アレンが初めて日本語で書いた手紙 

ここ最近は不安定な天気で、曇ったり雨が降ったりしています。少し涼しくなっていいんですけど、子供たちのために新しくビニールプールを買ったばかりなのに使えなくて残念…

さて、世界の感染者数が1千万人に達する勢いの新型コロナですが、アルメニアの現在までの感染者数は23,909人、死者は421人。百万人当たりの感染者数は約8,100人と、米国とシンガポールも抜いて世界で7番目の多さです。

ここ数日の感染者の増加ペースは700人前後と多く、政府は依然として深刻な状況が続いていると警戒を強めています。まだピークを迎えていない可能性もありますが、これは検査数もかなり影響していて、検査が多ければ感染者数が増えるのは当然。アルメニアはPCR検査キットの国内生産を始めたので、今後さらに検査数が増え、感染者数も増えるかもしれません。しかし、重症患者や死者の割合は低く抑えられているため、それほど不安になることはないと思います。

独自の緩やかな政策を続けているスウェーデンも同様に感染者数が急増していて、また海外から激しく同政策を批判されていますが、現地で働く日本人医師の記事を読むと、重症患者の数は明らかに減少しており、そのため医療機関に余裕が生まれて検査数が大幅に増えたのが理由だそうです。いずれは自然に収束していくものですから、日々の情報に振り回されたり、一喜一憂しないよう努めたいです。

さて、その新型コロナよりも心配になることが最近ありました。実は先週末、日本にいる母が実家の階段から落ちて、左足大腿骨を骨折する大ケガをしたのです…すぐ入院しましたが、全治3ヶ月の重傷という連絡が父からありました。幸い頭や脊椎を負傷しなかったので、翌日には母と直接メールでやり取りすることができました。

新型コロナの問題がまだ落ち着いていない時期でもあり、「みんなに心配と迷惑をかけて申し訳ない…」と母は書いていました。いつも周りを気遣う母らしいですが、病気や怪我をしたくてする人なんていないので、「何も気に病む必要はないから、今は治療に専念して」と返信しました。

お陰さまで水曜日に無事に手術も終わり、予後も良好のようで、少しずつリハビリを始めています。もう80近い高齢のため、完治には時間が掛かりますが、無理せず療養に努めてほしいと思います。私も時々メールを送って励ましています。

そして、長男のアレンも母のために手紙を書いてくれました。短いですが、習ったばかりの小学1年生の漢字も使って頑張って書いた手紙の写真を送ると、母はすごく喜んで、「アレン君ありがとう!一日でも早く元気になるよう頑張ります!」という返事が返ってきました。

アレンが初めて日本語で書いた手紙は、母に大きな力と幸せを与えてくれました。私も嬉しかったし、その手紙は大切な宝物になると思います。アレン、本当にありがとう!日本のおばあちゃんは、またアレンとレオに会えるよう頑張って元気になるからね!

新型コロナの影響で今は出国すらできない状況のため、遠いアルメニアから祈ることしかできませんが、可愛い孫たちも応援しているので、母には早く回復してほしいと思います。

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私の母に手紙を書くアレン。文章作成は私が少し手伝いましたが、全部アレンが一人で書きました。

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アレンが初めて日本語で書いた手紙。母もとても喜んでいました。どんな薬よりも効くかもしれませんね!アレン、ありがとう!

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もう一つアレンが書いた日本語。YouTubeで見たゾンビゲームの曲の歌詞だそうです。漢字も使ってすごくきれいに書けてるんだけど、内容がグロい…マニアックなアレンらしい

フィリピン人たちと久々の再会 

日中の気温が30℃を超える日もあって、すっかり夏の陽気です。しかし、今年は例年に比べてそれほど暑くないように感じますし、日本と違って乾燥しているから過ごしやすいです。

世界の感染者が900万人を超えた新型コロナですが、アルメニアの現在までの感染者数は21,006人、死者は372人となり、ついに2万人を超えました。100万人当たりの感染者数は約7,116人と、米国に次ぐ世界で9番目の多さで、あと数日したら米国も追い抜くでしょう。

