アルメニア北部に家族で行ってきます! 

今日で7月も終わりで、明日から8月ですね。今月もあっという間だった気がします。毎日35℃前後の暑い天気が続いていますが、やはり今年は例年よりも涼しくて過ごしやすいです。日本は長かった梅雨が明けて、これから蒸し暑くなるようですね。

新型コロナのアルメニアの状況ですが、現在までの感染者数は38,550人、死者は738人となっています。来週には4万人に達しそうですが、毎日の回復者の数が新規感染者数を大幅に上回る状況が続いており、政府も、「かなり改善している」と前向きな発言をしています。それもあってか、新型コロナで大打撃を受けている観光産業の発展のため、市民に国内旅行をするよう推奨し始めました。

だからというわけではありませんが、私も今日から家族とアルメニア北部へ旅行に行ってきます。6月に滞在した養蜂家が経営するゲストハウスをまた訪問する予定です。というのも、前回の滞在中に、「8月初めにハチミツを収穫するから、その時にも遊びに来て!」と誘われていたのです。

私も妻も、自然豊かなロケーション、ミツバチの羽音や振動を感じて眠れるベッド、美味しい食事に温かいホスピタリティを気に入って、また今夏中に訪問しようと考えていました。さらにハチミツの収穫という貴重な体験もできるんだったら、行かない手はありません。今からとても楽しみです。前回の訪問については、過去の記事をご覧ください。(こちら)

また今回は、まだ訪問したことない北部の古い修道院も観光するつもりです。断崖絶壁に張り付くように建つホロマイル修道院などは、以前から一度は行ってみたいと思っていた場所。そちらも楽しみだし、ハグパット村に住む20年来の友人宅にも一泊お世話になる予定です。ゆっくりと酒を酌み交わしたいと思っています。

向こうでもネットで仕事はしますが、なるべくのんびり過ごしたいので、ここ数日は頑張って仕事を片付けていました。なんとか週明け締め切りの仕事まで終わらせて、スッキリした気分で今から出発できそうです。とにかく病気やケガなどせず、楽しい旅行になりますように!そして、家族とステキな夏の思い出が作れますように!では、行ってきます!

116087748_211832566880785_8529010222539925528_narmenia20-7-31.jpg
今週は仕事で忙しかったですが、ある日の夕方、息抜きに家族で出かけて外食。

116085071_1145452372493735_1227299426743132611_narmenia20-7-31.jpg
子供たちがハンモックに挑戦。アルメニアは乾燥しているから、日が沈んでからは涼しくて気持ちいい!

116217596_2657449324522370_5336494001188554838_narmenia20-7-31.jpg
旅行前に、子供たちの伸びていた髪を切りました。サッパリして気持ち良さそう

アゼルバイジャン人との民族対立が激化 

雨が降ったりして、週半ばから少し暑さが和らぎましたが、それでも最高気温は35℃前後。これでも例年に比べれば涼しい方ですが、マスクを付けて歩くのはキツイですね…というのも、まだマスクの着用義務は継続されているのです。

そういえば、日本は今日まで4連休でしたね。しかし、まだ梅雨明けしていない上に、やはり新型コロナの影響で遠出する人はあまり多くなかったようです。政府肝いりの経済政策「Go Toトラベル」事業も、直前に東京都発着の旅行が対象外になるなど混乱して、期待したほどの効果が出るでしょうか…

新型コロナのアルメニアの状況ですが、現在までの感染者数は37,317人、死者は705人となっています。回復者は26,243人と7割を超えています。明らかに感染拡大が落ち着いてきているため、この状況が今後も続けば、政府は9月から学校を再開する方針のようです。やったー!

さて、アルメニアとアゼルバイジャンは激しい武力衝突などは発生していませんが、民族間の対立がこれまでになく激化しています。特にロシアでは、アルメニア人に対するアゼルバイジャン人の襲撃や嫌がらせが頻発して問題になっています。アルメニア人が集団で暴力を加えられたり、アルメニア人が経営する店が放火されそうになったり、アルメニア人学校に落書きされたり…毎日のように気が重くなるニュースを目にします。

約30年前の戦争で、アゼルバイジャンは劣勢に追い込まれ、領有権を争うナゴルノ=カラバフ地域を完全に失いました。そのため、アゼルバイジャン人が抱える怒りや憎悪は、アルメニア人よりはるかに強く、また同国政府もそれを意図的に煽り続けています。

