無事にゴッドファーザーを務めました 

今日で平成が終わりを告げ、いよいよ明日から令和が始まります。アルメニアも明日はメーデーで祝日ですが、日本は10連休と長いお休みですよね。しかし、「この長期休暇は経済に悪影響だ!」なんていう意見を目にするので、日本は働き方改革なんて無理やろな…と思います。

先週末から暖かくなり、日中の気温は20℃ほどで暑いぐらいです。風邪気味だった子供たちも元気になって、二人とも幼稚園に通っています。このまま寒さが戻ったりしなければいいんですけどね。

日曜は、いろはセンター主催の日本舞踊のイベントがあったので行ってきました。仕事で来られている日本人の方が、なんと師範の資格を持つほどの腕前で、日本舞踊を紹介して下さったのです。説明もとても分かり易くて興味深かったですが、後半に披露された踊りが素晴らしくて感動ものでした!いろんな役を演じながらも全てが踊りとして成立していて、その細やかな動きに見惚れてしまいました。田中さん、本当にありがとうございました!

IMG_9629armenia19-4-30.jpg
日本舞踊を披露する田中さん。本当に素晴らしかった!

さて、土曜は昨年の無血革命を祝う「アルメニア市民の日」で、エレバン中心部は歩行者天国になり、パシニャン首相を始めとする政治家たちも参加して、いろんなイベントが催されたようです。天気も快晴でした。その記念日に、私はとても大切な務めを果たしました。少し前に書いたように、日本人・アルメニア人カップルの結婚式にゴッドファーザーとして出席したのです

アルメニアの結婚式は、まず男性が女性の家に迎えに行き、教会で式を挙げてから、一緒に男性の家に行く…という流れが一般的です。ただ、私のような外国人でここに持ち家がない場合は、教会で式を挙げてから披露宴会場に直行します。それは今回の二人も同じでしたが、最初の「男性が女性の家に迎えに行く」というのは、エレバンにあるホテルの部屋を借りて行いました。

4階の一部屋で新郎とコニャックで乾杯してから、3階の部屋に新婦を迎えに行きました。ウェディングドレス姿の新婦はとてもきれいでした。そして何より幸せそうでした。日本語を教えていた元学生ですから、私も何だか嬉しかったですね。新郎も幸せそうで、本当にお似合いのカップルです。私がお祝いの言葉を述べて、またみんなで乾杯しました。

ちなみに手前味噌で恐縮ですが、私は結婚当日に妻のウェディングドレス姿を初めて見た時、あまりに美しくて、「あ、あのう…本当に俺なんかでいいんすか?」とマジで思いました。かといって、「ちょっと考え直します」なんて言われたら困るんですけどね。そんなことを含め、今回の式の最中では、8年前の自分の結婚式のことが懐かしく思い出されました。

IMG_9522armenia19-4-30.jpg
美しい花嫁と幸せそうな新郎

その後、ホテルから式を挙げる教会へ移動。ホテルの近くにある聖グリゴール・ルサヴォリッチ大聖堂という大きな教会で、2001年にキリスト教国教化1700周年を記念して建てられました。新郎新婦の家族や親戚、友人たちが見守る中、二人は神に愛を誓いました。私はゴッドファーザーとして、妻もゴッドマザーとして二人の隣に立って、その誓いの証人の役目を果たしました。この時も、自分の結婚式のことが心に蘇りました。

8年前に結婚した時、まだ言葉もほとんど分かりませんでしたが、たくさんのアルメニア人に祝福されて、自分がアルメニアという国と強い結び付きを持ったような気がしました。今回ゴッドファーザーという役目を果たして、さらに強い縁でアルメニアと結ばれたように感じて胸が熱くなりました。恐らくここで日本人が式のゴッドファーザーをしたのは、私が初めてだったのではないでしょうか…

無事に式を挙げて、みんなが二人を、「おめでとう!」と祝福しました。私も大事な務めを果たしてホッとしました。何をどうしたらいいのかイマイチ分かっていなくて少し緊張していましたからね。でも、おめでたいイベントのお手伝いができたことを嬉しく思います。晴れて二人が夫婦になれて良かったです。

IMG_9544armenia19-4-30.jpg
私と妻は神に愛を誓う二人の隣に立ちました。

IMG_9556armenia19-4-30.jpg
ゴッドファーザーの私が十字架を二人の頭の上にかざします。8年前に私と妻もやってもらいました。

IMG_9563armenia19-4-30.jpg
式を終えて無事に結ばれた二人と一緒に。本当におめでとう!

58379247_2335179453192383_1744752660667432960_n.jpg
お祝いに来た友人たちとも一緒に。おめでたい!

