束の間の独身生活 

8月に入って、日本はまた暑いみたいですね。日本だけではなく、ポルトガルや韓国でも40℃を超える猛暑となっているようです。アルメニアはというと、暑いことは暑いですが、少しずつ気温が下がって落ち着いてきたよう感じます。

10年前のデモ弾圧事件で、今度は元副首相が刑事訴追されました。同じく政治圧力を行使して憲法体制を転覆した容疑だそうで、この勢いだと当時の有力政治家たちは更に捕まるんじゃないでしょうか…この勧善懲悪の状況に、国民は留飲が下がる思いかもしれません。

さて、私は一昨日から久々に独身生活を送っています。毎年恒例になっていますが、私以外の家族は地方の避暑地に泊りがけで出かけているからです。今年はディリジャンという、セバン湖の先にある町で、その山の中にある保養所で明後日まで滞在する予定です。

そこに行く時は私も同行しました。セバン湖で食事を取って、保養所で一旦チェックインしてから、パルズ湖という山奥にある湖に行ってきました。パルズはアルメニア語で、「澄んだ」「清らかな」という意味です。ディリジャンから近いし、私は行ったことがないので、この機会に訪問してみたのです。

しかし、近いと思っていたら、湖までの道が悪くて、けっこう時間が掛かりました。舗装はされているんですが、かなり壊れていて穴だらけ…ドライバーを務めてくれた元学生も運転しづらそうでした。「この先にマジで湖なんてあんの?」という山道を30分ほど走ると、目的地のパルズ湖に着きました。

着いてみたら、駐車場があって、人も多いし、普通の観光地でした。湖も、名前から想像したのと違って、水が茶色で大してきれいじゃない…まあ、周囲を森に囲まれているから、シチュエーションは良かったですが、人が多くて賑やかだし、あとジップラインがここの目玉になっているのか、湖の上をワイヤーで人が常に渡っていて、風情など全く味わえません。

「あんな山道を走ってきたのに、着いてみたらこれかよ…」とガッカリしましたけど、湖にいるアヒルに餌付けができるんで、子供たちがすごく喜んでいたのが救いでした。とにかく1回来たらもうええわ!って場所でしたね。

さて、束の間の独身生活で私は何をやっているかというと…大掃除です!私だけ家に残っているのは、ホテルの宿泊費が嵩んでしまうとか、私抜きで家族にゆっくりしてもらいたいという理由が大きいですが、もう一つは徹底的に家の中を掃除したいというのがあります。といっても、基本的に義母が家事をやってくれているんで、別に家の中が汚いわけじゃありません。

ただ、目に付かない部分の掃除は難しかったり、絶対に使わない物がずっと保管されたままだったり、あと小さい子供が二人いると、どうしても物が散乱しがちになります。なので、この機会を利用して、目立たない場所の掃除と断捨離をするんです。昨日は物の整理と断捨離をしましたが、いやー気持ちよかった!今日は水回りの掃除に勤しんでいます。食事も、自分で食べたいものを好きに作って食べれるからいいですね!

とまあ、こんな風に書くと、めっちゃ独身生活を満喫していて、家族と一緒に住むのが嫌なんかい!?と思われそうですが、これも束の間だから楽しめるわけで、いくら自由気ままでもずっと続くのは寂しいものです。いろいろ制約があっても、家族との賑やかな生活があるのは幸せなことだと思いますし、こういう機会に改めて実感します。

毎晩ネット電話で家族と話していますが、子供たちはやっぱり可愛いし、すぐ会いたくなってきますね。まあ、明後日には会えるんで、残りの一人暮らしの時間を楽しみたいと思います。とりあえず掃除と断捨離を頑張るぞ!

