アルメニア第2代大統領が刑事告訴される!
先週から少し気温が下がって暑さがマシになっていたのに、一昨日ぐらいからまたメッチャ暑い!日中は40℃前後に達する暑さです。日本みたいに蒸し暑くはないんですが、熱中症などに気を付けないといけませんね。
暑さがぶり返す前に、今週は日本から来られた方のアテンドをさせて頂きました。経済省やIT関連施設を訪問して、ガルニ神殿やゲハルト修道院を観光しました。2日だけの滞在でしたが、アルメニアをすごく気に入って下さったようですし、アテンドした私と妻も楽しい時間を過ごすことができたので、是非また来て頂きたいと思います。
12~18歳の児童が誰でも無料でITを学べるTUMOセンター。ここは訪問した人はみな驚きますね。
民族音楽のコンサートがあったので、お客様と一緒に鑑賞してきました。アルメニア人の観客が盛り上がっていて楽しかったです。
魚料理の美味しいレストランで食事。ここは自家製ワインもめっちゃ美味しかった!
そして、一昨日は、6月に新しく就任された山田大使が在留邦人を夕食会に招いて下さったので、私も参加してきました。大使はとても気さくな方で会話も弾んだし、公邸料理人の方が作られた日本料理はどれも本当に美味しくて、楽しいひと時を過ごすことができました。
夕食会で出された料理の一つ。本格的な和食を味わうことができました。ご招待ありがとうございました。
さて、昨日はものすごいニュースが飛び込んできました。記事タイトルの通り、第2代大統領のロベルト・コチャリヤンが刑事告訴されました!彼は、今回の革命で辞任したセルジ・サルグシャンの前に大統領を務めた大物政治家。告訴の理由は、10年前に起きたデモ参加者に対する弾圧事件で憲法秩序を転覆した罪です。
2008年3月1日、大統領選で不正があったと抗議する野党支持者らと警察隊との間で激しい衝突が起こり、双方に死傷者が出ました。非常事態宣言が発令され、憲法裁判所は選挙結果を支持しました。この事態において大統領だったロベルト・コチャリャンが超法規的に権力を濫用したとして、捜査機関は刑事告訴に踏み切ったのです。ちなみに、当時の国防大臣や上級大将も同じ容疑で刑事告訴されています。
また、不正があったとされるその大統領選で当選したのは、セルジ・サルグシャン前大統領なので、このままだと彼も告訴される可能性があります。そうなると、革命前の腐敗コネクションの中心人物が取り調べを受けることになり、もしかしたら、約20年前のアルメニア議会銃撃事件の真相も明らかになるかもしれません。(その銃撃事件についてはこちら)
逮捕すべきかどうかは裁判所が審議中ですが、絶大な権力を誇った元大統領まで告訴されて、現政府による腐敗に対する闘いは本格化しています。革命後の2ヵ月半で明らかになった違法マネーは60億円以上という情報もあり、いかにこの国に蔓延っていた腐敗が酷かったかが分かります。アルメニアが生まれ変わるためにも、腐敗の問題が少しでも早くなくなってほしいと願います。
- [2018/07/27 20:35]
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妻がクロアチアのビザを取得!
アルメニアも暑い日が続いていますが、日本の猛暑はかなり大変みたいですね。毎日のように病院に運ばれたり、亡くなったりする人のニュースが報道されています。この暑さのせいで祭りやサッカー公式戦などが中止されるそうで、ちょっと異常なレベル…どうか皆さん、熱中症などにお気をつけください。
今日は、家の近くにある植物園に行ってきました。ロシアに住む妻の友人がアルメニアに里帰りしていて、「家族で植物園に行くんだけど、そこで久しぶりに会わない?」と誘われたんです。車ですぐのとこにあるのに、実は今まで私は訪問したことがありませんでした。なので、暑かったけど、いい機会だし家族で行ってきました。
妻の友人はロシア人男性と再婚して、1歳10か月ぐらいの娘さんがいます。次男レオより1か月しか違わないのに、背の高いご主人に似ているからか、レオよりもけっこう大きかったですね。というか、長男アレンとあまり変わらないぐらい。でも、レオと同じようにまだ話せないし、歩き方もぎこちなかったです。可愛らしかったし、仲よさそうな微笑ましい家族でした。
植物園は、ソ連から独立して以降ちゃんと管理されていないせいか、温室が廃墟みたいになっていたり、ゴミが落ちていたりと残念な部分も目につきました。しかし、山の中にいるような自然豊かな場所もあって、静かで涼しくて気持ち良かったです。もっと涼しい時間帯に再訪したいと思います。
さて、記事タイトルにあるように、無事に妻がクロアチアのビザを取得しました!8月下旬に2週間ほど家族でクロアチアに行く予定で、日本国籍がある私と息子たちはビザなしで入国できるんですが、アルメニア人の妻は事前にビザを申請して取得する必要があります。とにかくアルメニア人は大抵どこに行くにもビザが必要なんですけど(旧ソ連圏は不要)、今回は特に面倒でした…
