2018年もお世話になりました。よいお年を!
日本は寒波が来て、けっこう寒いみたいですね。エレバンも今日は雪が降っていて、けっこう積もっています。それでも寒さは例年より少しマシな気がしますね。
さて、2018年も今日で終わり。昨年は日本で年を越しましたが、今年はいつものようにエレバンで新年を迎えます。クリスマスツリーも飾って、家族へのプレゼントも用意しました。アルメニアでは、大晦日の夜にプレゼントを渡すのが習慣となっています。子供たちが気に入ってくれたらいいんですけどね。
義母や妻はまだお正月料理の準備などで忙しくしています。私もパソコン仕事をやりつつ、掃除や買い物をしてから、年越しそばを作る予定です。ずっとせわしなくバタバタしていて、まさに年越しという感じですね。
今年もいろいろありました。プライベートと仕事で日本に2回も行ったり、クロアチアを訪問したりと移動の多い年でした。片岡さんたちとドライブ旅行したナゴルノ・カラバフも他国と考えれば、海外に4回も行ったことになりますね。その片岡さんとは、日本とアルメニアで計5回も会いました。お互い遠く離れた場所に住んでいるとは思えないほど頻繁に会っています。
クロアチアでは、同じく大切な友人で、息子たちのゴッドペアレンツでもあるダグラスさん・聖美さんご夫妻と楽しい時間を過ごしました。私にとっては記念すべき90か国目の訪問国となり、家族と美しい街並みと大自然を満喫することができました。お世話になったお二人に感謝です。来年もお会いできたらいいですね。
自分も海外へ行く機会の多い年でしたが、元学生や元アルバイトたちも日本へ行くという夢を叶えることができました。みんな一生忘れられないような思い出をたくさん作ったようで、私もとても嬉しかったし、そんな機会を作ってくれた方々に本当に感謝です。
私や家族、そして周りも充実した1年となって良かったです。しかし、日本は災害の多い大変な年で、被害に遭われた方々のことを思うと胸が痛みます。来年は平穏な1年になってほしいですね。また今年の末には、妻の伯父の死という悲しい別れもありました。こればかりは仕方ないことですが、一緒に乾杯して新年をお祝いできないのがちょっと信じられません。今晩は伯父の冥福も祈りつつ乾杯したいと思います。
世界情勢にいろいろな変化が起こった年でしたが、アルメニアでも想像すらしなかった無血革命が起こって、大きな歴史の転換期となりました。市民の力で長年続いた腐敗政治に終止符を打ったのですから、本当にすごい出来事です。そのため、エコノミスト誌の「2018年の国」にアルメニアが選ばれました!先の総選挙で旧勢力がほぼ一掃されたので、来年はさらに民主化が進むのではないかと期待されています。
そのアルメニアに私が住み始めたのは2009年ですから、来年はちょうど10年という節目の年になります。その節目の年にアルメニアが大きく飛躍することを願っています。私自身はというと、10年目だからといって特に大きな抱負などはありません。いつものように、家族と健康で幸せな1年を送ること。一度きりの人生をとことん楽しむこと。そして、よい出会いや縁に恵まれることを願っています。
お陰さまで、2018年もその願いが叶えられた素晴らしい1年でした。息子たちも健やかに成長してくれて、二人で一緒に遊んだり、時にはケンカしたりと兄弟らしくなりました。大切な家族や友人、いろんな人たちに支えられて幸せに生かされたと思います。本当にありがとうございました!来年もどうぞよろしくお願いします。それでは皆さん、よいお年をお迎えください!
アレンとクリスマスツリーの飾り付けをしました。けっこう上手にできるようになって成長を感じます。
それを興味津々に眺めるレオ。でも、ちょっと危ない場所?!来年は一緒にできるようになっているかな
飾り付けも終わり、サンタの帽子をかぶって嬉しそうなアレン。
レオのために本を読んであげるアレン。子育ては大変だけど、息子たちの成長には目を細めてしまいます。来年も健やかに大きくなってほしいと思います。
今年も1年を振り返るスライドショーを作りました。どうぞご覧ください!
