京都の友人との再会 

少し不安定な天気ですが、けっこう蒸し暑いです。このところ所用で朝から晩まで外出することが多く、やたらと喉が渇きますね。

さて、武装集団による警察署立て籠り事件ですが、昨日はリーダー格の人物が息子と共に警察の銃撃を受けて負傷し、病院に運び込まれました。一昨日も、犯行グループの二人が負傷して入院中です。強硬突入は警察側にもリスクが高いので、遠距離から銃撃して無力化する手段を取っているのかもしれません。

しかし、犯行グループを支持する市民デモは拡大しており、参加者は1万人規模という情報もあります。先日は、犯行グループのために大量の食糧や水を積んだ車を支持者が運転して警察署内に突っ込むという映画さながらの出来事もありました。それだけ国民の政府に対する不満や不信が高まっているのでしょう…

話は変わって、今週月曜は嬉しい再会がありました。4年前にバックパッカーとしてアルメニアを訪問していた友人と会えたのです。素晴らしい思い出をたくさん作れたアルメニアをすごく気に入って、久々に再訪問してくれました。大好きな場所に戻れて、彼もすごく嬉しそうでしたね。

実は、彼との再会は1年ぶり。というのも、昨年春に家族で日本に帰国したとき、京都では彼のお宅に泊まらせてもらったのです。それについては過去の記事をご覧ください(こちら)。当時会社員だった彼は、まさに社畜という言葉がふさわしく、毎日晩ご飯も食べずに夜中の1時や2時まで働いていました。なので残念ながら、ゆっくり話すことができませんでした。

しかし、今回はお酒を飲みながら夜中の3時過ぎまで語り合うことができました。2か月前に会社を辞めた彼は、今後は京都でインバウンド専門の旅行業に関わっていくとのこと。「すごく楽しいです!」と笑顔で言っていたので、自分らしく働ける仕事に出会えたんでしょう。結局、人生でも仕事でも一番大切なのは、いつも自分らしくいられるかどうかじゃないか…と私は思っています。

自分らしくいられる仕事に出会えた彼を祝福したいですし、これからの活躍を祈りたいと思います。達哉くん、遠いアルメニアにまた来てくれて本当にありがとう!日本で頑張ってね!また会いましょう!

CIMG2161armenia16-7-29.jpg
共和国広場を見渡せるレストランで食事。ゆっくり楽しい時間を過ごせました。ちなみに近くの通りを大勢のデモ隊が練り歩いていましたが、エレバンは至って平穏です。

平和の灯篭が今年も広島へ 

ドイツでも銃乱射事件がありましたね…世界各地で悲惨な事件が続いています。1週間前にアルメニアで起こった武装集団による警察署襲撃事件ですが、人質は全て解放されました。しかし、武装集団は立て籠ったままで、昨日そのリーダーがインタビューを受けていました。彼はカラバフ戦争で勇敢に闘った元兵士です。

「政府は長年に渡って国民を苦しめている。国民が立ち上がって勝利するまで、私たちはここを動かない」と語っていました。腐敗した政府に対して不満を持つ人は多いので、彼らを支持する市民デモも続いており、事件の現場近くで警察隊と対峙したままです。何だか長期化しそうな雰囲気…繰り返しになりますが、エレバンは普段と変わらず平穏ですから、どうかご心配なく。

さて、先週水曜に、ここの国連事務所へ家族で行ってきました。というのも、今年もヒカリセンターの子供たちが作った平和の灯篭が広島に送られるので、そのセレモニーが開かれていたのです。ヒカリセンターは、10年以上前から広島に灯篭と千羽鶴を送る活動を続けています。

2年前には、その広島市からアルメニアに祈りの石が贈られました。これは爆心地近くにあった石に観音像が彫られたもので、エレバン中心部の公園に設置されています。その贈呈式にも家族で参加しました。どうぞ過去の記事をご覧ください。(こちら)

その祈りの石が設置されている場所で、今年8月6日には平和をテーマにした俳句の朗読会が開催される予定です。遠く離れた両国ですが、こうやって平和のための活動を通して繋がってきたのです。しかし、領土問題を抱えるアルメニアを含め、世界中で争いやテロなどが絶えません…

