ひどい誤報・・・ 

アメリカが10年以上ドイツの首相の電話を盗聴していた疑惑が話題になっています。日本の歴代首相の電話なんて全て筒抜けでしょうね。私は大して驚きませんでしたが、やっぱりあの国が自由とか人権とか偉そうに言っちゃいけません。やってることは、旧ソ連とかと変わらないんですから。

さて、私は寝不足の日々が続いています。やっぱり子育ては大変ですね。私より大変な妻も、さすがに少し疲れているようです。熟睡できる時間がほとんどありませんから…まあ、それでも我が子は本当に可愛いものです。

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アルメニアでは、生後40日間は子供を外に出してはいけないという習慣がありますが、少しずつ外気に慣れさせるために、今は時々庭に出しています。でも、風邪とか引かないようにグルグル巻き…誰、これ?

ところで、世界の多くの国で、私のような東洋人は「中国人」と思われてしまいがちです。アルメニアも例外ではなく、大体はじめに「中国人か?」と聞かれます。ここには中国人もあまりいないんですが、東洋人=中国人という認識を持つ人が多いようです。

時には中国語を変に真似て小馬鹿にしてくる輩もいて、当然それには腹が立ちますが、単に中国人と間違われることには慣れているので、大して何とも感じません。普通に、「いや、日本人だよ」と答えるだけです。

しかし、さすがにこれはちょっと…という間違いが最近ありました。なんと全国ネットのニュースで、あり得ない誤報が起こってしまったんです。

日本政府は毎年いろいろな国に経済支援をしています。アルメニアにも、毎年数件の無償援助を行っていて、学校の改修や医療器材の提供などをしています。そして、今年決定した案件の署名式が先日エレバンで行われ、日本外務省の代表の方と共に私も同席してきました。

署名式には、アルメニアのテレビ局も取材に来ていて、同日の夜にはその様子がニュースとして放送されました。そして、後日あるテレビ局のニュースをネットで見ていたら、アナウンサーがなんと、「中国政府の支援で…」と言っているじゃないですか!しかも二回も!エーッ、マジかよ?!

幸い、直後に流れた署名式の映像では、テロップも音声も「日本政府」となっていましたが、結局間違えたアナウンサーが番組内で訂正することはありませんでした…

いくら映像で正しい情報が流れていても、アナウンサーが冒頭で「中国政府」と二回も言っちゃってるので、視聴者は混乱しかねません。というか、東洋人=中国人と思っている多くの人は、中国政府の支援だと誤解するんじゃないでしょうか…

せっかくの日本政府の支援が、他国のものと伝えられてしまうなんていくら何でもひどい!ということで、私は職務上の立場もあり、関係者を通じてテレビ局に、「アナウンサーの発言に誤りがあった」と連絡しました。アルメニアなので、「もう流しちゃったから手遅れッス」と開き直られるかも…と思いましたが、ちゃんとミスを認めて、後日同じニュースを訂正して流してくれたようです。

しかし、現地取材を元にニュース原稿を作っているはずなのに、なぜこんなアホな間違いをするんでしょうか?報道関係者も、東洋人=中国人という短絡的思考の人が多いのかもしれません。たとえそうだとしても、今回はさすがに看過できない誤報。アルメニアのマスコミは、もうちょっと気をつけて報道してほしいものです。

日本招聘プログラム成功! 

今日は雨が降って、けっこう寒い日でした。かなり風邪が流行っているようで、私の学生の数人も体調を崩しています。私の風邪はほとんど良くなりましたが、小さな赤ちゃんがいると、「うつしてしまうかも…」と心配で今もマスクをしています。

少しずつ母乳を飲む時間が短くなり、眠る時間が長くなっています。時には5、6時間ずっと寝ている時もあります。それはそれで手間が掛からなくていいんですが、寝ているとあやしたりできないのが少し残念…

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お腹一杯になって、そのまま妻の胸でスヤスヤ寝ちゃいました。ここが一番居心地いいのかも…我が子の寝顔は、何度見ても癒されますね。

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なぜか急にびっくりした顔をする息子。うん?一体どうしたんや???

さて、1ヶ月ほど前に、「アルメニアに本を送る会」の学生招聘活動について記事に書きました(こちら)。草の根交流のため、今年から日本語を学ぶ学生を日本に招待する活動を始めたのです。そして第一弾となる学生二人が、今月14日から今日まで日本に滞在していました。

台風の影響で天気はイマイチだったようですが、学生が毎日フェイスブックに載せる写真から、初めての日本で楽しい時間を過ごしていることが十分伝わってきました。スカイプで少し話したときも、二人とも笑顔で、「本当に日本は素晴らしいです。アルメニアに帰りたくない!」と言っていました。

確かに10日なんてあっという間でしょう。しかし、一般のアルメニア人にとって日本に行くこと自体、簡単ではありません。「日本へ行きたい」という夢が叶っただけでも、二人は幸運だと思いますし、多くの出会いに恵まれた素敵な旅になったはずです。

今回の招聘活動は、いろいろな方々のご協力のお陰で無事に実現することができました。「本を送る会」の役員・会員の皆さんをはじめ、私の家族、日本人会副会長、昨年ここで知り合ったバックパッカー、そして専修大学・佐竹ゼミの皆さん、本当にありがとうございました!