- [2018/12/31 17:15]
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クリスマスツリーと雪ダルマ
今日は仕事納めという人が多いと思います。アルメニアの多くの企業や官公庁も今日が仕事納め。1月6日がクリスマスで、通常その翌日の7日まで休みになるので10日間の休暇ですね。でも、どの家庭も明日からお正月の準備で忙しくなるでしょう。
私はとえいば、年末年始も大してのんびりできそうにありません。というのも、普段やっている仕事は、ネットとPCさえあればどこでも自由な時間にできるんですが、逆にオンとオフの区切りがあまりなく、さらに今引き受けている翻訳プロジェクトが年明けまで続くからです。しかし、翻訳を担当しているアルメニア人たちの方がずっと大変なので、何だかとても申し訳ない…
そういえば、アルメニアの文化省を教育科学省に統合し、移民省を外務省の一部局にするという政府方針に反対する職員たちがデモを行っています。その統廃合が実施されたら、仕事を失う人も出てくるので抗議するのは当然でしょう。でも、日本の文部科学省のように、文化・教育関連を一省庁が担うケースは多いし、移民省は確かに外務省の一部局でいいと思います。明らかに無駄が多いのなら(というか実際にかなり多いやろな…)、痛みを伴っても省庁改革は必要かもしれません。
さて昨日は、いろはセンターで今年最後の授業をしてから、スタッフの忘年会に参加しました。先月教師として復帰したばかりの私も、スタッフの一人として招待してもらったのです。楽しい時間を過ごして帰る時には雨が降っていました。
帰宅する途中、共和国広場にある巨大なクリスマスツリーを見学しました。ロシアから購入した新しいものだそうで、先週の土曜日に初点灯セレモニーが行われました。そのイベントは見ていませんが、昨晩もきれいにライトアップされていて、「もうすぐ今年も終わりかあ…」と改めて思いました。そろそろ我が家もクリスマスツリーを飾らないと。ちなみに、アルメニアではクリスマスツリーのことをトナ・ツァル(祭りの木という意味)と呼びます。
昨日の雨が雪に変わったようで、今朝起きてみると、外は一面の銀世界!けっこう積もっていました。急な積雪のせいか、タクシーを呼ぼうとしても中々見つからず困りましたが、気温はそれほど低くありません。午後には晴れてきて雪もけっこう解けました。しかし、庭に積もっていた雪で子供たちと遊びました。小さな雪ダルマを作ってあげると、アレンもレオも嬉しそうでしたね。
こうやって雪が降ると、子供たちが喜ぶし、冬らしい美しい景色に変わります。そして、もっと静かで落ち着いた雰囲気になるからいいですね。今年も残すところあと3日。恒例の1年を振り返るスライドショーも少しずつ作っているので、大晦日に記事と共にアップしたいと思います。
共和国広場のクリスマスツリー。きれいにライトアップされています。
我が家も少しずつクリスマスの飾りづけをしています。
昨晩から今朝まで雪が降り続き、けっこう積もりました。
午後から晴れてけっこう解けてしまいましたが、庭で家族と雪遊びをしました。
何とか小さい雪ダルマを作りました。子供たちは大喜び!
- [2018/12/28 23:35]
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いろはセンターのクリスマスイベント
年末に入って本格的な冬が到来したのか、今日は午後から雪が降っています。週末は天気が良くて、少し暖かく感じるぐらいだったんですけどね。
昨日は天皇誕生日だったので、日本では今日は振替休日ですね。誕生日の記者会見で、天皇が皇后への感謝と労いの言葉を涙ぐみながら述べられる姿には私も目が潤みました。これまで共にした歩みを振り返り、天皇としてだけでなく、一人の男性として、また夫として様々な思いが込み上げられたんだろうと思います。
そして、明日はクリスマスですね。何度も当ブログでも書いているように、アルメニアのクリスマスは1月6日なので特に何もありませんが、この時期になると家にクリスマスツリーを飾り始めます。子供たちが喜ぶので、我が家もあと少ししたら飾ろうかと思っています。
さて昨日は、いろはセンターのクリスマスイベントがあったので、家族で行ってきました。正確には創立4周年を祝うイベントですね。先月上旬から週2コマだけですが、また私も同センターで教鞭を取り始めました。優秀な学生たちが揃ったクラスなので、楽しく教えることができています。
エレバン市内のホテルで開催されたイベントには、センターの関係者や学生たちが参加して、歌や踊りやギター演奏、またゲームで盛り上がりました。手作りの食事も美味しくて、アレンとレオもたくさん食べていました。最後にはセンター4周年を祝って誕生日ケーキが登場。私からもお祝いの言葉を述べさせて頂きました。
同センターの学生の一人が、今やっている翻訳プロジェクトで頑張ってくれています。今は私が彼女の漢字の授業をしていますね。去年は私の会社でアルバイトとして活躍してくれた優秀な子で、今回も本当に助かっています。こういう素晴らしい日本語学習者を育てている同センターの益々の発展を祈ります。もちろん私も教師として貢献できればと思っています。4周年おめでとうございます!