というのも、アゼルバイジャンは、独立時からずっとアリエフ一家が全権力を牛耳る独裁体制が続いているからです。現在は2代目のイルハム・アリエフ大統領ですが、その妻が第一副大統領を務めており、さらに息子に権力を世襲させるために大統領選の年齢制限を数年前に撤廃しました。もちろん国家の重要産業なども全て大統領一家が握っています。

このような権威主義体制を維持するには、人権や情報を厳しく統制する必要があり、それによる国民の不満を外に向けさせる政策が採られることもよくあります。アゼルバイジャンも例外ではなく、偏った教育や報道などによって過剰に反アルメニア感情を煽っています。アルメニア側の教育や報道にも偏りがないとは言えませんが、アゼルバイジャン側のそれはあまりに酷いと感じる凄惨な事件が16年前にありました。詳しくは過去の記事をご覧ください。(過去の記事)

その事件で私が衝撃を受けたのは、戦場でもないのに、無防備なアルメニア人を惨殺するほど激しいアゼルバイジャン人の憎悪、そして、その無慈悲な殺人行為を国を挙げて賞賛するアゼルバイジャンの異常な状況です。このような国情では、今ロシアなどで相次いでいるアゼルバイジャン人の暴力行為に歯止めが掛かりません。ただでさえ戦場で多くの犠牲が出ているというのに、それ以外の場所でも血が流されるような現状に胸が痛みます。

しかし同時に、根深い民族対立を超えて、ビジネスで繋がっていたり、共に仕事や勉強をしたりと個人的な交流を持つアルメニア人とアゼルバイジャン人もいます。そういう人たちの連帯が、今の困難な状況を改善する一助になってほしいと思います。そして、国外に住むアルメニア人たちが、一日でも早く平穏に暮らせるようになってほしいと願います

115826997_583385889010837_2157594571655156405_narmenia20-7-26.jpg
記事とは関係ありませんが、子供たちは相変わらず元気にプールで水遊びしたりしています。

116171792_738472486971467_5713681418983882074_narmenia20-7-26.jpg
周辺国との問題が起こるたびに思うことですが、息子たちが大きくなる頃には、もっと平和な世界になってほしいと思います。

自然とプール、そしてサウナを満喫! 

天気予報どおり、先週末から40℃前後の猛暑が続いています。アルメニアはどちらかというと寒いイメージが強いみたいですが、夏はすごく暑いんです。でも、乾燥しているから、蒸し暑い日本の夏よりは過ごしやすいですね。

前回の記事でお伝えしたように、先週アルメニアとアゼルバイジャンとの間で激しい軍事衝突が発生しました。現在は国境地帯も比較的落ち着いているようですが、両民族の対立はさらに深刻化しています。その影響で、アルメニアの杏を巡ってある問題がモスクワで発生しました。美味しいアルメニア産の杏は有名で、ロシアなどに大量に輸出されています。

問題の発端は、アゼルバイジャン人が経営するモスクワの市場で、突然アルメニア産の杏の販売が禁止されたこと。理由はもちろん今回の武力衝突です。そのため、大量の杏を積んだ何十台ものトラックが強制的に締め出されたのですが、その噂を聞いたモスクワ在住のアルメニア人たちがすぐ立ち上がりました。

ロシアでビジネスを展開するアルメニア人の富豪が、全てのトラックが無料で駐車できるよう広いスペースを確保し、そこで杏を販売できるようにしたのです。すると、多くのアルメニア人が集まって、母国の杏を買うために長い長い行列を作りました。

困った同国人を助けようと、みんなが何十キロと大量に杏を買い、行列に並ぶ人たちのために無料で食事や飲み物まで配られました。さらにアルメニアの民族音楽やダンスまで始まって、まるでお祭のように盛り上がったそうです。多くの苦難を乗り越えてきた民族だけあって、こういう時の結束力は本当にすごい!


