕虜の問題も未解決のままです。それを思うと心が痛みますが、本格的な戦争が起こっていない今は、昨年より晴れやかな気持ちで秋を楽しむことができています。
1年前は、教会に行くたびに、この悲惨な状況が一刻でも早く終わるようにと祈っていました。しかし、サナヒン修道院では、この平穏な日々が少しでも続くように、そして真の平和が実現するようにと祈りました。どうかその祈りが届きますように!
美しい紅葉で彩られたサナヒン修道院。本当に素晴らしかったです。説明なしで写真を下に貼っていくので、アルメニアの秋の美しさをご覧ください。
幸せな暮らしを送るにも、まず平和があってこそ。今も暗いニュースがありますが、きっとアルメニアに平和な未来が訪れると信じています。
- [2021/10/22 22:53]
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ティグランの息子さんの洗礼式
エレバンは大して寒くありませんが、今週後半からグッと気温が下がるそうです。日もどんどん短くなってきているし、朝起きるのが億劫になりそう…でも、エレバン市内の木々も本格的に色づいてきて美しいです。
ここ最近、次男のレオが学校に行くのを少し嫌がっていました。先週お腹の調子があまり良くなくて、「レオが帰りたいと泣いている」と学校から電話がありました。それで家に連れて帰ったら、「ラッキー!これで家で遊べる!」と味をしめたのか、昨日は朝から、お腹が痛いから家にいたいと言い出しました。さすがに明らかに嘘と分かったので、「じゃあ、幼稚園に戻ろうか?」と言うと観念したようです。
学校に着いてからも、半ベソかいていましたが、昨日も今日もちゃんと学校にいてくれました。いわゆる五月病なのかもしれません。普通だったらまだ幼稚園に通う歳なので、仕方ないかなーと思いますけど、「学校に行きたい!」と自分から言い出したし、勉強の方は優秀らしいので、なるべく頑張ってほしいと思います。
エレバンの木々も色づいてきて美しいです。
さて、前回の記事に書いたように、週末はアルメニア北部のハグパット村に行って、ティグランの息子さんの洗礼式に参加してきました。ティグランとは5か月ぶり、ハグパット村の友人とは約1年ぶりに再会できたし、ティグランの息子さんの大切な瞬間に立ち会うことができて、素晴らしい旅となりました。
土曜の朝に、ティグランが車で迎えに来てくれました。久しぶりの再会だから、お互い強く抱き合いました。元気そうな顔を見れて嬉しかったです。そして、奥さんと息子さんとも5か月ぶりに再会しました。息子さんのアショット君も、顔つきがしっかりしてきて、どっちかというと奥さん似かなと思いました。とても大人しい子で、本当に可愛らしかったです。
朝から青空が広がる好天で、セバン湖とディリジャンを通った時は、きれいな紅葉を見ることができました。特にディリジャンは、黄色や赤やオレンジに色づいた木々が山を覆い、アルメニアの美しい秋の景色が広がっていました。「秋にディリジャンに行ってみたいね」と、妻と話していたので、その希望が叶いました。
ティグランの奥さんと生後7か月のアショット君。とにかく大人しい子で、全く泣いたりしませんでした。
ディリジャンの山道。紅葉がとても美しく、アルメニアの秋を満喫しました。
子供たちは携帯に夢中で、その美しい自然に興味なし…
アショット君を抱く妻。小さくて可愛い!
休憩しながら北に4時間ほど走って、目的のハグパット村に到着しました。私たち家族とティグランは来たことがあるから、懐かしい気持ちになりましたが、一緒に来たティグランの家族や親戚、友人たちは遠くて不便に感じたかもしれません。世界遺産の修道院があるといっても、ハグパット村は山の上の小さな片田舎ですかね。でも、豊かな自然に囲まれたのどかな場所で、周りに広がる山の木々がきれいに紅葉していました。
洗礼のゴッドファーザーを務める友人の家に着くと、嬉しそうに私たちを迎えてくれていました。彼とは1年ぶりの再会。お互い抱き合って再会を喜びました。家に入ると、すごい肉のにおいがしてビックリ!洗礼の生贄として、羊の肉を大きな鍋でグツグツと茹でていました。その量なんと20キロ!
