アルメニア独立記念日だったのに… 

朝晩は肌寒くなってきました。昼間はまだけっこう暑く感じますけど、秋がすぐそこまで近づいているようです。忙しくしているせいか、あっという間に9月も末になってしまいました。本当に早い…今年は、というか今年もいろいろありましたからね。

会社の方は相変わらず忙しいですが、社員やアルバイトと力を合わせて頑張っています。最近は、「いい社員たちに恵まれているなあ…」とつくづく感じます。日々のノルマを少しでも達成しようと、1時間早く出社してみたりなど、自分たちから率先していろいろと工夫してくれています。

どうしても日本人からすると、アルメニア人は少しルーズで怠け者に映ることが多いですが、とりあえず私の社員とアルバイトは全くそんなことありません。それどころか、期待以上に真面目にやってくれています。「社長が頼りにならないから、私たちが頑張らないと!」と思っているのかもしれませんが、何にしてもありがたいことです。

さて、先週の木曜、9月21日はアルメニアの独立記念日でした。今年は独立26周年。もちろん祝日ですが、私は普通に仕事していました。というか、独立記念日だと気づいたのは、前日の夜。だから、普通の平日と思い込んで仕事のシフトを組んでしまいましたが、社員もアルバイトも一言も文句など言わずに働いてくれました。人を雇うなんて初めてですが、素晴らしい人材に恵まれて幸いです。

その日の夜は、友人のルザン宅で開かれた夕食会に招待されたので、仕事を終えてから参加してきました。先週まで妻が通訳させて頂いた専門家の方々や、ルザンさんが東北大学に留学中にお世話になった恩師の方と一緒に楽しい時間を過ごしました。その東北大学の先生は、私が日本語を教え、現在東北大学に留学中の学生の担当教官でもあります。何だか不思議なご縁です。

忙しいとはいえ、こういう人との出会いや触れあいの時間は大切にしたいと思いますね。だから、今週土曜日に1歳になる次男レオの誕生日は、友人や知人を呼んで盛大にお祝いするつもりです。もう生まれてから1年経つのか…最近はけっこう歩き回るし、子供の成長って本当に早いものですね。

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ルザンさん宅での夕食会。お料理も美味しかったし、会話にも花が咲いて、とても楽しいひと時でした。

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あと3日で1歳になるレオ。自分で立ち上がって、けっこう歩けるようになりました。まだ少しよちよちしているところが可愛らしい。

アレンが武道フェスティバルに出場! 

今日は貴重な週1回の休日です。忙しくしているので、ブログも週一のペースで更新するのがやっと…みたいな感じですが、今後もできるだけ続けていきます。

しかし、先週後半は風邪がひどくなってしまい、仕事を1日休みました。その前日にすでに体調は悪かったんですが、無理して働いたために悪化。熱が高くなって、翌日は朝からずっと寝込んでいました。実は、いまだに完治していません。無理したのもあるけど、やっぱり疲れが溜まっていたんでしょうね。

さて、日曜日は、大使館主催の第二回武道フェスティバルが行われました。去年9月に第一回が行われ、私も家族と見に行ってきました。今回も招待状を頂いたんですが、私は土日は出勤日…しかし、今年は何としてでも行かなければいけない理由がありました。それは、長男アレンが参加したからです!

数か月前から近くの空手道場に通っているアレンが、今回のフェスティバルで先生と演武を見せることになったのです。なのに、その息子の晴れ舞台の日に仕事って何やねーん!ふざけんなー!って、まあ自分が社長なんで、誰にもぶつけられない怒りですけど…

しかし、幸いここ最近は仕事に慣れてきたのと、日曜はあまり忙しくないので、休憩時間を利用して行けなくはないと判断しました。妻に連絡したら、「まだ間に合う」とのこと。急いで地下鉄とタクシーを乗り継ぎ、会場へ向かいました。到着すると、アレンは妻と客席にいて、まだけっこう余裕がありそうでした。

フェスティバルは後半に入り、様々な空手道場の人たちが演武やデモンストレーションを披露していました。しかし、会場はけっこう閑散としていました。少ない観客のほとんども参加者とその家族のような…会場内は暑いし、すでに帰った人が多いのかと思ったら、「最初からこんな感じ」と妻。会場が少し分かりにくい場所だったのも一因かもしれませんね。まあ、私はアレンの晴れ舞台が見れたらそれで十分!

