いろはセンターの新年会
昨日から、グルジアの首都トビリシに家族で滞在しています。ここの日本大使館に用事があったのと、友人たちに会うために訪問しました。グルジアも今年は暖冬で、かなり暖かいですね。息子も、異国に来たことが分かるのか興奮気味。ハマムもあるし、食べ物もお酒も美味しいし、トビリシは何回来ても楽しいです。
トビリシの目抜き通り、ルスタヴェリ通りを歩くアレン。
さて、今週の水曜はアルメニアの「軍隊の日」で祝日でした。その日、レストラン櫻田で、日本文化センター「いろは」の新年会が開かれて参加してきました。
まずは、今年二回目の餅つき大会が行われて、みんなで楽しく餅をつきました。ついた餅は、きな粉とお雑煮で美味しくいただきました。その後は、日本のお正月に関するクイズ大会。すごく簡単なものから日本人でも悩んでしまう難しいものまで幅広いレベルの質問が用意されて、とても盛り上がりました。
盛りだくさんのイベントで、さらに福笑いや二人羽織も行われました。二人羽織は、3年前アルメニアに来た専修大学の学生が、私の勤める大学で披露してくれて大うけだったので、今回いろはセンターもやってみたんです。私と日本人副会長で見本を見せましたが、その時点でみんな大笑い。その後、学生たちが挑戦して、ずっと笑い声が絶えませんでした。
とにかく、とても楽しい時間を過ごすことができました。勉強以外に、こうやって日本文化を体験することは本当に大切です。今後も面白いイベントを開いてほしいですし、私も応援したいと思います。
在アルメニア日本大使館の職員の方々も参加して下さいました。
いろはセンターのルザン会長の餅つき。
今回も息子アレンが餅つきに参加。
ついた餅はすぐ丸めて、美味しく頂きました。櫻田さん、どうもありがとう!
クイズ大会。日本語を学ぶ学生にとって、よい勉強になったと思います。
福笑いに挑戦。これも盛り上がりました。私も学生にやらせたことがあるんですが、アルメニアにはないからか面白がっていました。
一番盛り上がった二人羽織。けっこう上手に食べてましたが、これもアルメニアにはない遊びだからか、みんな大笑いしていました。
化粧はやっぱり難しいので、いい具合に失敗してくれます。かなりウケてました。
- [2015/01/31 21:25]
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踊るアレン
イスラム国の人質になっている邦人一人が殺害されるというニュースがありました。身代金を要求する最初のビデオには合成の疑いがあって、実際の殺害時期などは分からないようですが、とにかく事実であれば悲しいことです。残るもう一人の邦人が無事に解放されてほしいと思います。
さて、今月は年明けからいろいろとイベントがあって忙しくしていますが、基本的にはまだ大学の冬休みなので、息子と一緒にいる時間が多いです。子供の成長を見守るのって、かけがえのない幸せな体験。いくら育児本を読んで前知識を入れても、驚きと喜びの連続です。
今は、「ママ」や「パパ」はよく言いますし、犬を見たら「ワンワン」、猫を見たら「ニャーニャー」と言うようになりました。今日は、子供用ベッドに必死によじ登って、自分で中に入ることができました。それを見た瞬間、妻と一緒に感動して、「すごい!アレン!」と拍手しました。しかし同時に、さらに目が離せないなあ…と心配にもなりました。
あと、新年にいろんな集まりに参加したからか、最近はよく踊るようになりました。ぐるぐる回ったり、地団太を踏むように足でリズムを取ったり、けっこう様になったダンスです。とにかく本人が楽しそうなので、見ている私たちも自然に顔がほころびます。
子供の行動が活発になる分、「アレン、ダメでしょ!」と叱るようなことも増えてきます。でも、やっぱり我が子は無条件で可愛いし、その笑顔には癒されますね。
チョコレートで顔がベタベタのアレン。
テーブルの上で楽しそうに踊る息子の動画。
- [2015/01/27 21:36]
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城内外務副大臣がアルメニアを訪問
毎日天気が良くて、大して寒くない日が続いています。もう1月下旬ですから、このまま暖冬で終わってくれたらいいですね。
さて、イスラム国が、拘束した邦人二人の命と引き換えに莫大な身代金を要求している事件は、アルメニアでも大きく報道されています。困難な状況かもしれませんが、二人が無事に解放されることを祈っています。