私も、自分の学生の夢が叶い、日本で素晴らしい経験ができたことを嬉しく思います。もし可能であれば、来年以降もこの活動を継続していきたいと思っています。

二人のお世話をしてくれた一時帰国中の日本人会副会長が、その様子を会のブログに書いてくれました。どうぞご覧下さい。私も、二人の土産話を聞いてから、写真入りでまた記事を書くつもりです。

アルメニア日本人会ブログ

追記:「アルメニアに本を送る会」は、このような人的交流などに活動の重心を移していくため、現在図書の募集を中止しています。これまで寄贈された図書は、アルメニア国立図書館や日本文化センター「ひかり」に保管され、今後有効に活用されていく予定です。

これについては、また詳しく記事でご報告致します。これまでの図書活動へのご協力、誠にありがとうございました。

5年の滞在許可取得! 

風邪を引いてしまいました…やはり疲れが溜まっていたんでしょうね。熱もなく大したことはないんですが、子供にうつさないように、今は少し遠くから眺めるだけ。やっぱり我が子は可愛い!早く良くなって、また抱いたり、おむつを替えたりしたいものです。

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うちは、義母と義祖母も子供の面倒を見てくれるので安心です。しかも、義母は産婦人科で働いたこともある元看護士で、とても心強い!

その子供のために、母が7月上旬に日本から送ってくれた荷物がやっと届きました。すでに3ヶ月が経ち、子供も生まれたので、「そろそろ届くかなあ」と待っていましたが、一向に郵便局から連絡がありません。仕方なくこちらから聞いてみると、「全部届いてるよ」…って、なんで連絡せえへんねん!

出産前にちゃんと届いていたのに、なぜか放置されていたようです。こんな怠慢な仕事しているくせに、「制限重量を越えてるから、超過料金が必要だ」と言ってきました。規則では、20キロ以内でないと無料で受け取れないことになっています。

しかも、この20キロというのは、1箱の重さではなく届いた荷物の合計重量。例えば、1箱が15キロぐらいでも、2箱以上届いたらアウト…ちょっと厳しすぎない、これ?今回は3箱届き、合計36キロぐらいなので完全にアウトです。「この重量オーバーだと、規則では125ドル払わなければいけない」と言われました。

しかし、日本と違うのは交渉ができること。すぐ交渉して70ドルに値切りました。郵便局員は、受け取ったお金をそそくさと懐にしまいます。これ、いわゆる賄賂…私もそんなお金払いたくありませんが、もし正規の手続きを踏んでお金を支払おうとすると、「中身を全てチェックするから、荷物の引渡しは後日」とか言ってきたりします。

賄賂なら、向こうも全て自分の儲けになるし、こちらも安いお金で早く荷物を受け取れます。双方の利益が一致している訳です。旧ソ連の悪しき慣習ですね…今回は、せっかく送ってくれた母のためにも、生まれた子供のためにも、なるべく早く受け取りたかったので仕方ありません。

とにかく、無事に母親が送ってくれた荷物を受け取りました。中身は、日本のおむつや赤ちゃん用の服などすぐに役立つものばかりで、妻も妻の家族も大喜び。母には本当に感謝です

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おむつは大量に使うので本当に助かります。それに、日本のものはやっぱり質がいい!他にも、服や抱っこ紐など孫のためにいろいろと送ってくれました。

あと、無事に5年の滞在許可が下りました!昨年までは1年毎の延長でしたが、私の場合アルメニア人と結婚しているので、今回の更新から5年と長くなりました。どうも永住権というのは簡単に出ないようで、こうやって滞在許可の期間が長くなるのが基本だそうです。

何にしても、これから5年間、面倒な手続きをせずに安心してアルメニアに住めることになりました。ちなみに、この滞在許可に関しては、一度も賄賂など支払ったことはなく、役所はちゃんと仕事をしてくれます。まあ、それが当然ですけどね…

出生証明書を取りました! 

先週生まれた長男は、お陰様で月曜に妻と共に退院して自宅に帰りました。子供用ベッドの中でスヤスヤと眠る姿は本当に可愛くて、見ていて飽きませんね。

アルメニアでは、生まれてから40日間は子供を外に出してはいけない、また他人に見せない方がよいという習慣があるので、11月下旬まで子供は基本的に家の中ですし、訪問客もあまり来ません。その40日が経った時には、盛大にパーティーを開く予定です。

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いろんな人に誕生を喜んでもらって、息子は幸せ者です。

さて、予想していたとはいえ、ずっと寝不足の日々が続いています…なんせ夜中でもお腹が空くと泣くので、ぐっすり眠れません。もちろん母乳をあげるのは妻の役割ですが、私も子供にゲップさせたり、おむつを換えたりなどしています。

