アルメニアと中国が査証相互免除協定に署名
かなり日が長くなって9時前まで明るいです。毎日いい天気ですが、夜は少し風があって肌寒い…そのせいか、次男のレオが風邪を引いて熱を出しています。なので、ここ数日は幼稚園には連れて行っていません。本人は行きたがっているんですけどね。
一昨日バクーで行われた欧州リーグ決勝で、チェルシーが4−1でアーセナルに勝利しました。ムヒタリャン選手を欠いたアーセナルにとって苦しい戦いだったように思います。スポーツは何があるか分かりませんから、「もしムヒタリャンがいたら勝てた」なんて誰も言えませんが、パス1本で試合の流れを大きく変えられるキープレイヤーの不在は悔やまれます。
そのムヒタリャン選手の欠場で問題視された試合でしたが、特に大きな混乱はなかったようです。ただ、ムヒタリャン選手のユニフォームを着たアーセナルの外国人ファンが、アゼルバイジャンの警官に呼び止められて職務質問を受ける動画がネットで流れて話題になりました。質問して終わっただけですが、別にファンがどの選手のユニフォームを着ようが勝手なわけで、ちょっとこれはやり過ぎだろ…と思いましたね。
そういえば、先週末は中国の王毅外相がアルメニアを訪問し、アルメニアと査証相互免除協定に署名しました。これで両国人はお互いにビザなしで入国できるようになります。アルメニア人もビザなしで中国に行けるのはすごい!アルメニア人がビザなしで行ける国は限られていて、海外旅行の時はいつも妻のビザのことで苦労しますが、中国はそんなことを気にせずに行けるようになるんですね。
このニュースには、中国が大好きな妻も喜んでいます。というのも、8年前に一緒に上海に行ったことがあって、その時に妻は中国をとても気に入ったんです。中国と言っていいのか微妙ですが、香港にも5年前に妻とアレンを連れて行きました。やっぱり中華料理が美味しいのが気に入っている一番の理由のようです。
私も中国は大好きな国の一つ。これまで5回ぐらい訪問したことがあって、いろんな地域を旅行しました。20年前にはチベットの奥地を2ヶ月間ヒッチハイクで旅したことがあります。最後は車ではなく、ラクダで峠や川を越えてウイグル自治区に抜けました。マジ死ぬかも…と何度か思うほどの冒険でしたが、圧倒的な大自然に感動しっぱなしでした。
あと、近い将来アルメニアと中国を結ぶ直行便が飛ぶようになるかも…という話もあります。もしそうなれば日本に帰国する際に中国経由という選択肢も出てくるかもしれません。ついでに中国を訪問できるし、中国からは日本のいろんな都市に飛行機が飛んでいますから、私と妻にとって魅力的なルートになりそうです。
ビザが不要になるし、もし直行便も就航することになれば、中国からの観光客やビジネスマンのアルメニア訪問が大幅に増えるでしょうね。というか、ここ数年で急激に増加していて、さらに拍車が掛かることは間違いありません。政府統計によると、昨年アルメニアを訪れた中国人の数は前年に比べて60%近くも増え、すでに今年の1〜3月の中国人観光客の数は、昨年同時期に比べて40%も多かったそうです。世界中でそうなんでしょうけど、ものすごい増え方!