洗礼式の時間が来たので、ハグパット修道院に向かいましたが、その前の結婚式がずれこんだため、少し外で待つことに。その間、アレンとレオは、ティグランの甥っ子さんと楽しく走り回っていました。修道院には、端から端まで落ちずに渡れた夢が叶うと言われる壁があって、3人で一生懸命に渡ろうとしていました。できる訳ないのに、レオも一緒になって挑戦する姿が可愛かったです。
アショット君を抱くティグラン。巨体のティグランと一緒だと、もっと小さく見えます。
ゴッドファーザーを務める私の友人と一緒に。後ろにあるのは世界遺産のハグパット修道院。
落ちずに渡り切ると夢が叶うという壁を渡ろうとする子供たち。少し手伝ったけど、アレンは渡れました。
ハグパットの周りの山々も紅葉して美しかったです。
神父さんに呼ばれて、いよいよ洗礼式が始まりました。神父は、祈りを捧げながら十字架で水を祝福して清め、その聖水で息子さんの顔などを洗い、顔や手、足など体の13箇所に聖油をつけます。この聖油は神の刻印。最後に、ゴッドファーザーである友人が十字架のネックレスを聖水で濡らして息子さんの首に掛けます。これで、ティグランの長男アショット君は、晴れてアルメニア正教徒となりました。おめでとう!
私の二人の息子たちも洗礼を受けています。友人のダグラス・聖美さん夫婦にゴッドペアレンツを務めてもらいました。お二人は、アレンの洗礼の時は香港から、レオの時はクロアチアからアルメニアに来てくれました。洗礼式の時、まさか二人が自分の子供のゴッドペアレンツになるなんて…と、人の縁や出会いの不思議さに感動したのを覚えています。
ティグランの息子さんの洗礼式でも、同じような感動がこみ上げてきました。22年前に初めてアルメニアを訪れた時に出会ったハグパット村の友人と、日本語を教える中で友人となったティグラン、その二人が家族のような関係となったのです。その瞬間を目の当たりにした時、様々なものが一つに繋がったように感じて胸が熱くなりました。
神父の祈りを聞くティグランたち。まさか自分の友人たちがこうやって繋がるなんて…人の縁や運命の不思議さに感動しました。
神父がアショット君の体に聖油を付けていきます。晴れてアルメニア正教徒になりました。神の御加護がありますように!
洗礼式の後、私たち家族もロウソクを灯して祈りました。レオは寝ちゃったけど…
みんなで記念撮影。後にあるハチュカル(十字架石)はとても有名です。
何度も訪れていますが、やはりハグパット修道院は荘厳で素晴らしい!
無事に洗礼式も終わり、最後はお祝いのパーティー!山の麓にあるレストランに行って、みんなで盛大にお祝いしました。レストランの食事に加えて、生贄の羊の肉も出てきました。その日に殺したばかりの羊で、とても美味しかったです。コニャックやウォッカで何回も乾杯しました。アルメニアでは、乾杯の音頭を取る人が少し話すのが習わしなので、私も以下のようなお祝いのスピーチをしました。
「私は、アルメニアで10年前に洗礼を受けるずっと前から、人智を超えた力や運命のようなものをどこか信じている。今日の洗礼式でも、やはりそういうものはあるのかもしれない…と感じた。自分の大切な友人たちが強い絆で結ばれた瞬間、人の縁や出会いの不思議さに感動した。この場に来れて嬉しく思う。今日の日を心から祝福したい。ありがとう!そして、おめでとう!」
その後は、夜遅くまでみんなで躍りまくりました。友人もティグランも幸せそうな笑顔で踊っていました。素晴らしいゴッドファーザーに恵まれて、みんなに祝福されて、アショット君は幸せ者だと思います。遠く離れたハグパット村で行われた洗礼式でしたが、嬉しい再会とたくさんの感動があり、本当に参加してよかったです。
お祝いのパーティーでは、みんなで躍りまくりました。踊りすぎて、翌日は足が痛かった…
友人と奥さんと一緒に。22年も続く友情に乾杯!