こういうデータを列挙すると、また読者の恐怖を煽りそうですが、これまでの回復者は1万人を超えているし、最近の増加ペースを見ていると、アルメニアも感染拡大のピークを越しつつある気がします。感染者が2万人前後になった頃に収束の兆しが見え始めるのでは…と予想していたので、実際にそうなるかもしれません。いずれにしても感染は自然に落ち着いていくものですから、日々の感染者数の増減に一喜一憂しても仕方ありません。

前回の記事に、ガギク・ツァルキャンという大物オリガルヒが刑事訴追されたというニュースを書きましたが、同じ日に別の大物政治家のニュースも話題になりました。それは、12年前のデモ弾圧事件で裁判中のロベルト・コチャリャン元大統領で、なんと20億ドラムという巨額の保釈金を支払ったそうです。これは4億5千万円ほどに相当し、一般のアルメニア人にしたら信じられない大金!コチャリャン氏を支持するビジネスマンらが負担したと報道されていますが、何にしてもあるところにはあるんですね…

さて、日曜は、ここで働くフィリピン人たちと久々に再会しました。彼らは、私の友人がフィリピンのダバオで経営する会社の社員で、昨年開設したアルメニア支社の運営に携わっています。男性は駐在員として昨年秋から住んでいて、女性は今年1月から出張で来ています。本来の予定では、彼女はもうフィリピンに戻っているはずなんですが、新型コロナの影響でフライトがなくなって帰国できない状態が続いています。

私の方も、元々は3月頃に集まろうかと思っていたんですが、その直後に非常事態宣言と外出規制が出されたため、ずっと延期になっていました。多くの規制は次第に緩和されましたが、向こうが感染リスクを心配している可能性もあるので、声をかけるのを躊躇していました。

しかし、先週は彼女の誕生日だったこともあり、お祝いのメッセージを送って、「もしよかったら久々にみんなで会わないか?」と聞いてみたら、「もちろん喜んで!」とすぐ返事が来ました。それで、日曜に彼女の住むアパートに家族を連れて訪問したのです。

同じエレバンにいながら、ずっと会えずにいたので、久しぶりに再会できて嬉しかったです。一緒にお酒を飲んだり食事したりしながら、会話にも花が咲いて、とても楽しい時間を過ごすことができました。もちろん新型コロナのことも話題になりましたが、こうやって気兼ねなく誰とでも会える日が早く来てほしいものです。せっかくいい季節になったので、また近々みんなで集まりたいと思っています。

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昨年11月以来の集まり!私の元学生も参加しました。彼女とも久しぶりに会えて嬉しかったです。

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涼しくなる夕方に家族で近所を散歩するんですが、他の子供たちとボール遊びなどせず、ひたすら道にある石で遊ぶアレンとレオ。誰に似たのか変わってるなー

アルメニアの大物オリガルヒが刑事訴追 

今日は義母の誕生日。プレゼントを渡して、お昼は妻と子供たちとエレバン中心部のカフェでのんびりしてもらおうと思ったら、レオがお腹を壊したのですぐ帰ってきちゃいました…でも、子供たちは妻の誕生日ケーキ作りを手伝って、その姿がとても可愛らしかったです。

あと、昨日はもう一つ記念日のお祝いに参加しました。それは、親友の片岡さんが経営する会社「夢工房」の創立25周年のお祝いパーティー!片岡さんからお誘いを受けて、社員や関係者の方々が集まった食事会に、私と妻もネットでお邪魔させて頂いたのです。

みんなに感謝の言葉を伝える中で、片岡さんは私たちにも、「アルメニアで二人に出会ったことで、自分の人生は大きく変わった。本当にありがとう!」と言ってくれました。私たちも片岡さんからたくさんの幸せと喜びをもらい続けていて、感謝したいのはこちらの方です。今は大変な時期ですが、会社が25周年を無事に迎えられて良かったです。本当におめでとうございます!これからもよろしくお願いします!

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昨日のお祝いパーティー。25年経っても、いつもステキな仲間に支えられているのは素晴らしいことです。本当におめでとうございます!