ついでに、他の最近のアルメニアに関する統計データを少しご紹介すると、4月の経済活動指数の伸び率は9.2%、今年第一四半期のGDP成長率は7.1%、工業生産高は13.2%の増加、貿易高は9%の増加など、かなりポジティブな状況のようで、パシニャン首相も閣議で、「政府が進めている経済改革の効果が出ている証だ」と述べました。本当にそうであれば、今後も好調を維持、またはさらに上向くかもしれませんね。そして、この経済発展の恩恵を、多くの国民が享受できるようになってほしいと願います。
明日6月1日は国際こどもの日なので、息子たちに何かプレゼントを買ってあげようと思っています。何がいいかなあ
- [2019/05/31 23:08]
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第2回日本音楽祭「音色」が開催
やっと天気が安定してきたのか、週末からは毎日きれいな青空が広がる晴天です。今日5月28日は、「第一共和国の日」というアルメニアの祝日。1918~1920年のたった2年だけ存在したアルメニア民主共和国の独立を祝う日です。
今朝、川崎市で児童たちがいきなり刃物で襲われるという衝撃的な事件がありました。女児一人と男性一人が亡くなったそうで、負傷した子供たちもトラウマになるほど恐ろしい思いをしたでしょう。池袋の暴走事故などもそうですが、無垢で幼い子供の命が突然奪われるというニュースを見ると、私も二児の父親なので本当に胸が痛みます…
そういえば、トランプ大統領が来日中ですね。相変わらず安倍首相はトランプ氏との親密ぶりをアピールしていますが、やっぱり媚びへつらってご機嫌を取ろうと必死に見えてしまいます。国賓なので破格の接待をするのは仕方ありませんが、トランプ大統領を令和初の国賓にわざわざ選んだのは、天皇の政治利用では…と思えなくもないです。
とにかく、トランプ大統領の気分や好き嫌いで日本の運命が左右されるかのような大歓迎ぶり。なのに、ここまで尽くしても、共同声明は見送られる方針だとか…まあ、参院選の前に日本に不利な交渉結果が出たりしたら与党は困りますもんね。もちろんアメリカは重要な同盟国に違いありませんが、真の友好関係というのは、相手にナメられたり、逆らえなかったりという関係ではありません。それは同盟ではなく従属と言った方がいいでしょう。
さて、日曜にいろはセンターが主催する、第二回日本音楽祭「音色」が開催され、私は審査員の一人として参加しました。他の審査員は山田日本大使、そしてアルメニア人のソプラノ歌手と作曲家。大使も管楽器を演奏されるので、皆さん音楽に精通した方々です。その中に、楽器を演奏するとはいえ楽譜も読めない私が入って、ちょっと場違いな気がしましたが…
音楽祭は、今年もアルメニア・ロシア大学のホールで行われました。けっこう大きなホールなんですが、聴衆はかなり少なかったです。まだ今年で二回目ということもありますが、もっと宣伝活動が必要かもしれません。来年以降はもっと多く人に来てもらえたらいいですね。
というのも、音楽祭はけっこう見応えあったからです。12組の出場者が日本の歌を歌ったり、楽器演奏したり、ダンスをしたりしましたが、レベルは総じて高かったし、バラエティに富んでいて楽しかったです。その後のゲストの歌や演奏も素晴らしかったです。
大使もホルンでアルメニアの曲を演奏されて、観客から盛大な拍手が送られました。また、ディリジャンの国際学校に留学中の日本人学生がドゥドゥクとピアノの演奏を披露して、こちらも会場は盛り上がりました。お二人ともアルメニア語で挨拶されて、またその演奏からもアルメニアに対するリスペクトを感じました。
そして、同じく審査員を務めたソプラノ歌手のタテヴィックさんの歌も、本当に素晴らしくて聞き惚れてしまいました。さすがプロ!大の日本好きの彼女は、来月下旬に東京で開かれるコミタス生誕150周年コンサートに出演するので、機会があれば足を運んで彼女の歌声をお聞きください。
とても楽しい時間でしたが、審査はかなり難しかったですね...というのも、歌も楽器演奏もダンスも一緒に採点して1〜3位を選ばないといけないからです。ジャンルが違うので、同じ基準で審査するのは無理があります。もっと出場者が増えたら、ジャンル別に審査できるようになるかもしれません。
他の審査員とお互い評価を擦り合わせながら、何とか上位3組を選びました。1位はダンスを披露した学生、2位は歌を歌った学生、3位はアルメニアの伝統楽器で日本の曲を演奏した子供たちのグループになりました。1位の女の子は、ずっと笑顔で上手に踊って、途中で浴衣からセーラー服に衣装を変えたりして、会場が一番盛り上がりました。
実は私は、入賞できなかった別の女の子の歌が一番気に入りました。「ハウルの動く城」の主題歌「世界の約束」を歌ったひかりセンターの学生なんですが、その子の雰囲気と歌声がすごく曲にマッチして、とても心に響きました。他にも気に入った出場者はいましたが、これはもう人それぞれの好みですから、やっぱり審査するのって難しい…
それでも、日本の歌を歌ったりして、一生懸命パフォーマンスを披露するアルメニア人の子供や学生たちの姿を間近で見れて良かったです。出場者みんなを褒めたいと思います。そして、イベントを開催してくれたいろはセンター、協賛者の皆さん、またゲストの方々に感謝したいと思います。ありがとうございました!
すずめ踊りで音楽祭がスタート!
