山梨県で「富士山フェア」開催 

天候が落ち着いてきました。日中晴れているとまだ暑いですが、空の色が何だか優しくなったような…もう少しで10月ですからね。

出産予定日まで残り約1週間。予定日に生まれるのは全体の5%程度らしいので、本当にいつ生まれるか分かりません。少し前に「焦らず待つ」と書きましたが、どこか気が気でない状態です。今月か来月か…やっぱり待ち遠しいですね。

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大きくなった妻のお腹。9ヶ月前は目に見えないほど小さかった生命が、こんなに大きくなるなんて…妻が「これって奇跡!」と言うのも分かります。その命をここまで育てる女性の体ってすごい!

さて、記事のタイトルにあるように、今日は山梨県で開催される「富士山フェア」のお知らせ。世界遺産に登録された富士山の魅力を伝えるイベントが、10月1日~6日に山梨県甲府市で開催されます。

では、どうして私がそのイベントの告知をするかというと…なんと、私の撮ったアララト山の写真も展示される予定だからです!イベントでは、富士の名がつく外国の山々を紹介するコーナーもあり、アララト山も紹介されるのだそうです。そこで使われるのが私の写真!

ずっと前に、「世界の富士山」という本に、私の撮ったアララト山の写真が掲載されたという記事を書きましたが(こちら)、同じ写真が今回のイベントでも使われることになりました。私のような素人の写真が使われるなんて恥ずかしい気もしますが、やっぱり正直うれしい!そして光栄です。

イベントでは、他にも様々な展示や、富士山関連グッズの展示販売、ライブイベントなども行われるそうなので、興味のある方は是非足をお運び下さい!

「富士山フェア」 (山梨県庁HPにも情報が載っています)
日時:10月1日~6日
場所:山梨県防災新館1階 やまなしプラザ内オープンスクエア

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私のアララト山の写真は、本の背表紙になっています。

イタリアンで楽しい会食 

まさに季節の変わり目で、天候不順の日が続いています。晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、そして暑かったり、寒かったり…着る服がちょっと難しい時期です。

昨日9月21日は、アルメニアの独立記念日でした。旧ソ連から独立して22年目。エレバン中心部では、パレードやコンサートなどが行われたようです。しかし、ロシア主導の関税同盟参加のニュースなどを見ると、本当の意味での独立は未だ達成できていないように感じてしまいます…

また、先週はモスクワから日本語教育の専門家の方が来られて、言語大学の私の授業を見学されました。まだひらがなを勉強中のクラスですが、学生達は一人ずつ日本語で自己紹介をして、教えたばかりの「翼をください」を歌いました。

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「こんにちは!はじめまして」と習ったばかりの日本語で自己紹介する学生たち。実際に使うことができて嬉しかったと思います。

そして、今日のお昼は、また日本人会で集まりました。といっても、自宅ではなくレストランでお昼ご飯を食べました。元副会長お勧めの「アンキュン」というイタリアレストラン。「コーナー、角」という意味のお店です。

ちょっと高いですが、パスタもちょうど良い茹で具合で、何を食べても美味しいです。アルメニアのレストランは、大体パスタを茹で過ぎるので、本当に美味しいパスタが食べられる貴重なお店です。

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「角」という名前の通り、昔は道の角にお店があったそうです。

で、なぜそこに集まったかというと、「日本人会に関心がある」と会のブログにコメントをくれたアメリカの方とお会いするため。アメリカ人がなぜ日本人会に?!ですよね。実は、彼女はアメリカ人といっても、日本人とベトナム人のハーフ。なので、見た目も日本人と変わりないし、日本語もペラペラです。

アメリカ政府の派遣で、2年間田舎の学校で英語を教えるそうです。今週末エレバンに出張されるということでお会いしました。レストランが一軒しかない田舎では、毎日アルメニア料理ばかり食べていると聞き、今回イタリア料理にお連れしたのです。

他にも、田舎の生活はいろいろと大変なことあるようで、そんな話を聞いたりしながら、会話も盛り上がりました。食事も美味しかったし、楽しい時間を一緒に過ごすことができました。またエレバンに来られることがあったら、みんなで集まりたいと思います。

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眼鏡を掛けているのがハーフの女性。気さくで可愛いらしい方でした。話に夢中で、食事中は写真を撮るのを忘れていました。なので、料理の写真がありません…ちなみに後ろの席に座っている男性は、テレビや映画によく出る有名なアルメニアのコメディ俳優でした。

日本ビザ取得! 