その大変な状況を生み出している新型コロナですが、アルメニアの現在までの感染者数は18,698人、死者は309人となり、ついに感染者数で日本を追い抜きました。しかし、死者数は日本の3分の1程度に抑えられているので、私は日本よりひどい状況とは決して思いません。多くは無症状や軽症で済むため、実際の感染者数は誰も分かりませんからね。

ここ最近の増加ペースを見ていると、アルメニアもピークを越しつつあるようです。政府は予防措置が功を奏した結果だと言っていますが、元々ウイルスは一定程度広がると感染が自然に収まっていくものです。そのため、実は日本は4月上旬に自然なピークを迎えていたらしく、緊急事態宣言を出さなくとも徐々に収束していたという意見もあります。

さて、アルメニアは、久々に新型コロナ以外のニュースが注目されています。というのも、大富豪で政治家のガギク・ツァルキャン氏が刑事訴追されたからです。彼は、ソ連崩壊後に莫大な富を築き、野党の党首も務める大物オリガルヒです。エレバンの隣のアボビャン市の丘にある大豪邸に住んでいて、敷地内には彼が建てた教会まであります。

先日、そのツァルキャン氏をアルメニア国家安全保障局が刑事訴追したため、大きなニュースになりました。容疑は、経営する企業グループの脱税、また選挙に絡む賄賂だそうです。国会議員でもある彼には不逮捕特権がありますが、一昨日の国会で行われた投票で、その権利を剥奪することが決定しました。現在、裁判所がツァルキャン氏の拘束の是非を審査しています。

政界や経済界、またスポーツ界で大きな影響力を持つ彼の支持者らが集まって、連日のように大規模な抗議デモを行っています。こうなると、もうソーシャルディスタンスなどお構いなしで、多くの市民がコロナの感染がさらに拡大するのではないか…と不安になっています。とにかく、いろんな意味で混乱が広がっています。

確かに、「なぜこのタイミングなんや?」と思いますけど、たまたま訴追するのに十分な証拠が揃ったのが今だったのかもしれないし、国民の目をそらすためのスケープゴートだったかもしれません。新型コロナへの対応で、最近は現政権への不満が高まっており、ツァルキャン氏も厳しく批判していましたからね。とはいえ、富と権力を欲しいままにしてきたツァルキャン氏が無実潔白とはさすがに思えないので、もし悪質な違法行為があったのなら、公正に調査して罪に問うべきです。

とまあ、新型コロナに加えて、この政治スキャンダルでアルメニアの社会が混乱しています。米国に端を発したデモも世界各地に広がっているようですが、不思議とこういう動きは伝播するものなんでしょうか。せっかくいい季節になってきたので、早く平穏な日々が戻ってきてほしいと思います。

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義母の誕生日ケーキを作るのを手伝うアレンとレオ

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イチゴとパイナップルを載せる二人。少しつまみ食いしながら、お手伝いしていました。

再びミツバチとの触れ合い体験 

今日も朝から晴れ渡っていい天気です。そういえば、アレンは上の前歯が二本とも抜けました。ひどい虫歯だったので良かったです。どちらもグラグラしていましたが、遊んでいる時にレオの手が当たって、さらに早く抜けたみたいです。偶然とはいえ、レオのお手柄!ありがとう!そして、アレン、おめでとう!

事務的な報告作業になりつつありますが、世界の感染者が800万人近くになった新型コロナのアルメニアの状況です。現在までの感染者数は16,667人、死者は269人。しかし、最近は回復者の数も多いため、実際の感染者数は10,093人となっています。というのも、以前は病院で治療を受けて完治した人のみ回復者として計算していたのですが、政府が方針を変えて、自宅療養の人も、医師が完治したと判断すれば回復者数に含まれるようになったからです。

たとえピークを越しつつあるとしても、確実にあと数日で感染者数では日本を追い抜くでしょう。というか、百万人当たりの感染者数は、すでに日本の40倍以上の約5,650人となっており、世界で11番目の多さです。これは、イタリアや英国よりも多い数です。