トップバッターで、私が一番気に入ったアナヒットさんの歌。審査員全体の評価では入賞できませんでしたが、個人的にはすごく良かったです。
3位になったスペンディアリャン音楽学校の子供たち。本当に上手でした。
2位になったクリスティナさんの歌。観客からの評価も高かったですね。
見事1位に輝いたオブサンナさんの踊り。途中で衣装が変わって見応えありました。
ホルンでアルメニアの曲を吹かれる山田大使。拍手喝采でした。
ソプラノ歌手のタテヴィックさんの歌。日本語の歌なのに、心込めて歌いあげて聞き惚れました。
ドゥドゥクで「ふるさと」を吹く留学生の鈴木さん。この後のピアノも本当に上手で、拍手喝采でした。
最後はいろはセンターのスタッフや学生による踊り
1位のオヴサンナさんに山田大使からトロフィーが授与されました。おめでとう!
入賞できなかった出場者全員にも参加賞が手渡され、無事にイベントは幕を閉じました。みんなお疲れ様!
いろはセンターのルザン会長と審査員たち。審査は難しかったけど、楽しい時間を過ごすことができました。
- [2019/05/28 16:11]
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ムヒタリャン選手が欧州リーグ決勝を欠場
今日は久々に朝から青空が広がっていましたが、午後には空が雲で覆われて激しい雷雨となりました…こんな風に今週はずっと天気が不安定です。そういえば、今日は「最後のチャイム」と言って、アルメニアでは学校の最後の授業日。中学や高校の卒業生たちが盛り上がるでしょうね。
今週末は、いろはセンターが二回目となる「音色」という音楽祭を開催する予定です。第一回の去年、私はあいにく忙しくて見に行けませんでしたが、今年はなんと審査員の一人として参加することになりました。私はギターやピアノを弾くんですけど、実は音符とか一切分からないんですよね。そんな私で大丈夫なんでしょうか…
一昨日は故シャルル・アズナヴールの誕生日でした。それを記念して、エレバンの地下鉄の全駅で一日中アズナヴール氏の歌曲が流されていたそうです。昨年亡くなった偉大なアルメニア人歌手は、今も多くの人たちに愛されている証ですね。
さて、先日とても残念なニュースがありました。今月末にアゼルバイジャンの首都バクーでアーセナル対チェルシーの欧州リーグ決勝戦が行われるんですが、アーセナルのヘンリク・ムヒタリャン選手が欠場することになったのです。
アゼルバイジャン側は、ムヒタリャン選手の入国を認めて、その安全も保証すると発表していましたが、同選手は家族とも話し合った末に、やはり安全面に懸念があるということで出場を断念しました。「決勝という大舞台を逃すのは本当に辛い…」と無念な心境を語り、チームやファンも大きなショックを受けています。
アーセナルにとって、来シーズンのチャンピオンズ・リーグの出場権、そして20数年ぶりの欧州タイトルが懸かった大事な試合です。同チームは、「ファイナル進出において、ムヒタリャンは重要な役割を果たした選手であり、彼の欠場はチームにとって大きな損失だ」と述べました。
当ブログをご覧の方はご存知かと思いますが、アルメニアはアゼルバイジャンと深刻な領土問題を抱えています。ナゴルノ=カラバフという地域の領有権を巡って長年争っており、現在も国交がないどころか、境界線では散発的に武力衝突が起こっています。
ソ連時代にアゼルバイジャン領だったナゴルノ=カラバフは、戦争で優勢だったアルメニアが実効支配しているので、領土を不法占拠されたと考えるアゼルバイジャン人の怒りは半端ありません。これは、アゼルバイジャンが独裁国家で、アルメニアとの問題をプロパガンダに利用し、意図的に憎悪を煽っていることも大きな原因です。それで思い出すのは、15年前にハンガリーの首都ブタペストで起こった凄惨な事件…
それは、当時ブタペストで行われていたNATOの訓練中に、アゼルバイジャン軍人が就寝中のアルメニア軍人を斧で殴り殺した事件です。そのアゼルバイジャン軍人は逮捕後、「アルメニア人を皆殺しにするのが私の仕事だ」と語りました。裁判で無期懲役になったのですが、7年前にアゼルバイジャンに身柄が引き渡され、帰国後は国内で英雄扱いされました。大統領から恩赦を受けてアパートの1室まで寄贈され、さらに少佐に昇進して、ハンガリーで服役中だった期間の給与も全額支払われたそうです。
