めちゃくちゃ寒い! 

めちゃくちゃ寒い!夜はマイナス15℃ぐらいになっているようで、水道管が凍ってしまい、今朝は水が出ませんでした。バスを待っている間に足がすっかり冷えてしまって、凍傷になるかも…と思いました。ちょっと大袈裟かもしれませんが、昨年は暖冬だったので久々の酷寒はこたえます。

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寒いから、アレンも帽子を被っています。家の中はセントラルヒーティングのお蔭で暖かいんですけどね。ただ、今月のガス代が心配…

今日1月28日は「軍隊の日」という祝日でしたが、私は働いていました。授業ではなく、コマーシャル撮影に参加していたのです。欧米系のソーシャルビジネスのコマーシャルだったみたいで、とりあえず国際色を出すために私に出演依頼が来ました。

私は医者の役と言われましたが、白衣など着ることなく、眼鏡にスーツ姿でひたすら歩いただけでした。というのも、歩きながら英語でビジネス内容を話す俳優の後ろを、いろいろな職業の人たちがついて行くという設定だったからです。しかし、白衣を着なかったら、誰も医者とは分からんと思うけど…

ただ歩くだけと聞くと簡単に思うかもしれませんが、シーンを細かく分けて撮影するし、何度も撮り直すので、6時間ほとんど立ちっぱなしの状態が続いて意外に疲れました…数分のコマーシャルビデオを作るのにも、それだけの時間と労力が掛かっているんですね。あまり知ることのない舞台裏を見れて、なかなか面白い経験でした。

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今日の撮影は、TUMOというITセンターで行われました。一瞬アルメニアとは思えないほど近代的で立派な空間でした。

いろはセンターで餅つき大会! 

日本は大寒波が来ているようですが、アルメニアも昨晩から雪が降っていて寒いです。そういえば、土曜日は聖サルキスの日でした。「愛の日」とも呼ばれていて、前日の晩にアルメニア人は面白いことをします。その習慣については過去の記事に書いたことがあるので、そちらをどうぞご覧ください。(こちら)

さて、今日はいろは日本文化センターで餅つき大会を行いました。この餅つきは年明けの恒例行事になっています。なんせ我が家には臼と杵がありますからね。友人の片岡さんが3年前に持って来て下さったもので、ずっと役に立っています。幸い今年も餅米が手に入ったので、餅つきをすることができました。

まず、いろはセンターの学生たちが日本のお正月についてのプレゼンをしてくれました。お節やお餅、門松や鏡餅など、いろいろな習慣について話してくれて、後輩の学生たちは興味深そうに聞いていました。

その後、いよいよメインイベントの餅つきを開始!炊いた餅米を臼に入れて、私がまず見本を見せました。といっても、杵でつくだけなんですけど、初めて見る学生たちは盛り上がっていました。「じゃあ、みんなでつきましょう!」と言って、学生にバトンタッチ。我先に進んで挑戦する子もいれば、恥ずかしがって遠慮する子もいましたが、全員が餅つきを経験しました。

息子アレンも、去年に引き続き今年も餅つきに参加しました。前回は何が何だか分からない様子で、とりあえず私や妻と一緒に杵を持っていただけでしたが、今回は自分一人で頑張りました。とはいえ、まだ小さいので、ポコポコと杵がお餅に触るという感じ。それでも、とても楽しそうにしていました。

もちろん、ついたお餅はすぐに丸めて、きな粉や餡子と一緒に美味しく頂きました。やっぱりつきたてのお餅は美味しい!初めてお餅を食べた学生たちはというと、気に入った子やそうでもない子様々でした。とにかく、学生たちにとって日本文化を直に体験する貴重な機会だったと思います。今後も、こういうイベントを行っていきたいですね。

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頑張って餅つきに挑戦するアレン。ぎこちなさが可愛らしかったです。

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妻も参加。なぜか餅つきはアレンのツボにはまったらしく、隣で大喜びしていました。

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学生たちも順番に餅つきに挑戦しました。

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いろはセンターの子供クラスの学生も楽しそうについていました。

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みんなでつきたてのお餅を丸めました。これも面白い体験だったみたいです。

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きな粉もちを食べるアレン。食感があまり気に入らなかったみたいです…とても美味しかったですけどね。

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子供クラスの学生たちが、「きらきら星」を日本語で歌ってくれました。上手だったし可愛かった!