と、また恐怖を煽るようなデータを書いてしまいましたが、やはり私は不安になったりはしていません。このまま感染者が増え続けて3万人や4万人になっても、特にパニックに陥ったりはしないと思います。その根拠や自分なりの考えについては、また機会があれば当ブログに書いてみようかと思います。

さて、前回の記事で、ミツバチの羽音を感じながら寝ることができるゲストハウスに泊まったと書きましたが、また昨日もミツバチとの触れ合いを楽しんできました!今年1月に片岡さんと訪問した蜂蜜工場の社長さんが、「田舎に移動させたミツバチを一緒に見に行かないか?」と誘ってくれたので、家族で行ってきたのです。

彼は、徹底的にオーガニックで良質の蜂蜜を作ることにこだわっていて、それに感銘を受けた片岡さんと協力して仕事を進めようとしているのですが、あいにくコロナ禍のせいで停滞しています。そんな中でも、私と妻には時々連絡し続けてくれていて、今回久しぶりに会うことになりました。片岡さんと彼の工場を訪問した時のことについては、過去の記事をご覧ください(こちら)

場所はエレバンから30分ほどのチャレンツァバンという村で、今回も元学生のティグランの車で向かいました。着いた先は美しいお花畑が広がっていて、そこに今年1月にエレバンで見せてもらった大量の巣箱が置かれていました。防護服を着て近づくと、花のミツをせっせと集める蜂がたくさん飛び回っていて羽音もすごかったです。さすがに防護服を着てないと怖くて近づけないレベルでした。先週行ったゲストハウスの蜂は大人しかったけど、こちらはかなりアクティブな感じ。

蜂がブンブン飛び回る中、社長さんが巣箱の中を見せながら、いろいろ説明してくれました。やっぱり健気に働くミツバチは可愛い!小さな虫の集まりに過ぎませんが、恐ろしいほどシステマチックで効率的に、自分のコミュニティーを守って維持しようとするその生態には感動すら覚えます。そんなミツバチを見ていると、「人命が何よりも大切」という価値観と恐怖に過剰に絡め取られて、バランスを失った今の人間社会に改めて疑問を感じます。

それはさておき、実はこの直後に子供たちにトラブル発生!アレンが靴下の上からくるぶしの辺りを蜂に刺されてしまいました。それほど痛くはなかったみたいですが、それからは怖がって巣箱に近づかなくなりました。私と妻とレオは、社長さんに誘導されてさらに奥に行ったのですが、そこで妻とレオが手を蜂に刺されてしまいました。

それでパニックになったレオが、泣きながら手を振り回して蜂を追い払おうとしたため、刺激された蜂の群れがさらに寄ってきてしまいました。急いで妻がレオを抱いて巣箱から立ち去りましたが、しつこく蜂の群れは飛んできます。幸いほとんど刺されずに済みましたが、状況が分からないレオは大泣きしていました。そりゃあ怖かったでしょうね…本当に可哀想でした。

そんなトラブルもありましたが、その後は気分を変えて、近くの村にみんなで食事に行きました。眺めがよく、庭には遊具もあるレストランで、社長さんが注文した料理も全て美味しかったです。アレンとレオも、蜂に刺されたことも忘れたかのように楽しく庭で遊んでいました。

ただ夜になってから、蜂に足を刺されたアレンがけっこう痛がるので、患部を見てみると、かなり腫れていました。レストランの庭で走り回っていたから、そのせいもあったかもしれません。今日もまだ腫れていますが、痛みはどんどん和らいでいるみたいです。アレンとレオも当分は蜂を見に行くのは嫌がりそうですね…でも、天気も良かったし、田舎の穏やかな自然の中でリラックスできました。

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蜂がたくさんミツを集められるようにと、美しいお花畑に巣箱が置かれていました。

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防護服を着ていざ出陣!結局、刺されてしまったけど…

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たくさんの蜂が飛び回っていてブンブンとすごい羽音でした。こうやって写真を撮っていると、手に寄ってくるから少し怖い…

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社長さんが巣箱の中を見せて、いろいろ説明してくれました。

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せっせと働くミツバチ。その健気な姿は可愛らしい!でも、この後、息子たちを刺して泣かしちゃったけど…

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その後に行ったレストランで楽しく遊ぶアレンとレオ。さっき悪夢のような体験をしたばかりなのに、子供ってすごい!