戦場であれば仕方のない戦闘活動かもしれませんが、彼の行為はただの犯罪で、彼はただの殺人犯です。しかも寝ている無防備な人間を斧でめった殴りにして殺すなんて…本当に痛ましく惨たらしい事件です。もし加害者がアルメニア人だったとしても、私は同じように厳しく断罪するでしょう。
とにかく恐ろしいのは、アゼルバイジャン人のアルメニアに対する根深い憎悪。戦場でもない所で一方的に人を惨殺して、さらに後悔や懺悔の気持ちもなく、その行為を国を挙げて称賛する…いくらなんでも非常識、というか完全に狂っています。もちろん、そのような状況を異常だと思い、憎悪の連鎖を止めて平和を望むアゼルバイジャン人もいるはずで、実際にアルメニア人に対して優しく接するアゼルバイジャン人にも会ったことがあります。
とはいえ、過去にこんな悲惨な出来事があると、ムヒタリャン選手がバクーでの試合を欠場するのも理解できます。ただ、今回の問題の責任は、アゼルバイジャンよりも、決勝戦のバクー開催を決めた欧州サッカー連盟にあると思います。アゼルバイジャンから巨額のお金が動いたのでしょうけど、最悪こういう事態が起こりうることを考えなかったんでしょうか…国際的な組織のくせしてアホやなあと呆れます。そうでなくとも、決勝で争う両チームの本拠地イングランドから遠くて、「応援に行けない!」と地元ファンが怒っていますけどね。
とにかくムヒタリャンというスター選手の欠場は、理由が理由なだけにとても残念です。政治がスポーツの世界に影響を及ぼした悪例ですよね。二度とこんなことが起こってほしくないですし、両国の関係が少しでも改善してほしいと願います。
記事内容と関係ありませんが、息子たちが家事を手伝うようになりました。というか、新しい遊びみたいなもので、あまり役には立っていませんけどね…
シャボン玉を嬉しそうに追いかけるアレンとレオ。息子たちが大人になる頃には、近隣国との関係が改善されて、今より少しでも平和になってくれたらと思います。
- [2019/05/24 15:32]
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長男アレンの歯が抜けました
最近また天候が不安定で、夕方に曇ってきてにわか雨が降ります。風も吹いて、朝晩は少し肌寒いです。暑くなったと思って衣替えをしたら、また長袖が必要になってしまいました…
昨日はアルメニア国内が少し混乱していました。というのも、日曜の夜、パシニャン首相が国民に裁判所の出入り口を封鎖するよう呼びかけたため、支持者らが実際に封鎖を実行したのです。窓から入ろうとした裁判所職員を支持者らが力づくで止める映像も見ました。
なぜそんなことが起こったかというと、前回の記事に書いたように、先週ロベルト・コチャリャン元大統領の裁判が行われていたのですが、彼の釈放を認める決定が出されてしまったからです。まだ裁判は続きますが、彼の出身地であるナゴルノ=カラバフ共和国の現大統領と前大統領が身元引受人になって保釈金を支払ったため、釈放されることになったようです。
これに対してパシニャン首相が、「アルメニアの司法制度は腐敗した旧態依然のままだ!」と非難し、今回の抗議行動を呼びかけたのです。正午頃に首相は司法制度の抜本的改革を早急に実施すると発表、市民らの抗議行動は成果を出したとして、支持者らに封鎖を解くように訴えました。
この事態については、首相のやり方は横暴だという声も多く、賛否両論分かれています。確かにちょっとなあ…と、私も感じますが、もし三権の長の一つである司法のシステムに腐敗や不透明性があるとしたら、国の根幹に関わる大問題ですから、確かに改革が必要だとは思います。
さて、記事タイトルにあるように、アレンの歯が抜けました。というか抜きました。下の前歯2本が生え替わりでグラグラしていたんですよね。アレンが少し痛がっていたので、1週間前に行きつけの歯医者に診せたら、永久歯がけっこう出てきているからとその場で2本とも抜いてくれました。
5歳半とかなり早い方ですが、アレンは生後5ヶ月で歯が生えてきたから、もうそういう時期なんですね。まだまだ手が掛かるので、いつまでも幼く感じますけど、今年9月からは小学校に上がるし、本当に子供の成長ってあっという間!