大きな子供だからか食欲も旺盛で、毎回1時間近く飲み続けます。それでも夜中だろうと早朝だろうと、嫌な顔ひとつせず母乳をあげる妻は本当にエライ!というか、母親ってそういうものなんでしょうね。「お腹一杯になって、幸せそうに眠っている姿が一番可愛い!」と言っていますから、全く苦にならないんでしょう。

私も、おむつを換えるのは苦になりません。換えている時に泣いたりしても、それがまた可愛くて…とにかく自分で何もできないから世話が大変なわけですが、その無力感というか、親に全てを頼ってくれているからこそ、我が子は愛しく思える気がします。

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はじめは戸惑ってうまくできませんでしたが、今はけっこう慣れてきました。

ところで、昨日アルメニアの出生証明書を無事に取得しました。登録された名前は、「長谷川アレン」。アレンは、アルメニアに昔からある男性の名前らしく、「神から与えられた」という意味だそうです。また、ユニークな名前を付けることが多い最近の日本でも、アレンは稀に使われているようです。

日本とアルメニアのどちらでも使えて、漢字で書ける名前ということで、アレンに決めました。漢字はまだ検討中ですが、3ヶ月以内に日本大使館に出生届を出す必要があるので、それまでに考えます。

しかし、ここには大使館がないので、婚姻届の時のようにグルジアに行かなければいけません…まあ、グルジアには友人家族がいて、彼らには直接会って子供の誕生を伝えたいので、それはそれで楽しみです。

とにかく、本格的に子育てが始まりました。まだ当分寝不足の日々が続くでしょう…でも、やっぱり我が子は可愛いので頑張れると思います。

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長谷川アレンです。どうぞよろしく!

長男が生まれました! 

10月11日午前7時40分、第一子が生まれました!体重3940gの大きな男の子です。お陰さまで、母子共に健康です。

前日の夜から定期的な痛みが来て、妻が医者に電話すると、「痛みが5分おきになったら病院へ」と言われました。そのまま陣痛は強くなり、間隔も短くなったので、早朝4時半に病院へ向かいました。立会いは可能ということで、私も分娩室に同行。

普通に会話できるほど余裕があった妻も、5時半頃には陣痛が激しくなり、「痛い!痛い!」と苦しみ出しました。私にできるのは、そばにいて手を握ってあげることぐらい…それでも、痛みに耐えながら必死でいきむ妻に、「頑張れ!」と声を掛け続けました。

妻のあまりに辛そうな姿を見ていると、本当に生まれるのか時折不安になりましたが、頭が少し見えてきたので、医者たちと一緒に、「あともう少し!頑張って!」と必死で応援しました。そして…ついに待ちに待った赤ちゃんが生まれ出てくれました。

口から羊水を吐き出すと、「オギャー!」という大きな産声が…その瞬間、自然に涙が溢れました。医者に「大丈夫?元気?」と聞くと、「元気な赤ちゃんだよ。おめでとう!」と笑顔で言われて、嬉しさと安堵感が一気にこみ上げてきました。

痛みから解放されてホッとした様子の妻に、「おめでとう!お疲れ様!」と声を掛けました。本当に妻はよく頑張ったと思います。その妻のお腹の上に、生まれたばかりの赤ちゃんが乗せられました。産声を上げる我が子を、妻が愛しそうに見つめて撫でるその光景は、とても美しく感動的でした。それを見ていると、また少し涙が…

同じように母も、苦しい思いをして私を産んでくれて、その誕生を心から喜んでくれたんですよね…アルメニアでは、立会いがまだまだ一般的ではありませんが、私は立ち会って本当に良かったと思います。どれだけ出産が大変なものか、また命の誕生がどれだけ素晴らしいものかを目の当たりにすることができましたから。

しかし、本格的な陣痛が始まってから生まれるまでたった2時間の超安産!初産で子供が大きかったにも関わらず、このスピード出産には、医者も「奇跡だ!」と言っていました。とはいえ、やはり妻にとっては人生の大仕事。出産後は、ぐったりと疲れ果てていました…

それから病院に泊まって、妻と一緒に子供を看ていました。当然夜中に泣いたりするので、この3日間まともに寝られず、すでに子育ての大変さを実感し始めています(親に改めて感謝です)。でも、子供の可愛い寝顔を見ていると、すぐに癒されてそんな苦労を忘れてしまいます。

明日から授業なので、今日は義母と交代して久々に自宅にいますが、「やっとシャワーを浴びれるし、ぐっすり寝れる!」という嬉しさ半分、子供の顔が見れない…という寂しさ半分です。まだ自分が父親になったという実感はあまりありませんが、やはり我が子は無条件で愛しい存在です。

これから、たくさん愛情を注いで、妻と一緒に子育て頑張りたいと思います。

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今日帰宅したら、頼んでいた子供のベッドが届けられていました。もうすぐここで寝るんですね。子供の写真は、妻が「ネットに載せるのはもう少し後で」と言うので、次回の記事でご紹介できたらと思います。