まずここにクロアチア大使館がないので、代行サービスをやっているビザセンターに申し込まないといけません。申請書類がけっこう多い上に、ビザ代はなんと300ドル!高すぎ!というのも、ビザ自体は40ドルぐらいなのに、ギリシャにあるクロアチア大使館にパスポートや書類を送付する特別郵便、またビザ手続き代行費用などが合わせて250ドル以上するんです。何じゃそりゃ…しかも、たとえビザ発給が断られても、お金は返ってきません。
幸いクロアチアに住む友人夫婦が招聘人として必要書類をちゃんと作ってくれたお陰で、問題なくビザを取ることができました。その友人夫婦というのは、息子たちのゴッドペアレンツのダグラスさんと聖美さん。本当にありがとうございました!お二人も、私たちの訪問が確実になったことを喜んでくれて、いろいろ旅行の計画を立ててくれています。美しい海に囲まれた島に数日滞在するみたいで、アレンは久しぶりに、そしてレオは初めて海で泳ぐことができそうです。
ちなみに、私はクロアチアは初訪問。しかも、ちょうど90か国目!今まで89か国に行ったことがあって、「訪問国は約90か国」とずっと言っていましたが、クロアチアに行けば、きっちり90か国となります。実は17年前、世界放浪中にお隣のユーゴスラビアとボスニアヘルツェゴビナに滞在したんですが、クロアチアには足を伸ばしませんでした。「アドリア海の真珠」と呼ばれるドブロブニクの街などは当時すでにバックパッカーの間で有名でしたけど、何だか面倒くさくなっちゃって…
というのも、時期が真冬だった上に、日本を出てから2年近く経っていたせいで、精力的に動き回る気力というか好奇心があまりなかったんですよね。でも、ベストシーズンの夏に大好きな聖美さんたちと一緒に旅行できることになったから、結果的に良かったです。W杯で準優勝したから国民も今ハッピーでしょうし(まるで優勝したかのように盛り上がったらしい)、本当に今から楽しみです!
植物園に入ってすぐの緑のトンネル。この景色だけでも癒されます。
暑さで枯れている花も多かったですが、きれいな場所もありました。
木が生い茂る場所はとても涼しくて気持ち良かったです。喧騒から離れて心も落ち着きました。
大きな木の下で遊ぶアレンとレオ。自然の中ではしゃいでいました。
中央は妻の友人の娘さん。レオより1か月ほど早く生まれただけなのに、4歳のアレンとあまり変わらないぐらい大きかったです。
- [2018/07/22 23:20]
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映画「万引き家族」をエレバンで鑑賞
前回の記事に、「めっちゃ暑い!」と書きましたが、その夜から雨が降って、かなりマシになりました。暑いことは暑いんですが、30℃ぐらいなので大したことありません。夕方以降は涼しくなって過ごしやすいです。しかし、日本は連日猛暑が続き、豪雨の被災地の救助・捜索活動が厳しいものになっているという報道を目にしました。これ以上、被害が拡大しないことを祈っています。
W杯はフランスの優勝で幕を閉じましたね。フランスの圧勝という結果でしたが、クロアチアを応援していたので残念です。でも、初の決勝進出を果たしたのですから、すごいですよね。優勝は逃したとはいえ、準優勝という歴史的快挙にクロアチア国民は盛り上がってみるみたいなので、来月行くのが楽しみです。
さて、プーチンと会談したトランプ大統領が、「大統領選挙に関与した疑いがあるロシアを擁護した!」と批判されまくっているみたいですね。他国の選挙関与なんて、アメリカの方がもっとえげつなくやっているはずだから、一体どの口が言うてんねん!と呆れます。結局、ロシアをずっと仮想敵国にしておきたい勢力が、あることないこと騒ぎ立てて邪魔してるだけじゃないでしょうか…
先週はエレバン国際映画祭が開かれていて、最終日に「万引き家族」が上映されたので見てきました。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品です。是枝裕和監督の作品は大好きですが、これも本当に良かった!いつもの如く静かに淡々とストーリーが進んでいきますが、鑑賞後いろいろ思い返したり想像したりする中で、家族や人の絆、また貧困や虐待などについて深く考えさせられる名作でした。(以下ちょっとネタバレがあります)
拾った子供に自分の名前をつけて、「お父さん」と呼ばせようとする男性、妹の名前を源氏名にして風俗で働く女性、偽りの家族5人が海でたわむれる姿を見た翌朝に亡くなる老婆、「拾った子供たちに何て呼ばれていたの?ママ?お母さん?」と問い詰められて泣く女性(安藤サクラの演技はすごかった!)など、何かを暗示または示唆するシーンを織り交ぜながら、決して映画は答えを提示するのではなく、観客に問いかけるように、そして自分なりの答えを探させるように終わります。見るたびに新たな発見がありそうで、また見たくなります。
