アルメニアの日本人家族との交流会
気持ちのいい晴天が続いています。週明けから気温が上がって、日中は20℃ちょっとと過ごしやすいですが、今週末から気温が下がるという予報が出ています。土日は家族でギュムリに一泊旅行に出かける予定で、向こうはけっこう寒そう…
今日、自民党総裁選挙が行われて、岸田文雄前政調会長が選出されたとのこと。候補者の誰になったとしても、これまでの方針が踏襲されるのは明白で、コロナ対策や外交政策などに大きな変化はなさそうですね。安定といえば聞こえはいいけど、こうやって日本は必要な変化をずっと先延ばしにしているような気がします。
私にとって総裁選よりも気になったのは、漫画家のさいとうたかを氏の訃報…「ゴルゴ13」の大ファンですからね。20年前の世界放浪中、イスタンブールの日本人宿にゴルゴ13が何十冊も置いてあって、ずっと読み耽っていたのを思い出します。旅行中に一か所に長く滞在することを、バックパッカー用語で「沈没」というのですが、私含め多くの日本人旅行者がその宿に沈没していました。イスタンブールが居心地いいのもあるし、ゴルゴ13も理由の一つだった気がします。ご冥福をお祈りします。
あと、ハイコというアルメニアの男性歌手が、今日コロナで亡くなったそうです。享年44歳。重症化して1週間前から入院していました。ユーロビジョン歌唱コンテストにアルメニア代表として出場したこともある有名な歌手で、この訃報には多くのアルメニア人がショックを受けて悲しんでいます。
明日9月30日は、次男レオの5歳の誕生日。先週からほとんど毎日、「誕生日まであと何日?」と私や妻に聞いてきて、かなり楽しみにしているようです。レオの希望で、明日は学校や近所の仲良しの友達も呼んで、シティズンという子供たちが遊んだり、職業体験ができるカフェでお祝いする予定です。けっこう高いカフェだけど、学校入学のお祝いもあるので、レオの希望を叶えてあげるつもりです。
さて、先週日曜は、ここに家族でお住まいの日本人の方々と集まる機会がありました。オランダ人のご主人の駐在に伴い、今夏に引っ越された方から、「近々お会いして、子供たちを一緒に遊ばせられたら」と連絡をもらったのです。その方も、うちと同じで息子さんが二人います。4歳と2歳で、アレンとレオより小さいですが、日本語が分かる子供同士が会う機会ってアルメニアでは貴重ですからね。
私が時々子供たちを連れて行く、屋外のキッズスペースがあるカフェでお会いしました。初め向こうの子供たちは恥ずかしがっていましたが、すぐにキッズスペースで楽しそうに遊び始めました。男の子だから、やっぱり動き回るのが好きなんでしょうね。アレンとレオも楽しそうに遊んでいました。
その方のお母様も、日本から孫の面倒を見るために来られていて、「やんちゃで小さい子が二人いると本当に大変…」とのこと。確かにアレンとレオも、そのぐらいの歳の頃は大変でした。レオはまだ幼くて自分で何もできない上に、アレンも幼稚で言うことを聞いてくれないという状態。アレンが4歳、レオが1歳の時に家族で日本に行ったのですが、楽しかったというよりも、「大変だったなあ…」という思いの方が強いです。
もちろん今も手が掛かりますが、アレンが落ち着いてきたし、レオも自分でやれることが増えたので、当時に比べるとけっこう楽になりました。なので、「必ず過ぎ去るものだから大丈夫!」と励ましまたが、そう思えるのも今だからであって、子育てしていると目の前のことで精一杯で、「みんな幼い子供だったし、この大変な時期もいつか終わる」なんて考える余裕はないんですよね。でも、その大変さも含めて、自分が成長してきた過程を追体験できるのが子育ての醍醐味です。
途中から、今春に引っ越されて懇意にしているご家族も来ました。そこも3歳の息子さんがいて、キッズスペースで遊び始めました。日本人の血が流れる子供が5人も集うのは、アルメニアではかなり貴重なことかも…しかも、みんな男の子で、歳が微妙に違っているのもすごい偶然。私がここに住み始めた12年前は、日本人は私を含めて3、4人しかいなかったから、その頃に比べると大きな変化ですね。
子供たちを遊ばせた後、みんなでメキシコ料理のレストランに行きました。ラテン音楽が流れていて、コロンビアに住んでいた私は何だか懐かしい気持ちになりました。料理も美味しかったし、いろいろお話しできて楽しい時間を過ごすことができました。
ただ、子供たちがみんなレストランの外に遊びに行ってしまうから、常に誰か大人が見に行かなきゃいけない状況でした。子供がいると大変ですね…でも、これは必ず過ぎ去ります!子供たち同士が日本語で話して遊べるし、こうやって日本人家族と交流する機会をまた持てればと思います。
日本人の血が混じった男の子たちが集いました。
三家族の集まり。アレンとレオの顔がちょっと…写真に映る時に変顔しようとするのは男の子の習性なのか?
