いろはセンターでカレー作りとカラオケ 

注目されていた国民投票の結果、英国のEU離脱が決まりましたが、残留を求める人も多く、まだ流動的な状況です。「大方の予想を覆し…」という報道をよく見かけますが、私は離脱する可能性もけっこう考えていました。それが英国やEUにとってプラスになるかマイナスになるかはまだ分かりませんけどね。

あと、先週末ローマカトリックのフランシスコ法王がアルメニアを訪問していたので、国中がその話題で持ち切りでしたね。その滞在中に法王が、オスマン帝国によるアルメニア人迫害を「虐殺」と言及したことも大きく取り上げられていました。私はカトリック信者ではありませんが、現法王は質素を好む謙虚でとても素晴らしい人格者だと聞いています。

アルメニア人迫害はジェノサイド ローマ法王が再度言及

さて、昨日はいろはセンターでカレー作りとカラオケ大会が行われました。センターの一教師である私も参加してきました。これから本格的な夏が始まるので、カレーはいいですよね。それにカレーなら、まず失敗することもないし、大抵の人が気に入ってくれます。

今回カレーの作り方を教えてくれたのは南江先生。日本のカレールーで作れば簡単ですが、アルメニアに売っているもので作れるようにと、市販のカレースパイスを使ったやり方を教えてくれました。せっかく作り方を習っても、材料や調味料が手に入らなければ意味ありませんからね。

カレーや材料などについての説明のあと、実際に作ってくれました。作り方は、材料を炒めてスパイスを入れて水を足して煮込むという至ってシンプルなもの。トロトロ感を出すために小麦粉も入れます。出来上がったカレーは、見た目は日本のものと同じで、味もなかなか美味しかったです。学生たちも気に入ってくれたようです。南江先生、どうもありがとう!

カレーを煮込んでいる間や食べたあとに、カラオケをしました。というのも、センターで学生がアニメを見たり、カラオケしたりできるようにとテレビを最近購入したのです。学生たちが歌いたがったのは、やはりアニメのテーマ曲。途中から、ネットのカラオケ動画をテレビに映すようにしたら、みんなで大合唱していました。いやあ、アニメの人気ってすごい!

午前と午後の二部に分けてやったので、けっこう疲れましたが、とても楽しいイベントでした。みなさん、本当にお疲れ様でした!

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カレーやカレーの作り方について説明する南江先生。

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作り方は簡単。学生たちも家で挑戦してほしいですね。

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混ぜる作業に挑戦する学生たち。美味しそうな匂いがしていました。

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見た目は日本のカレーと全く同じ。美味しそう!

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初めは恐る恐る食べていましたが、みんな「美味しい!」と食べてくれました。

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新しいテレビでカラオケ大会。まずルザン会長によるお手本。相変わらず上手でした。

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子供たちも唱歌「さくら」を歌いました。可愛らしかった!

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「翼をください」を楽しそうに歌う学生たち。

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一番みんなが盛り上がったのはアニメソング。私が知らない最近の歌ばかりでしたが、学生たちはとても楽しそうに歌っていました。

スラボニック大学の日本学会議に出席 

昨日、参院選の公示がされましたね。今はアルメニアに日本大使館があるので、私も在外投票に行くつもりです。

さて、6月20・21日にスラボニック大学で第二回日本学会議が開かれて、私も発表者の一人として参加してきました。会議には、日本とジョージアからも参加者が来られました。お一人は、トビリシの自由大学で日本語を教えているコテ先生。トビリシに行った時にいつも会うほど仲良くしている友人ですが、アルメニアで会えたのは今回が初めて。

嬉しいことに、コテさんはエレバンに到着してすぐに「会いましょう!」と連絡をくれたので、会議を主催されたカリネ先生と一緒に楽しい時間を過ごしました。アルメニアが初めてのコテさんは、共和国広場の噴水ショーをとても気に入ってくれました。そして、アルメニアのビールも!