IMG_9571armenia19-4-30.jpg
教会を出る二人に花びらをまいて祝福!

式の後は、披露宴会場のホテルに戻りました。ホテル入り口で、厄除けのために皿を足で踏み割る儀式をしましたが、なかなか割れず、最後は二人とも手で地面に叩きつけて割りました。それから披露宴パーティーで、もうここからは楽しく盛り上がるのみ!ノリのいい音楽が流され始めると、すぐに踊りの輪ができます。アルメニア人は踊るのが大好きですからね。私も妻も参加して、みんなで楽しく踊りまくりました。

後半に少し時間を頂き、私がギターを弾いて、妻と友人たちと一緒に中島みゆきの「糸」を新郎新婦のために歌いました。やっぱりいい歌ですよねえ。結婚のお祝いのために書かれた歌なんですけど、あらゆる人との出会いや繋がりの不思議さを考えさせられます。酔っ払っていた私はちょっと歌詞を間違えてしまいましたが、それもまたご愛嬌。二人も喜んでくれていたので何よりです。

とにかく披露宴も楽しく盛り上がって、二人にとって素晴らしい日となったと思います。私も友人として、元先生として、そしてゴッドファーザーとして心からお祝いすることができて幸せです。私は周りからお祝いされたり、助けられたりすることが多いので、自分が貰ったものを少しお返しできたような気がしました。

雅樹くんとマリアム、ご結婚おめでとうございます!二人が無事に結ばれて本当によかった!末長くお幸せに!

IMG_9585armenia19-4-30.jpg
厄除けの儀式で皿を踏み割ります。が、なかなか割れませんでした…

IMG_9596armenia19-4-30.jpg
アルメニアの披露宴はとにかく踊りまくる!楽しいけど、次の日は足腰が痛い…

IMG_9611armenia19-4-30.jpg
夫婦最初の共同作業、ケーキ入刀が行われました。

IMG_9601armenia19-4-30.jpg
二人と一緒に記念写真。素敵な結婚式と披露宴でした。心からおめでとう!

一昨日はアルメニア人虐殺記念日 

気持ちのいい晴天が続いていますが、空気はまだ少し冷たいです。そのせいかアレンが風邪を引き、昨日からレオも風邪。そして妻も義母も風邪気味で、今朝から私も喉がちょっと痛い…って、アカンやん!前回の記事に書いたように、明日は結婚式でゴッドファーザーを務めるので体調を崩してなんていられませんからね。

昨日は露朝首脳会談が行われました。両者にとって初となる会談で、世界情勢において重要な出来事だったにも関わらず、日本ではあまり大きく扱われていないように感じました。日本との間に問題を抱えるロシアと北朝鮮が接近したという事実を、あまり国民に知られたくないかのようです。またメディアが政府に忖度でもしたんでしょうか…

さて、一昨日の4月24日はアルメニア人虐殺記念日でした。今年はフランスでも、国の記念日として追悼式典が行われたようです。当ブログで何度も書いたことがありますが、アルメニア人虐殺とは、第一次世界大戦中にオスマン帝国が行った強制移住や殺戮によって、東トルコに居住していたアルメニア人が100万人以上が亡くなった歴史的悲劇。トルコは、これを虐殺とは認めておらず謝罪もしていません。そのため、アルメニアとは国交正常化を樹立できていません。

この日は、その虐殺の犠牲者のために多くのアルメニア人が慰霊碑を訪れて献花します。私もアルメニアに住み始めてから毎年献花しているので、今年はちょうど10回目になります。ここ数年はアレンやレオも一緒です。今年も二人とも連れて行きたかったんですが、アレンは風邪だったのでお留守番。妻とレオと一緒に慰霊碑に行きました。

夕方頃だったためか、それほど混雑せず人の流れもスムーズでした。しかし、レオがとにかく自分で歩きたがり、なんと麓から慰霊碑までの坂道をほとんど自分で歩き通しました。すごいぞ、レオ!ただ、そのせいで時間が倍以上かかってしまいましたけどね…慰霊碑のある丘の上に着くと、アララト山がきれいに見えていました。そして、花が積み上がった慰霊碑に、今年も家族で花を捧げることができました。

ちなみに、妻はその虐殺を生き延びたアルメニア人の子孫。東トルコのエルズルムに住んでいた曾祖父母が虐殺を逃れてジョージアに移住し、その後、祖父母がエレバンに移住しました。つまり、息子たちには悲惨な虐殺を経験したアルメニア人の血が流れているわけです。そう考えると、4月24日は私にとっても大切な日と言えるかもしれません。

その歴史的経緯や犠牲者数については今も議論がありますが、多くのアルメニア人の命が奪われたこと自体は事実だと私は思っています。とはいえ、憎悪の連鎖が続き、いつまでも隣国と敵対関係にあるのも悲しいことです。同じ悲劇が二度と繰り返されないよう、政治の枠組みを超えて両国民が少しずつ歩み寄ってほしいと願います。そうやって平和を築くことが、犠牲者への何よりの追悼に繋がると思いますから…

IMG_9489armenia19-4-26.jpg 
虐殺記念碑のある丘の坂道をほとんど自分で歩いたレオ。大したもんだ!