パーティーの途中、神父さんもお祝いに来てくれました。
お祝いのケーキが登場!といっても、アショット君はまだ食べられないけど。
息子さんを肩に乗せて踊るティグラン。とても嬉しそうでした。
アショット君を抱く友人。ちなみに友人の名前もアショットです。ティグランは友人に会う前から名前を決めていたので、本当に偶然の一致!
友人夫婦とティグランのご両親。お父さんの名前がアショットだから、子供にもアショットと付けたのです。これはアルメニアでけっこうよくある習慣。
大人しくて可愛いらしいアショット君。本当におめでとう!
- [2021/10/19 19:51]
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アルメニアの大自然を満喫するハイキング
今朝は曇ったり降ったりの天気でしたが、午後からは青空が広がって、気持ちのいい秋晴れになりました。最近は朝晩も大して寒くないし、日中は少し暑いぐらいの陽気。一年で最も過ごしやすい時期です。木々も色づいてきて、やっぱり秋はいいですね。
明日から泊まりがけで北部のハグパット村に家族で行く予定です。というのも、元学生で友人のティグランの息子さんの洗礼式がそこで行われるからです。5月からロシアに出稼ぎに行っていたティグランは2週間ほど前に戻ってきて、洗礼式に招待してくれました。
なぜエレバンから遠く離れたハグパット村で洗礼式をするかというと、そこに住む私の20年来の友人がゴッドファーザー(洗礼の証人)を務めるからです。そのきっかけは、昨年11月末にモンスターラボの社長の鮄川さんが訪問した時のこと(過去の記事)。
ティグランの運転でアルメニア北部を旅行し、ハグパット村を訪ねました。友人宅で食べたり飲んだりしながら、いろいろ話していると、友人の人柄に惚れ込んだティグランが、生まれてくる息子のゴッドファーザーになってほしいとお願いしたのです。そして、私の友人も二つ返事で快諾しました。初めて会ったばかりなのに、まさかこんな展開になるとは!と、私も鮄川さんも驚きました。人の出会いや縁って面白いですね。
とにかくティグランとは5か月ぶり、ハグパット村の友人とは約1年ぶりに再会できるので楽しみです。世界遺産のハグパット修道院で行われる洗礼式は、きっと素晴らしいものになるでしょう。ティグランの息子さんを心から祝福したいと思います。
昨年11月に鮄川さんとティグランと友人宅を訪問した時の写真。ここでティグランの息子のゴッドファーザーになることが決まりました。明日の洗礼式が楽しみです。
さて、前回の記事に少し書きましたが、先週末はハイキングに行ってきました。妻が通っているアルメニアダンス学校の人たちが企画したもので、私とレオも参加しました。アレンは、「歩くの疲れるから行きたくない」と不参加。ギリギリまで誘ったけど、全く関心なさそうでした。なんだか寂しいけど、これも成長の証なのでしょうか…
しかし、参加しなかったのはもったいないと思うほど素晴らしいハイキングとなりました。その日も朝から雲ひとつない快晴で、10月なのに日焼けしてしまうほどの陽気でした。朝9時過ぎにエレバンの中心部で集まって、小型バスで出発進行!メンバーは全員ダンス学校の先生や生徒、またその家族なので、外国人は私一人。でも、アルメニア語で自己紹介したら、すぐ打ち解けました。
まず向かったのは、アパラン地方のイェヒパトルシュ教会。のどかな村の中にある10〜13世紀に建てられた教会で、廃墟感があって、また美しいレリーフが残されていて、すごく良かったです。こういう半ば打ち捨てられたかのような飾り気のない教会の方が、もっと趣があるし、悠久の歴史を感じられるので、私は好きです。参加者のほとんどはダンス学校の先生と生徒だから、村の丘の上で民族舞踊を踊りました。私もそうだけど、アルメニア人は本当に踊るのが大好き!