ちなみに数日前、今年の3月に娘さんが生まれたばかりの近所のご家族を訪問しました。お母さんに抱かれた生後2か月の赤ちゃんはとにかく小さくて可愛い!私と妻も抱かせてもらったら、めちゃくちゃ軽い!その小ささと軽さに驚いてしまいました。アレンとレオも数年前そうだったのに、あまり実感として覚えていないんですよね…
でも、それは仕方ないというか、人間ってそういう風にできているのかもしれません。子育ての醍醐味は、子供のかけがえのない今を見つめること、その成長を喜ぶことですから。それに、子供の小さい頃を忘れていくからこそ、自然に二人目や三人目が欲しくなるとも言えます。だってまた作らない限り、同じ感動を味わうのは難しいですもんね。まあ、また同じ苦労を味わうことにもなるんですが…
とにかく、アレンとレオも本当に大きくなったことを改めて実感しました。あんなに小さかった二人が、歯が生え替わったり、幼稚園に通ったり、一緒に遊んだりケンカしたりするするなんて…これからも、子供たちの成長の一瞬一瞬を大切に見守っていきたいと思います。
ちょっと見えにくいですが、下の前歯2本が抜けています。
近所の赤ちゃんは小さくて、表情もあどけなくて可愛かった!その赤ちゃんを不思議そうに見つめるレオも可愛かったです。2年前はレオもこんなんだったんだなあ…
アレンの空手の練習の後、仲良くシーソーで遊ぶ兄弟
あっという間に大きくなっていくから、こんな寝顔もすぐ過去の思い出になっちゃうんでしょうね…
- [2019/05/21 16:36]
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アララト山とクラシックコンサート
ここ数日は快晴が続き、アララト山もきれいに見えています。気温も30℃まで上がって暑い!もう半袖で十分な陽気です。この暑さで少しバテ気味ですが、ビールが美味しい季節になりました。それは嬉しい!
お隣の国イランと米国の間で緊張が高まっており、戦争の可能性も示唆されていますが、恐らくそこまでにはならないと思います。今回も米国がイランを非難する根拠は濡れ衣っぽいですしね。米国がイランや中国、ロシアなどを敵視すればするほど、それらの国々が連帯を強め、結果的に世界が多極化していく流れを加速させています。
それはともかく、火曜日の夕方、妻と一緒にオペラハウスで行われたコンサートに行ってきました。演目は妻が聴きたがっていた、ホヴァネス・チェキジャン指揮、アルメニア国立合唱団による「カルミナ・ブラーナ」
チェキジャン氏は90歳でいまだに現役、もう60年近く同合唱団の指揮者を務めていて、多くのアルメニア人から敬愛されている著名な音楽家です。年齢を感じさせない力強い指揮で、また歌も演奏も迫力があって、とても素晴らしいコンサートでした。行って本当に良かったです。
美しいアララト山とエレバンの街並み。もう彼此10年エレバンに住んでいますが、この景色は見飽きることはありません。
聴衆のスタンディングオベーションに応えるチェキジャン氏。90歳とは思えない指揮に感動しました。国会議長や教育大臣も来ていました。
ところで、今週からロベルト・コチャリャン第二代大統領の裁判が行われています。2008年3月の野党勢力デモを武力排除したことで憲法秩序転覆の罪に問われており、さらに収賄容疑でも逮捕されています。強大な権力を誇った元大統領の裁判の行方が注目されています。
あと、パシニャン首相が中国を訪問して、習近平国家主席らと会談しました。アルメニアも中国が主導する一帯一路計画のへの参加が期待されており、今後ますます両国の関係が強化されそうです。エレバンには中国政府が出資して建てた立派な公立学校が二つあって(うち一つは私が住む地区)、中国語教育も行われています。アルメニアでも中国のプレゼンスは高まる一方です。
しかし、日本政府もいろいろと支援を行っています。先日は、JICAがアルメニア非常事態省に消防車を寄贈しました。過去にも同様の支援が行われていますが、また新たに消防車が寄贈されたのです。引き渡し式では山田大使が上手にアルメニア語でスピーチされて、それもけっこう話題になったそうです。
ちなみに、アルメニアの省庁の統廃合法案が可決されて、17あった省庁が12になる予定です。前述の非常事態省はそのままですが、教育省と文化省が統合されたり、交通通信IT省が再編されてハイテク省になったりするそうです。仕事を失う人も出てくるとは思いますが、政府のスリム化や効率化のためには仕方ない変革かもしれません。
また、現在イスラエルのテルアビブで、ユーロビジョン歌唱大会が開催されていますが、アルメニアは予選で敗れて決勝戦に進めませんでした。けっこう評価は高かったみたいですけどね。まあ、イベント自体はいつも安っぽいポップソングが多いし、曲や歌唱力よりもステージパフォーマンスが重視されるので、私は大して関心ありませんが…
アルメニア代表のスルブクが歌う「Walking Out」。評価は高かったようですが、残念ながら決勝には進めませんでした。
- [2019/05/17 22:20]
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