IMG_9491armenia19-4-26.jpg
丘の上からアララト山の美しい姿を見ることができました。

IMG_9496armenia19-4-26.jpg
レオも虐殺の被害者のために献花しました。

IMG_9501armenia19-4-26.jpg
記念碑に捧げられた花が山のように積み上がっています。

ゴッドファーザーになります! 

先週末から寒さが戻って、日中でも10℃前後、朝晩は5℃を切るほどです。もう4月下旬だというのに、なかなか冬服を脱ぐことができません。虐殺記念日の明日は、記念碑に献花しに行く予定ですが、風邪を引かないように気をつけないと。

スリランカで起こった悲惨なテロ事件ですが、日本人も巻き込まれて、死者の数は300人以上になる模様です。10年前に内戦が終結したにも関わらず、こんな大規模なテロが起こるとは…小さい島国ですが、民族間や宗教間の対立が常に大きな課題でしたからね。

あと、ウクライナの大統領選は、コメディ俳優のウラジーミル・ゼレンスキー氏の圧勝で終わりました。前政権に対する国民の失望が大きな勝因だったみたいですが、けっこう驚きの結果ですね。ちなみに今のエレバン市長も元コメディアンで、革命後の選挙で圧勝して政界入りしました。

日曜はイースター、キリストの復活祭だったので、前日の夕方に近所の教会に家族でお祈りに行って、そこからロウソクを家に持って帰って灯しました。その日の夕食は、ドライフルーツ入りのピラフと魚料理。肉を食べてはいけないからです。キリストの血である赤いワインで乾杯しました。子供たちは、色を付けたイースターエッグをぶつけ合う遊びで盛り上がっていました。

IMG_9400armenia19-4-23.jpg 
卵をぶつけ合って割れた方が負けという遊びをするアレンとレオ

IMG_9409armenia19-4-23.jpg 
イースターやクリスマスの前日の夜、つまりイブには肉を食べません。

さて、記事タイトルにあるように、私はこの度ゴッドファーザーになります!ゴッドファーザーと聞くと、ほとんどの人があの有名なマフィア映画を思い浮かべるでしょう。名優マーロン・ブランドが演じたドン・コルレオーネは、周囲からゴッドファーザーと呼ばれるマフィアの大物。私もあの映画は大好きで、特にシリーズ第二部がお気に入り。

そのゴッドファーザーに私がなるといっても、もちろんマフィアの世界とは全く関係ありません。実は、今月末にここで結婚式を挙げる日本人・アルメニア人カップルの代理父、つまり式のゴッドファーザーを務めることになったのです。いわゆる日本でいう仲人みたいなものですね。

アルメニア語でゴッドファーザーのことは「カヴォル」と言って、洗礼式や結婚式で神との契約の証人の役目を果たします。だからクリスチャンじゃないといけませんが、私はここで洗礼を受けたアルメニア正教徒なので問題ありません。私自身も洗礼式と結婚式それぞれにカヴォルがいますし、子供たちの洗礼では、友人のダグラスさん・聖美さんご夫妻にカヴォルをやって頂きました。その後の人生において親戚のような関係になるので、人間として尊敬できる方にお願いしています。

だったら、私なんかでホンマにええんかいな?!と思うんですが、式を挙げる二人は以前から、カヴォルをお願いするとしたら私しかいないと決めていたそうです。というのも、二人が出会うきっかけを作ったのは私なんです

5年前にある学校のサマースクールで子供たちに日本語や折り紙を教えてくれる人が必要になり、私がブログに募集する記事を載せました。それを見た彼から連絡があり、実際にアルメニアに来てくれました。そして、私の日本語の授業を見たいと言う彼を連れて行ったクラスで勉強していたのが、将来の伴侶となる彼女でした。

ちなみに、彼がなぜ私のブログを偶然見つけてアルメニアに行ってみようと思ったかというと、大のサッカーファンで、アルメニア出身のヘンリク・ムヒタリアン選手が好きだから。ということは、ムヒタリアン選手が二人を結び付けたとも言えるかもしれませんね。