アレンが餅つきに挑戦している動画。来年はもっと上手につけるようになるかな。

息子アレンの返答に爆笑! 

雲が多いですが、澄んだ青空の広がる気持ちのいい天気が続いています。あまり寒くないので過ごしやすいです。普段は今頃から一番寒くなるんですけど、もしかしたら今年の厳冬期は過ぎたかも…だったらいいんですけどね。

日本はタレントの不倫騒動やアイドルグループの解散騒動で盛り上がっているようですね。ただ、もっと重要な問題から世間の目を逸らすために、どうでもいいスキャンダルが(ファンの人にしたら大事でしょうけど…)、スケープゴートに使われることはよくあるので気を付けたいものです。

さて、今月いっぱい大学は冬休みなので、個人授業がない午前中は家にいます。朝から出勤している妻に代わって息子の面倒を見ているのですが、そういやアレンは一人で寂しくないのかな?とふと思い、「兄弟がほしい?」と聞いてみました。すると、そのやり取りの最後にアレンが言った答えが傑作でした。

私 「アレン、兄弟ほしい?」

アレン 「ほしい…」 

私 「一人は寂しい?」

アレン 「寂しい…」 

私 「じゃあ、弟と妹どっちがほしい?」

アレン 「オレンジジューシュ!」


なんでオレンジジュースやねん!ちゃんと意思疎通できてると思ったのに、パパの質問の意味ちっとも分かってへんやん!しかし、その突拍子もない返答に大爆笑してしまいました。面白いし可愛らしいので、そのあと何度も同じやり取りを繰り返したら、さすがに途中で面倒になったのか、「兄弟ほしい?」と聞くとすぐに「オレンジジューシュ!」と返してくるようになっちゃいました。

結局アレンが本当に兄弟がほしいのかどうかは藪の中ですけど、今年3歳になるし、自分一人でいろいろできるようになってきたので、そろそろ弟か妹がいてもいいかなと思います。まあ、それはコウノトリ次第ですけどね。


とんちんかんなアレンとのやり取りの動画。ウケを狙ってるはずないんでしょうけど、大人には真似できない傑作の返答です。

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経済的なことを考えると、アレン一人でも大変なんですが、やっぱり兄弟はいた方がいいかなあ…と思う今日この頃です。

あと、今日はいろは日本文化センターの授業で、学生たちに書道に挑戦してもらいました。彼女たちにとって人生初の書道なので、正真正銘の書き初め!漢字を習い始めたばかりの初級クラスだったこともあり、筆を使って書くのはやはり難しかったようです。でも、みんな楽しそうに挑戦して、自分が書いた作品を大切に持って帰って行きました。

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初めてにしては、みんなけっこう上手に書いていました。漢字は一つの芸術にまで昇華した素晴らしい文字文化。難しいけど頑張って勉強しようね!

女性をテーマにした日本映画祭 

1月も中旬になりましたが、まだ息子アレンの幼稚園通いは再開していません。というのも、最近アルメニアでは豚インフルエンザによって10人以上が亡くなっており、学校や幼稚園の開始が延期されているのです。死者の多くは重症化してから病院に運ばれたため手遅れだったそうですし、保健省も「流行の恐れはない」と発表していますが、早く事態が収束してほしいと思います。

アルメニアの豚インフルエンザについては、なんと日本でもニュースになっていました。イスラム国の影響で、アルメニアまで危ないというイメージを持たれているので、このニュースはそれに追い討ちをかけそう…しかし、アルメニアは安全で、私も普段どおりに暮らしていますから、どうかご安心ください!