いよいよ、そのアレンの出番が来ました!先生がアレンを抱きかかえて会場へ走ります。私と妻もその後を追って会場へ向かいました。いざ本番になると、立ちすくしてしまって何もできないんじゃないかな…と不安でしたが、意外にちゃんとできていました。もちろん先生が上手に動いてくれていたからですが、とりあえず様になっていました。

小さな体で空手をやっているアレンを、「頑張れ、頑張れ!」と心の中で応援しながら妻と見守りました。演武が終わると、何と日本から参加されていた草野健治先生がアレンに黄色帯を締めて下さいました!これには私も妻もビックリ!「もう貰っちゃってええんか?!」と一瞬戸惑いましたが、アレンの喜ぶ顔を見たら、私たちもすごく嬉しかったです。

とにかく仕事を抜け出して見に行った甲斐がありました。いつも優しく指導して下さっているサハク先生、息子に素晴らしいプレゼントをして下さった草野先生、ありがとうございます!そして、何より大舞台で頑張ったアレン、本当におめでとう!

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先生が上手に誘導してくれて、ぎこちないながらも頑張って演舞していました。

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おいおい、先生にそこまでやるか?!って、まあ、これも演武の一部です。

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ちゃんと型も見せました。先生の動きを必死に真似する姿が可愛らしかった。

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演武後に、何と黄色帯をもらったアレン。意味が分かっているのか嬉しそうでした。おめでとう!

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草野健治先生と一緒に。アルメニアに来られる前に、先生は私のブログを読まれたそうです。ありがとうございます!

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草野先生とサハク先生と一緒に。アレンの晴れ舞台を演出してくれたサハク先生、ありがとうございます!

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通っている道場のみんなと一緒に。アレンの優しい先輩たちです。アレン、よく頑張った!

日本人はアルメニアビザが不要に! 

今日は貴重な週に1度の休みです。まあ、ちょこちょこ仕事するとは思いますが、風邪を引いているので無理しないようにします。子供たちも妻も風邪だったから、そりゃ伝染りますよね。幸い熱はないので、昨日までの勤務は何とか乗り切りました。

友人から「風邪、大丈夫?」とメールが来て、ちょうど残業中だったので、「まあまあっすね。ゴホゴホッ!あれ、血が?!」と冗談で書いたら、本気で心配されました。ここ最近、私が忙しくしているの知っているし、そのせいで全く会えないから、けっこう心配になったんでしょうね。すみませんでした…

やはり病気になると辛いですが、だんだん仕事にも慣れてきて、少し体は楽になってきたように思います。とはいえ、いろいろとやることがあって、なかなか定時に帰るとか、休みの日に何もしないでの~んびりって訳にはいきません。相変わらず家族には申し訳ないです。

さて、記事のタイトルにあるように、今月から、日本人はアルメニア入国にビザが不要になりました!ビザなしで1年のうち180日間滞在できるようになったそうです。以前は、アルメニア到着時にビザを取る必要がありましたが(大して高くないし簡単でしたけど…)、これでもっと気軽にアルメニアに来られるようになりますね。

これは、両国の国交樹立25周年を記念して行われた措置のようです。そのため、アルメニア人の日本ビザ取得の要件も緩和されました。そして、先週金曜には、両国の友好発展に貢献した方々への授賞式が行われました。その際に、カリネ先生に外務大臣賞、そして、いろはセンターに在外公館長賞が授与されました。

いろはセンターは、友人のルザンさんが運営し、私も夏まで教鞭を取っていた民間の日本文化センターです。ルザンさんは熱心に私も受賞式に誘ってくれたのですが、仕事で忙しくて行けず申し訳なかったです。でも、これまでの地道な努力が認められてよかったですね。おめでとうございます!これからも頑張ってください!

そして、栄えある外務大臣賞を授与されたカリネ先生。アルメニアで日本語を最初に教え始めた大先生。いわゆるアルメニアの日本語教育の基礎を作ったゴッドマザーです。今はご病気で歩くこともできない状態ですが、ずっと長い間、日本語教育に尽力してこられました。その多大な貢献が、このような素晴らしい賞で評価されて、本当に、本当によかった!カリネ先生、心からおめでとうございます!