ロシア系大学が主催した会議だったので、発表はロシア語で行われました。英語やアルメニア語ならまだしも、私のロシア語はあいさつ程度…残念ながら、日本の大学の先生方の発表もさっぱり分かりませんでした。

二日目の最初に私の発表があり、友人のルザンさんにロシア語に訳してもらいながら話しました。テーマは、「日本語教育を通して気づく日本語の特徴」。当ブログにも書いたことがある自分なりの日本語論についてお話させて頂きました。準備する時間がなかったので、あまり上手くできなかったですが、とても貴重な経験になりました。

その後は、前野剣道七段、コテ先生、いろはセンターの南江先生とルザン先生の発表が続きました。すでに大学が夏休みに入っている時期だったせいか、聴講者は少なかったですが、これをきっかけにアルメニア人の日本への関心が高まってくれたら嬉しいです。

日本とジョージアからの参加者の皆さんとは夕食をご一緒させて頂き、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。素敵な機会を作って下さったカリネ先生に心から感謝です。関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました!

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共和国広場が見渡せるレストランで、コテさんとカリネ先生と一緒に食事しました。

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京都大学の中村唯史教授による源氏物語についての発表。

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東京大学の毛利公美先生によるゴーリキーの「どん底」について発表。

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お恥ずかしながら、私の発表の様子です。限られた時間で発表するのって難しいですね…いい勉強になりました。

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前野剣道七段による剣道と武士道についての発表。デモンストレーションもあって盛り上がりました。

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コテ先生による漢字ゲームについて発表。

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いろはセンターの南江先生による日本語の児童教育についての発表。

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いろはセンターのルザン先生による日本のソフトパワーについての発表。

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日本やジョージアからの参加者との夕食会。食事も美味しかったし、とても楽しかったです!

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お別れの前にもコテさんと一緒に飲みました。短い時間でしたが来てくれてありがとう!また会いましょう!

久々にアレンと動物園へ! 

今日は義母の誕生日です。ということで、夜は家族でお祝いしようと思っています。いつもお世話になっている義母におめでとう!

ところで、もう終わってしまいましたが、世界的シャンソン歌手のシャルル・アズナヴールが最後(?)の日本公演を行いました。彼はアルメニア系フランス人で、アルメニアの駐ユネスコ大使も務めています。92歳という高齢にも関わらず、素晴らしいパフォーマンスを披露したそうです。本当にすごいですね!

また、先週からエレバンで開催されていたアラム・ハチャトゥリャン国際指揮者コンクールで、日本人の金井俊文さんがファイナリストに選ばれて、特別賞を受賞されました。アルメニアの在留邦人にとって嬉しいニュースです。今後の更なるご活躍をお祈りします。

さて、先日は久々に家族で動物園に行ってきました。昨年の夏に行って以来です。一国の首都にある動物園にしては大したことないんですが、けっこういろいろ動物が見られるので、アレンも大喜びしていました。その時の様子は過去の記事をどうぞご覧ください。(こちら)

今回はもっと動物の名前を知っているし、話せるようにもなっているので、前回以上に楽しんでくれました。「サル、いた!」とか、「ライオン、見る!」と興奮する様子はとても可愛らしかったです。前回は姿を見せてくれなかったゾウやトラも見ることができました。狭い檻に入れられている動物を見ると、やはり不憫に感じますが、息子が大喜びしていたので連れて行ってよかったと思います。

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動物園に連れて行ってもらえるから嬉しそうなアレン。

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前回は見ることができなかった(というか、いたっけ?)ヤマアラシ。初めて見るアレンは、珍しそうに「これ何?」と言ってました。

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前回は見れなかったゾウ。アレンは、「ゾウさん!」と言って大喜びしていました。

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ゾウを見て興奮するアレン。そんな息子の姿が可愛らしかったです。

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今回はトラも見れました。きれいなホワイトタイガーでした。

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動物園に併設されている遊園地で、義母とアトラクションに乗るアレン。

アレンが床屋で散髪 

今日は朝から天気が良くて、けっこう暑かったです。それでも例年に比べると涼しい方ですけどね。

さて、けっこう髪が伸びていたアレンは、先日子供用の床屋に行って切ってきました。サッパリとした髪型になって、かなり男の子らしくなりました。初めて床屋に連れて行ったときは大泣きしていたアレンですが(こちら)、今回は大人しくしていました。