- [2021/09/29 19:32]
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第二次カラバフ戦争勃発から1年
朝晩は半袖だと肌寒いぐらいの気温になってきましたが、雲ひとつない澄み切った青空が広がる好天が続いています。
しかし、今日は、多くのアルメニア人は暗く悲しい気持ちでいるはずです。私も、晴れた空を眺めていると、いろいろ思い出されて悲しくなってきます。なぜなら、今日9月27日は、ちょうど1年前に第二次カラバフ戦争が勃発した日だからです。
その日は日曜だったので、少し朝遅く起きてネットを見たら、ナゴルノ=カラバフ全域でアゼルバイジャン軍との大規模な武力衝突が発生というニュースがありました。しかも、首都ステパナケルトまでが砲撃を受けたという情報もあり、大きな衝撃を受けたことを覚えています。同日の午後には戒厳令と総動員令まで出されて、状況は悪化するばかり…
暗澹たる気持ちになりましたが、恐らく今回も数日から一週間ほどで収束するだろうと思いました。アルメニアに10年以上住み、それまでにも同様の激しい衝突はありましたが、すべて数日後には以前の膠着状態に戻ってきたからです。そのため、アルメニア人の多くも、今回も短期間で収束するだろうと思っていたようです。
しかし、その予想や希望は無残にも打ち砕かれました。1年前の衝突は、収まるどころか日に日に激しさを増していきました。毎日のように若い兵士が命を落とし、ステパナケルトなど市街地への激しい砲撃によって民間人からも死傷者が出ました。暗いニュースばかり続き、心が悲しみで覆われていきました。
一時停戦の合意が成立したと聞いてホッとしたのも束の間、毎回それが破られて、次第に希望を失っていきました。両国がプロパガンダを行い、戦況についてもお互いに全く異なる情報が流れて、市民の愛国心と敵対心が煽られていきました。終わりの見えない戦争に不可逆的に突き進んでいく状況に不安が募っていきました。
そして、直接知っている人たちが、戦争で負傷したり、亡くなったり、愛する家族を失ったりしていきました。残された人たちの深い悲しみを目の当たりにしました。大切な人が傷つき死んでいく…そんな残酷なことが、毎日誰かの身に起こる戦争を心から憎みました。そして、一刻も早く終わるよう祈りました。
1か月以上続いた戦争の期間は、毎日を暗く悲しい気持ちで過ごしました。1年経った今も、その悪夢のような時間を思い出すと胸が苦しくなります。外国人の私でさえそうなんですから、アルメニア人が負った心の傷はもっともっと深いものです。その深い悲しみの中で、今日は愛国心や敵対心が昂る人たちも多いかもしれません。しかし、何より悪いのは戦争そのものです。
今日は、軍記念墓地などで犠牲者への追悼行事が執り行われました。午前11時には、アルメニア全土で戦争の犠牲者を追悼して黙祷が捧げられました。私も仕事の手を止めて、静かに黙祷しました。犠牲となった人たちの冥福、そして平和を心から祈りました。もう二度と戦争のない平和な社会を築くこと…それが犠牲者への何よりの追悼になると信じています。
あの戦争勃発から1年。アルメニア人は皆、いろいろな思いがあるでしょう。悲しみや苦難を乗り越えて、いつか平和が実現されると信じて祈りたいと思います。
- [2021/09/27 22:30]
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アルメニア独立30周年を記念するコンサート