中世に建てられたイェヒパトルシュ教会。廃墟感が神秘的な空気を生み出していました。
アレンは不参加で、レオだけ連れて行きました。大人しいから一緒に旅行するのは楽。
村の丘から見たイェヒパトルシュ教会。マイナーな教会だけど美しかったです。後ろに見える雪山は、アルメニア最高峰のアラガッツ山。
その丘でみんなでアルメニアの民族舞踊!妻が先月から通っているダンス学校の人たちです。
その後にハイキングがスタート!目的地のダムの人造湖に向かって歩き始めました。平坦で歩きやすい道が続きますが、周りの景色がとにかく雄大で素晴らしい!果てしなく広がる草原の向こうに雪山がそびえ、真っ青な空とのコントラストが美しい!立ち止まってその景観を眺めていると、思わずため息が出てきます。まさに大自然の中にいるという感じで、心も体もリフレッシュ!
なのに、道端にけっこうゴミが落ちているのが目につきました…アルメニアではよくあることで、いつも残念に思う点です。でも、今回のハイキングの参加者たちは、そのゴミを自主的に拾ってポリ袋に入れていました。ポリ袋が途中でなくなってしまいましたが、少しでもきれいになって良かったです。せっかくの美しい自然が台無しですからね。
最初は妻に抱っこやおんぶをせがんでいたレオも、途中から頑張って自分で歩くようになりました。時には遠くまで走り出したりとやたら元気!参加者の一人は80歳のおばあさんで、その人が休まず元気に歩いていたから刺激を受けたのかもしれません。アレンと違ってレオが偉いのは、歩き始めると文句をほとんど言わないこと。アレンだったら、「疲れた〜」「もう帰りた〜い」とずっと言っていると思います。それはそれで可愛らしいんですけどね。
ハイキングのスタート地点の森は、きれいに紅葉していました。
広々とした草原に伸びる一本道を歩いていきます。遠くに雪をかぶった山々が見えます。
最高のハイキング日和!レオも頑張って歩きました。でも、私も妻もレオも日焼けしてしまいました。
平坦な道で歩きやすかったし、美しい自然の中を歩くのは本当に気持ちいい!
途中の草原では、牛や馬が放牧されていました。のどかだな〜
道端に落ちているゴミを拾ってポリ袋に入れる参加者たち。このポイ捨ての問題は何とかなりませんかね…
大自然を満喫しながら1時間ほど歩くと、目的地の湖が見えてきました。ソ連時代に造られたダムの人造湖だそうで、そのほとりには5世紀の教会も建っています。ほぼ廃墟と化していて、これまた雰囲気が最高!教会から湖を見渡すと、水面が光り輝いていて美しかったです。途中の景色も素晴らしかったけど、目的地の湖畔も本当に素晴らしい場所でした。
木陰に集まり、参加者それぞれが持ち寄った食事を広げてランチタイム。もちろん大自然の中で食べる食事は美味しい!コニャックとウオッカを飲んでほろ酔い気分になりました。食後は、音楽を流してダンスタイム。美しい景色を背景に、みんなが輪になって民族舞踊を踊る姿は絵になります。私も加わって、見よう見まねで踊りました。なんとも贅沢な時間と空間!
ちなみに、今の時期は湖の水位が低いため、教会のある場所までハイキングできますが、時期によっては教会の半分が水に浸かるほど水位が上がるそうです。ということは、昼食を取ったりダンスを踊ったりした場所もすっかり水の中ということ。そんなに風景が変わってしまうなんて…ちょっと想像できませんが、水位が高い時期の風景も見てみたくなりました。
ダムの人造湖のほとりに建つ5世紀の教会。ほとんど廃墟と化しています。
その教会の入り口から見える湖の景色。思わず見惚れてしまう美しさ…
私たち以外にほとんど人がいなくて、静かに自然を満喫できました。
レオも何だか楽しそうにしていました。
昼食の後はみんなでダンス!私も輪の中に入って、アルメニアの民族舞踊を踊りました。楽しかったー!
湖の水位が上がると、後ろの教会も半分ぐらい水に浸かるそうです。マジ?!