今日は時事ネタなしでいきます。昨日少し雨が降って、また涼しくなったように感じます。こうやって夏が終わり、秋に移り変わっていくんですね。

さて、前回の記事に赤ちゃんバスの写真を載せたら、けっこう反響がありました。「赤ちゃんの誕生、おめでとう!」というメッセージも、いくつか頂きました。ありがたいことです…が、まだ生まれていません。本当にいつ生まれるんでしょうか?

待ち遠しいですが、子供はちゃんと自分の生まれるタイミングを知っているはずですから、焦らず待つことにします。そう考えると、長い妊娠期間を経て、胎児が「今だ!」とこの世に生まれてくる日、いわゆる誕生日って本当に重要な日ですね。

先週は少しガックリすることがありましたが、今週は嬉しいことがありました。というのも、「アルメニアに本を送る会」が日本に招待するアルメニア人二人の日本ビザが、無事に発給されたのです。

もちろん、誰よりも当人たちが嬉しかったのでしょう。一人はすぐに電話してくれて、「先生、ありがとうございます!これで日本へ行けます!」と、何度もお礼を言われました。彼女は、4年前に私が大学で教えていた学生。もう一人は、最近まで家庭教師で教えていた学生。

「本を送る会」では、草の根交流を本格化するため、今年から日本語学習者を日本に招待する活動を始めました。彼女たちは、記念すべき第一訪問団!来月中旬、主に関西地方に10日間ほど滞在します。航空券以外の費用は、会の方でほぼ負担し、ホームステイや観光のお世話もする予定です。

二人とも一生懸命日本語を勉強してきましたが、これまで日本へ行くチャンスは中々ありませんでした。そんな彼女たちにとって、日本訪問は大きな夢。その夢がついに叶うのですから、とても幸せでしょう。そのお手伝いができて、私も嬉しく思います。

何より、今回のために尽力して下さった「本を送る会」役員や会員の方々、また二人のお世話をして下さる日本の方々のお陰です。本当にありがとうございます!

二人にとって初めての日本訪問が、素晴らしい経験になることを祈っています。

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昨年4月にアルメニアを訪問された会役員と会員の方々。今回もいろいろとお世話になり、本当に感謝しています。

最後の集まり 

シリア攻撃、米露が同意して、ひとまず回避できたようです。前記事の関税同盟の件では、「相変わらず、ロシアえげつないなあ…」と思いましたが、このシリア問題に対するロシアの行動はあっぱれです。もちろん自国の利益を考えての行動でしょうけど、無意味な戦争が起こることは避けられました。良かった…

これでアメリカもアホなことせずに済んだわけで、ロシアからの提案に助けられたと思います。米国内でも、反対論が強いですからね。しかし、「軍事行動せなアカン!」「アメリカは、それができる例外的な国や!」とあれだけ息巻いていたのに…ロシアにスノーデンの件で脅されたか?

まあ、それはないでしょうけど、スノーデン事件も話題になりましたね。私は、アメリカはそんなことぐらいしているだろうと思っていたので、あまり驚きませんでした。とはいえ、「自由!人権!民主主義!」と、他国にのたまっているのに、世界中の個人情報まで監視してるって…「お前に言われたないわ!」ですね。

ところで、この事件の影響かどうか知りませんが、日本でも「秘密保全法」なる法案が問題になっています。機密情報を漏らした公務員に対する罰則強化などが目的だそうですが、その基準が曖昧で、「これ、特定秘密やさかい!」と政府が決めると、国民にとって大切な情報も隠蔽されてしまうのでは…と危惧されています。

例えば、もし原発のことが特定秘密に指定されたら、事実を知ってはいけない、知らせてもいけない、知ろうとしてもいけない…実際にどの程度まで法律が適用されるかは分かりませんが、国民の知る権利が脅かされる可能性がありそうで怖いです。

現在、この法案についてパブリックコメントを募集中ですが、それ自体ほとんど知られていなかったようです。おいおい、それじゃあ意見を集める意味ないやん!「ちゃんと国民の意見は聞いたさかい!」という既成事実を作りたいだけか…とにかく、明日17日まで意見募集しているそうなので、是非はともかく、しっかり国民の声は伝えないといけませんね。