昨日は一日中ずっと雨模様の天気でした。今日は朝から澄んだ青空が広がっていますが、気温がグッと下がったようです。季節の変わり目はいつも雨がちになるので、まさに今、夏が終わりを迎えているのでしょう。秋がすぐそこまで来ているのを感じます。
いろはセンターの授業が先週から始まって、久々の対面授業をやっています。移動の手間がかかるけど、やっぱりオンラインではなく、学生たちと同じ空間にいて、リアルに顔を合わせて授業する方がいいですね。まるでコロナなどないかのように社会がノーマルに動いているアルメニアは素晴らしいと思います。
前回の記事で触れたように、9月21日はアルメニアの独立記念日でした。その祝日と土日に挟まれた20日も休みになったため、代わりに今日が通勤・通学日になっています。だから、今朝は子供たちを学校に連れて行きました。せっかくの土曜なのに早起きしたから眠い…
独立記念日の夕方は、エレバンの共和国広場でソ連からの独立30周年を記念するイベントが行われたようです。しかし、まだ戦争から1年経っていないため、犠牲者のために喪に服してイベントなどすべきではないという意見もありました。およそ1年前の悲惨な戦争のことを思い出すと、その気持ちは理解できますが、良いことも悪いことも含めて全て国の歴史。過去と真摯に向き合いながら、より良い未来のために前を向いて進まなければいけません。
私は見ていませんが、共和国広場で行われた独立記念日のイベントの映像。30周年という節目で、大規模に行われたようです。
ところで、中国の恒大集団の破綻危機が問題になっていますね。33兆円を上回る巨額負債を抱えた不動産大手が破綻したら、中国経済にのみならず、世界経済に与える影響も小さくありません。そのため、中国政府が何かしらの救済策を出すだろうという意見がありますが、私個人は懐疑的に見ています。厳しい引き締め政策を進めている中国政府が、今回のような事態を予測していなかったとは考えられません。
「共同富裕」をスローガンとして掲げる習近平政権は、過剰に膨らんだ不動産バブルを潰すために、多大な痛みや犠牲が伴うことを覚悟しているはずです。もちろん実際に不動産バブルが弾ければ、中国経済は大きく減速しますが、コロナの問題と同じように、より深刻なダメージを被るのは欧米や日本かもしれません。結局、コロナ禍でも一人勝ちして経済成長したのは中国だけですからね。この世界というのは、マスコミの報道からは見えないもっと深く大きな潮流の中で動いているのです。
さて、新学期が始まって3週間が経ちましたが、アレンとレオは楽しく学校に通っています。1年早く小学校に入ったレオも、クラスに友達ができたみたいで、来週の誕生日のお祝いパーティーに誘いたいと言っています。こういう言葉を聞くと、子供は知らない間に成長しているんだなーと痛感しますね。
1か月前から始めた水泳教室にもちゃんと通っています。いつも2階にあるカフェから二人の様子を眺めているのですが、アレンは何もつけずに泳げるようになってきたし、レオも上手にバタ足ができるようになってきました。何より楽しそうに泳いでいるのは嬉しいですね。水泳は体全体を鍛えるから、何だかアレンの体が逞しくなってきたように思います。
学校に迎えに行くと、仲良く手を繋いで歩き始めました。もちろんケンカもするけど、仲のいい兄弟です。
プールで泳いだ後、自分たちで髪を乾かすアレンとレオ
テレビを楽しそうに見るレオ。絵に描いたような笑顔!