湖畔でのんびりしてから、来た道を歩いて戻りました。日が傾き始める時間だったので、空や山の色がもっと美しく見えました。その大自然の中を歩いていると、約20年前にチベットをヒッチハイクで放浪した時のことが蘇りました。もちろんチベットの方がはるかに圧倒的なスケールですが、美しく荘厳な高地の自然、頭上に広がる高く澄んだ空、自分の足音と息遣いしか聞こえない静寂…それらがチベットの記憶と重なったのです。チベットを彷彿させるなんて、アルメニアは侮れませんね。
帰りも頑張って歩いていたレオは疲れてしまって、最後の2キロほどは妻におんぶされて、そのままスヤスヤと寝てしまいました。その寝顔がとても可愛らしかったです。まだ自然を見て感動するというのは分からない歳なので、きっとレオにするとひたすら歩かされた大変な一日だったでしょう。それなのに、本当によく頑張ったと思います。
バスに乗ってエレバンに戻る途中、建設中の新しいモダンな教会によって、そこから夕日に染まる美しいアララト山を眺めました。天気に恵まれて、最初から最後まで感動的な景色を満喫する一日となりました。参加者もみんな、気さくでいい人たちばかりで、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。アルメニアの素晴らしさを再確認する最高のハイキングでした!もうすぐ寒くなるから、今年は難しいかもしれませんが、また行ってみたいです。
日が傾いて、色や陰影が濃くなった帰りの風景はもっと美しく見えました。
振り向くと写真のような景色。これが360度広がっています。昔のチベットの旅が心に蘇りました。
頑張って歩いていたレオも疲れて、妻の背中で寝てしまいました。
小さい体でよく歩いた!エライ!可愛い寝顔に癒されます。
バスで帰る途中、建設中の新しい教会に立ち寄りました。夕焼けのシルエットが美しい…
その教会が建つ丘からは、夕日に染まるアララト山がきれいに見えました。アルメニアの大自然のとことん満喫した素晴らしい一日でした。
ちなみにその夜は疲れて果てて帰ってきたのに、レオは自分から算数の勉強を始めました。すごい!
- [2021/10/15 23:13]
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長男アレンの8歳の誕生日!
気持ちのいい秋晴れが続いていて、それほど寒くありません。木の葉が色づき始めて、真っ青な空とのコントラストが美しいです。
その快晴の下、日曜はハイキングに行ってきました。妻が通っているアルメニアダンス学校の人たちが企画したもので、私とレオも参加しました。山の方はきれいに紅葉し、雄大な自然を満喫する最高の一日となりました。天気がよすぎて、10月なのに日焼けしてしまいましたが…そのハイキングについては、またご紹介します。
今日は記事タイトルにあるように、長男アレンの誕生日について。昨日アレンは8歳の誕生日を迎えたのです。もう8歳かあ〜早いものです。Facebookには「過去のこの日」として思い出の写真が出てくるのですが、数年前の誕生日のアレンの姿がまだ幼くて、子供の成長の早さに驚きますね。
体だけでなく中身も幼い頃とは違い、プレゼントも自分でほしいものを選びたいということで、事前に一緒に買いに行きました。アレンの希望で、私はレゴ、妻はカブトエビ飼育セット(アルメニアにあるとは!)を買いました。確実に喜んでくれるから楽だけど、小さな頃のようなサプライズがないのは寂しいですね。そのうちサンタクロースも信じなくなるのでしょう。
誕生日の朝、「アレン、おめでとう!」と家族と祝福しました。アレンは、私たちからのプレゼントを嬉しそうに開け始めました。開けるのは誕生日まで我慢していたのです。義母からは、レオと同じようにリュックのプレゼント。これは隠しておいたのでサプライズでした。その日は、もらったリュックを背負って学校に行きました。
学校の後に、アレンが楽しみにしていた誕生日パーティーを開きました。場所は、以前に学校のクラスメイトの誕生日が行われた子供用のカフェで、アレンがそこでパーティーをしたいと希望したのです。かなり高いけど、仲良しの友達を招待して楽しんでもらおうと思ったら…なんとアレンは、クラスメイト全員を呼んでしまいました。しかも、誰も断らなかったから、アレンとレオを入れて合計17人!完全に予算オーバー!子供がいると、とにかくお金が入っては出ていくの繰り返し…
