アルメニア日本語弁論大会 

風邪を完治させるため、今週末はのんびりしています。かなり無理していたせいか、昨日は昼過ぎまでぐっすり寝ていました。お陰でほとんど体調は良くなりました。

さて、木曜日はスラボニック大学で第4回日本語弁論大会が行われ、私も見に行ってきました。私の学生はまだ超がつく初級レベルなので参加していませんが、スラボニック大学の学生と、最近友人が開設した日本文化センター「いろは」の学生たちが参加しました。

審査員には、昨年に引き続きロシアから山口先生が来て下さいました。弁論大会の前には、日本語教授法のセミナーも行って下さって、大変有意義なお話を聞くことができました。

その後の弁論大会には8名の学生が参加。みんな緊張しながらも、頑張って日本語でスピーチしました。「いろはセンター」の学生の一人は日本のロックについて話してくれたのですが、途中「聖飢魔Ⅱ」の名前が出てきて驚きました。まさか14歳のアルメニア人の女の子の口から、そのバンド名が出るとは…ちなみに聖飢魔Ⅱはキワモノっぽいイメージが強いですが、けっこう凄いバンドです。

他には、時間の大切さについて話してくれた学生のスピーチは興味深かったですね。とにかく、みんなの一生懸命さが伝わって、本当に見に行って良かったです。優勝したのは、スラボニック大学の学生。彼女は10月下旬に開かれるロシアの弁論大会にアルメニア代表として参加します。是非とも頑張ってきてほしいですね。

今回は、弁論大会の後に学生が日本の歌を歌い、俳句のコンテストも行われました。言語大学の私の学生たちも、「いろは」センターの学生と一緒に「翼をください」を歌いました。俳句コンテストの優勝者は、日本のロックについてスピーチした女の子で、「雨音が心に入る秋の朝」という彼女の句が選ばれました。

アルメニアの日本語学習者が努力の成果を見せられる貴重な機会ですから、今後もこのイベントが継続して行われてほしいと思います。

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日本のロックへの熱い思いを語ってくれた女の子。質疑応答では、一番好きというOne Ok Rockの歌を少し歌ってくれました。

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時間の大切さについて話してくれた学生。内戦中のシリアから来た子なので、「今を大切にして前向きに生きる」という言葉には胸を打たれました。

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私がギターを弾いて、みんなで「翼をください」を歌いました。

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弁論大会と俳句コンテストの入賞者たち。これからも頑張ってください!

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その日の夜は、山口先生と一緒にみんなで食事をしました。日本語教育に関する興味深いをお話をいろいろお聞きすることができました。

バックパッカーが授業に参加 

最近朝晩はけっこう肌寒くなってきました。で、私はすっかり風邪を引いてしまいました。流行っているらしく、周りも風邪を引いている人が多いです。でも、実は風邪を引いたのは1年ぶり。バカは本当に風邪を引かないんですね。

さて、今週は日本人バックパッカーと仲良くなり、私の授業や家に招待しました。出会ったのは男性と女性のバックパッカー二人で、レストラン櫻田で偶然出会いました。男性の方は、帰国後に地学の先生になるという夢を持っている人で、私の授業にも興味津々で参加してくれました。

参加したのは今月から日本語を勉強し始めた新しいクラスで、まだひらがなを習っている学生ばかり。でも、覚えたばかりの自己紹介を早速実践で使えて嬉しそうでした。その授業では、ちょうど私が「翼をください」の歌を学生に教える日だったので、そのバックパッカーも一緒に歌ってもらいました。

とても盛り上がって、学生たちも大喜びでした。これで日本語学習のモチベーションが少しでも上がってくれればと思います。短い滞在にも関わらず、授業に参加してくれたお二人に感謝です。またアルメニアに来て下さいね!

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授業後に学生と写真を取りました。みんな日本人との交流を楽しんでくれました。

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彼女は私のブログを読んでいたらしく、アレンも写真で見ていました。実際に見たアレンのことも、「本当に可愛い!」と言ってくれました。

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我が家で食事。日本を出てから長い彼らのために、ちらし寿司やそばを作りました。やっぱり喜んでくれましたね。自分のバックパッカー時代を思い出します。

学生たちとレストラン櫻田へ 

今日9月21日は、アルメニアの独立記念日。エレバン中心部では、コンサートなどのイベントが行われているでしょうね。私は昨日遠出をしたので、今日は自宅でのんびりと休むつもりです。

昨日は、ヴァルデニスというエレバンから車で3時間ほどの田舎町に行ってきました。その町には、日本人とベトナム人のハーフの女性で、アメリカ政府のボランティア活動で英語教師をしている友人が住んでおり、彼女から麦祭りというのが行われると聞きました。

それで、家族や日本人会メンバーと行ってきたのですが…なんと祭りは終わっていました。どうも私たちが着く前に雨が降ったらしく、それで途中でやめちゃったそうです。しかし、夕方まで予定されていた祭りをたった2時間で切り上げるって…諦めがいいというか何というか、とにかく田舎らしいですね。

仕方ないので、町に一軒しかないレストランに行ったら満席。しかし、町外れにもう一軒あると聞き行ってみると、看板も人気もない古びた建物…「レストランちゃうやろ、ここ?」と思ったら、ちゃんとウェイターもいるレストランでした。何だかこういう展開って、バックパッカー時代の旅みたいで面白かったです。