あと、昨晩は妻とクラシックコンサートに行ってきました。独立30周年を記念してオペラハウスで開かれたもので、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番と交響曲第9番が演奏されました。クラシックの定番ですね。特に「第九」として知られる交響曲第9番は、私がクラシック音楽にハマるきっかけとなった名曲で、学生時代にフルトヴェングラー指揮の名演をCDで聴いた時の感動は忘れられません。指揮者の解釈でこれほど曲調が変わるものなのか?!と大きな衝撃を受けました。
その歴史的名演には及ばないにしても、昨晩のアルメニア国立交響楽団の演奏も本当に素晴らしかったです。偶然ですが、専任指揮者のエドゥワルド・トプチュジャン氏も指揮活動を始めて今年で30年ということで、お祝いに金の指揮棒が贈呈されました。アルメニア人には珍しく、彼はとても若く見えるので、それほど長いキャリアがあることを知って驚きました。
とにかく情熱的でダイナミックな演奏と合唱は飽きることなく聴き入ることができ、最後は満場のスタンディングオベーションでした。聴力がほとんどない状態で、こんな名曲を書き上げたベートーヴェンはやはり天才!その音楽の素晴らしさに酔いしれることができました。
ちなみに明後日の9月27日は、昨年アゼルバイジャンとの戦争が勃発した日。その前日の晩、妻と合唱団のコンサートを聴きに行ったのを覚えています。それから1か月以上も激しい戦闘が続き、コンサートなどは全て中止されました。終わりの見えない悪夢のような辛い時期でした。
しかし、アルメニア人たちは、どんな苦難の歴史の中でも、常に芸術を愛し、大切にしてきました。芸術の秋というように、これからコンサートやオペラなどの上演が増えていくので、芸術の素晴らしさに触れる機会を少しでも多く持ちたいと思います。
昨日のコンサート。前半はベートーヴェンのピアノ協奏曲で、アイルランドのピアニストが演奏しました。全体的にダイナミックさに欠けましたが、美しい演奏でした。
後半は第九。歌手の一人はオーストラリア人で、彼の歌は素晴らしかったです。大好きな曲というのもありますが、心に響く演奏でした。
- [2021/09/25 17:17]
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アレンとレオがローラースケート初挑戦!
天気のいい日が続いていますが、空の色が優しく、そして日の光も柔らかくなってきたように感じます。9月も下旬に入り、夏から秋へと季節が移り変ろうとしているのでしょう。
日本は3連休ですね。アルメニアも、明日9月21日が独立記念日で祝日で、今日も休みとなったため4連休です。今年はソ連から独立して30周年で、それを記念するイベントが行われるようですが、戦争から1年も経っていないのに、盛大にお祝いするべきではないという反対意見もあります。多くの命が犠牲になり、事実上の敗戦で終わったから、その気持ちも理解できますけどね。
しかも、今もまだアゼルバイジャンとの関係は悪いまま…最近も、カラバフの子供たち乗せて移動していたバスをアゼルバイジャン軍兵士が止めて、バスに貼られていたカラバフの国旗をナイフで削ぎ落とすという出来事がありました。その動画はSNSで共有されたので、アルメニア人の憎悪感情をさらに煽ったと思います。しかし、こういう憎しみや悲しみを乗り越えて、いつか平和な未来を築くことができると私は信じています。
4連休ということで、泊まりがけで家族旅行にでも行こうかと考えましたが、どこもホテルは一杯だし、私も今週半ばまで仕事で忙しいので、旅行は少し延期した方がよさそうです。とはいえ、どこにも出かけないのは子供たちが可哀想なので、昨日はショッピングモールに行ったり、キッズスペースのあるカフェで食事したりしました。
ショッピングモールにある子供用の床屋で髪を切ってもらってから、その近くのローラースケートリンクの前を歩いていると、レオがやってみたいと言い出しました。アレンは興味なさそうでしたが、「パパと一緒ならやってもいい」とのこと。パパと一緒とか言われても、私がローラースケートで遊んでいたのは10歳頃だから、もう40年近く全然やっていない…
インストラクターを付けることもできるので、それを提案してみましたが、「パパと一緒がいい」と、アレンだけではなくレオまで言い張るから、仕方なくやってみることにしました。まあ、15年ぶりにやったスキーも意外に体が覚えていて大丈夫だったから、ローラースケートも大丈夫かも?!