もう呼んでしまったものは仕方ないので、アレンの希望通り、そのカフェでクラスのみんなでパーティーを開くことにしました。たくさんプレゼントをもらったアレンは嬉しそう。クラスメイトたちも、アトラクションが一杯のカフェで遊べるから喜んでいました。しかし、17人も子供がいると騒がしい!まあ、楽しく盛り上がっている証拠ですけどね。
小さなレオも一緒になって遊んでいて可愛らしかったです。そのカフェはVRモーションチェアまであって、レオはそれが一番のお気に入りでした。あと、レーザー銃を使ったサバイバルゲームも大人気でした。2チームに分かれて競い合うんですが、レオも親同伴なら大丈夫ということで、私が付いて行きました。気づかれないように後ろから撃ってすぐ逃げろ!とアドバイスしたら、ちゃんとその通りに動いていて感心しました。
レオがお気に入りのVRモーションチェア。3D映像に合わせて椅子が動きます。
レーザー銃で遊ぶサバイバルゲーム。暗い迷路で撃ち合って、なかなかスリリングでした。
クイズやゲームもして盛り上がりました。
アレンのクラスメイトが全員お祝いに来てくれました。みんな楽しそうに遊んでいました。
みんなアレンのためにプレゼントを持って来てくれました。
レオにも私がレゴを買ってあげました。ちなみに中央の子はアレンたちと同じ小学3年生。ご両親ともに背が高くて、すでに中学生並みの身長!
たくさん遊んだ後は、誕生日ケーキの登場!アレンの希望で、伝説の巨大イカ「クラーケン」をデザインしたケーキ。最初は漫画「寄生獣」をデザインしてほしいとねだりましたが、それはさすがにキモすぎる!ということで却下。いくらなんでも同級生の女の子たちが嫌がるに決まっています。それでアレンが選んだのはクラーケン。それもどうなんやろ…誰に似たのか、とにかく趣味がマニアック!
しかし、妻がケーキ屋にクラーケンのデザインを頼んだら、意外にも過去に作ったことがあるらしく、すぐにサンプル写真が送られてきました。アレンみたいに変わった子がいたんですね。実際に届けられたケーキはかなり凝った作りで、アレンも嬉しそうでした。みんなが見守る中、アレンがロウソクを吹き消して、「おめでとう!」と改めて祝福しました。
アレンがクラスメイト全員を呼んでしまったために、お金も掛かったし、かなり騒がしかったけど、みんな楽しそうにしていたから良かったです。みんなを招待して、全員が来てくれるというのは、誰とも仲良くしている証拠。日本人とのハーフだから見た目が違っていても、いじめなどなく楽しく学校生活を送っていることが分かって安心しました。親としては、それが何より嬉しいです。
昨年の今頃は、アゼルバイジャンとの戦争の真っ只中で、アレンやレオの誕生日をお祝いしながらも、不安と悲しみで心が暗かったのを覚えています。もちろん今も対立は続いており、最近また兵士や住民が死傷する事件がありました。しかし、少なくとも本格的な戦争が起こっていないので、子供の成長を心から喜ぶことができています。昨年の悲惨な状況を思い出すと、とても幸せなことに感じます。平和ほど尊いものはないと改めて痛感します。
まだ小さな息子たちは、戦争のことがよく分かっていなかったと思います。戦争中は、その無垢な姿を見て辛いと思うと同時に、希望の光のようにも感じました。これから先の長い人生において、戦争など経験せず、幸せに生きていってほしいと願います。アレン、8歳の誕生日おめでとう!これからも元気に大きくなってね!
アレンの希望で、クラーケンをデザインした誕生日ケーキ。これもちょっとキモいけど、寄生獣よりはマシ。
ロウソクに火が灯されて、みんなでアレンをお祝い!8歳になりました!
最後まで残ったクラスメイトたちと携帯遊び。男友達ってなんかいいなー
家族で記念撮影。私はワインを飲んだので顔が赤い…幸せな一日となりました。
たくさんのプレゼントを前にしてご満悦のアレン。誕生日おめでとう!
アレンもレオも、今日は学校から帰るや否やプレゼントのレゴを作り始めました。レゴ教室に通っていたお陰か、二人とも上手に作ります。
- [2021/10/12 19:34]
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