食事後は、ハチュカル(アルメニア独特の十字架石)を作っている人のお宅にお邪魔して、少しハチュカル制作を体験させてもらいました。ほとんど手作業でかなり時間と根気がいる作業なんですねえ。祭りは見れませんでしたが、行く途中に観光できたし、ヴァルデニスの人たちは気さくで親切だったし、けっこう楽しかったです。

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セヴァン湖のほとりに建つハイラ修道院に立ち寄りました。

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ノラトゥスと呼ばれるハチュカルが無数に建つ墓地にも寄りました。別名ハチュカルの森。

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お化けでも出そうな外観のレストランで昼食。地元の人にしかレストランとは分からんやろうな…ちなみに普通に美味しかったです。

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ハチュカル制作を体験する日本人会副会長。

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町の人たちも、アレンをとても可愛がってくれました。しかし、ヴァルデニスはもう秋の寒さでしたね。

そういえば、エレバンに帰ってきてから、みんなでレストラン櫻田で食事をしました。私はこれで三日連続。木曜は、言語大学の学生を連れていって、みんなで食事をしました。寿司は食べたことがある子がけっこういますが、うどんは名前を聞くのもみんな初めて。

まず、学生たちはおしぼりに驚いていました。アルメニアのレストランでは、そんなサービスありませんからね。それから、写真付きのメニューを興味津々で見ていました。カレーやうどん、かき揚げなど、どれも知らない食べ物ばかり。私が一通り説明すると、悩みながらいろいろ注文していました。

さて、お味の方はというと…みんな食べた物は全部気に入ってくれました!特にかしわ天やかき揚げは好評でしたね。「美味しかった!また来ます!」と嬉しそうに言ってくれたので、連れてきて本当に良かったです。値段もそれほど高くないし、是非ともリピーターになってほしいと思います。

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私はカレーうどんを食べました。美味しかった!

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妻とアレンも参加して、みんな大喜び。また食べに来ましょう!

三歩進んで二歩下がる 

エレバンは、昼間はまだ30度近くあって暑いですが、朝晩は涼しいというより少し肌寒い時もあります。夏も終わりに近づいてきているのでしょうか。

さて、前回は息子が歩いたことを嬉しそうに報告する親バカ記事をアップしましたが、あれ以来、息子は全く歩いていません…「これからもっと立ったり歩いたりするんだろうなあ」という親の期待とは裏腹に、ひたすら伝い歩きとハイハイのみ。時折歩きそうな気配があるのですが、結局その場に座り込んでしまい、その度に私や妻はがっかり…

先週の土曜日、フラフラしながらも笑顔で私の方に歩いてきた息子。たった三歩だったけど本当に嬉しかった。もう一度あの可愛らしい姿を見てみたいのに…一体あれは何だったんでしょう?

しかし、子供の成長って、簡単にステップアップしていくのではなく、「三歩進んで二歩下がる」という歌そのものなのかもしれませんね。そして、それで一喜一憂するのが子育ての醍醐味なのかもしれません。

まあ、泣くしかできない生まれたばかりの頃に比べれば、今はできることがたくさんあります。例えば、息子は歯が7本生えているので、今日はリンゴを皮ごとかじって食べていました。母乳しか飲めなかったことを考えると、すごい成長ですよね。時に親の思い通りにはいきませんが、気長に温かく見守っていきたいと思います。

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日本でタブレットを買ったんですが、幼児用のアプリがすごい!息子も興味津々。ただまだ小さいので、毎回変な所を触ってアプリを消しちゃったりしますけど…

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リンゴをムシャムシャかじって食べる姿が可愛らしかったです。

ついに歩きました! 

いい天気の週末です。しかし、私はお腹を壊してしまいました。妻も昨日はずっと気分が悪く、夫婦そろって体調はイマイチです。

今週水曜は、ちょうど今アルメニアに来ている友人・知人を呼んで夕食会を開きました。久々に会って話にも花が咲いて、とても楽しい時間を過ごしました。息子も可愛がってもらいました。

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その息子ですが、今日ついに歩きました!伝え歩きはお手の物で、手を放して少しの間立っていられるようになっていました。なので、「もうすぐ歩けるようになるかな…」と期待していたら、今日がその日でした。

ベッドにつかまって立っていた息子が、私を見てこちらに来ようとベッドから手を放しました。私も「もしかしたら…」と思い、こっちへ来い来いというジェスチャーをしました。すると、息子の足が一歩前に!さらにもう一歩!そして三歩目が床に着いた瞬間、座り込んでしまいました。

私は思わず駆け寄って、「アレン、歩いたぞ!すごい!」と抱きしめました。強く抱きしめ過ぎたせいで、息子は泣いちゃいましたけど、私も少し涙が出ていました。初めて息子が自分の足で歩く瞬間を見れたんですから…いやあ感動です。

たった三歩でも、息子にとっては大きな進歩、そして私たち親にとっては忘れられない大きな出来事。子供の成長って、本当に素晴らしいですね。あと1ヶ月で1歳ですが、その頃にはもっと歩けるようになっているでしょう。これからの成長がまたまた楽しみになりました。

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大きな成長の証を見せてくれた息子。本人も何だか嬉しそうです。子育てって大変は大変ですが、同時に喜びに溢れています。