しかし、今年も残りあと1週間ですか…当ブログの年内の更新もあと1,2回でしょうね。年の瀬で忙しくしていますが、毎年恒例の1年を振り返るスライドショーの準備も始めないと。
ルザン会長と南江副会長による挨拶。この後、スライドショーで今年のいろはセンターの活動を振り返りました。
学生たちがすずめ踊りを披露してくれました。
みんなでゲームをして盛り上がりました。
着物や浴衣を着た学生たちが踊りを披露してくれました。みんな似合っていますよね。
- [2018/12/24 22:51]
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アレンが通う幼稚園のクリスマスイベント
どんよりとした曇り空の日が多く、景色からして寒々しいです。長男アレンが咳をしているなと思っていたら、自分も咳が出始めて、風邪を引いてしまいました。幸い熱はないけど、喉が痛くて少しだるい…なのに、アレンは咳しているだけで普段どおり元気いっぱい。これってよくあるんですよね。同じ風邪なのに不思議。
さすが師走というだけあって、最近けっこう仕事が立て込んで忙しくしています。その忙しさも体調を崩した原因かもしれません。これからどんどん寒くなるし、皆さんも体にはお気を付けください。
さて昨日は、アレンが通う幼稚園でクリスマスのイベントがあったので、家族で見に行ってきました。今年春から通っている私立の幼稚園で、これまで妻と義母の希望で転園を2回した後、やっと今のところに落ち着きました。私は、「幼稚園なんか近けりゃ別にどこでもええやん」という感じですが、とりあえず私立だけあって、きれいで食事もいいし、ロシア語や英語や算数などをちゃんと教えてくれているみたいです。
その幼稚園で初めてのクリスマスイベント。園児たちが練習した歌やダンスを披露する貴重な機会です。こういうイベントは以前に通っていた公立の幼稚園でもあったんですが、子供が多い上に、どうも一部の親御さんの子供を目立たせようとする傾向があって、アレンも一言だけ話す程度でした。
今の幼稚園は子供が少ないので、アレンはロシア語と英語、アルメニア語で数回挨拶したり、詩を朗読したりしました。そして、みんなで歌ったり、踊ったりして練習の成果を見せてくれました。アレンも楽しそうにしていたし、いつものごとく親バカですが、とても可愛かったです。
そして、最後はお待ちかねのサンタの登場。プレゼントは何がほしいか、事前にみんなサンタさんに手紙を書いたそうです。アレンがほしかったのは、クラゲのおもちゃ!おいおい、5歳の子供がクラゲってマニアック過ぎやろ!サンタさんも困るで!
なぜかアレンはクラゲが大好きで、テレビやネットでクラゲを見ると大喜び。昨晩も、ネットにあった巨大なエチゼンクラゲの写真に、「うわー!パパ、これ見て!このクラゲ、人より大きい!」と興奮していました。確かにすごいけど、お前のツボって変やぞ?!さらにペットボトルに水と小さいナイロン袋を入れて、自分でクラゲっぽいものまで作っていました。緑色のペットボトルだと、けっこう本物っぽい!って、どんだけクラゲが好きやねん!
それはともかく、やっぱりサンタにすると無茶なお願いだったみたいで、クラゲのおもちゃは見つからなかったようです。まずアルメニアで需要はないですもんね。その代りに、水中生物のフィギュアのセットをプレゼントしてくれました。幸い、アレンはすごく喜んでいたので一安心。次男のレオも、「サメ―!タコ―!」とか言いながら遊んでいました。他の子供たちも、サンタからプレゼントを貰って嬉しそうでしたね。とにかくアレン、よく頑張った!お疲れさま!
ロシア語や英語、アルメニア語で話しました。忘れたり間違えたりせず、よく頑張りました。
みんな楽しそうに歌や踊りを披露してくれました。可愛かったなあ
サンタさんにプレゼントを貰いました。良かったね。
クラゲはなかったけど嬉しそうなアレン。本当にお疲れ様!