DSCN7144armenia14-6-15.jpg 
私の授業で初めて二人が会った時の写真。この5年後に結婚して、まさか私がゴッドファーザーになるとは…

しばらくして二人は付き合うようになりましたが、彼はサマースクールの仕事を終えて一度帰国します。しかし、約半年後に戻って来てアルメニアに一年住んでいました。そして、今度は彼女が日本で就職が決まって渡航し、二人は日本で生活するようになりました。それから3年、無事にゴールインすることになったのです。

自分が繋いだ日本人とアルメニア人のカップルが結婚することは嬉しく思いますし、カヴォルを依頼されるのはとても光栄なことです。私なんかでホンマにええんか?と少し迷いましたが、喜んで引き受けることにしました。しかし、恐らくアルメニアで日本人が式のカヴォルを務めるなんて初めてでしょうから、イマイチ何をどうするのか分かっていません…まあ、アルメニアだから何とかなるでしょう。

アルメニアに着いた二人は昨日、挨拶のために私の家を訪れました。子供たちのために素敵なプレゼントを持って来てくれて、アレンもレオも大喜びでした。3年ぶりの再会でしたが、今も仲のいいお似合いのカップルで、一緒に楽しいひと時を過ごしました。二人の人生の晴れの日にゴッドファーザーの大役を果たせるよう頑張りたいと思います。

IMG_9458armenia19-4-23.jpg
もうすぐここで式を挙げる二人と3年ぶりに再会。素晴らしい式になりますように!

報道の自由度はアルメニアが日本より上?! 

天候は不安定なままで、昨日は雨だけではなく、雹も降りました。ちょうど幼稚園から帰ってくるアレンを外で待っている時だったので、けっこう寒かったです。先週は暖かったのに、春が少し遠のいたかのように感じます。

そういえば、もう10日前のニュースですが、イタリア下院がオスマントルコによるアルメニア人虐殺を歴史的事実として正式に認める法案を満場一致で可決しました。もちろんトルコ政府は、今回の決議を強く非難しています。今月24日はアルメニア人虐殺記念日ということもあり、今回のイタリア政府の決定に世界中のアルメニア人が喜んでいます。

一昨日、国境なき記者団が発表した「世界の報道自由度ランキング2019」で、アルメニアは大きく順位を上げて180ヵ国中61位!やはり上位はノルウェーやフィンランドなどの北欧諸国が占めていて、アメリカはけっこう低い48位。そして、母国・日本はというと…67位!アルメニアの方が上なんか?!ちなみに66位はニジェールです。

といっても、今回だけ特に日本のランキングが低いわけではありません。昨年も同じ順位で、その前は72位でした。安倍政権になってからは大きく順位を下げ、常に先進国の中では群を抜いて低位を突っ走っています。しかし、ついにアルメニアにも抜かれてしまうとは…

まあ、こういうランキングは、回答者や作成者の価値観が反映されてしまうので、どうしても偏りがあって公正とは言い難いですけどね。フリーダム・ハウスという国際NGOが発表した自由度ランキングだと、日本はアルメニアよりずっと評価も順位も高いです。とはいえ、世界的に有名な報告書で、いつも厳しく評価されていることは真摯に受け止めるべきで、実際に安倍政権による報道圧力については、国連も問題視して是正を求めたことがあります。

何にしても、自分が住んでいるアルメニアの自由度が改善されていることは良かったです。もちろん61位も決して高い順位とは言えませんし、別のランキングなどではまだまだ評価が低いです。とはいえ、革命からたった1年しか経っていませんから仕方ないかもしれません。少しずつでも自由で民主的な社会に変わっていってほしいと願います。

ちなみに、明日はイースター、キリストの復活祭なので、昨日はアレンとレオが通う幼稚園でお祝いしたそうです。父兄は参加できないイベントだったんですが、他の子供たちと楽しくお祝いしている様子を映した写真や動画を見ました。レオもすっかり幼稚園に慣れているようで嬉しかったです。明日は家族でイースターをお祝いします。

ところで、ちょうど1週間後に、私はある大切な役割を担う予定です。とても光栄なことなんですが、恐らくアルメニアで日本人がそれをするのは初めてかもしれず、イマイチどうしたらいいのかよく分かっていません…これについては、後日また詳しくご報告したいと思います。

57595662_421545545299470_2372854081103331328_n.jpg 
イースターのお祝いをする園児たち。一番小さいレオも楽しそう!

57504063_421539468633411_8830592149444624384_n.jpg 
アルメニアの伝統衣装を着るレオ。イマイチよく分かっていない感が可愛い!