「秘密保全法」に対する意見募集

また前置きが長くなってしまいました。最近、時事ネタに絡むことが多いですね。では、手短にアルメニアネタをご紹介します。そっちがメインのブログなのに手短って…すみません。

昨日は、また日本人会で集まりました。今週副会長が一時帰国するし、ちょうど日本から知人が来ているので、我が家で夕食会を開いたのです。それに、もうすぐであろう妻の出産を考えると、そろそろ家に人を大勢呼ぶのは控えた方がいいですからね。これを最後に、2ヶ月近く集まったりはできないと思います。

食べて飲んで語って、本当に楽しい時間でした!が、写真を撮り忘れました…このままでは前回に続き、この記事も写真なしになってしまうので、全く話題には関係ないですが、写真を一枚載せておきます。

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最近買った赤ちゃんバス。これで必要なものは、ほとんど準備できました。アルメニアでは、男性が赤ちゃんを入浴させることはあまりないと聞いていますが、私はなるべくやってあげたいなあと思っています。

アルメニア、関税同盟に参加 

まだ昼間は暑いですが、朝晩は長袖でも少し寒いぐらい。今年の夏は大して暑くなかったし、涼しくなるのも早いし、とても過ごしやすかったです。しかし、冬はあまり寒くなかったらいいんですけどね。

産婦人科の先生には、今日からいつ生まれてもいい時期になると言われているのですが、まだ出産の兆候はありません。でも、妻のお腹はかなり大きくなっていて、本当に間もなくという感じがします。すでに名前も決めたし、いつ生まれてくれるのか楽しみです。

さて、五輪開催地の最終選考で、首相が原発について答えた内容と、東電の認識との間に食い違いがあったようですね。前回はちょっと水を差すようで書かなかったんですが、首相の発言を聞いて、「エッ!そこまで言い切ってええんか…」と釈然としないものがありました。

もちろん、あの舞台で誰も弱気な発言などできません。とはいえ、原発事故や汚染水問題で被害を蒙っている人々は、どう感じたかなあ…と考えてしまいました。しかし、五輪誘致のために、多くの人たちが頑張ってきたわけですから、この結果は本当に喜ばしいことだと思っています。とにかく、世界に発信した言葉に責任を持って、一刻も早く本当に「状況をコントロール」してほしいですね。

ところで、オリンピックの時には、世界中の人々が日本を訪れます。なので、日本は、それまでに携帯を完全にSIMフリーにしてくれませんかね。一時帰国のとき、海外の携帯が全く使えないのは本当に困るんです…

日本のことばかりになってしまいました。ここからがアルメニアの話題。先週アルメニアも、国の行方を左右するかもしれない大きな出来事がありました。それは、ロシア主導の関税同盟への参加

先週ここの大統領がモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しました。その際に、ロシアが進めている関税同盟に参加することを決めたのです。「アルメニアは旧ソ連のCIS諸国やし、入って当然ちゃうか」と思われるでしょうけど、実は、アルメニアは、ずっとEUとも自由貿易協定参加の交渉を進めてきて、11月には仮調印する予定でした。

なので、このアルメニアの決定に対し、当然EUは、「どういうことやねん!」と反応しています。まあ、こうなる可能性だって想定はしていたでしょうけど、今までの努力が水の泡となった訳ですから、さすがに、「ああ、そうでっか」という訳にはいきません。

アルメニア政府は、「EUとも、従来どおり緊密な関係を築いていきまっせ!」と強調して、火消しに一生懸命ですが、すでにEUは、「うちらと協定結ぶのは無理やで!」と言っていますし、エレバンでも、この政府決定に抗議するデモが起こっています。

しかし、アルメニアの国情を考えると、ロシアに「関税同盟に入れ!」と言われたら、従うしかないかと思います。政治、経済、軍事、エネルギー、あらゆる分野においてロシアに大きく依存していますからね。

アルメニアへの圧力だったのか、最近ロシアはガス価格を引き上げたり、アゼルバイジャンに大量の武器を売ったりしました。残念ながら、アルメニアには他の選択肢はなかったのでしょう…

と、ここまで書いて、大国に従属して逆らえないって、なんか身近などっかの国みたいだなと思ってしまいました。それはともかく、今後アルメニアが、どのように外交バランスを取っていくのか、どのような方向性に向かっていくのか…興味深く見守りたいと思います。