親バカな動画ですが、そのクリスマスイベントの様子です。
- [2018/12/19 19:05]
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政党連合「マイステップ」の由来について
本格的な冬がそこまで来ているのか、朝は水たまりが凍っていて、昨日は雪が少し舞いました。寒かったけど、きれいでしたね。長男アレンが喜んでいました。
入管法の改正が強行採決されました。ちゃんと議論が尽くされていれば強行採決も仕方ないと思いますけど、今回はあまりに審議時間が短すぎ!案の定、具体的な中身はほとんど決まっておらず、自民党は、「これから検討する」と繰り返すばかり。深刻な人手不足を解決するためとはいえ、日本の社会を大きく変え得る重要な法改正ですから、さすがにちょっと無茶苦茶でしょ。
多くの外国人技能実習生が劣悪な環境で働かされ、自殺者まで出ているという衝撃的な報告がありました。また、AIなどの技術革新によって、近い将来には人手が余るというデータもあります。もちろん今の人手不足の問題に対して何も手を打たなくていいとは思いませんが、今回の法改正はもっと様々な観点から議論すべきだったのではないでしょうか…
ところで、一昨日はパートタイムで働いている現地のIT企業のクリスマスパーティーがあったので、妻と一緒に行ってきました。大きなクラブを借り切った盛大なパーティーで、多くの社員が参加していました。後で分かったんですが、スーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァも来ていたそうです。お酒も食事も美味しかったし、妻と踊って楽しい時間を過ごしました。
さて、前回の記事でお伝えしたように、議会総選挙の結果は、パシニャン首相率いる政党連合「マイステップ」の圧勝でしたが、その「マイステップ」という名前の由来はご存知でしょうか?
いつも英語名で書いていますが、アルメニア語ではイム・カイル。「私の歩み」という意味です。これは革命前にパシニャン氏が始めたデモ行進が由来となっています。権力維持を狙うサルグシャン元大統領の首相就任に抗議するために、パシニャン氏と支持者らは、今年3月末にアルメニア第二の都市ギュムリからエレバンに向けて行進を始めました。
最初は少人数でしたが、約200キロの道のりを歩いて4月13日にエレバンに着いた時には、数千人もの支持者が一緒でした。それほど国民は長年の腐敗政治に疲れ切っていたわけです。政治家たちは、庶民の生活など省みず、私腹を肥やすことばかり考えていましたからね。
その後はご存知のように、10万人を超える規模までデモが拡大、元大統領を辞任に追い込み、パシニャン政権が誕生しました。そのアルメニアの無血革命は、突発的にエレバンで起こったデモではなく、パシニャン氏が、「みんなで団結して闘おう!」と人々に呼びかけながら行った「マイステップ」というデモ行進がきっかけだったのです。そして、その名前が付けられた政党連合が選挙で勝利し、革命は一つのゴールに辿り着きました。
これはもちろんアルメニア市民の団結力の勝利です。しかし、私がすごいと思うのは、諦めずに腐敗政治と戦い続けたパシニャン氏の不屈の精神。多くの国民は、政治に不満や怒りを募らせつつも、いつもただ批判するか諦めるかのどちらかでした。それほどに、「どうせ何も変わらない…」という失望感が蔓延していました。
だから、パシニャン氏のような主導者がいなかったら、革命は成功していなかったと思います。というか、あれほどのデモさえ起こらなかったかもしれません。デモに参加していた人たち自身が、「あんなことを自分たちができたなんて信じられない!」と一番驚いていますからね。
ましてパシニャン氏は元ジャーナリストで、その後は政界に入り、金や欲にまみれた闇の部分を嫌というほど見てきたはずです。よほど強い意志がなければ、いずれ希望や情熱を失ってしまうでしょう。権力にすり寄って自分も甘い汁を吸おうなんて誘惑に負けてしまうかもしれません。しかし、彼は決して絶望や誘惑に屈することはありませんでした。
そんなパシニャン首相の国の舵取りには大きな期待が寄せられています。それと同時に、山積みになっている問題を解決できるのか、本当にこの国をより良い方向に導けるのか…という不安の声も聞かれます。期待が大きい分、成果を出さなければいけない責任も重大です。きっと長く困難な道のりになるに違いありませんが、諦めずに一歩一歩進んでいってほしいと思います。
勤めている現地のIT企業のクリスマスパーティー。アルメニアの伝統音楽とダンスも披露されて、かなり盛り上がりました。私も妻も少し飲み過ぎましたけど…
共和国広場の巨大なクリスマスツリーもほとんど完成しています。間もなく、美しくくライトアップされるでしょう。
エレバンの目抜き通りもクリスマスムード一色です。
どんどんクリスマスムードが高まっています。といっても、アルメニアのクリスマスは1月6日ですけどね。アレンもサンタさんとツーショット!
以前にも載せたことがありますが、「マイステップ」の行進から始まる革命の様子をまとめた動画。こんな歴史的変革がアルメニアで起こったなんて…改めて見ても、ちょっと信じられません。
- [2018/12/15 16:22]
- アルメニア情勢 |
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