ところで、21年ぶりに日本映画がパルムドールを受賞するという快挙を成し遂げたにも関わらず、安倍首相はお祝いのコメントなど発表しなかったそうですね。フランスの有力紙「フィガロ」は、是枝監督が政府を批判する発言をしてきたことが理由だと伝えていますが、これが本当だったらアカンでしょう。トランプじゃあるまいし、日本にとって栄誉ある出来事なのに、自分の好き嫌いでお祝いしないなんて…
話は変わって、息子たちが二人そろって散髪しました。暑いし、二人ともけっこう髪が伸びていたので、同じ子供用の床屋で切ってもらったのです。長男アレンは、動き回るけど、最後まで泣かずに切ってもらえました。しかし、次男レオは途中から大泣き。でも、さすが毎日いろんな子供の髪を切っているプロだけあって、パッパッと手早く切ってくれました。
二人とも短くなって気持ちいいのか、床屋を出た後は嬉しそうにしていました。私もけっこう長くなってきたので羨ましい。雨が降って気温が下がったといっても、やっぱり暑いし、私もそろそろ散髪に行こうかと思います。
テレビでアニメが流れているので、それに集中するアレン。
バッサリと短く切りました。涼しそうでいいなあ
レオは途中から泣いて嫌がり始めました。アレンも小さいときは泣いてたし仕方ありません。
こちらもバッサリ短くなって涼しそう。私も切りたいなあ
アレンの空手の稽古を真似しようとするレオ。可愛らしい!
兄弟でスイカとメロンを持って遊ぶ二人。アレンも小さいときそうでしたが、レオも今、果物に夢中です。
- [2018/07/18 19:51]
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アルメニア生活が10年目に突入!
暑い!メッチャ暑い!いや、これマジでヤバイ!と思わず叫びそうになる暑さです。前回の記事に、「先週より少しマシになりました…」なんて書きましたが、ただ体が慣れてきただけで、ここ数日の暑さは半端ないです。一昨日、久々にエレバン中心部を日中歩いたんですが、街全体がムワーとした熱気に包まれているかのようでした。
いくら乾燥しているとはいえ、さすがに45℃前後に達する暑さだとバテてしまいますね。昨日も長男を幼稚園から連れて帰ってから、少しだるいのでソファに横になったら、そのまま寝てしまいました。次男に顔をバシバシ叩かれて目を覚ますと汗ビッショリ…日本も猛暑で大変みたいですが、この時期にアルメニアに来られる方は熱中症にお気を付けください。
W杯の決勝はフランス対クロアチアに決まりました。初の決勝進出で盛り上がるクロアチアには、大親友で、子供たちのゴッドペアレンツでもダグラスさん・聖美さん夫婦が住んでいます。そして、申請中の妻のビザが取れたら、8月下旬に家族で訪問する予定です。だから是非ともクロアチアに勝ってほしい!今から決勝が楽しみです。
さて、先日ふと気づいたんですが、私のアルメニア生活が10年目に突入しました!私は2009年7月1日にアルメニアに入国したんですよね。10年目という節目に入ったことに、自分でも少し感動してしまいました。元々は日本語を教えに来て、月50ドルの激安給料だと頑張っても2年ぐらいが限界かなどと思っていたら、まさかこんなに長く住むことになるなんて…人生って本当に面白いですね。
日本であまり知られていないアルメニアという国に住むことになった経緯については、過去に4回に渡って記事にして書いたことがあるので、興味のある方はそちらをご覧ください。(アルメニアまでの経緯)
9年以上住んでいると、本当にいろんなことがありました。この1、2年の間だけでも、次男が生まれたり、起業したり、アルメニアの合唱団のCD制作に関わったり、11年続けた日本語教師の仕事を辞めたり(家庭教師は復活するかも…)、8年ぶりにフィリピンを再訪したりと、たくさんの出来事がありました。今年はアルメニアで予想だにしない革命まで起こりました。経済的には不安定で大変なことも多いですが、とにかく刺激に満ちていて楽しいです。
たった一度の人生ですから、どれだけ周りと違っていても、たとえ山あり谷ありでも、結果的に面白くて幸せだと思える生き方をするのが一番。大して取り柄のない人間ですが、自分がやりたいことをやる、自分らしく生きるということには妥協しませんでした。もちろんそこには常に葛藤もありますが、アルメニアに辿り着いた自分の人生に何の悔いもありません。それどころか、ここに導いてくれた全ての偶然や出会い、そして私を優しく受け入れてくれているアルメニアの人たちに感謝しています。
恐らく私はアルメニアに永住することになるでしょうけど、ここが自分にとって運命の国だと信じています。いつもそんな気持ちでいられるよう、これからも楽しく幸せに暮らしていきたいと思います。
アルメニア生活も10年目に入りました!苦労は絶えませんが、素敵な家族や友人、たくさんの出会いに恵まれて楽しく生きています。
- [2018/07/14 15:07]
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レオ、初めての水かけ祭!