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レストランからの景色。穏やかな自然の風景に癒されます。

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ウェイターがうまく撮れなくて背景が白くなってしまったけど、今回一緒に行ったみんなと記念撮影

アルメニア北部の大自然を満喫! 

毎日いい天気が続いていて、日中の気温が30℃を超える日もあります。ただ、今は屋外でもマスク着用が義務付けられているから、さらに暑く感じます。幸いアルメニアは乾燥しているから、日本よりマシでしょうけどね。

さて、新型コロナですが、現在までのアルメニアの感染者数は14,103人、死者数は227人となっています。感染者数で韓国を追い抜き、日本にも迫る勢い…というか、恐らく来週には日本を追い抜くでしょう。今月中にピークを迎えて減少傾向に入ったとしても、2万人前後になると予想しています。

こう書くと、また読者の恐怖心を煽ってしまいそうですが、私自身はあまり不安になったりしていません。長期的に考えると、遅かれ早かれ社会の一定割合が感染することは避けられませんから、過剰に怖がってストレスを溜めたり、屋内に閉じこもったりするのは、逆に健康には悪影響です。

ということで、先週末は遠出して、アルメニア北部の大自然を家族と満喫してきました。元学生のティグランがドライバーを務め、また彼の奥さんも参加したので、計6人の国内旅行となりました。ちなみに、車内でもマスク着用が義務付けられているため、大人はみんな付けていました。少し息苦しいけど、もし警察の取り締まりに遭ったら、一人約20ドルの罰金です。

まず向かったのは、ロリ地方にあるデンドロパークという自然公園。エレバンから車で3時間ほどのステパナバンという町近くに位置しています。ソ連時代にポーランド人が山の中に創立した公園で、様々な植物が植えられています。特に有名なのは松林で、5月末から6月初めにかけて大量に飛ぶその花粉が体にとてもいいと言われています。

平日の金曜日だったせいか、人出も多くなくて静かだったし、よく整備された公園内は歩きやすくて、気持ちよく散策できました。花粉やマイナスイオンをたっぷり吸ってリフレッシュできたように思います。ちなみに私はその公園に行ったのは初めてでしたが、とても気に入りました。

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道中の美しい景色。向こうに見える山は、アルメニア最高峰のアラガツ山(4090m)。

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緑豊かなデンドロパークはよく整備されていて、気持ちよく散策できました。

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多種多様の植物が植えられていて、空気も美味しかったです。

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公園の近くでアレンは馬にも乗りました。


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公園のある地域には深い渓谷があって、移動中は雄大な景色を楽しめました。

デンドロパークを出発して、雄大な景色を眺めながら、宿泊先のアラベルディという町に向かいました。泊まったのは、その町の郊外にある、妻の知り合いの養蜂家が経営するゲストハウス。静かで眺めのいい山の中にあり、なんとベッドの下にミツバチの巣箱が置かれていて、ミツバチの羽音やその振動を感じながら寝ることができるのです

今回はそこに二泊しましたが、少し不便はあるものの、ロケーションが素晴らしいし、経営者の家族もみんな親切だし、ミツバチの生態などをいろいろ知ることもできて、とても楽しい滞在となりました。奥さんが作る食事も、自家製の濃厚なハチミツも美味しかったのですが、特に気に入ったのはハチミツで作ったワイン!妻もすごく気に入ったので、お土産に一本買って帰りました。

豊かな自然の中で過ごし、また高いヒーリング効果があると言われるミツバチの羽音を感じながら寝たおかげで、心も体も元気になった気がします。山の中を散策したり、ブランコで遊んだりして、子供たちもすごく気に入ったようなので、また今夏中に泊まりに行きたいと思っています。

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移動中に雨が少し降ったので、ゲストハウスに着くと美しい虹がかかっていました。

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ゲストハウスからの景色は最高!写真の小屋が宿泊する場所です。

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ちょっと狭いですが、その小屋の窓からも雄大な景色が広がっています。