とはいえ、さすがに40年ぶりは厳しいやろな…と恐る恐る滑ってみると、ちゃんと体が覚えていたみたいで、けっこう普通に滑れました!もちろん子供の頃のようにはいきませんが、これなら転ばずに滑れそうです。しかし、初挑戦のアレンとレオは立つことさえできません。初めてローラースケートを履いてフラフラしている子供たちは可愛んだけど、この二人の面倒を私だけで見るのは明らかに無理!
ということで、レオはインストラクターにお願いして、アレンは私が見ることにしましたが、それでも大変でした…すぐ転んでしまうし、支えている私も一緒に転びそうになります。レオも、インストラクターに抱えてもらってもフラフラして危なっかしい。でも、二人とも楽しそうにしていました。ただ、レオはやっぱり私と一緒に滑りたかったみたいで、何度か大泣きしてしまったから、私が抱きかかえて滑ってあげました。結局は二人の面倒を見ることになり、40年ぶりのローラースケートは本当に疲れました…
まずアレンが散髪。寒くなる前に伸びた髪を切っておくことにしました。
アレンが切っている間、レオは床屋にあるレゴで遊んでいました。
アレンの後にレオも散髪。車の形をした椅子に座りました。
アレンとレオがローラースケートに初挑戦!初めてスケートシューズを履いた姿が可愛らしい!
アレンは私が見ていましたが、初めてだから転んでばかり…でも、後半は少し滑れる瞬間もありました。
インストラクターを嫌がるから、時折レオも抱いて滑りました。めっちゃ疲れた…また行きたいと言われても、ちょっと考えてしまいます。
その後は、カスカード展望台の近くにある屋外カフェに行きました。そこは時間制限なく遊べるキッズスペースがあって、子供たちもお気に入り。私と妻も、子供たちが遊んでいる間のんびりできるから、夏に何度か行く場所です。ちょっと高いけど、食事も美味しいです。もうすぐ雨が多くなって、寒くなってくるかもしれません。そうなる前に連れてきてあげたかったんです。レオの学校入学が決まって、そのお祝いもありました。
子供たちもたっぷり遊んだので帰ろうとしましたが、カスカード展望台を見たアレンが、「上がってみたい」と言い出して行くことにしました。エスカレーターで上がるのかと思ったら、歩いて上りたいとのこと!ローラースケートで疲れているのにそんな…アレンとレオも疲れているはずなのに、子供の元気には驚かされます。仕方ないので、みんなで歩いて上がることにしました。
どんどん上がっていくと、夕日に染まる美しいアララト山が見えてきました。1週間前にも鮄川さんと同じ場所から眺めましたが、何度見ても感動しますね。なのに、子供たちは景色には全く興味がないみたいで、ほとんど見向きもせず上に行こうとします。「この景色を楽しまんかったら、頑張って上ってきた意味ないやん!」と呆れますが、そんなところが子供らしくて面白い。
でも、さすがに一番上に着いた時には、レオが、「ハァ〜疲れたあ…」と言っていました。一日中遊んで、さらに歩いて展望台に上がれば疲れるに決まっています。ちょうど太陽が沈む直前で、アララト山がピンク色に染まって本当に美しかったです。東の方を見ると、大きな満月が出てきたところで、その光景に子供たちも喜んでいました。
何気ない休日でしたが、子供たちが新しい体験をして、とことん遊んで、最後は家族で素晴らしい景色を眺めることができて、とにかく充実した一日でした。疲れたけど、子供たちの笑顔を見れて私も満足です。来週末にどこか旅行に行けたらなと思います。
カスカード展望台近くあるカフェのキッズスペースで遊ぶアレンとレオ。時間制限がないから、とことん遊べます。
そこの食事も子供たちはお気に入り!私と妻はビールを飲みました。改めて子供たちの進学と進級のお祝いです。
最後に、カスカード展望台を歩いて上りました。エスカレーターがあるのに…子供って元気!