57538159_421546075299417_2068889083672788992_n.jpg 
同じく伝統衣装を着たアレンが、大きな卵型のチョコレートを割りました。

58381942_421546221966069_2162462015732318208_n.jpg 
アルメニアのイースター恒例の色を付けた卵をぶつけ合って割れた方が負けという遊びをする園児たち

57468041_421546188632739_8900213865665527808_n.jpg 
一番小さいレオも他の子供と卵をぶつけ合っています。この遊び、子供が大好きなんですよね。

いろはセンターの花見イベント 

昨日から天候が崩れ始めて、雨がちの憂鬱な天気です。せっかく暖かくなったと思ったのに、少し肌寒くて衣替えできません。ここ最近また革命前に偉い地位にいた役人たちが、横領や権力濫用などの容疑で告訴されています。次から次へとよく出てくるものですね…

パリのノートルダム寺院の火災で大騒ぎでしたね。あの有名な歴史的建造物が燃え盛る様子は衝撃的でした。無事に鎮火したとはいえ、大きく損傷したため、パリ市民は悲嘆に暮れているようです。私は、まだユーロが存在しなかった約25年前にノートルダム寺院を訪れたことがあります。パリの名所セーヌ川沿いで一際目立つ美しい大聖堂でした。

さて日曜は、毎年恒例のいろはセンターの花見イベントがあったので、家族で参加してきました。私は同センターの上級クラスを教えています。昨年の花見は子供が病気だったせいで参加できませんでした。今年はアレンもレオも元気で、当日は天気にも恵まれて暖かかったです。

花見が行われたのは、エレバンの北西にあるアシュタラック地方の杏畑。そこへ向かう途中に、サグモサ修道院に寄りました。深い渓谷の断崖のそばに建つ13世紀の修道院です。昔、私も妻と訪れたことがあります。教会に着くと、ネコヤナギの枝やリースが売られていました。というのも、その日はツァフカザルトというお祭だったんです。

ツァフカザルトは「花飾り」という意味で、キリストがエルサレムに入城した際、住民がオリーブの枝を持って歓迎したことに由来するお祭。イースター(復活祭)の1週間前に祝われ、アルメニアでは春の訪れを感じさせるネコヤナギの枝が飾られます。

教会内では祭を祝福するミサが行われ、多くの信者がお祈りしていました。教会の外でも、アルメニア人たちが輪になって踊っていました。アララト山の雄姿を望むこともできて、短い寄り道でしたが、楽しいひと時でした。

IMG_9291armenia19-4-17.jpg
サグモサ修道院。保存状態の良い中世の教会です。すぐ傍には切り立った深い渓谷があります。

IMG_9281armenia19-4-17.jpg
レオも自分で頑張ってロウソクを灯しました。

IMG_9284armenia19-4-17.jpg
アララト山をバックに家族で記念写真!この日はずっときれいに見えていました。レオが手にしているのはネコヤナギのリースです。

その後、花見の場所へと向かいましたが、移動中の道からもずっとアララト山の美しい姿を見ることができました。目的地に着くと、畑にある杏の花がとてもきれいに咲いていました。滑り台やブランコなどもあって、アレンもレオもずっと楽しそうに遊んでいました。遊具があると、子供たちが飽きないので助かります。

みんなで食べたり飲んだり、ギターを弾いて歌ったり、子供たちと遊んだり、そして花を眺めたりと有意義な時間を過ごすことができました。昨年末のJLPT(日本語能力検定)の合格証書の授与式も行われて、受け取った学生たちはとても喜んでいました。ありがたいことに、私も先週の誕生日のプレゼントを頂きました。

天候にも恵まれたし、とても楽しいピクニックになりました。本当に参加して良かったです。どうもありがとうございました!

IMG_9293armenia19-4-17.jpg
花見の場所では、杏の花がきれいに咲いていました。

IMG_9295armenia19-4-17.jpg
滑り台で遊ぶアレンとレオ

IMG_9298armenia19-4-17.jpg
ブランコもあって、子供たちはずっと楽しそうにしていました。

IMG_9336armenia19-4-17.jpg
レオが乗ったブランコを後ろから押すアレン。すっかりお兄ちゃん!

IMG_9323armenia19-4-17.jpg
ドッジボールで盛り上がる参加者たち

IMG_9326armenia19-4-17.jpg
ギターを弾いて歌を歌う参加者たち

IMG_9359armenia19-4-17.jpg 
私もお酒を飲みながら、妻や子供たちと花見を楽しみました。

57012603_334804753905353_818483731391053824_n.jpg 
美しい花に囲まれて、みんなで楽しい時間を過ごせました。