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ベッドの下を開けてみると…本当にミツバチの巣箱が!羽音の振動を感じながら寝ることができるのです。

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奥さんが作る食事もとても美味しかったです。

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自家製のハチミツも美味しかったですが、特に気に入ったのはハチミツから作るワイン!美味しくてハマる味でした。

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ミツバチの羽音のおかげで、子供たちも熟睡できたようです。

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ベッドの下に通じる穴からミツバチが出入りしていました。

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ブランコもあって、息子たちが楽しく遊んでいました。

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みんなで防護服を着て、ミツバチの生態についてのレクチャーを受けました。

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巣箱の中を見せてもらいながら、興味深い話をいろいろ聞くことができました。健気に働くハチが可愛らしかったです。

二日目は、そのゲストハウスと同じ地域にあり、世界遺産にも登録されているサナヒン修道院とハグパット修道院を訪問しました。どちらも立地も雰囲気も建築も素晴らしくて、いつ訪れても感動します。ちなみに、修道院近くの土産物売りのおばさんたちが、私を見て大喜びしていました。というのも、新型コロナの影響で今年は全く外国人観光客が来ておらず、観光に携わる地元の人たちは大打撃を受けているからです…

ハグパット修道院のある村には、私の20年来の友人が住んでいるので、彼の家にも遊びに行きました。もちろん時期が時期ですから、「もしウイルスのことが心配なら遠慮せず断ってね」と事前に伝えると、「何も気にせずに会いに来い!」と即答。なので、半年ぶりの再会を果たしました。彼には今年のお正月にも会っています。その時のことについては、過去の記事をご覧ください(こちら)

友人と奥さんは私たちとの再会をすごく喜んでくれて、お酒を飲みながら楽しく食事をしました。その時にも新型コロナのことが話題になりましたが、友人曰く、昨年12月頃に彼が住む地域で風邪や肺炎にかかる人が不思議と多かったそうです。友人含め、ほんとんどの人は軽症だったため、大して問題にならなかったみたいですが、「あの頃からウイルスはアルメニアで流行していただろう…」とのことで、その可能性は十分あると私も思います。とにかく、友人と奥さんも元気そうで良かったです。

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静かな林の中に建つサナヒン修道院。7年前に私の母と訪問して以来でした。

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神聖な雰囲気に満ちた教会で、私も妻も大好きな場所です。

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その教会内で3歳のレオがとったアレンの写真!偶然でしょうけど、プロ並みのすごい写真!

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ハグパット修道院にも行きました。この村には友人がいるから、何回も来たことがあります。

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ここも世界遺産に登録されていて、とても美しく雰囲気のいい教会です。

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教会のあるハグパット村からの景色も素晴らしい!

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その村に住む20年来の友人と奥さんに会いました。いつも温かく迎えてくれます。また今夏に遊びに来たいですね。

エレバンに戻る最終日は、アパランという町近くにあるアルメニア文字のモニュメントに立ち寄りました。聖人メスロプ・マシュトツによるアルメニア文字発明1600周年を記念して2005年に建てられたものだそうです。日曜だったこともあり、アルメニア人がけっこう来ていましたね。アレンの頭文字のA、レオの頭文字のLのモニュメントで写真を撮りました。

そこからエレバンまでの帰り道では、ずっとアララト山の美しい姿を見ることができました。アララト山の雄姿を見ると、なぜかホッとします。天気に恵まれ、素敵な出会いと再会にも恵まれて、とても素晴らしい旅行になりました。そして、澄んだ空気と美しい大自然を満喫して、最高のリフレッシュになった気がします。妻と子供たちも楽しい時間を過ごせたみたいなので、また来月にも泊まりがけで地方に出かけたいと思います。

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最終日は、ゲストハウスからさらに山の上にあるお花畑に立ち寄りました。広々として気持ち良かった。

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エレバンへの帰途も、アラガツ山の雄姿を眺めることができました。

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アパランのアルメニア文字のモニュメント。向こうにアララト山がきれいに見えています。

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息子たちは、自分の名前の頭文字と一緒に記念撮影。アレンはA!

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レオはLの文字!とても楽しく、いい息抜きになった3日間の旅行でした。