結局、人間の住む社会からは、こういった問題はずっと無くならないのかもしれませんが、私も一児の父親で、9月には新しい命を授かる予定です。未来を生きる子供たちのためにも、決して諦めたり思考停止したりせず、平和な世界の実現を希求し続けたいと思います。

CIMG2115armenia16-7-25.jpg
駐アルメニア日本大使、駐日アルメニア大使も参加されました。

CIMG2118armenia16-7-25.jpg
アルメニアの子供たちによる素晴らしい音楽演奏もありました。

CIMG2124armenia16-7-25.jpg
アレンも折り鶴に興味津々。もう少し大きくなったら、折り紙を教えたいですね。

CIMG2126armenia16-7-25.jpg
ヒカリセンターの子供たちが、原爆の犠牲者の追悼と平和を祈って作った灯篭。

CIMG2135armenia16-7-25.jpg
すっかりプール遊びが気に入ったアレン。子供たちが笑顔で暮らせる平和な社会が一番!

いろはセンターの七夕イベント2016 

今週は毎日40℃ぐらいの真夏日が続いています。乾燥しているとはいえ暑い!ということで、買ったばかりのプールで、アレンに水遊びをさせています。とても嬉しそうで、見ているこちらも笑顔になってしまいます。子供って本当に無邪気で可愛らしい!

CIMG2095armenia16-7-22.jpg
自分に水をかけて喜ぶアレン。可愛かったです。

さて、武装集団による警察署襲撃事件ですが、その後も数人の人質を取ったまま立て籠っています。政府は交渉を続けていますが、彼らの要求は拒否しているので、どうも長引きそうな気配…さらに、政府に対して強硬手段を取らないよう求めるデモが拡大して、警察と衝突する騒ぎとなっています。ここまで来ると、一体何がどうなっているんだか…

ただエレバンの中心部は普段と変わらず平穏ですので、どうかご心配なく。一昨日の晩は、剣道の前野先生と私の学生たちと一緒に食事に行きましたが、多くの市民が散策していて平和そのものでした。とにかく、これ以上血が流されることなどなく、一刻も早く事件が解決してほしいと願います。

CIMG2109armenia16-7-22.jpg
行きつけだったワインバーに、久々に行きました。美味しいワインを飲みながら楽しい一時を過ごしました。ご馳走してくれた前野先生に感謝です!

先週の日曜は、いろはセンターで恒例の七夕イベントが行われたので参加してきました。まず日本語が堪能な学生が七夕について説明してくれました。その後はみんなで短冊に願い事を書いて、竹ではなく、クリスマスツリーにかけました。アルメニアには竹がないので仕方ありません…

そして、お待ちかねのそうめんの試食!実は、アルメニアのスーパーでそうめんが売られているんです。ロシア製で少し長めに茹でなければいけませんが、麺つゆで食べると美味しい!学生たちもすごく気に入ってくれたようで、たくさんあったのに完食しました。やっぱり暑い夏にそうめんは最高ですね!ちなみに、麺つゆやだし等は売っていないので、アルメニア人がそうめんをどうやって食べているかは謎…

最後は、学生たちが浴衣を着て、エレバン中心部を少し散策しました。珍しい浴衣の集団が歩いているので、車から写真を撮る人たちもいましたね。みんな嬉しそうだったし、とても似合っていました。ただ、まだ日差しが強くて暑かった…とにかく、今年の七夕イベントも大成功でした!もし可能なら、来年は流しそうめんをしたいなあと思っています。

DSC04114armenia16-7-22.jpg
優秀な学生が、日本語とアルメニア語で七夕について説明してくれました。

DSC04117armenia16-7-22.jpg
みんな自分の願い事を短冊に書いて…

DSC04120armenia16-7-22.jpg
竹ではなく、クリスマスツリーに掛けました。

DSC04153armenia16-7-22.jpg
アニメがきっかけで日本語を学び始める人がすごく多いです。この学生の夢も、いつか叶ってほしいですね。

DSC04121armenia16-7-22.jpg
みんなでそうめんを作りました。余るぐらい大量に作ったと思ったら…

DSC04130armenia16-7-22.jpg
とても美味しかったようで、学生たちはきれいに平らげました。よかった!