杏を売り買いするアルメニア人たちが楽しそうに踊っている映像。今の状況下だと、かなり盛り上がったでしょうね。

さて、暑かった先週末は、アグヴェランという避暑地に家族で一泊してきました。エレバンから車で約30分と近いのですが、私も家族も初めての訪問で、その緑豊かな立地にあるプール付きのリゾートホテルに滞在しました。

普段この時期だと、週末はいつも満室状態なんでしょうけど、コロナの影響で客足が激減しているせいか、二日前でも余裕で予約できました。行ってみると、他にも滞在客はいましたが、やはりホテル全体は空いている感じでしたね。せっかくの書き入れ時なのに、観光業にとって厳しい状況が続いています…

私にはちょっと高価なホテルでしたが、食事も朝夕と付いて、プールやキッズルームなどの利用も自由だったので、結果的にお得感がありました。何より、自然豊かなところで、子供たちがプールで楽しく水遊びできたから満足です。標高が高いからエレバンより気温が低いとはいえ、太陽光が強くて、私も子供たちも日焼けしました。特にレオは顔がまだ少し腫れています。

そして、私は久々にサウナにも入れました!2年半前に一時帰国した時以来でしょうか…ホテルに有料のサウナが付いているのは知っていましたが、新型コロナの影響で使えるかどうか微妙だったんですよね。とりあえずダメ元で聞いてみたら、なんと私のためだけに開けてくれるとのこと!それってつまり貸し切りやん!ラッキー!

入ってみると、やっぱり誰もいませんでした。アルメニア人はそんなにサウナに入らないし、まさに3密の空間だから、今の時期は余計に避けますよね。お陰で貸し切り状態のサウナでのんびりと汗をかくことができました。いやー気持ちよかった!その後のビールも美味しかったし、満天の星空もきれいでした。

110164002_10157644565521819_3283847822450278368_narmenia20-7-21.jpg
ホテルに着いて早速お目当のプールに直行!

110191508_10157644565676819_4369499452906548136_narmenia20-7-21.jpg
水は少し冷たかったけど、猛暑だから気持ちいい!

111142800_10157644565636819_3450135546904480207_narmenia20-7-21.jpg
レオはまだ浮き輪をつけていますが、アレンはけっこう上手に泳げるようになりました。

109919293_10157644566336819_7604891349184336524_narmenbia20-7-21.jpg
ホテルのキッズルームも夜10時まで自由に使えます。

109957824_743695089721283_9143488674740156581_narmenia20-7-21.jpg
コートで楽しくボール遊び。この後、二人とも転んで泣いちゃいましたけど…

110210434_10157644566006819_8872128464661968089_narmenia20-7-21.jpg
滞在したホテルには緑豊かな庭園があってリラックスできました

109834820_292319725309578_1489043842847861622_narmenia20-7-21.jpg
2年半ぶりのサウナ!しかも貸し切り状態で最高でした!

翌日は、妻の希望で、同じ地域にあるネフツ修道院を見に行きました。10〜11世紀に建てられた古い教会で、ずっと修復されずに放置されていたため、ほぼ崩れ落ちた遺跡のような状態。しかし、それが逆にいい雰囲気を出していて、凝った彫刻なども残っているので、けっこう見応えがありました。

その後エレバンに戻ると、近所の子供たちがビショビショになって水を掛け合っていました。先週日曜は「ヴァルダヴァル」という水かけ祭の日だったんです。今年は新型コロナの影響で、大規模には行われませんでしたが、地域ごとに小ぢんまりとは例年のようにお祝いされました。ちなみに、アルメニアの現在までのコロナの感染者数は35,254人、死者は662人で、回復者は7割近くに達しています。

アレンに参加しないの?と聞くと、初めは嫌がったので、ビニールプールで水遊びさせることにしました。しかし、途中からやっぱり外に行きたいと言い出し、レオと一緒に水鉄砲を持たせて少しだけ水かけに参加させました。私も、近所の子供にバケツで頭から水をかけられましたが、暑いから冷たい水がとても気持ちよかったです。いつもの如く子連れ旅行は疲れましたが、自然にプールに水かけ祭と、たっぷり夏を楽しむ週末となりました。

110313205_737576570375969_980877397025412449_narmenia20-7-21.jpg
山の上に建つ廃墟と化したネフツ修道院

110085873_584730729071615_607675424329440071_narmenia20-7-21.jpg
修道院からの景色も素晴らしかった!

109722199_2348011572159969_5129952540960655898_narmenia20-7-21.jpg
修道院の入り口。建物は崩れていましたが、美しい彫刻がけっこう残されていました。

112229153_1032354097182163_84847873392825714_narmenia20-7-21.jpg
内部には絵画やイコンなどが置かれていて、ロウソクも灯っていました。地元民や観光客が訪れるようです。

110121378_3598885653475472_8963946501852010398_n.jpg
天井の美しい星型の天窓から外光が差し込み、神聖な雰囲気が漂っていました。

110791657_998025403971119_1057764564125130184_narmenia20-7-21.jpg
エレバンに戻ってからもプール遊び!私と妻は疲れましたが、子供たちは元気いっぱい!