あと、こういう時にもう一つ懸念があって、ただでさえ苦しんでいる被害者家族に嫌がらせの電話などをする輩がいないだろうか…ということ。無謀な行動が招いた結果だと憤慨する人たちもいるでしょうけど、だからといって、その家族を更に精神的に追い詰めるような行為は間違っています。
この事件の対応に追われて、日本外務省は大変だと思いますが、今週は日本・アルメニア外交にとって重要な出来事がありました。それは、城内外務副大臣のアルメニア訪問。
今月エレバンに日本大使館が開設されたことに伴い、副大臣がアルメニア政府要人と二国関係発展などについて意見交換するために訪問されたのです。私は、お昼に行われたODA案件の署名式、そして夜のレセプションパーティーに招待されたので参加してきました。
短い時間でしたが、副大臣や外務省職員の方々とお話ができ、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。城内副大臣も、初訪問となったアルメニアを大変気に入られたようです。日本大使館もでき、政府高官も訪問したことで、両国関係の発展に弾みがついたのではないかと思います。
大使館事務所で行われたODA案件の署名式。現地ニュースでも大々的に報道されていました。
レセプションパーティーで城内副大臣と記念撮影。
- [2015/01/24 18:29]
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新年恒例の餅つき大会!
先週ギュムリで起こった一家殺害事件で、奇跡的に一命を取りとめた生後半年の赤ちゃんが昨日亡くなりました。懸命の治療も空しく、小さな命は力尽きてしまいました…多くのアルメニア人が、この悲劇に心を痛めています。殺人容疑で逮捕されたロシア人兵士の引き渡しを求める抗議デモのニュースは、日本でも報道されていました。
アルメニアで殺人容疑の兵士引き渡しを求める反露デモが発生
あと、同じく日本の報道で、アルメニアのチェス教育が紹介されました。アルメニアはチェスオリンピックで優勝するほどの強豪国で、チェスが学校の義務教育にもなっています。私と妻が取材に協力させて頂きました。是非ご覧になってください。
子どもたちの世界 「64マスに未来をかける」
さて、日曜日にレストラン櫻田で餅つき大会が行われました。一昨年から日本人会で新年に餅つき大会を行っていましたが、今年はもち米が手に入らず無理かな…と思っていました。しかし、ドバイに旅行に行っていた櫻田さんが向こうでもち米を購入し、お店で餅つきをやってくれることになったのです。
私の臼と杵をお貸しするので、当日それを持って行くと、お店は大勢の参加者で満席状態でした。アルメニア人にとって、やっぱり興味深いイベントなんでしょうね。みんなワクワクしているようでした。
櫻田さんの「さあ、始めましょう!」という合図で、今年の餅つき大会がスタート!炊き上がったもち米を臼に入れて、まず最初に日本人会会長の私がつかせて頂きました。多くのギャラリーが見守る中、数回ついて、その後は次々と希望者が餅をついていきました。
しかし、みんな面白そうに見ているのに、いざ「次につきたい人は?」と聞くと、最初は恥ずかしがって遠慮する人がけっこういました。女の子が多いからでしょうか。それでも、せっかくの機会なので杵を渡してやらせてみると…照れくさそうにしていた割に、けっこう力強くペタンペタン!と餅をつきます。
私も途中からこねる役をしましたが、「私にできるかしら…」と自信なさそうにしている子に限って意外と力強かったりして、そのギャップにビビりました。可愛い顔して、すごい勢いで杵を振り下ろしてくるんですよね。こねるタイミグ間違えたら手を潰されそうで怖いぐらい…反対に気合が入ってるかと思ったら弱々しくつく子がいたり、こねる間を全く与えず小刻みにペタペタペタとつく子がいたり、つき方も様々でした。
日本人やアルメニア人、大人や子供までたくさんの人が餅つきに参加しました。
息子アレンも参加。実は昨年も我が家で餅つきをしたんですが、その時はまだ生後3ヶ月でした。
今もまだ小さいので一人でつけませんが、面白そうにしていました。
とにかく、みんな初めての餅つき体験を楽しんでくれたようです。息子にもやらせてみたのですが、面白がっていました。もちろん、ついた餅はその日の特別メニューとして出されました。櫻田さんが用意してくれたのは、雑煮、おしるこ、きな粉、磯辺焼き。私も雑煮と磯辺焼きを食べましたが、やっぱりつきたてのお餅は美味しかった!