先週より少しマシになりましたが、夏らしい暑い日が続いています。そんな中、ここ数日は翻訳の仕事で忙しくしていました。
大きな地震があったばかりなのに、日本では今度は豪雨により甚大な被害が出ていますね。幸い家族や友人は大丈夫だったのですが、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。これからまた台風シーズンだし、自然災害が心配ですね…どうかお気を付けください。
あまり大きく報道されていないかもしれませんが、エチオピアとエリトリアが戦争状態を終結させて和解する共同声明に署名しましたね。約10万人が死亡した武力紛争の後もずっと対立していた両国が、20年という時を経て和解するという歴史的な出来事。朝鮮半島情勢もそうですが、今年は世界中で大きな変化が起こっています。
アルメニアも歴史的な革命が起こりましたが、その後も着実に変わっています。たとえば、市民から非難されていたエレバン市長が昨日ついに辞任を発表しました。彼の腐敗した市政はずっと評判が悪かったし、革命後は市役所の前で、辞任を求めるデモが行われていました。革命が一時的な熱狂で終わっていなくて良かったです。
さて、日曜はヴァルダヴァルというアルメニアの水かけ祭でした。過去の記事にも説明がありますが、元々これはキリスト教以前の古代宗教儀式の名残で、水や美や愛の女神であるアストギックを讃える祭りでした。人々が女神アストギックに薔薇の花(アルメニア語で薔薇は”ヴァルド”)を捧げたことが、名前の由来となっているそうです。
今年は、アレンとレオと兄弟二人で楽しく水かけをして遊んでくれるかなと思いきや、アレンは、「したくない!」と天邪鬼なことを言い出して外に出て来ませんでした。近所の同い年ぐらいの子供たちは楽しそうに水をかけ合っているのに、我が子ながら難しい性格や…と呆れつつも、自分の小さい頃を思い返して、「しかし、これって俺に似たんやろなあ」と納得しました。
次男レオは、何が起こっているのか全く分かってないこともあり、片手おけを持って普通に外に出てきてくれました。妻の従妹の子供たちに水をかけられると、ビックリして一瞬泣きそうな顔になりましたが、その後は一生懸命におけで水をすくったりして遊んでいました。普段であれば、体が冷えるしすぐに止めさせられるのに、その日は何も言われないからビショビショになっていましたね。まあ楽しそうにしてくれて良かったです。
過去のブログ記事を見ると、アレンも同じぐらいの時は泣かずに水遊びしていたようなので(こちら)、今年参加しなかったのは成長のプロセスみたいなものなんでしょう。もちろん素直な方が子供らしくて可愛いですが、ひねくれたり、すねたりするのは自分の世界を持ち始めている証拠。来年や再来年には、レオや他の子供たちと楽しく水をかけ合うのかもしれません。
ちなみに、レオを家に入れた後、ビールを買いに近所のお店に行ったんですが、その帰りに子供たちに水をかけられまくりました。小さい子供と一緒だった時は遠慮していたみたいで、私一人だと分かると、「待ってました!」と言わんばかりに一斉に水をドバーッ!その日に水をかけられると厄災が消えるそうなので、ビショビショになりながら、「ありがとう!」と言っておきました。ヴァルダヴァルの時期にアルメニアに来られる方は、どうか気をつけて!
手おけを持ってお祭に参加するレオ。本人は何がなんだか分かっていないでしょうけどね。
私もビショビショになりました。暑いから気持ちいいです。
水かけの後は、庭で兄弟仲良く遊んでいました。
遊び疲れてぐっすり眠る兄弟。可愛いなー
- [2018/07/10 19:38]
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