109800985_2389554954677525_3377484408938154576_narmenia20-7-21.jpg
水かけ祭の日だったので、アレンとレオも外で水をかけ合いました。

アゼルバイジャンとの軍事衝突が発生 

日中は35℃近くまで気温が上がって暑い!週末はさらに暑くなるみたいだし、仕事が少し落ち着いたので、私は家族と郊外の避暑地に出かけるつもりです。ちなみに、今週日曜は「ヴァルダヴァル」という水かけ祭の日ですが、今年はもちろん新型コロナの影響で大規模には行われません。この暑さの中でもし例年のように開催されたら、かなり盛り上がったでしょうね。

その新型コロナのアルメニアの状況ですが、現在までの感染者数は34,001人、死者は620人。その日の検査数にもよりますが、感染者の増加ペースは減ってきているように思います。陽性率は明らかに下がっており、保健省の発表でも、再生産数は1を下回っているそうです。

しかし、ここ最近は、新型コロナ以外のニュースで国内は騒然としていました。その一つは、第二の都市ギュムリを襲った大規模な雹害。激しく降り続いた雹によって、街中がまるで北極のような風景に一変しました。最初ネットで見た時は、合成写真を使ったフェイクニュースだと信じて疑わなかったほど…幸い死者は出なかったようですが、街や住民は大きな被害を受けたそうです。


当日のギュムリの様子を捉えた動画。真夏の7月にこんな災害が発生するとは驚きました…

そして、ここ数日ずっと問題になっているのは、アゼルバイジャンとの激しい武力衝突。先週の日曜、アルメニア北東部にあるタブシュ地方の国境地帯で、両国軍による攻撃の応酬が発生して双方に死傷者が出たのです。日本でも報道されたらしく、日本の両親から「大丈夫か?!」と心配するメールがありましたが、お陰さまで私と家族は平穏無事に暮らしています。

いつものことですが、問題の地域以外では特に影響は出ていません。武力衝突が発生した国境地帯も、一昨日から小康状態に戻っているとのこと。しかし、今も緊張状態が続いているため、アルメニア人兵士1人が銃撃によって負傷したというニュースを目にしました。

最も戦闘が激しかった3日間で、アルメニア側は4人の兵士が亡くなり、同地域の村々にも甚大な被害が出ました。アルメニア側の情報によると、報復攻撃を受けたアゼルバイジャン軍はもっと甚大なダメージが出たらしく、10人以上の兵士が命を落としたそうです。私も二児の父親なので、この戦争の悲劇には胸が痛みます

4年前にナゴルノ=カラバフの境界線で発生した武力衝突に比べると、規模や被害は小さいですが、今回もお互いに愛国心と相手国への憎悪が一気に高まりました。特にアゼルバイジャン側は、独裁体制であることに加え、最近は和平交渉からの撤退を示唆するなど強硬姿勢を強めているため、反アルメニア感情が激しく煽られています。国防省に至っては、「我々はアルメニアの原発をテロ攻撃できる」と脅迫する発言まで行いました。

こんな状況だと、ただでさえ解決の糸口の見えない両国の対立が悪化するのは避けられません。この不可逆的な憎悪の連鎖には、やるせない悲しみと怒りを感じます。新型コロナのような感染症はいずれ自然に収束しますが、この領土を巡る争いには全く終わりが見出せません。

恐らく、今後もずっと同様の武力衝突が発生しては尊い命が失われていくでしょう…そう考えると暗澹たる気持ちになります。その犠牲によって新たな憎悪や争いが生まれるのではなく、真の平和がいつか築かれてほしいと切に願います

109014115_902646330248567_3583975687556206406_narmenia20-7-17.jpg
記事とは関係ありませんが、アレンが「寿司を食べたい!」と言うので家族で外食しました。上手に箸を使って美味しそうに食べていました。

109308454_307701337037196_1555982117019944586_narmenia20-7-17.jpg
レオも頑張って箸で食べようとしていました。でも、やっぱりちょっと難しかったみたい…

110336548_654101222188513_1339895590030509555_narmenia20-7-17.jpg
食後に、レストラン近くの公園で兄弟仲良く遊ぶアレンとレオ