展望台の途中からもアララト山とエレバンの美しい光景が広がります。
一番上に着いた時は、ちょうど日が沈む頃でした。
目の前に広がる美しい景色を家族で眺めました。
疲れたけど、家族で楽しい時間を過ごせて、ステキな一日となりました。
- [2021/09/20 19:43]
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レオの入学決定と鮄川さんの訪問
朝晩は涼しいですが、日中はまだ暑いですね…でも、天気予報によると、今週末からは最高気温が30℃を超える日はないようです。予報が当たれば、かなり過ごしやすくなるでしょう。
トライアルで小学校に通っていた次男のレオですが、学校側が、「このまま続けて大丈夫」という判断を下したので、無事に通学できることになりました!学校に面談に行った妻が嬉しそうに電話で報告してくれました。その知らせを聞いて、私もホッとしました。
いろいろな事情を考慮して、学校側がまだ難しいという判断をする可能性はあったし、それはそれで仕方ないと思っていました。でも、せっかく楽しそうに通っているレオに、諦めて幼稚園に戻るよう伝えることになれば、本人は落ち込むでしょうし、私も妻も忍びないです。レオの希望が叶って本当によかったです。
とはいえ、正式に1年生として登録はできないので、とりあえず来年以降に飛び級試験を受けて、合格すれば晴れて小学生になれるみたいです。トライアルが終わったとはいえ、やっぱり小さいし、どこかで壁にぶつかるかもしれません。なるべくこのまま通い続けてほしいですが、柔軟な気持ちで温かく見守っていきたいと思います。改めて入学おめでとう、レオ!
勉強が好きなのか、家でアルメニア文字を書く練習をするレオ
兄弟仲良く寝転んで携帯を見るアレンとレオ。二人とも小学生!
さて、先週末から昨日まで忙しくしていました。というのも、モンスターラボの社長の鮄川さんがアルメニアに滞在していたのです。今年2回目の訪問となります。今年の春から私は仕事で鮄川さんのお手伝いをしているし、また鮄川さんはアルメニアが大好きなので、多忙な出張スケジュールの中で来てくれました。
しかし、到着した時の鮄川さんは、かなり疲れ切っていました。今回の出張は、アメリカを周ってからヨーロッパに飛び、欧州内を毎日のように移動するというハードスケジュールでしたからね。カレンダーに入っている怒涛の日程を見ているだけでぐったりしそうなレベル…
それでも、大好きなアルメニアに着いたからか、空港から出てきた鮄川さんはとても嬉しそうでした。夜遅かったけど、翌日は土曜ということもあり、「一杯飲みましょう!」と誘われて、いつものホテルのロビーでいろいろ語り合いながら飲みました。こうやって今年は、次から次へと友人や知人が訪問してくれてありがたい限りです。
疲れているとはいえ、せっかくアルメニアに来たので、週末は一緒にエレバン市内を散策したり、日帰りでエレバン郊外に観光に行きました。土曜の夕方にエレバンのカスカード展望台に上がると、アララト山が美しい姿を見せてくれました。ちょうど日が暮れ始める時間で、少しずつ山が紫やピンクに染まっていき、鮄川さんも写真を撮りながら見惚れていました。
鮄川さんが滞在中は天気に恵まれて、展望台から夕焼けに染まるアララト山が見えました。
過密スケジュールで多忙な鮄川さんも、この景色に癒されたのではないでしょうか。
この日の展望台からの夕焼けは、とても美しかったです。
日曜は、ホルヴィラップ修道院、セバン湖ほとりのハイラ修道院とノラドゥス村に行きました。どこも鮄川さんは初訪問。まだ少し暑いとはいえ、今は観光にはいい季節なので、今回の滞在中もアルメニアの自然や文化遺産を少しでも味わってもらいたいと思ったのです。
ホルヴィラップ修道院は、当ブログのカバー写真になっている場所で、トルコ国境に近く、アララト山が間近に迫ってきます。日曜も青空の広がる晴天で、きれいにアララト山が見えました。その雄大で美しい景色には本当に感動します。ホルヴィラップは「深い穴」という意味で、アルメニアにキリスト教を広めた聖人グリゴールが13年も幽閉されていたという地下牢があります。その地下牢に垂直のはしごで降りて入りました。また、ちょうどその日は「聖十字架の日」というキリスト教の祝日だったので、ミサを見ることもできました。
そこを後にして向かったのはセバン湖。鮄川さんは4年前の最初の訪問時にセバン修道院に行っていますが、ハイラ修道院には行ってないので、そこにお連れしました。お昼になったので、まず途中にあるレストランで昼食を取りました。セバン湖のほとりにあって、美しい見渡せるレストランで、湖で獲れた魚の料理はとても美味しかったです。シーバクソンという木の実で作ったウォッカも美味しかった!