今年も無事に恒例の餅つき大会ができて良かったです。新年に書き初めや餅つきなど、アルメニアにいる今の方が日本的な行事をいろいろやっています。こんな素晴らしい機会を作ってくれた櫻田さんに感謝!どうもありがとうございます!
ついた餅はすぐに丸めました。
つきたてのお餅が入ったお雑煮。美味しかった!
そして磯辺焼き。これも美味しかった!アルメニアでつきたてのお餅が食べられるなんて最高ですね。
- [2015/01/20 15:37]
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「表現の自由」というけれど…
先日ギュムリの町で起こった殺人事件の容疑者として逮捕されたロシア人兵士は、やっぱり酔っていたのかドラッグでもやっていのか、取り調べ中も意味不明の発言をしているようです。恨みでも何でもなく、たまたま襲われただけだとしたら、殺された家族が本当に可哀想…亡くなった家族の冥福を心から祈りたいと思います。
そういえば、フランスでも大変なテロ事件がありました。新聞社「シャルリー・エブド」がイスラム過激派に襲撃されて、12人もの死者を出した事件です。ムハンマドの風刺画などを掲載していた同新聞社が、イスラム教を冒涜した制裁として攻撃されたそうです。これも本当に酷い事件で、被害者のことを思うと胸が痛みます。
多くのフランス市民が、この事件を「表現の自由」に対する攻撃だと非難し、「私はシャルリー」という合言葉を掲げる連帯運動が盛り上がっています。各国首脳が参加して大規模なデモ行進も行われました。同新聞社は、「テロに屈しない」という意思を示すため、その翌週に敢えてムハンマドの風刺画を新聞表紙に掲載しました。通常6万部ほどの販売部数が500万部に達する勢いだそうです。
もちろん一般人の命を奪うテロは絶対許されることではありません。しかし、「表現の自由」の名の下では何でも許されるかというと…私はそうは思いません。シャルリーは、イスラムに限らず、あらゆる権威に対して痛烈な風刺や批判をする新聞ですが、イスラム教では預言者ムハンマドの偶像自体がタブーとされています。また過去には、爆弾を持ったムハンマドの風刺画が掲載されたこともあり(その他にもけっこう酷いのがある)、原理主義や過激派でもない一般のムスリムたちも激怒しました。
最近日本で問題となっているヘイトスピーチも、私は同じように思います。「ぶち殺せ!」「死んじまえ!」「クズ!」などの罵詈雑言を街頭で叫ぶことが正しい抗議行動でしょうか。人の尊厳を踏みにじって不快な思いをさせることは「表現の自由」と言えるでしょうか。これも一種の暴力じゃないでしょうか。
同事件について、ローマ法王はテロ行為を厳しく非難しつつ、「もし友人が私の母のことを罵ったら、パンチが飛んでくるだろう。それは当たり前のことで、表現の自由にも節度が必要だ」と述べたそうです。自分の正義を振りかざして他者への配慮が欠ける点ではシャルリーも同じだったかもしれません。
ところで、当事国のフランスには、ムスリム女性の顔や体を覆うブルカを公共の場で着用することを禁止する法律があります。また、成立には至っていませんが、「オスマン帝国が行ったアルメニア人虐殺の事実を公の場で否定することを禁止する」という法案も過去に何度か議会で可決されています。
「表現の自由」を冒してはいけない大切な権利だと主張するのであれば、道徳ではなく国家権力でそれを規制しようとするこれらの法律も、フランス市民の間でもっと問題視されるべきではないでしょうか…今回のテロ事件で声高に叫ばれる「表現の自由」について、私個人はいろいろと矛盾を感じています。
今回の記事と関係ありませんが、妻と息子の微笑ましい写真が撮れたので載せておきます。民族や宗教が違っても、みな同じ人間ですから、互いに憎しみ合ったり殺し合ったりするなんて悲しいことですね…
- [2015/01/17 17:16]
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