その後、近くの公園に遊びに行きました。ソ連時代のレトロな遊具に乗って、アレンは楽しそうにしていました。アルメニアの遊園地や公園には、そういう年季の入ったアトラクションが多々あります。明らかに古くてボロいので安全性は不安ですが、どこかノスタルジーを感じて心が温かくなります。

今日もアレンは妻と公園に行って、いろんな遊具で遊んだのですが、なんとバンジートランポリンに挑戦したそうです。後でビデオを見たら、かなりの高さまで飛んでる!でも、アレンは泣いたりせず楽しそうにしていました。2年前は床屋で泣きじゃくっていたのに、本当に子供の成長って早いですね。もうすぐお兄ちゃんになるし、これから益々楽しみです。

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今回は大人しく切ってもらっていました。成長したなあ…

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サッパリした髪型になったアレン。男の子らしいですね。

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日本だったら絶対に使用禁止になりそうな古いアトラクションに乗るアレン。

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こちらも古いソ連製のアトラクション。不思議と事故のニュースなど聞きません。逆にハイテクのアメリカや日本でたまに事故が発生しますね。

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リモコンで動く車に乗るアレン。こちらではよくあるアトラクションです。

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遊び疲れて喉が渇いたのか、美味しそうにジュースを飲むアレン。

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親バカで恐縮ですが、どんな髪型でも我が子は本当に可愛らしいです!


初めてバンジートランポリンに挑戦したアレンの動画。楽しそうにしています。

学生の誕生日パーティー 

今日は朝からずっと天気が良かったですが、時々まだ急に雨が降ったり、風が強かったりして少し肌寒いことがあります。例年なら、すでにこの時期はけっこう暑いんですけど、今年はまだ大したことありません。

さて、一昨日は家庭教師の学生の誕生日パーティーに招待されたので、家族と共に行ってきました。自宅の庭でする予定だったみたいですが、あいにく午後から雨が降ってきたので、家の中でみんなと食事しました。彼のお父さんが作ったBBQ、お母さんや婚約者が作った食事はどれも美味しかったし、とても楽しかったです。

その学生との授業は、ちょうど1年程前から始まりました。もともと子供の頃に日本語を学んだことがあり、大学でも日本語を専攻したのですが、大学ではあまり真面目に勉強していませんでした。私もその時に少し教えたことがあるので知っています。まあ、ここの男子学生によくありがちなことですけどね。でも、2m近い巨体に似合わず、すごく優しい人柄は印象に残っています。

彼の場合はただ遊んでいたという訳ではなく、雑貨屋のマネージャーの仕事に精を出して勉強が疎かになってしまったようです。卒業後も同じ仕事を続けているのですが、やはり給料は良くないみたいで、彼女との結婚を真剣に考え始めた時に、「これではいけない!」と一念発起。突然、私に授業を依頼してきたのです。

学生時代の姿しか記憶になかったので、彼から連絡があった時は、「どうせ長続きせんやろ…」と思いましたが、途中で投げ出すことなく勉強を続けています。まだまだ自分の言葉で話すのは難しいですが、聞き取りはかなり上達して、今は私が日本語だけで話してもほとんど理解できるようになりました。

実は、妻が働いている職場で、4月下旬に男性の日本語通訳が急遽必要になったため、彼を紹介しました。日本語を使う仕事は初めてだった上に、まだまだ力不足だったと思いますが、何とか無事にやり遂げました。「もっと頑張らないと!」と思うと同時に、貴重な経験を積むことができて嬉しかったのか、彼は私と妻にとても感謝してくれました。

誕生日パーティーでも、私のことを、「自分の人生を変えてくれた恩師」と周囲に言ってくれていたそうです。私はすぐ隣に座っていたのに、酔っ払っていたせいでほとんど聞いてなかったんですよね…まあ、それはちょっと持ち上げすぎですが、日本語教師の仕事を通して、彼のように頑張っている学生を少しでも幸せにするお手伝いができたらと思います。

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学生と息子と一緒に。体は見上げるほど大きいですが、謙虚で優しい性格です。

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彼の誕生日ケーキのろうそくを吹き消そうとするアレン。大勢集まって彼の26回目の誕生日を祝いました。

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婚約者が作ったケーキ。前日に彼女から妻に、「ハッピーバースデイは日本語でどう書くか教えてほしい」という連絡がありました。彼へのサプライズだったそうです。