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途中セバン湖のほとりで魚料理を食べました。その日のセバン湖はエメラルドグリーンで美しかったです。

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「パパ、見てー!」と、嬉しそうにフォークとナイフを使って魚料理を食べる長男アレン。

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その隣で大人しくて座っている次男レオ。私がビールを飲むのを見て、やたら欲しがっていましたけど。

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パルズ湖。澄んだ湖という名前なのに、セバン湖の水の方がずっときれい。人も多くて、アルメニア人には観光地のようです。

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アヒルに餌をやれるので、子供たちは喜んでいました。

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一人暮らしは自由気ままで寛げるけど、やっぱり子供たちに会いたいなあ…

自閉症の子供たちのための空手教室 

アルメニアは暑い天気が続いていますが、少しマシになってきました。夕方以降は涼しい風が吹いて気持ちいいです。一方、日本はたった1カ月の間に豪雨、猛暑、そして台風とかなり大変みたいですね。どうかお気を付けください。

さて、前回の記事に書いたロベルト・コチャリヤン第2代大統領ですが、2008年3月の野党勢力デモを排除した行動は憲法秩序転覆の罪に相当するとして、司法当局によって逮捕されました。この時に不正があったと言われる大統領選挙で当選したのは、コチャリャンの盟友セルジ・サルグシャン前大統領で、負けたのはレヴォン・テル・ペトロシャン初代大統領。そして、その抗議デモに参加して逮捕されたのは、当時ジャーナリストだったニコル・パシニャン現首相です。パシニャン首相は、出所後にペトロシャン初代大統領が率いる野党「アルメニア国民議会」のリーダー的存在になり、2012年に国会議員になりました。

上記のことから、今回の逮捕劇には10年前の出来事の復讐というか、何だか政治的意図を感じなくもないんですが、選挙で不正があった可能性は否定できないし(というか、絶対にあったでしょうね…)、デモ隊を強制排除して死者まで出したのは大問題です。そして、その後のサルグシャン政権の腐敗の温床はコチャリャン時代に作られたものだったことを考えると、彼が犯した罪は重いと言わざるを得ません。

先月エレバン市長が辞任しましたが、9月に行われる市長選にハイク・マルチャンというコメディアンが出馬することが話題になっています。革命にもずっと参加していた彼は、パシニャン首相が率いる新政党から出馬するそうです。いわゆるタレント候補者ですが、今のアルメニアにとって大切なのは、経験よりも市民の側に立って政治を行える清廉な人物かどうか。まずは何より公平な選挙が実施されてほしいと思います。

さて、長男アレンは今も週に1,2回、空手道場に通っています。先生は妻の学校時代の同級生で、とても優しく熱心な人です。アレンのこともすごく可愛がってくれて、一生懸命に教えてくれています。アレンも先生のことをすごく慕っていますね。最近その人が、自閉症の子供たちのための空手教室を開設しました。

元々彼の道場には自閉症の子供が時々来ていたのですが、空手の練習を通して改善が見られたため、同じ問題を抱えた子供たちのために本格的に活動を始めたそうです。先週の日曜は、練習のためにアレンをその教室に連れて行きました。きれいにリフォームされて、トレーニング機材などが設置されていました。アレンもレオも楽しそうに遊んでいました。

ただ、彼も自分の家庭があり、そんなお金に余裕がある人ではないので、ローンを組んだり、寄付を募ったりしながら、その空手教室を運営しています。貧しい家庭の子供たちも通えるようにとかなり安い月謝しか取らず、そのお金も全て運営費などに回して、彼自身は無料で働いています。

長男がお世話になっている先生ですし、お金のためではなく、不遇な環境にいる子供たちを少しでも助けたいという彼の素晴らしい活動を支えたくて、私と妻も大した額ではありませんが寄付をしました。もし可能であれば、その支援の輪を広げていきたいと思っています。

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自閉症の子供たちが遊んだり、運動したりできるよう器具が設置されています。

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寄付されたものもありますが、先生がローンを組んで購入したものもあります。

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開設したばかりでまだリフォームや機材の設置が必要ですが、すでに自閉症の子供たちが通っています。

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遠い地方から子供を連れて来ている家族もいるそうで、大変でも頑張ってほしいし、彼の活動を応援したいと思います。


アレンの練習に次男レオも参加しました。ぎこちないけど、一生懸命やっている姿が可愛らしい!優しく広い心を持った先生に恵まれて良かったです。