107417273_10157611585976819_789629932968428717_narmenia20-7-17.jpg
息子たちが大きくなるまでに、周辺国との和平が少しでも前進してほしいと思います。

非常事態宣言がまた1ヶ月延長 

先日、アルメニアIT企業連合のカレン・ヴァルダニャン会長の訃報がありました。死因は公表されていませんが、ずっと持病を患っていたと聞いています。享年57歳…アルメニアのIT産業やIT教育に多大な貢献をしてきた彼の早すぎる死に、多くの業界人がショックを受けています。

私と妻も、ビジネス視察ツアーで何度かお会いして面識がありました。アルメニアに関心を持つ日本人の訪問をいつも歓迎してくださり、こちらの質問や疑問にも親切に答えてくださいました。その決して偉ぶらない誠実な人柄に、私も妻も好印象を持っていました。心からご冥福をお祈りします。

さて、晴れていると暑いんですが、曇ったり雨が降ったりと少し不安定な天気です。そのため、今年の夏は例年よりけっこう涼しいですね。来週の日曜は「ヴァルダヴァル」という水かけ祭の日ですが、この天気だとちょっと寒いかも…って、今年はコロナの影響で大規模には行われないでしょうね。

そんな祭日を間近に控えていることもあってか、アルメニア政府は非常事態宣言をまた1ヶ月延長しました。3月中旬に発令された非常事態宣言の延長はこれで4度目で、とりあえず8月中旬まで続くことになります。

新型コロナに関するアルメニアの状況ですが、現在までの感染者数は32,151人、死者は573人。ついに3万人を超えて、百万人あたりの感染者数も約10、892人に達し、公式データとして、少なくとも百人に1人の割合で感染が広がっていることになります。実際はその10〜20倍いるはずなので、10人に1人以上と考えた方がいいでしょう。

ただ、感染者の増加ペースは少し落ち着いてきているようですし、回復者が6割を超えているので、全体的に見れば、特に悲観的になる状況ではないと思います。というか、この感染症は、長期的かつ広範囲で感染が続くものですから、日々の感染者数の増減に一喜一憂しても仕方ありません。

日本では感染者が再び増加して、恐怖を煽るメディアの報道もあり、また不安と警戒心が広がっているようですが、その主な原因は検査数が大幅に増えたこと。しかも、新宿区が感染者に対して見舞金10万円の支給を始めたそうで、それだと余計に検査数は増えますよね…ただ、重症患者や死者はほとんど増えていないので、「第二波が来たー!」などとパニックになる必要はないでしょう。同じくアメリカも、感染者の再拡大が問題になっていますが、死者数はずっと減り続けています。

これは、経済活動などが元に戻っていくと避けられない現象です。まして、このウイルスは、風邪や季節性インフルエンザのように人間界に定着する可能性が高いという指摘もあるため、一定の感染リスクは割り切らないといけないかもしれません。

もちろん人命は大切ですし、病気やケガもなるべくしない方がいいに決まっていますが、「新型コロナに感染しない、うつさない」ようにするためだけに、私たちは生きているわけではありません。免疫力が落ちないよう、ストレスではなく幸せや喜びを感じる生活、心と体の健康を保つ生活を送ることが何より大切ではないかと思います。

ちなみに、ここ数日アルメニアとアゼルバイジャンとの国境地帯で、軍事衝突が発生しており、双方に死傷者が出ているようです。最近アゼルバイジャンのアリエフ大統領が、和平交渉からの撤退を示唆する声明を出して、両国の緊張が高まっていました。領土問題を巡る長年の対立は、いまだ解決の糸口が見えず、未来ある若者の命が奪われ続けています。こういう紛争の方が、新型コロナよりもずっと悲惨で、真剣に考えるべき問題ではないでしょうか…

109605833_1144604609247823_5246193632131427818_narmenia20-7-13.jpg
子供たちは元気にしています。アレンもレオもスイカが大好きで、こんな豪快に食べたりします。

108019588_3593760443985905_4291091561770995818_narmenia20-7-13.jpg
昨日は中心部のカフェに出かけました。子供が遊ぶ場所があって、二人とも汗だくになりながら遊んでいました。

107899248_281914593029471_3846726792075149054_narmenia20-7-13.jpg
噴水で楽しそうに遊ぶアレンとレオ。夏らしい風景です。