DSC04138armenia16-7-22.jpg
最後は、みんなで浴衣を着ました。ほとんどの学生は初めて着るので大喜びでした。似合っていますね!

DSC04147armenia16-7-22.jpg
浴衣姿でエレバンの街を散策。物騒な事件が起こっていますが、中心部は至って平穏です。

武装集団による警察署襲撃事件について 

前回の記事に、「フランスやトルコで物騒な出来事が続いていますね」と書きましたが、何とそれをアップした当日にアルメニアで衝撃的な事件が起こりました。日本でも報道されたようなので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、17日に武装集団がエレバン郊外にあるエレブニという町の警察署を襲撃して、今も人質を取って立て籠っているのです。

アルメニア首都で武装集団が警察署を襲撃

この武装集団は、「新アルメニア」国民救済戦線という野党の党首ジハイル・セフィリャン氏の支持者らで、ナゴルノ・カラバフ問題においてあらゆる譲歩を認めないという強硬な立場を取っています。セフィリャン氏はカラバフ戦争で戦った元将校で、支持者らの多くも元兵士だと聞いています。

そのセフィリャン党首は、武器の不法所持と地元テレビ局襲撃を計画していた罪で先月逮捕され、今回の襲撃事件を行ったメンバーたちは彼の釈放と現大統領の辞任を要求しています。報道によると、襲撃時に警察官1名が死亡、3名が負傷、現在も5名が人質になっているそうです。政府側は、彼らの要求を拒否しつつも交渉を継続しているとのことです。

世界各地でテロやクーデターが起こった直後というタイミングだったため、このアルメニアの事件もそれと関連付けられてしまうかもしれません…しかし、はっきり言って全く無関係です。事件の現場は緊迫した状況が続いていて、政府に強硬な手段を取らないよう訴えるデモなどが発生していますが、エレバンの街は普段とほとんど変わりません

事件が起こった当日、私はいろは日本文化センターの七夕イベントに参加しましたし、昨日も今日もいつも通り日本語を教えています。やはり海外ですから十分気をつけるに越したことはありませんが、今回の事件の報道を見て、あまり過剰に不安がる必要はないと思います。とにかく事態が一刻も早く収束することを祈っています。

30週目に入りました 

フランスのトラック暴走事件、そしてトルコのクーデター未遂事件など、衝撃的な出来事が続いていますね。どちらも多くの命が失われてしまいました。犠牲者の方々の冥福を祈りたいと思います。

しかし、トルコの件は何か裏があるように思えてなりません。大統領が市民に対し、「外に出て戦え!」なんて声明を出したり、軍のほとんどの勢力はクーデターに同調しなかったり、何よりあっという間に失敗に終わったことなどから、反乱軍は政府側にまんまと嵌められたような気が…結果として、現大統領は危険分子を一掃して、自身の権力を盤石なものにできますからね。

さて、第二子を妊娠中の妻ですが、ちょうど30週目に入りました。ということで、最後のエコー検診に行ってきました。お陰様で、何も問題なく順調だということで安心しました。胎児の顔が少し見えましたが、エコーの映像だと目鼻がついていることぐらいしか分かりません。とにかく健康に生まれてきてほしいと思います。

そして検診の際に、胎児の大きさや重さも先生が教えてくれました。けっこう個人差が大きい時期だそうですが、うちの子はその最大値ぐらいとのこと。それを聞いて思わず、「エッ!また大きいの?!」と声を出してしまいました。

実は、長男アレンは4キロの巨大児で生まれてきたのです。幸い初産にも関わらず、たった2時間の超安産でしたけど、やっぱり大きい子だと産むのは大変というイメージがあります。ウーン、2人目もまた大きいのかなあ…

まあ、でも先生は「普通2人目の方が大きい場合が多いけど、一度生んでいるから大丈夫よ」と言ってたし、あまり心配しなくてもいいのかもしれません。とにかく誕生が2か月後に迫り、少し不安がありつつも楽しみです。

CIMG2078armenia16-7-17.jpg
大きくなった妻のお腹にキスをするアレン。もうすぐお兄ちゃんになるね!

CIMG2077rmenia16-7-17.jpg
ちなみにアレンのために買ったプールで今日遊ばせようかと思ったら、少し咳き込んでいるのでやめました…本人も楽しみにしていたでしょうから残念です。