豚インフルで10人死亡 アルメニア

さて、今週末は日本大使館開設1周年を記念して、日本映画祭がエレバンで開催されました。昨年11月末にも映画祭がありましたが、今回はテーマが「女性」。なので、女性が主役の映画が上映されました。更に今回は、お二人の監督がアルメニアを訪問して下さいました。

「ぺタルダンス」の石川寛監督と、「旅立ちの島唄~15の春~」の吉田康弘監督で、両作品が上映された土曜日に劇場に来られました。上映後に開かれたレセプションでいろいろお話して、その勢いでレストラン櫻田にみんなで行くことになりました。

そこでも、お酒を飲みながら興味深いお話をたくさん聞くことができました。石川監督は、毎日女優さんたちに、「今日撮影するシーンでは、こういう気持ちを表現してほしい」と手紙を書いていたそうです。また吉田監督は、南大東島の一般人にも出演してもらい、現地の人たちが納得してくれるような映画を作ろうと心掛けたそうです。

少しでも良い作品を作り上げるためには妥協せず、多くの努力や苦労が費やされているんですね。本当にすごい!お二人とも気さくな方で、とても楽しい時間を過ごすことができました。遠いアルメニアまで来て下さった両監督、そしてこのような機会を作って下さった日本大使館の方々に感謝です。どうもありがとうございました!

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石川監督(左から二人目)、吉田監督(右端)と一緒に記念撮影。興味深いお話どうもありがとうございました!またアルメニアにいらっしゃってください!

夢がまた一つ叶いました! 

デヴィッド・ボウイの突然の訃報は、「エッ!うそ?冗談やろ?!」と全く信じられないほど驚きました。ビートルズがきっかけで音楽に目覚めた私は、若い頃50~70年代ロックに夢中になり、ボウイの作品も聞きまくった時期がありました。

ボウイの音楽スタイルは目まぐるしく変化しましたが、どの時代にも彼にしか作れない素晴らしい楽曲が数多くありました。最期まで変化することを恐れず、自己の老いや死さえ芸術に昇華させたボウイは敬愛するアーティストであり続けました。心から冥福を祈りたいと思います。


日本のライブ映像。大の親日家でもありました。しかし格好いい!

さて、昨日1月13日はアルメニアの旧正月、そして妻の27回目の誕生日でした。義祖母が亡くなったばかりなので、盛大に祝いませんでしたが、私や義母からプレゼントを渡しました。そのプレゼントの中に金のネックレスがありました。実は、義祖母は亡くなる前に、「リリットの誕生日に素敵なプレゼントを買ってあげて」と言って、義母にお金を手渡したそうです。義母はそのお金で美しいネックレスを買いました。

天国にいる義祖母からのプレゼントを受け取った妻は、大粒の涙を流しました。改めて義祖母の深い優しさに触れたような気がして、私も思わず涙ぐんでしまいました。そして、もう一つ妻を喜ばせたのは、息子アレンが「ハッピートゥユー!」と言いながらキスしたこと。とても愛らしかったです。

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大好きなママの誕生日を祝ってキスするアレン。最高のプレゼントですね!

ところで、今回の記事のタイトルに「夢がまた一つ叶った!」とありますが、嬉しいことに、私の学生の日本留学が決定したのです。3年ほど前から家庭教師で日本語を教えているリリットさんが文部科学省の留学生に選ばれて、今年4月から東北大学で日本文学を勉強することになりました。

日本大使館から吉報を受けたリリットさんはすぐに私に電話をかけて、「先生のお蔭です。本当にありがとうございました!」と嬉しそうな声で報告してくれました。私ではなく、元々ポテンシャルが高い彼女の努力のお蔭だと思いますが、そうやって感謝されると私も自分のことのように嬉しかったです。

過去に少し教えたことがある学生が日本に留学したことはありますが、彼女のようにずっと教え続けた学生が日本留学を決めたのは今回が初めて。日本語教師として、アルメニアから自分の学生を留学させることは一つの目標であり夢でした。やっと今年、その夢が叶いそうです。リリットさん、本当におめでとう!そして、ありがとう!日本でも頑張ってね!

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日本留学が正式に決まったリリットさん。とても真面目で頭のいい学生です。彼女の夢が叶って、私も本当に嬉しいです!