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栄えある賞を受賞したカリネ先生といろはセンター代表のルザンさん。おめでとうございます!

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子供たちは元気になりました。しかし、二人同時に風邪を引かれると本当に大変…

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熱がある時に妻に抱かれたまま寝てしまったレオ。すごく辛そうなので、「可哀想…代わってあげたいなあ」と思ったら、しっかり伝染されてしまいました…

私の新たな門出 

9月になりました。新学期の始まりです!と言っても、もう日本語教師ではない私にとっては、ただ月が変わっただけですが…今までは、長い夏休みが終わって、また新たな気持ちで教壇に立つ、まさに仕事始めの季節でした。

ここまで書いてから、「あれ?そういえば自分が日本語教師を辞めることを、ブログでちゃんと書いたっけ?」と心配になり、ここ2カ月ほどの記事を読んでみたところ…思わせぶりなことを書いているだけでした!すみません!実は、私は今夏を最後に日本語教育の現場から去ったのです。

南米コロンビアで始めた日本語教師の仕事。その後、日本で資格を取り、国際交流基金の派遣でフィリピン・ミンダナオの大学で教え、アルメニアでは8年間いろいろな大学や教育機関で教えてきました。11年続けた大好きな仕事ですが、昨年から自分の会社JASCの仕事などで忙しくなり、時間的についに限界が来てしまいました…

あと、自分の中でも、「日本語を学んだ学生たちの雇用機会を増やすことも大切じゃないか…」という気持ちが強くなっていました。せっかく勉強しても職がなくて、全く関係のない仕事をする、またはロシアや欧米に出稼ぎに行く、日本へ留学した学生たちは帰ってこない…そんな状況を少しでも改善したい!そう思うようになってきたのです。

もちろん、アルメニアで数少ない日本人教師の一人である私が教育現場から去るのは、それなりの損失かもしれません。私も慕ってくれる学生たちのことを思うと忍びないのですが、一つの道に絞る決断をせざるを得ませんでした。そして、「今後は学生たちの雇用機会を作ることに尽力していく!」という道を選びました。

共に仕事をしているフィリピンの友人たちも、同じような思いで起業し、その1年後に二足の草鞋をやめて、会社経営に専念するようになったそうです。まあ、時間的にも体力的にも、二つやるなんて絶対に無理ですけどね(私はまだ並行してやっている仕事があると言えばあります…)。毎日一人オフィスに残って仕事、週1回の休みも仕事する日々が続いています。このブログも滞り気味ですし…

いろいろ大変ですが、これは産みの苦しみだと思って頑張っています。だって、10年以上日本語を教えていた人間が会社経営、しかも慣れない仕事を社員やアルバイトを雇ってやっているんだから、最初は難しいのは当然です。だから、今は目の前の仕事をこなすのに精一杯という状況も仕方ありません。

でも、家族には申し訳ない…実は、子供たちが二人とも風邪気味なんですが、あまり早く帰れないので、世話をする妻と義母が大変。向こうも疲れ果てています。こちらの仕事はどっかで区切りをつけられなくもないですが、子育てに終わりはありませんからね。こんな状態をずっと続ける訳にもいかないので、誰か仕事の相方、同じ夢を共有できるような仲間を探した方がいいかも。

とにかく、11年続けた日本語教師の仕事をやめ、新たな道を歩き始めました。今年の9月は、私にとってもまさに新たな門出!日本とアルメニアの繋がりをもっと強くしていけるよう、そしてアルメニア人の雇用を作っていけるよう頑張っていきたいと思います!どうぞよろしくお願いします!

ちなみに、いまだに社員やアルバイトには「先生」と呼ばれています。私も、まだそっちの方がしっくりくるから、そのままにしていますけどね…

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家族はツァッカゾールから先週末に帰ってきました。でも、アレンが風邪を引いて、それがレオに伝染って、さら妻にも伝染って…と大変です。

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今月末に1歳になるレオ。初めて本格的な風邪を引いて辛そう…早く良くなってね!