ホルヴィラップ修道院とアララト山。空が晴れ渡って、素晴らしい景色を満喫できました。
聖十字架の日のミサが行われていて、司教が参列者を祝福していました。
ホルヴィラップ修道院の裏の丘を登ると、雄大な景色が広がっています。
アララト山も間近に見えます。すぐ向こうはトルコ です。
セバン湖のほとりのレストラン。ここは景色もよかったし、食事も美味しかったです。ちなみにセバン湖は琵琶湖の2倍の広さ!
昼食後にハイラ修道院に向かうと、たまたま結婚式と洗礼式が行われていて、けっこう人がいました。それでも、あまり観光地化していないので、のどかな雰囲気が漂う場所です。修道院の立つ丘からはセバン湖のパノラマを眺めることができます。初訪問だった鮄川さんも気に入ってくれたようです。木陰で食事していた村人に声をかけられて、自家製ウォッカをご馳走になりました。こういう人の温かさがまだまだ残っているから、鮄川さんはアルメニアが好きなんだそうです。
それから、セバン湖の南にあるノラドゥスという村が行きました。当ブログでも何度か紹介した「ハチュカルの森」と呼ばれる場所で、9〜17世紀に作られたハチュカル(十字架石)が800以上も立ち並んでいます。「昔、外敵が攻めてきた時、人々はハチュカルに服を着せて兵士に見せかけて、それを見た敵軍がたくさんの兵士がいると思い込み逃げ出した」という逸話もあります。その独特の風景には、鮄川さんも驚いていました。
ハイラ修道院では結婚式があって、花嫁がセバン湖をバックに記念撮影をしていました。
ハイラ修道院とセバン湖の素晴らしい景色を満喫しました。
移動中にこんな場所がありました。ソ連時代の廃墟のような船がいい味出してる!
無数のハチュカルが立ち並ぶノラドゥス村の墓地。
一つとして同じものはないと言われる様々なハチュカルを見ることができます。
元々の予定では、ノラドゥス村で観光は終わりだったのですが、鮄川さんから、「4年前の初訪問で行った半島にあるセバン修道院に行けますか?」とリクエストがあったので、急遽立ち寄ることにしました。4年前に妻が鮄川さんを連れて行き、草原に座って美しい湖面をのんびりと眺めて過ごしたらしく、鮄川さんにとって思い出深い場所なのだそうです。
日が傾き始めた時間帯で、青い湖と周囲の山々、修道院のシルエットの風景がとても美しかったです。そして、4年前と同じ場所に三人で座ってのんびりと過ごしました。「やっぱりアルメニアはいいなあ。今回も来てよかった」と、鮄川さんは言っていました。この人は本当にアルメニアが好きなんだなあと改めて思いました。そして、それほど好きになれる国と出会うきっかけを作れたことを嬉しく思いました。
とにかく、今回も一緒に旅行したり、食べたり飲んだり、いろいろ語り合ったりと楽しい時間を過ごすことができました。このアルメニア訪問が癒しになったのか、鮄川さんからは、「充電できて元気になりました!ありがとうございました!」と後でメッセージをもらいました。私と妻も、鮄川さんと時間を共にできてよかったです。忙しい中、アルメニアに来てくれてありがとうございました!また会いましょう!
セバン修道院のある半島からも素晴らしい景色が広がっていました。
4年前と同じ場所に座ってセバン湖を眺める鮄川さん。思い出の場所に再訪できて感慨深かったでしょう。
鮄川さんが私と妻の写真を撮ってくれました。山と修道院のシルエットが美しい!
鮄川さんとは我が家やレストランで毎日食事して、遅くまで飲んで語り合いました。今回も来てくれてありがとうございました!
- [2021/09/15 23:10]
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